◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
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ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
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痛みは俺の体を
蝕んではいない
新しい器官となり
感受性の根となる
静かに根を張り 胸を張る
痛み止めを飲み 温泉に入る
痛みは 悲しみに変わる
その根は 息をして
生きて 手を伸ばすように
あなたの根とつながる
他者の悲しみの言葉に
共鳴し 結び目になる
結び目が交わり
水を吸い上げ 言葉にする
言葉は文脈を育み
緑や黄色に色づいて物語になる
さらに枝葉となり
伸びて森になる
言葉にならぬ声が宿り
実を結ぶ
鳥達が森に集い実を啄む
根は羽となり鳥と交わる
傷ついた人々が森に集い
新しいむら(機関)を作る
人々は傷を言葉に変える
喜びも悲しみもうたにして
むらを続ける
俺は年老いて種を集めた
次のむらに種を引き継ぐ
息の根は止まり
土に帰還する
森は悲しみのうちに
暮れてくれた
星をめざして
夜空への階段を登って行くの
一段 一段
足を離したら消えていく
乳白色の星の階段を
一段 一段
登っていくの
足元を見ればはるか遠くに
月が照らす海原が見えて
波止場で誰かが
僕に向かって手を振っている
振り返してみようか
おおきく おおきく
はるか上の星に負けないように
波止場の誰かに気づいてもらえるように
おおきく おおきく
振り返してみようか
波止場の誰かは一瞬腕を止めて
だけどもういっぺん
おおきく おおきく
それはもうおおきく
手を振り返してくれたのです
どこかしら心が軽くなって
ふと 前を向くと
いつのまにかてっぺんに着いていて
のぼりきった先に広がる
細かな星の欠片たち
少し名残惜しい気がして
最後の階段に留まって
ちらっと波止場の誰かを見ようとすると
キランッと誰かの涙が光って
その雫が海の底へ落ちていって
それを手のひらですくうかのように
ふわりと 陽が顔を出しました
輝く星々を包みながら
太陽は朝を知らせます
星々は太陽に包まれながら
それそれが大切な人を眺めて
シャランと笑顔を浮かべます
僕も一緒に包まりにいこうと
波止場の誰かに大きく手を振る
最期の階段から足を離して
僕も夜空へ仲間入り
あぁ……眩しいね
ほらみて!
誰かの夜が明けたよ!
回る僕の目が 君の目も回る
どちらが回っているのか 神さまにきいてみたら
神さまが回ってた 今日はとても暑い
丸い地球の中で 四角いブロックが
三角に積み上げられる 異常はありませんと
警備員さんが浮かんでいる 今日はとても風が強い
頭の中は脳みそだらけで 体の中は血管でいっぱいだ
僕は何なんだろう 君はわかるかい
君は誰だっけ 僕は君だっけ
それだけは違う 今日はとても君にあいたい
何だかさびしくなって 宇宙に行きたくなって
ロケットに乗って 君を迎えにいったら
君の家を壊しちゃった 今日はとても悲しい
海に行こう 星を見よう
月に照らされ 波の音を聞いて
君を待ってる ずっと待ってる
ごめんなさいを 今日はとても伝えたい
ありがとうを 今日はとても伝えたい
いつか笑顔が見れたらなんて 僕はとてもわがままで 目が回ってる
歓喜にあふれ
この大広場を埋め尽くした
大群衆は、いったい何処へ
消え去ったのか?
民主派大統領の当選に沸き返り
首都のあちこちが
熱狂の渦に包まれたのは
たった数日前のことではなかったか?
もはや、どの街角を見ても
歓喜と熱狂は跡形もなく失われ、
あとに残されたのは
かさかさと
うつろな音を立てて風に舞う
選挙戦のポスター、
そして
闇夜に不気味に光る
幾つもの戦車砲
ときおり
夜のしじまを破るように
銃声がこだまする―
きっと
路地裏に潜んでいる
民主派の活動家の摘発が
夜を徹して
続いているに違いない
民衆はみな
銃口を恐れ
家々に閉じこもっている
クーデターの部隊に連行された
大統領の安否は
依然としてわからない
「全国民に告ぐ。
○○○○年〇月〇日、
わが国の安全と治安維持のため
臨時政府が樹立された。
政府首班には
陸軍少将□□××が就任し、
全権を掌握」
軍に占拠された放送局が
今まで国民に伝えたのは
たったこれだけ…
それにしても
なぜ同じ歴史が
世界のあちこちで
繰り返されるのか?
プラハの春、
北京の春、
アラブの春、
どの春も
決して長くは続かなかった
この国にようやく訪れた春も
同じように
むなしく終焉を迎えるのか?
大統領選挙の勝利に
酔いしれたのも束の間
大国の後押しを受けた
野心家の軍人が率いる戦車部隊に
とつぜん自由の夢は踏みつぶされ
これから、いつ果てるともしれぬ
冬の時代、弾圧の時代が
始まろうとしている
それもこれも
この一世紀の間に
地球上で
繰り返して起きたことではなかったか?
古いモノクロの
ドキュメンタリーフィルムに
撮影されていたことが
ほとんど寸分たがわず
この国で
それも目の前で
再現されるとは…
なにゆえに
革命の夢は潰え去るのか?
なにゆえに
平等の社会は実現できないのか?
民主派の若者たちよ
どうか生き残ってくれ!
無事に国境の山岳地帯を越え
隣国へ逃れてくれ!
それが無理なら
首都のスラム街の奥深く
声を潜めて身を隠せ!
決して無駄死にするな!
そして
わたしはこの国に
踏みとどまろう―
潜伏して
一介の物書きとして
繰り返される愚行と
それでもなお
消えることなく
人々の心のうちに燃え続ける
自由への希望を書き留めよう―
時が満ちるまで
いかないで、といえたなら
きっと、貴女を喚んだだろう
もどっておいで、といえたなら
きっと、その背を追っただろう
それでも別れはあるもので
気付けばそこに、貴女はいない
羽ばたく鳥に
季節の花に
貴女の愛した品々に
貴女を愛した人々に
のこった心を探してあるく
見せたい写真がありました
伝えたい歌がありました
ともに夢見た願いもあれば
ぽかりと寂しさもあいています
いつか貴女に届いたならば
また、言葉を交わすことができるでしょうか
貴女のみちゆくその先が
私の知らないその場所が
貴女に優しくありますように
リボルバーに装填された弾は一発分だけ。この拳銃のシリンダーには6発分装填ができる。引金を弾く。何度も弾いてきたが自分のこめかみに弾くのは初めてだ。初めて引金を弾いた時の重さが蘇る。唐突に自分にしか聞こえない叫びが蘇る。時間の経過を重さを感じたことなんてなかった。帰ってきたあの日から朝日が重い。
寝る前の日課だった。俺は生きていて許されるのか? 1/6の確率に命の価値を確認する。いつも指が震える。心臓がうるさい。俺にしか聞こえない声の主たちは……止まってしまった……いや、止めしまったのに。俺は帰ってきてから時間だけ経っているのに止まったままだ。
今日も無事だった。冷たかった血流が一気に温度を取り戻す。死刑囚の一日はこんな感じなのだろうか。
フィクションなんかだと都合よく最後の弾だったり、2回弾いてみせたりするのを見る。あの声が聞こえる時だけは六回とも弾きたくなる……嘘になる……自嘲。
今日も生きられた。生き残るのは「アタリ」なのか「ハズレ」なのか。酒に逃げられれば考えなかったのかもしれない。あの時、仲間と飲んだ酒はもう飲めなくなっている。開けた瞬間、血の香りがして開けられなくなったからだ。
アタリなのか、ハズレなのか分からない
唐突に1/6の確率をひいて
あの声は聞こえなくなった。
本作「ひとつになれない争いの窓辺で」につきまして、佳作の評を頂きありがとうございました。今回は、表現に飛躍があっても論理が飛躍しないよう、注意深く描くことができました。社会的存在としての私たち人間、個人と社会との関係性、そして集団力動をテーマとする作品は、今後も継続して創作していきたいと考えております。これまでは、作品を創作した時点で完結してしまうような感覚がありましたが、ここ一年は、自分の作品を愛せるようになりました。本作もその一つです。このように思えるのも、ひとえに、丁寧にお読みいただき、真摯なご評価を賜ったおかげであり、心より感謝申し上げます。
かえすがえす私の詩は長い。そうした意味で評者滝本政博氏の「内容詰め込み過ぎ」「これから三つぐらい詩が出来るのでは」にはうう~~~~んと昏倒。痛いところをつかれたからである。
実は滝本氏は私の詩友であり、なにかと言えば電話をしてしまうのだが、今回は内容を詰め込み過ぎ、との指摘あり。電話で色々な繋がりのないドラマが、単にマボロシの煙草を、父と私と、精霊(天使)の煙草で納めると言う意味では、本人いたって気にいっているのだが、ん~~~。滝本氏の言うのもわからないではない。
私は、一昨年まで、B級C級の、でも熱意のある若者たちの芝居の舞台監督をしていました。この「天使篇《ハイライト》」は、詩的よりかは、芝居的であったのかもしれません。いかがお思いですか? 滝本氏? 最後のマボロシの煙草を吸いあうシーンは、ホンマ芝居やがなと思いますぜ。でも、これは言い訳やな。だからこそ内容詰め込み過ぎと評価されたのでしょう。詩は読んで伝わらなきゃ意味がない。
さて、色々とありましたが、渡世の義理をば果たさねばならぬゆえMY DEARとはお別れとなります。せっかく繋がったので長く投稿していこうと考えたのですが、語るは無用の介、言わぬが花の吉野山、それでは滝本氏はもちろんのコト、皆様のご多幸をお祈りし、このページを閉めまする。では。
私は街の通りにある
電話ボックスの中にいる
最近は誰も私を使おうとしない
みな目の前を通り過ぎてゆく
とにかく
毎日が暇で仕方がない
街の人々を見ると
みんなスマホで
電話したりSNSをしている
私の出番などないわけだ
わかってはいるが
少しいじけてくる
そんなある日
多くの人たちが
私のもとに押し寄せてきた
順番に並んで
取引先や恋人などに
次から次へと電話をしている
忙しくて目が回りそうだ
それにしても
一体どうしたというのだ
しばらくして
その理由がわかった
ある携帯電話会社の
システムがダウンして
多くの人がスマホを
使えなくなっているらしい
まだしばらくは
こういう時のために
私は必要だということか
少し誇らしい気持ちになった
ただ
システムは夜には復旧するようだ
やれやれ
また明日から
どうやって時間をつぶそうかなあ
青島江里様
お礼が遅くなりました。拙詩に評価をいただきましてありがとうございます。
曲がり角について色々お話したかったのですが、最近体調が悪いのでこれで失礼致します。
佳作をありがとうございました。
またよろしくお願い致します。