◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
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私は何処にいるのか
深い霧に囲まれ、周囲は何も見えない
私は何処に立っているのか
古びた、海賊船の甲板に立っている
左手は義手、右眼は義眼らしい
側に控えるは、腹当を着けた髭もじゃの男たち
大砲の砲弾の音が左右から聞こえる
甲板は、荒波で濡れている
海賊船の船首を、右方向に旋回させる
左舷に並ぶ大砲が敵船を捉えた、轟く砲声
右舷、敵船からの砲弾がマストを擦る
接舷戦闘、用意、取舵一杯、右舷の船に突撃
衝撃、刀を抜いて叫ぶ、乗り込むぞ!
夕暮れ、潮の匂いが立ち込めている
何故、古びた時代の戦いの記憶が
鮮やかに脳裏に甦り、言葉を紡げるのか
一族は代々、四国、伊予国の生まれとか
一つ理解している、これは血の記憶
何処でも、何処までも、戦う人である
理由がある限り、守るべき人がいる限り
後先など知らぬ
生きている限り戦う
そういう国と民であると、潮の匂いが告げるのだ
癒しを求めたアクアリウム
砂利を敷き詰め(ギシギシ丸石)
流木を横たえて(ゴツゴツ無骨な)
水草を植えた(ユラユラ揺れる)
暗闇に浮かぶ長方形
そう ここは桃源郷
水槽の主は二匹のアロワナ
銀の身体をくねらせて
悠然と泳ぐ姿に見蕩れてしまう
お腹が減っただろう 沢山お食べ
振り入れる餌(ペレット)の原料が
煩い上司や嫌味な先輩の絞りカスで出来ていたら
良いのに
ほら こっちを見てるよ
丸くて大きな魚の目
見透かされているのか 水面に歪んだ劣等感
ああもっと 冷たい視線で突き刺しておくれ
額を当ててガラス越しに囁けば
主たちの細い顎髭が水中でククッと震えた
今回も読んでいただき、細やかなご感想まで、誠にありがとうございます。読まれら人それぞれに解釈していただければと考えた作品です。夏生様にも素敵な解釈をいただき、とても嬉しく思いました。ありがとうございました。
『話しって何かな?』
(言うな)
『どうしたの?』
(言うな!友達じゃなくなるぞ!)
ここまで来て
きっと彼女は気付いてる
告白される……
ああ もう台無しだ
もう普通に話すことも
笑い合うことも
相手から 自分から
取り上げてしまう
『君の事が……
……好きです』
(こんな自分が嫌いだ!)
『……』
(消えた 何もかも もう友達でも無い)
『私のこと好きだったの⁈
全然知らなかった
ずっと私の片思いだと思ってたのに!
私も好き!好き!大好き!』
突然に抱きつかれて
キスされてる
君の顔が逆光に包まれ
僕は直立不動のまま息ができない
そうだ僕は君の素直でその場行動的なところに惹かれたんだ
佳作の評ありがとうございます。
最後の部分は以前、他の評者様よりスパイスがあったほうが良い(という言い方ではなかったですが、そう理解しました)を受け止め
、このような形にいたしました。お褒めいただき光栄です。
実は「星のカービィ」というゲームを意識して書きました。
可愛い生き物を描きたかったのですが……結果は獏 笑
書きたいものを思った通りに書くという……シンプルなことが難しいものだと思いました。
ありがとうございます。またよろしくお願いします。
紗野玲空様、日本詩人クラブご入会おめでとうございます。新たなる道を歩み始めたあなたに拍手を送ります。ますます元気な詩を産んでください。
夏生様 いつもありがとうございます。今回も丁寧に読んでいただき、ありがとうございました。また、佳作をいただき、うれしく思っております。最後の連について、少しわざとらしいかなと思って、ここを削除しようか、別の表現にしようか、かなり迷ったのですが、夏生様の評を拝読して、これでよかったのだと思い、ほっとしております。いつもは冷淡なようでも 稀に垣間見せる優しさは、その落差故か、大変魅力的なものだと思います。夏生様に共感いただけたようでうれしかったです。今後ともよろしくお願いいたします。
御礼が遅くなりまして、失礼いたしました。MY DEAR350号、おめでとうございます!今回も丁寧に評をいただき、誠にありがとうございました。私は、仕事で中国語を多少使っているのですが、かなり遅くなってから勉強を始めたため、あまり伸びしろはないのです。もう少しうまくなりたいと思って勉強していると、ふと、「あれ、何で中国語を始めたんだっけ」と思い返すうちに、くだんの辞書を想い出し、つられて父のことも思い出したという流れでした。不思議なものです。「いいことだったのでは」と言っていただき、うれしかったです。今後ともよろしくご指導ください。
2025年4月29日から5月1日のご投稿分の感想と評です。
「敗北」 森山 遼さん
森山 遼さん、今回ご投稿くださりありがとうございます!
僭越ながら御作「敗北」の評を送らせていただきます。
「何者」の正体が気になる作品でした。
読む人によって「何者」の正体が違うのではないかと推察しながら
読み進めました。
主人公は果敢にも「何者」に立ち向かい食いちぎります。
「僕」は獰猛なのかと思えばそうではないようです。
恐怖に震えながら、独りで生きるのを怖がりながら日々を送っています。
<僕はすべてをめちゃくちゃにしたかったが
僕はすべてをそのままに放っておいた
戦いながらいつも敗北を予感していた
獰猛さと恐怖心の両極の中で主人公は敗北を予感します。
どうすることもできない諦めを感じます。この先の展開が欲しくなる一篇でした。
佳作一歩手前とさせていただきます、
「隣で眠る君に」 荒木章太郎さん
荒木章太郎さん、今回ご投稿くださりありがとうございます!
僭越ながら御作「隣で眠る君に」の評を送らせていただきます。
初連、理屈抜きの感性の冴え。
眠っている「君」と朝を迎えた主人公の距離。
お互いが心の裏側を見せないことから感じる孤独。
主人公の心情を波の音がそっと彩ります。
<君は目覚めることのない夜に
向かっていた
とは、どういうことか。「君」は病床にいて主人公は
看病しているのではないか。「君」に残された時間は
あとわずかでもどうすることもできない自分は
叫ぶでも泣くでもなく、カエルやコオロギのように
横隔膜を震わせて、鳴き音を出す。
堪えようとしている主人公の気持ちが
読めば読むほど染みてくるものがある一篇でした。
御作佳作とさせていただきます。
「句読点」 喜太郎さん
喜太郎さん、今回もご投稿くださりありがとうございます!
僭越ながら御作「句読点」の評を送らせていただきます。
<人はいつか死ぬ
人生は有限の物語
あなたはその物語の終わりに
何を記す?
こちらへ問いかけ、考えさせてくれます。
輪廻転生を信じる人なら「、」
もう終わりなんて信じたくない!という人なら「!」
なぜ、が残る人なら「?」
我が人生に悔いなしの人なら「。」でしょうか。
では、自分だったら…
やはり「。」が理想的かもしれません。
どのような終わりを考えるとどのような生き方に繋がります。
どんな終わりになろうと生きたいように生きることが
出来ればよいと思う瞬間もあるでしょう。
はっきり答えが出ないところが人生の面白さで。
ちなみに、最近では人生何周目か占うところもあるそうです。
これが成立すると「。」ではなく「、」である、のかもしれません。
考え出すと止まりません。わからない面白さがここにあります。
御作佳作とさせていただきます。
「空気のようなあなた」 温泉郷さん
温泉郷さん、今回もご投稿くださりありがとうございます!
僭越ながら御作「空気のようなあなた」の評を送らせていただきます。
初連から「あなた」に対する愛情があふれています。
なくてはならない存在であることを表現していますが、
その一言で片づけず、具体的に伝えながら自分の本音もまぜていきます。
ここがこの詩の魅力だと感じました。甘い告白になりそうな流れに
ちょっとスパイスをきかせるように「あなた」から感じたことを
正直に話します。二人の関係の深さがわかる場面です。
<本当に具合が悪いときには
驚くほど
やさしい目をするのです
主人公が「あなた」を愛している理由がここにあるようです。
いざという時、つらいときに支えてくれるかどうかで決まることって
ありますよね。肝心なところです。
最後の連、「あなた」はただやさしくて頼りになるだけではなくて
火が付くと爆発するという危うさもあるようで、そのギャップも
魅力なのでしょう。
ユーモアと愛情が軽やかに弾んだような一篇でした。
御作佳作とさせていただきます。
「ばくバク獏」 松本福広さん
今回ご投稿くださりありがとうございます!
僭越ながら御作「ばくバク獏」の評を送らせていただきます。
夢を食べる獏が主人公の作品。やわらかい語り口なので、童話を
読んでいるような懐かしい心地になりました。
神様の命(めい)を受けて人間を夢を食べることになった獏。
人間はそんな獏を神様が余り物の寄せ集めで作ったと言い伝えます。
人間の無邪気な残酷さが垣間見える瞬間です。
神様はサンタクロースが赤鼻のトナカイを慰めるように
獏の特徴を長所として教えます。神様のやさしい眼差しが見えるようです。
獏は人の夢を食べ続けます。食べきれなくなることもあるほど。
神様が希望の夢は食べてはいけないと教えます。それがないと人は死んでしまうと。
面白いですね。希望は時に命綱のような存在になることがあるので大袈裟な
表現ではないと思いました。
最後の連、ふわりと終わるのかと思いきや、ドキッとさせる告白で
終わるところがいいですね。ここが絵本と違うところというか、詩ならではの
小さな闇。これがあるのとないのでは印象が全くちがいます。
禁断の味を知ってしまった獏の目が一瞬鋭く光ったように見えました。
御作佳作とさせていただきます。