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医師との付き合い方について

男性です。年末に乳癌の手術を行い現在抗がん剤の治療を外来で受けています。
抗がん剤をしていると色々な副作用が出てきております。また男性で乳癌は人数が少なく身近に相談する人も居なく精神的に辛い日が長く続いております。タイトルに書いてある通りなのですが医師には乳癌についての治療方などは相談しても良いと思うのですが、
生活や仕事の事など私的な事を相談しても時間を取らせてしまって良いのか迷っております。

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こんにちは、投稿ありがとうございます。
男性の乳がんなんて珍しいですね。私も今まで一人しか出会ったことがありません。
見つかった時はショックだったと思いますが、でも見つかって、手術が出来て良かったです。

乳がんや前立腺がんは、他の癌と違い、性ホルモンが発症に
大きく関わっているため、抗がん剤やホルモン療法が非常に効果あります。
そんな訳で、他の癌に比べ、致命率はそんなに高くないですが、
10年以上経ってからの再発も多いですから、術後の経過観察が非常に大事です。

胃がんや肺がん、大腸がんなどは5年再発が無ければ、大丈夫なのですが、
乳がん 前立腺がんは10年くらいは経過を見ないといけません。
きちんと抗がん剤やホルモン剤を服用し、必ず検診には行ってくださいね。




医師というのは、病気に対して、検査して薬を出すだけの仕事ではありません。
きちんと患者さんと向き合い、患者さんを診るのが仕事ですので、
どんな小さな悩みであっても、困っているのであれば、相談して下さい。

術後どの程度体に負荷をかけて良いのか、どんなリハビリをすれば良いのか?
薬の副作用、再発率、再発の兆候、考えられうる予後 など、病気の事以外にも、
職場の人に病名を伝えるべきなのか?日常生活で気をつけることはあるのか?
経済的な問題、家族親戚関係、近所付き合い 友人関係、恋愛関係、性の悩み、趣味の悩みなどなど、
何でも聞いてみて下さい。(解らないことは解らないと言われると思いますが・・・)

私は専門外の事でも、些細なことでも何か相談や質問をされるのは非常に嬉しいですよ。
場合によっては診察が、雑談になってしまいますが、
患者さんから信用されている証拠だと自分勝手に思っております。

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依存症のラインはどこから

大谷選手絡みのニュースで1日すごい報道の数ですが、そこで疑問に思ったのでここで質問させていただきます。
ギャンブル依存症というか依存症ってどこからでしょうか。精神科心療内科にかかる目安や家族がもしそうだったら連れて行くタイミングなどはありますか。
今回みたいに人のお金を多額に使ってたとか借金してまでギャンブルをやるとか肝臓を悪くしているのにお酒をやめられないとかなら依存症でまずい状況だとの認識がありますが、
例えば適切なお金で生活や家族を脅かすことはないが毎日毎週競馬やパチンコをやる、健康だけど毎日お酒を飲むあたりはどうなのかは気になります。先生のお考えをお聞かせいただければと存じます。

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こんにちは、投稿ありがとうございます。
大谷選手の事件、金額のスケールが凄すぎですよね。
あまり気にしていなさそうな、大谷選手の器の大きさにも感動しました。

依存症というのは教科書的には、その事象が無いと、
身体的、精神的に不安定になり 日常生活 社会生活に支障をきたすもの
と定義されております。

簡単に言うと、それが原因で、身体的に壊れたり、
生活が破綻したり、法に触れたりした場合に
「依存症」という言葉を使いますので、
お小遣いの範囲での競馬やパチンコや
体を壊さない程度の飲酒は依存症とは言いません。


依存症にはギャンブル以外にも、アルコールや薬物 タバコ シンナー 異性
セックス、窃盗 ゲームなど様々なものがあります。

様々な原因が言われておりますが、私個人的には
アダルトチルドレンのように、著しく低い自己肯定感からの現実逃避的に走るタイプと、
単にADHDの人が生まれつきの脳内のドーパミンの枯渇が原因で
快楽物質=ドーパミンを追求するタイプがあると考えております。
ギャンブル依存は圧倒的に後者が多いですね。

どちらにしても、性格の問題ですので、「依存症」は病気ではありません。
病気だからしょうがないとか、許されることでもないんです。
今回の場合もきちんと窃盗 詐欺罪の対象になると思います。
そこに依存症は関係ありません。

覚せい剤 麻薬 シンナー 大麻 窃盗など、
法に触れるような依存症に対しては、司法が介入し、
刑事責任を追及することで良くなることがありますが、
本人に止める意志が無ければ 何度も繰り返す人が多いです。


法に触れない依存症でも、本人に止めたい意志があれば、医療の対象になります。
止めたいけど止められないというパターンの場合のみ治療が出来るんです。
逆に止める意志がなければ、医療は何も出来ず、仕事失くし 体を壊し、
孤立し、身体的 社会的に崩壊して本人が困るのを待つしかありません。


アルコール依存に関しては飲酒欲求を下げる薬や抗酒剤、教育入院など
タバコは喫煙外来でのニコチン製剤、
現実逃避的な依存(異性 セックスなど)には自己肯定感を上げるカウンセリング、
ADHDのドーパミンの枯渇(ギャンブル ゲーム 窃盗など)に関しては、
ドーパミンを上げる薬、SNRIという種類の抗うつ剤や、
抗ADHD薬が非常に効果がありますよ。

よろしければ以下のページも読んでみて下さい
http://www.niwaiin.com/C4_13.htm#9
http://www.niwaiin.com/C5_20.htm#18

引用して返信編集・削除(編集済: 2024年03月23日 19:15)
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