◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
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俯いて歩く帰り道
あおたんまみれの左脛に
じくじく腫れた左腕
右のお腹に貼られた湿布の
ひんやりとした冷徹さ
歩けど歩けど進みもしない
地獄のような帰り道
前を横切ったクロアゲハ
道路に飛び出たと思ったら
速度違反の車が遮り
呆気ないまま散り散りに
思わず足を止めるも既に
風に揺れる四枚の羽
車は知らぬ存ぜぬと
過ぎ去って行った後でした
薄い雲のたなびく空を
目を細めながら見上げてみたら
そこに映るはクロアゲハ
瞳の奥から離れてくれない
かげおくりみたいにくっきりと
視線を戻して瞬くと
黒い燕尾の男の子が
病的なまでに白く細こい手を差し出して
それは美しく微笑ってる
思わず一歩踏み出した時
耳奥につんざくクラクション
なまぬるい風の勢いに押され
ぐらりと僕は倒れこむ
視線の先で顔を歪める
黒い燕尾の男の子
真っ白な手は既に仕舞われ
陽炎のように揺らめいて……
残っていたのはクロアゲハ
ピクリとも動かない彼を僕は
そっとひろいにいきました
残念。
ほんのあと少しだったのに
お疲れ様です。上田です。
拙作「堺」をお読み頂き、ありがとうございました。
人生における切所は誰にもあることながら、私の場合は親との別れと連動しておりました。最初は14歳、母との別れ→故郷からの転居。そして当該作品の父との別れ→堺への単身赴任です。
いろいろあった一年を一度振り返ってみたいと思い、詩にした次第です。
ご指摘のように勤めていたのは建材メーカーです。西日本ブロック担当部長兼大阪営業所長という肩書、セールスの素人をこの位置に座らせる会社、どだい無理な話しですよね。大阪や京都は勿論のこと、泉南地区や和歌山にもよく足を運びました。淡輪などの地名を聞くと懐かしいです。
苦悩が滲んでいるという評価を頂戴して年甲斐もなく目がウルっとしました。どうも涙腺が緩くなって困ります。
改めて、佳作の評価、ありがとうございます。気持ちの上でとても嬉しい評価を頂戴しました。
これからもさらに精進したいと思います。
たゆたうオレンジの水
魚も貝もいない
大きな水槽が
この水族館の呼び物
実は水槽には
無数のオレンジの放物線が
飛び交っている
その速さとおびただしい量とで
たゆたうオレンジの
静かな水に見える
水は下から上へ
薄くなるグラデーション
天井の鏡に映る水面には
頻繁な明滅
そこだけ白く光っては消える
学芸員が注意する
総体を味わってください
全体を見てください
凝視してはいけません
全体を見てください
父に手をつながれて
思わず目を凝らす子ども
見えてくる
長い放物線は高く
短い放物線は低く
何度も何度も軌跡を描く
子どもは
じっと目を凝らす
自分と同じ高さの短い放物線群
じっと目を凝らす
やがて
短い放物線の無数の交差から
浮かび上がる兄の顔
好きだった兄の顔
兄の顔が消えてゆく
浮かび上がる
知らない子どもの顔
知らない子どもの顔は
悲しそうに消えてゆく
浮かび上がる
知らない国の子どもの顔
知らない国の子どもの顔は
苦しそうに消えてゆく
学芸員がやさしく
後ろから肩に手を置いた
子どもは はっとして全体を見る
たゆたうオレンジの美しい水
微笑む父を見上げて
水槽の美しい水をながめる
もう誰の顔も
浮かび上がってはこない
「じいじ」じじいじじいさん
じじいじじいさん、お待たせしました。
身近な人を見送ることはとっても辛いことですよね。小さなお子さんの場合は、もう二度と会えない、ということを理解するのがとても難しいそうです。この「わたし」はじいじのことが大好きだった、ということがとても伝わってきます。この作品はとても難しいテーマを扱っているので、じじいじじいさんがご自身の体験や身近なお子さんたちとお話ししたりして書かれたのかなと思います。最後にありがとうで結ばれているところが良かったと思います。
質問になってしまうのですが(そして何度か伺っている気がするのですが)この作品は対象年齢は何歳くらいを設定していますか?全てひらがななので、小学生以下かなと思います。大人向けの作品をひらがなで書く時とは大きく異なっているため、設定がとても大切だと思います。例えば、絵本や童話を書くときには、対象年齢に合わせて(発達に合わせて)内容も変わっていきますし、使って良い漢字や語彙も変わってきます。じじいじじいさんのひらがな作品はお子さんを対象にしているとおっしゃっていたので、この設定次第で少し読み方も変わってきます。今回の作品は内容から対象年齢は少し判断がつきにくかったように思います。実は対象年齢は小学校低学年だった、けれど、ショックな出来事だったから、全てひらがなで統一した、などという背景があるようだったらそれでも良いかもしれませんね。その場合は、そのショックさがもう少し伝わるように起伏を持たせて書くと良いかもしれませんね。じじいじじいさんが挑戦されていることは本当に難しいことなので、その勇気に頭が下がります。
「蛙先生」上田一眞さん
上田さん、お待たせしました。
すごいストーリーでしたね。息を止めて最後まで読んでしまいました。そういう意味でも佳作です。一度も止まることなく、一度も引っかからずに読ませていただきました。上田さんはストーリーテラーだなと改めて思いました。事実(だと信じて読んでいますが)だとしてもフィクションだとしても、光景が浮かびはっきりとした筋が見えるというのはとても良いですね。私はクロロフォルムで眠った蛙食べて平気なのかななんて心配しました。これを読んで思い出したのは、「豚がいた教室」という映画です。
カラスの登場はとても良かったですね。ここで少し話を逸らすというのもひと技かもしれないななんてちょっと思ったりもしています。すごく良いことですし当たり前のことですが、上田さんの作品は全て主題にベクトルが向いています。そのベクトルがとてもまっすぐではっきりしています。なので、例えば、カラスは鋭い声を上げるだけで、後は読者に任せてしまう、というのもいいかもしれないですね。そういった余白の部分があったら、その声の意味について読む人は想像を広げる余地が生まれます。この辺りは好みなので、おまけくらいに読んでください。とてもよくまとまっていましたし、カエルの解剖が授業になくて良かったなとつくづく思っています。余談ですが、豪快な先生で、そして、私は好きな先生のタイプです。
「紙コップ 通信途絶」佐々木礫さん
佐々木さん、お待たせしました。
紙コップ通信途絶、というタイトルをみて、これは糸電話のお話かななんて勝手に想像しましたが、公園での糸電話とは思いませんでした。そしてすごく良い設定ですね。とても感銘を受けました。佳作です。
公園のごく当たり前な描写から入っている点がまずとても良かったです。そして、次に「三番目に好き」がこの作品をかなり押し上げていると思いました。私はここでクスッと笑いましたし、その後の「僕はその声の意味を探した」という一行も非常に効いています。その後、さらに意表をつかれていと電話は切れてしまい、公園からどこかにトリップしたようです。ここまでの設定から、最終連ですが、最初わからなかったんです。どうしてメーデーなのかしらと。それで調べてみたら、緊急信号の意味があるのですね。もし私の理解であっていたら、3回繰り返すのが良いかもしれません。それだと読み違いなしだと確認できます。その意味を知って、この作品の最終連にもとても感心しました。
良い作品になっていると思いますし、詩の中で楽しく遊ばせていただいたような気持ちになりました。
:::終わりに
寒さがつのる時期ですね。
今年はみなさんどんなことをしたいなと思われていますか?
1月を終えて、私はまずまずの滑り出しでした。
今日は立春。一年の中でもとても好きな日です。
今回も丁寧にお読みいただき、ありがとうございました。冒頭の書き方についてのご助言、大変参考になりました。恐らく自分の頭の中には具体的な像があるため、無意識に安易に書いてしまっているのだと思い、反省しました。この部分は 早速修正させていただきたく存じます。何年も通っている図書館の片隅にあったネコの彫刻作品に対して子どもが楽しそうに話しかけていて、改めてこんなのがあったのか?と思って、作品化してみました。最後の部分ですが、私のイメージでは、ネコが厳しくも優しく子どもの成長を見守り、応援するというものでしたが、色々な読み方をしていただけると嬉しいものですね。
読んで頂きありがとうございます。
律儀、 私達夫婦は、何でも真に受ける質なのか、相手がお愛想のつもりで言ったことでも、真面目に考えて、対応するところがあるので、こんなことはしょっちゅうです。
他の友人に寄れば、「悪気はないのよ、忘れちゃうのよ。」と言いますが、誠実だったら覚えているはずと思います。結局、こちらのことは、相手にとって優先順位が低かったのでしょう。
そう、立場の違いですね。
夫の仕事は美術品を研ぐこと。確かにすごいです。
佳作の評ありがとうございます。励みになります。
元々X(旧Twitter)をきっかけに書き始めたので、Xを覗く時間が多いのです 苦笑
その中で「女性にAEDはどうなのか?」みたいなことで賑わっていて……一旦問題の是非や男女は置いといて考えてみると、
顔出ししている有名なインフルエンサーが言う分には「うん。わかりました。あなたには使いません」で済む話のように思います。
ただ難しく思うのは、匿名性の強い(本当は性別も分からないはずの)個人の発信の方が影響力が強い印象です。
それらのやりとりを見ると、木村花さんの件で一旦はおとなしめになったように見える誹謗中傷も近年あの件はなかったかのように見えて残念に思います。
そんなことを思いながら描きました。
マナーやモラル、ルールなどを整えても限界はあるような問題ですが、
自らの良識にしたがって、周囲に左右されずに悪い方向に染まらず行けたらと思う次第です。
ありがとうございました。
今回も丁寧な御感想ありがとうございます。
とても勉強になりました。やっぱり難しいですね。
簡単には思うようにいかないものです。
次も頑張ります。ご指導宜しくお願い致します。
三浦志郎様、ありがとうございます。
ペンネームを褒めて頂いて嬉しいです。
紅茶についてとても詳しく調べていただけて、かつ、
詩と照らし合わせた丁寧な感想までいただけてとてもありがたいです。
私自身、伝わりにくい所もあるかもしれないと思って書いたので、
もう少し比喩をわかりやすく書けるように精進したいと思います。
また、よろしくお願いします。