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詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
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ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
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新しい朝がきた
希望の朝だ
陽の光に胸昂らせ
大きく背伸びをしよう
昨日までの自分には別れを告げて
靴を鳴らして歩き出す
そらタッカ タッカ 行進だ
明日の勝利は周りを鼓舞して掴み取れ
もう後ろを振り返るな 下向くな
前へ前へと突き進め 旗を振って前進だ
自信に満ちたその顔見れば
足を引っ張る意地悪天使も
そそくさと退散していくだろう
白いガーベラのブローチが
左の胸に光り輝いている
彼女は生まれ変わった
祖国を憂いて涙した
あの日の少女はもう居ない
数多の人々の想いと願いと血を背負い込み
少女はこの後 聖女となった
青の砂の砂時計を逆さまに
ポットの蓋はそぅっと閉じるの
揺れる茶葉の香りを封じて
すっと目を閉じるとそこは
小さな魔法使いのおうち
あら、どうぞいらっしゃい
今日のお菓子はタルトタタン
紅茶はもちろんアッサムで
ミルクティーにしても美味しいわよね
とんがり帽子に黒いローブ
扉の傍に小さなほうき
テーブルにはレースのクロス
カップとポットとカトラリーと
青の砂の砂時計が
タルトタタンを囲んでる
ロココの椅子に座れば始まる
秘密の魔法のティー・タイム
砂時計とが繋ぐ時間だけ
小さな魔法使いと私との
少し美味しい内緒の時間
最後の一滴がポットからぽとん
ティーカップにはクラウンが浮かび
小さな小さな魔法使いが
ふふんと魔性に微笑むの
今日の魔法はおしまいね
ではまた次のティー・タイムに
知らせは砂時計を見てちょうだい
鼻をくすぐる華やかな香りに
ふっと目を開き手を伸ばす
ポットの蓋を開けるとひろがる
なんて落ち着く香りでしょう
机の上には砂の落ちきった
紫の砂の砂時計
それでは私もいただきます
ではまずタルトタタンから
♫遠くで汽笛を聞きながら
何もいいことがなかったこの街で…
年寄りには懐かしい
アリスのヒット曲
この曲を聞くと
ある街の情景が目に浮かぶ
堺
私は二十年前
この街で一年弱を過ごした
父が他界して直ぐ
単身赴任
初めての地で
初めての営業第一線を経験した
会社人には
そのキャリア形成の過程で
越えねばならない切所がいくつかあるが
この地
この職がまさにそれであった
言葉の壁(方言と建築用語)克服
ゼネコン廻り
設計折込み活動
製品クレームへの対処
配下販売店の揉め事処理
さらに
扱っている会社の生産品は
お世辞にも出来がいいとは言えず
販売に窮した
流暢で洒脱なセールストークなど
出来るはずもなく
押し出し 貫目不足を露呈した
そして
顧客相手に
呑めない酒を喉に流し込み
大嫌いなスナックで歌を唄った
セールスの経験は
勉強にはなったが
自己のスキルアップには
なんら貢献してくれなかった
生活は荒れ
あっと言う間に十キロ増えた
ストレス太りだ
*
立春の頃
車で帰宅する途中
石津川の交差点に差し掛かったとき
空に父の顔がポカリと浮かんだ
父さんここは堺だ
堺の湊だ
この地に僕がいるなんて
信じられんだろ
こう語りかけ
生前父がよく話してくれた
ご先祖から伝えられた幾つかの逸話を
思い出した
遠い昔
廻船業を営むわが家の船が
丁銀や豆板銀を積み
防州・富海(とのみ)港を出帆して
塩飽諸島を越え
泉州・堺を目指した
小さい帆に二丁櫓の飛脚船〈飛船〉では
遠い堺まで
とてつもなく困難な航海であり
曰くのある
秘密の航海だった
*
堺を後にする前の日
防波堤に立つと
海霧が身体に纏わりついた
遠くで霧笛が鳴った
暫くすると
霧が晴れ
一陣の風が砂塵を巻き上げたが
見えぬ壁に阻まれた
堺の街には言い得ぬ結界がある
いやいや そうじゃない
結界はわがこころの内にあって
ただ 人を寄せつけなかったのだ
♫遠くで霧笛を聞きながら
何もいいことがなかったこの街で…
古い燈台を前に
そう口ずさんだ
岸壁で拾った石ころを海に向かって放つと
波の輪が広がり
連鎖してこころのなかにも広がった
輪は
途中で途絶え
こころのなかの波紋も消えた
私は海辺に立ち盡くした
顧みれば
激動の一年だった
しかも
決して幸せな一年ではなかった
このアメーバのような街にとって
私は異物
ひとりぼっちであることが
ことさら身に沁みた
私は虚空に向かって
石を投げ
漆黒の闇がそれを受け取った
マントを羽織った子供が空を飛んでいた
全身黒タイツの男が美女を追いかけまわしていた
飛行機からパラシュートで人語を喋る鳥が飛び降りていた
ここは漫画の世界だった
水たまりから大きな人型のスライムが立ち上がり
雨の中から二次元でペラペラのライオンが吠えた
何もかも無茶苦茶で理不尽だったが
漫画なのでそれは許された
突然
空が斜めに引き裂かれた
老人の顔をした大きなゾウも巻き添えを食らって引き裂かれた
老人のゾウは絶命した
この理不尽な漫画の世界にも命は存在した
引き裂かれたのは空ばかりではなかった
地面も家も公園も学校も全て引き裂かれていった
絶叫しながら逃げ惑うデタラメな住人たち
一体何が起きたのだろう
巨人だ
とてつもなく大きな巨人が この漫画のような世界を
いや この漫画そのものを引き裂いていたのだ
よほどこの漫画がつまらなかったのだろうか
巨人は憤慨しながら本をばらばらに引き裂いた
ばらばらにされた本で暮らしていた命はほとんどが失われた
ああ なんということだろう
巨人はそれだけでは怒りが収まらなかったのか
本を焚火にくべ始めたのだ
憐れ 本は全て灰になってしまった
灰は木枯らしに撫でられてびょうびょうと飛んで行った
それは嘆きの声のようだった
怒っていた巨人はそれで満足したようだった
額の汗をぬぐってにたりと笑った
そのときだった
怒っていた巨人の世界は全て海に沈んだ
巨人はしばらくもがいていたがやがて窒息して死んでしまった
魚たちだけが生き残ったようだった
そこも 漫画だった
それも 漫画だったのだ
バケツ一杯にくまれた海水の中へ漫画が丸ごと放り込まれたのだ
それもまた別の巨人か他の何かの手によって行われたのだった
この不可思議な漫画のような世界は
合わせ鏡のように無限に続いているのだ
いつから存在するのかはわからない
誰が作ったのかもわからない
しかしそんなことは誰も気にしない
ただ この漫画の世界で皆がそれぞれ思い浮かべた通りのことを実現し、行っているのだった
創造も破壊も自由だった
登場人物のあいだに優劣はなかった
だからなのかほとんどの漫画の世界は崩壊の一途を辿るのだった
もしこの漫画の世界のルールが
現在の現実の世界にも適応されたのなら
一瞬で世界は崩壊してしまうのだろうか
誰かの活躍や閃きで留まることができるのだろうか
それは誰にもわからない
今日も漫画の世界はおもしろおかしく理不尽に崩壊している
何年ぶりかに友人夫婦が訪ねてきた
私が最近オカリナを始めたと知って
「何か吹いてみて」と言うので
ローレライを吹いた
「高い音が出るね 今度合奏しよう
そして慰問に回ろう」
友人は小学生の時 ピアノを習っていたし
20代の頃 市民ミュージカルに出たことがあって
ボイストレーニングにも通っている
ご主人は中学で吹奏楽部にいたとか
いえ、ちょっと待ってよ
私が人前で合奏出来るまで何年かかると思う?
二人が帰る時 ご主人が
「うちの先祖が武士で刀がどこかにあったから
今度見て貰いたい」と夫に言う
夫は仕事柄、日本刀に詳しい
それから3、4日して 夫が
「刀は見つかったのかな?」と聞く
私も気にはなっていたけれど
そんなに律儀に気に掛けていたら疲れてしまうよ
私は友人の性格はよく知っている
以前 友人と
「互いの誕生日に花を贈ったら素敵ね」と話して
その年の6月 彼女の誕生日に花束を届けたが
私の12月の誕生日に 花は来なかった
だから きっと二人は自宅に帰ったら
楽器の埃を払う事も
刀を探すことも忘れたのではないか
半年ほど経って友人から電話があり
他の話を始めたので こちらから聞いてみると
刀は探したけど見つからなかったと言う
そんなところでしょうよ
無かったら「無かった」と連絡して欲しかった
楽器の話も出なかった
人は自分の口にしたことの何パーセントを
実行に移すものだろう
自分では80パーセントくらいと
胸を張っても
他人から見たらせいぜい50パーセントかもしれない
誰でも自分に都合の悪いことや
興味の薄いことは
忘れてしまう
その人にとって優先順位の低いことは
どこかに押しやられてしまう
律儀な人というのは
記憶力の良い人を言うのだろう
些細な事でも心に留めておく
記憶力というやさしさ
そんなことを思いながら
私は一日も欠かさず
オカリナを練習する
友人達と合奏するためではない
毎朝 鳥たちが庭に来て
オカリナと鳴き交わすのが嬉しいから
大きな頭の石のネコが
石の本を読んでいる
その傍らに並ぶ
コートを着た人たち
石のネコは
石の本に目を落として
難し気な顔をしている
石のネコの固い読書
お母さんに連れられた子どもが
後ろから本を覗いてみる
見開きの左はアジのような魚の線画
右には頭と尾だけ残った骨だけの図柄
子どもは石のページを
めくろうとするけれど開けない
ああ
次のページには何があるんだろう?
どんな魚がいるんだろう?
石のネコは難しい顔で読むばかり
午前9時ちょうど
図書館が開き
子どもは手を引かれる
振り返って石のネコを見ても
石のネコは難しい顔のまま
子どもは魚類図鑑を一冊借りる
そして 図書館から飛び出して
石のネコと並んで座り
一緒に図鑑を見る
石のネコは難しい顔のままで
石のページを開いて見せた
そのページには
魚類図鑑と得意そうな子どもの顔
次のページには
魚類博士の少し難しそうな顔
僕の中の君が見つからない
気付かぬふりをしていた
いつしか膝をかかえて
涙を飲み込むようになっていた
とても懐かしい感覚 籠の中の鳥のようだった
夢の中では宇宙を自由に飛び回り時さえも止める
まるで君に抱かれているようで
何も欲しくはなかった
愛してる その本質は相手を思いやり
自分を包み隠さず表現して
同じ時間を歩み 共に手を取って 笑い合い
決して傷つけまいとする心
それらを大切に守り抜き
たった一人の存在と向き合い
約束を果たす覚悟を持つ
そういうものだと信じている
僕は欲張りだ 本当に欲しいものは
一番最後に手にするものだと
勝手に思い込んでいる
それは人生最後の時を君に見守られながら迎える
でもまだ君からの愛も手に入れてないのに
可笑しいよね
僕と君は幼馴染 でも不思議と二人の仲は
今でも新鮮なままだ だからなのか
まだ君を手に入れたという明確な実感がない
君に恋愛感情を抱かせるには
少し高めのハードルが用意されているようだ
それでも君のことは僕のものだと
心の奥底にしっかりと根を張っている
子供の頃から僕が前を走っていた
少し後ろで君が背中を支えてくれてたね
心の中 深い森で迷いながらも
前に進んでいた二人の旅路
君の笑顔があったから僕は諦めなかった
夢を叶えて君を手に入れるため全力で走り続けた
だから君も夢を叶えてよ
僕が支えるから
どうか信じて欲しい
雨上がりに朝陽が差し虹がかかったなら
二人の夢は叶うだろう
大切な想いかかえて
少しだけ大人になった僕ら いつかの約束も
もう少しで果たせそうだね
信じて歩みを止めなかったから
君の事にも決着がつく 必ず手に入れるよ
何があっても僕の気持ちは永遠に変わらない
たとえ越えられない壁が立ち塞がっても
あの日幼馴染になった二人の笑顔は本物だったから
きっと二人の出会いは間違いじゃなかったから
アクセスカウンターが100万を超えました。
皆様のご利用、本当にありがとうございます。
心より御礼を申し上げます。
(レンタル使用しているロケットBBSが、3桁区切りのカンマを打てない世界に突入したようです。)
島様、貴重なご講評ありがとうございます。先生の言葉が胸に刺さります。「君の町」を描かなかったのは、私の逃げだからです。「異臭騒ぎ」とは、外国人に対する差別と偏見から生まれるデマのイメージです。エタンという名は「イスラエル」人、あるいは旧約聖書に出てくる人の名前です。「瓦礫の下」とはパレスチナ、ガザ地区、いわば、空爆、戦争による瓦礫です。そして、日本も震災、原発事故で安全神話が崩壊しました。異教徒、異文化を持つ人たちと対話を続けることで、愛し合うことは可能であるというメッセージの拳を振り上げたものの、推敲するに従い、だんだん弱気になり拳を引っ込めてしまいました。私の大きな間違いは、臭いものに蓋をしないで対話しようというメッセージを表現したかったのに、実際には、表現に蓋をしたことだと思います。まだ自分の描きたいテーマを描く勇気が持てる程の表現力が足りないことにも気づきました。もう少し、詩のスキルと表現力がついたら、もう一度向き合いたい作品となりました。感謝致します。
お久しぶりです。評をいただきありがとうございました。自分の表現が相手に伝わる詩が書けるようになりたくて、こちらで投稿を続けていますが、いつも苦戦しております。今回も散らかってしまいました。本作は内省というよりも自己愛がテーマでした。世の中が、引きこもりがちになる様子、他者視点がなくなり、自己に埋没してしまうことへの警鐘でした。ギリシャ神話に出てくる美少年ナルキッソスをもっとちゃんと描けば良かった。
彼が失恋させたのは「サイレン」ではなくてニンフのエコーでした。サイレーンは上半身は女性で下半身が鳥の魔物でした。この勘違いにより、さらに詩が混乱してしまいました。エコーは女神ヘラから発言される力を奪われ、ナルキッソに恋をしたが振り向かれずに憔悴して、声だけになった森の精霊です。いつか正しい知識でこの作品を書き直したいと思います。