今日はボクシングの世界戦でバンタム級の四団体統一王者井上尚弥がベルトを返上してスーパーバンタム級に上げて、いきなり無敗のゴリラのような二団体王者に挑むという世紀の一戦で、世界戦全KO勝ちの井上尚弥も体重の壁に阻まれると思いきや何と8ラウンドKO勝ちという四階級制覇を成し遂げた。凄いなあ。
和裁の集まりの日。デフォルメされてスタイリッシュな孔雀の顔のところ、Kが柄合わせしています。くちばしの微妙な先端部分で柄合わせするなんてね(笑)。
白髪の最前列や夏期講座 吉田小次郎
なんとも珍しい、絽の黒留袖の仕立てを頼まれた。袷の黒留袖は何枚も縫ったので、同じ要領で単仕立てにすればよいくらいに思っていたら、全然違う特殊な仕立てだという。「見本か、縫い方の本がなければ縫えない」と伝えておいたら、本当に文献を探してコピーしたものを持って来られてしまった。「単衣本重・別名夏重といい、大正から昭和初期まではよく着られた、最近は見られない」と書いてある。この文献そのものが古いので、この「最近」とは、何十年も前の話である。見本もなければ、縫う人もいない筈である。
一読したあと、頭痛がして、二度目三度目読むと気分が悪くなって、何と言って突っ返そうかと一か月放置していた。一か月したら、頭痛がしたことを忘れて、バッグに入れて文献のコピーを持ち歩くようになった。ランチを待つ間とか、待ち合わせ場所に早く着いた時など、ちらちら読んでいたら、なんとなく馴染んできて、全体像が見えてきた。全体像が見えたところで、文献を見るのをやめて、お吟流のやりかたで仕立てることにした。
変なものが出来たって、誰も本物を知らないんだ(笑)。
↓加賀友禅の作家さんと何度もやりとりして染め上った、民藝のお皿の紋様。袷の要領で縫っている部分と、袖口や裾のひらひらしている単衣の部分がある。あと衿をつければ出来上がり。
羅の折目たしかに着たりけり 日野草城
ガキ大将面の豊昇龍の目から涙がちょちょぎれていましたね(笑)。
今日は、岡山芸術創造劇場、愛称ハレノワへ、こけらおとしの邦楽を聴きに行く日である。電車に乗るのに、我が田舎町の駅駐車場へ入ろうとすると、いつもはがら空きなのに満車。あわてて近辺の駐車場を回るも、どこも満車。いったいどうなってるの?といぶかりながら、警告ビラを貼られるかもしれないけれど、スーパーの駐車場に止めさせてもらって、300m全力疾走(小走り)して、こういう時のためにあるのだ、エレベーターに乗ってホームに着くと、マリンライナーが滑り込んできた。
まずは、300mも全力疾走(小走り)出来た自分を褒めてあげよう。和裁仲間、万屋銀蠅・器用貧乏・態度のでかいチビの三人も、それぞれいろんな店に止めたらしく、真っ赤な顔で水を飲んでいる。このマリンライナーに乗れなかったら、演奏会の開演に間に合わないところであった。満車の原因は、競艇場に有名なゲストが来ていて、巨大な競艇場の駐車場が満車になったからとのこと。ミーハーの多さにあきれる。
ま、それでも、皆で寸法直しをしてあげた、絽の礼服や訪問着をきれいに着こなしてくれていて、よございました♪
撮影禁止なので、真新しい緞帳を。
オペラグラス夏手袋の中にかな 島織布
お吟さんの相撲観戦の仕方は下井草の鮨屋の大女将の雑魚祭の正当な観戦の仕方で、その場所の日本人の着こなしが白日の下に晒される恐ろしくも面白い着眼点で、退屈な相撲の仕切りの時間をこれだけ面白い時間に変える女将の見方は以後の相撲観戦の見方を変えたコペルニクス的転回と言えましょう。砂被りの妖精が歌舞伎鑑賞に鞍替えしたとかでもっぱらの楽しみは観客席の和服女性の着こなし度であります。
それにしても新入幕の伯桜鵬が明日結び前の一番で関脇豊昇龍と組ませるとは、絶対に新入幕優勝を角界としては許さないのね。北勝富士が錦木に勝てば、伯桜鵬と豊昇龍の勝った方と優勝決定戦となり、北勝富士が負ければ伯桜鵬と豊昇龍の勝った方が初優勝となる。豊昇龍との一戦で立ち合いで変わった時点で若元春は終わった。十両の時から関脇まではこの兄弟は行くと思ったが、立ち合いで変わるようでは終わりである。初入幕で豊昇龍に勝つのは無理があるので、北勝富士と豊昇龍の優勝決定戦が順当なところだろう。贔屓の北勝富士に勝たせたいが、豊昇龍が同じ相手に二度負けることはないので、豊昇龍に分があるかな。しかし、勝負はやってみなければわからない。横綱関脇を総なめにして格下に三連敗する錦木の例があるからねえ。新入幕では千秋楽で湘南乃海と豪ノ山の二桁勝利がかかる。相撲のうまさでは小兵だが伯桜鵬に次ぐ十両の輝鵬は残念ながら十一日目で大怪我をして休場してしまった。炎鵬を上回る業師だったので足の親指骨折だと踏ん張れないので再起不能の可能性もある。怪我をしないというのも良い力士になる条件なのだ。
わたくしが心身頑健で若いころはゴリラと呼ばれたほどだが、仕事は人の二倍も三倍もやるが、プライベートでは誰とも付き合わずひとりで出来る趣味に没頭したので、病気の溜まり場である病院にも行かないし、薬も飲まないので、免疫力が強いのか(医者はそう言っていた)、病気はほとんど人からうつされるので人づきあいがないから結果として健康なので、普通は孤立や引き籠りをマイナスとするが、わたくしはここ二日家を一歩も出ていないので、読書と音楽鑑賞、料理、映画鑑賞と昼寝で快適に暮らしている。電話や郵便屋が来て邪魔される以外はひとり遊びに集中できるので他人は邪魔なのである。わたくしはたった一度の人生をひとりで楽しむことが山ほどあるので会わずに人づきあいはネットだけでいいのである。娘たちだけは別よ。万難排して駆けつけます。むほほ。
強風のすとんとやみし コスモス 池田澄子
家を出ていないので写真なし。
相撲は分からないので、猫髭解説を楽しみにしております。お吟さんはもっぱら、「そこの綺麗なお姉さん、幽霊じゃないんだから、浴衣着たら長い髪が顔や肩に掛かっちゃダメ!」とか、「こっちの奥さん、上品にきもの着てるのに、なんですか、その七五三のような髪飾り!」とか(笑)。
今日は、小筆遊びをさっさと切り上げて、岡山の中央卸し市場へ。箱入りの桃がなんと千円。とても新鮮で皮などつるりとむけるのに、斑点があるというだけで。我らがお茶人は、桃を洗ってきたかと思うと、指先でかぱっと半分に割るではないの。そして食べろと言う。お吟さんは、桃が皮ごとたべられることを、この歳になって初めて知りました。穴子飯も鯖寿司も、岡山米でとても美味しい。天麩羅と小鰯のおつまみ買っても、三千円なり♪
石鯛の皮も湯引にしてあると 茨木和生
もし今日伯桜鵬が11勝で単独トップの北勝富士に勝ち、錦木と豊昇龍が今日勝てば、明日の千秋楽は11勝で四人が並ぶ雑魚祭となるが(見る方は優勝決定戦が見られるので得した気分、北勝富士が勝てば、立ち合いで足をバンバン叩きつける勇壮な北勝富士がノーマークで優勝するかも。錦木が上位には圧巻の強さを見せて下位には圧巻の弱さを見せるまるで後半戦に崩れる高安と同じ腰砕けの星に生まれたのかと思う一生に一度の優勝のチャンスを逃したことになる。それにしても三日目の翔猿のふんどしの緩さとまわし待ったをかけなかった大馬鹿行司のおかげで横綱休場とこの雑魚祭の体たらくになったので、行司の老害を防ぐため身体能力テストをやって目配りと敏捷さに欠ける行司は引退させないと力士生命と相撲興業の存続に関わる。このままではAIがふんどし警報を鳴らして相撲を待ったさせる機能を付けないと無駄に手つきのルールにこだわる無能俳句指導者のように角界も俳壇のように老害で絶滅危惧武道に成り果てるだろう。相撲や剣道や柔道はスポーツではない。武道である。手つきがどうこうというルールを優先するあまりの原理無視がここまで雑魚祭を助長しているのに気づかないとは情けなや。武道は間合いの勝負である。勝つか負けるかは力士同士の間合いの取り合いで決まる。ルールが入る余地は武道には一切ない。何が手付き不十分だ。間合いの勝負に水差す馬鹿があるか。相撲が日本中を沸かせた時代、気が満ちればいつでも力士は立てたのであり、両手の手付きなどしている力士など誰もいなかったし、行司もよほどのずれでなければ待ったはかけなかった。それほど武道においては間合いがすべてで、わたくしがボクシングや相撲を愛するのは武道本来の間合いの勝負が生きているからで、来週25日の井上尚弥のスーパーバンタム級初挑戦でいきなり王座決定戦のボクシングは楽しみで、井上尚弥のボクシングは武道は間合いの勝負だということをまざまざと思い出させてくれる。彼のモチベーションはひとつしかない。「強い相手と戦いたい」。いいねえ。勿論ボクシングはスポーツなので、いいパンチがヒットすればポイントを重ねて勝てるが、野球のホームランと三振と同じで、勝負の醍醐味はそこにあるので、井上尚弥の世界戦全KO勝ちと、大谷翔平のアメリカのメジャーリーグの活躍はホームランダービーのトップがピッチャーだという漫画でもあり得ない活躍は野球のルールさえ超越して最高に面白い。ボクシングの井上尚弥と野球の大谷翔平はとてつもなく面白い。
