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ネガティブなことばかり言う夫への返答は?

Q0476
 「この飯あまりうまくないなあ」、「汚れているなあ」、「そんなことしてどうなるの?」など、ネガティブなことばかりボソボソ語りかけてくる夫に何と返事していいのかわかりません。何かアドバイスをください。

A0476
 あのね、この発想、基本的に間違っていると思うの。アドラー心理学は他人に何をしてもらうかが問題なんじゃなくて、自分がどうするかが問題なんです。だから世間、自分以外の外の世界について不平を言い出すと、無限に不平のネタが見つかるんです。そんなの何したって見つかりますよ。なんで見つかるかというと、自分が探すから。われわれのライフスタイルが認知バイアスというものを作って、その認知バイアスは、イヤなことを探す人はイヤなことを探す認知バイアスで、無限に見つけるんです。物事の中のネガティブなものを探し出すのがすごい上手なんです。夫さんのここを探し出すのは、夫さんの具合が悪いからではなくて、この人の認知バイアスが、夫さんの気に入らないところを探す認知バイアスなんですよ。だから変わらなきゃいけないのは夫さんでなくて、この人自身です。まずそこを押さえてほしい。アドラー心理学というのは、「暗いと不平を言う前にすすんで明かりをつけましょう。カトリック教会」なんです。自分が変わることを問題にしているので、「夫がこういう具合の悪いことを言うから私がどう対応したらいいんですか?」というものの言い方は、結局のところ夫を変える作戦じゃないですか。夫をどううまく支配できるかを聞いているわけじゃないですか。だから答えようがない。一番最初の問題設定が間違っているから。自分のネガティブな根をどう変えればいいかを言えば答えようがあるんです。そういうネガティブさというのは、その人の主観的な価値観からできてきているわけで、「この飯あまりうまくないね」というのは、うまくない飯を作っているんです、要するに。「ここ汚れている」というのは、そこ汚れているんです、実際に。そこのところを文句言ってたってしょうがないじゃない。それよりもまあポジティブなことを探す。あるいは自分がこれからやっていくべきことを探す。あるいはどうやったら現在の問題を解決できるかを探す方向へ、自分自身をどう変えていくかの問題だなと思ってほしい。われわれは気分良く暮らそうと全然思ってないんです。気分というのは感情というのは、人生の課題じゃないんです。人生の課題は、3つのライフタスクのつきあいなんです。仕事と交友と愛、家族関係とか異性関係とか人づきあいとか職場の人間関係とか、どういう職業を選択するかとか、どういうふうに家計の設計をするかとかが僕らの課題であって、悪い気分を良くするとか相手の気分を良くするとかは人生の課題ではないんです。感情はアドラー心理学にとって何にも問題じゃない。感情というのは、船が走って行くときに起こる波なんです。船が走っている限り波は立つんです。それを何か、美しい形の波を立てたいと願う船長がいたとしたら、その船長はバカだと思いませんか。どうやったら安全に目的地に着くかが問題で、どんな波を立てるかが問題ではない。気分に感情にこだわる人は、全然無益なことにこだわっている。目標追求する限りいろんな感情が起こるんです。悪い気分でもイヤでも気が向かなくても、やらなきゃならないことはやらなきゃならないし、したくても好きでもしていけないことはしてはいけないんです。ただそれだけ。気持ちとか感情とか気分とかを大切にするというのも、個人主義とか近代主義とかが持ってきた1つの弊害・偏見、間違った偏りだと思う。それが間違った臨床心理学によって大変強調されていると思う。別に、わざわざ悪い気分にならなくていいし、わざわざ人を傷つけなくていいんですが、自分が良い気分になるとか相手が良い気分になるとかは、人生の目的ではないんです。だから、こんなことを言われて傷つくこと自体が何も問題じゃない。そうじゃなくて「私がどう暮らすか」が問題なんです。人間関係というのを、お互いがよしよしし合って気分を良くし合うことだと思わないでほしい。共同で問題を解決することなんです。(回答・野田俊作先生)

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強圧的な84歳の父

Q
 84歳、ワンマンで神経質で通してきた父ですが、救急車をタクシーのように呼び、退院手続きが遅いというだけで、「お前何年婦長しとるんだ」と、婦長さんを怒鳴りつけます。病弱な母を、「あいつは病気には馴れている」と、ちょっと気に入らないと平気でこき使い怒鳴りつけます。ついつい足が遠のきますが、何か接し方でアドバイスを。同居している姉は、父がいるときには敷地内に出てこないそうです。

A
 劣等感が強くなっているんですね。だから、そういうとても権威のある偉い人につきあうようにまわりがつきあえば、もっとおとなしくなるんです。そうでないようにつきあうから、「俺は偉くて強いんだぞ」と見せようとするんです。向こうがこうやって強圧的に出てきたときには、奉(たてまつ)っておくほうが多分有益なんです。いつも言いますが、親とかお姑さんとかいうのは「歩くご先祖様」なんです。「歩くお位牌」。もうすぐほんとのお位牌になります。もうすぐほんとの位お牌になりますとしょうがないから、毎日お茶もご飯もあげ、先祖供養するんですよ。せんわけにはいかんでしょう、死んでしまったら。それなら、生きているうちに先祖供養しておいたほうが御利益が大きい。先祖供養しないから、こうやって祟りがあるんです。みんな生きている先祖に供養しないんです。死んだらしてやるわと言っても、死んでしまったら「口」はないからね。死人に口なしで。お位牌になればかわいいもんですよ、どんなじいさんでも。お位牌になってからの先祖供養では御利益が小さいですから、生きているうちに「あれは歩くご位牌様」、「朝夕のお勤めがわが家の安全を生む」と、こうまず思う。そう思うと幾分腹が立たない。子どものほうは、うちはいつも「これはうちのペット」と思ったんです。ペットにしてはよくできている。糞の掃除もせんでええし、散歩も連れて行かんでええし、一応日本語言うと、まあ聞かんときもあるけど、わかっている顔をするし、まあかわいらしいペットだと思ってつきあうと、わりと心穏やかにつきあえます。やがて心がそう思わなくてもちゃんとつきあえるようになりました。親のほうはあれは「歩くご先祖様」。心の中で密かに思う。バレると怒るから。それで先祖供養だと思っていろいろします。是非、いっぺん試してみてください。(回答・野田俊作先生)

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友人の息子(38歳)が離婚~入院;家族を責める

Q 
 友人の次男が38歳くらい、大学も出て一度は就職もしましたが、結婚して女児も生まれましたが、精神的に仕事と家庭の両立ができなかったらしく、妻が子どもを連れて帰り、結局離婚になりました。5,6年間あるカウンセラーにかかり約800万円も使ってしましました(野田:しまった!うちへ来てくれたら800万儲かったのに)。本人だけとか両親だけとか3人一緒とかそれで良くなっていけばよかったのでしょうが、全然ダメでそのカウンセラーをやめ、大阪の診療所(Y診療所ではあるまいな、M診療所か?)に1人で勝手に入院すると言って、堺市の病院に入っている由です。そして、会社が悪い、父親が悪い、母親の育て方が悪いと、まったく他人のせいで自分がこうなったと言っているそうです。知人もまいってしまって、最近心臓も悪くなってしまったと電話で話していました。私は聞き役になっています。アドラーの本、野田先生の話をしています。本人たちにアドラーギルドに相談に来る気持ちになっていただきたいと思うのですが、良いアドバイス方法はありませんか?息子は暴力はしないそうです。心の中を堂々巡りの様子です。

A
 良い方法?うちはこの息子さんに無理に来てもらう必要はまあないだろうと思っているんですよ。お母さんでも誰でも来たい人があったら、予約を取ってください。まあまあ来れば利益はあるでしょう。800万円もかからないね。そんなにかけたらいいなあ(笑)。大阪にも2つほど高いところがありましてね、そこの先生を知っているんです、片方は。片方はよく知らないけど。わりと豪華な優雅な暮らしをしているんですよ。私もなあ……、世が世ならば……、あかんだろうな、一生こんなんだろうな。うち、安すぎますね、反省しよう。ウソウソ。(回答・野田俊作先生)

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幻覚と実際に起こっていること

Q
 質問ではありません。「生と死」について、「幻覚と実際に起こっていること」。夢の中では何かに吸い込まれていくようなことがあります。例えば、実際に車を運転しているときに、トンネルの中で急に曲がって吸い込まれそうになることが最近あります。ひとりではなるべく車に乗らないようにして、解決したと思っていましたが、次に違う形で現れました。夜道を歩いていると、谷川がくっきりと私に目の中に入ってきて、そっちに足が行ってハッとするんです。今生きているけど、これって次には死ぬよね。そのときは死ぬときなんでしょうね。だから面白いのかもしれません。そんなわけでちょっとやめたくないのです。山をよく歩かれる先生、何かご意見がありましたらお聞かせください。

A
 えー、うーん。僕こんなん好きですよ。だいたい僕、瞑想者ですので。瞑想をやっていると、こんなことばっかりしょっちゅう起こるんです。すごい面白いんです。タダでいろいろ遊園地的体験ができて。だから楽しんでください。意味づけしないで、考えないで。人間の知覚・認知機能というのは、ものすごい面白いことが実はできるけど、普段何かの力でやらないようにしているだけですから、ちょっと弛めるとすぐいろいろ起こります。お化けも見えるでしょうし、過去生も未来性もないんですけどあるような気がするでしょうし、いろいろありますが、遊びだと思って。(回答・野田俊作先生)

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体外受精

Q
 昨日ニュースで体外受精について報道されていました。知能指数が120以上、初めはノーベル賞を受賞した人の精子を、未婚の女の人まで求めれば子どもを産むことができるとか。そのときのニュースキャスターも、不妊の人たちの救済ではなしに商品化していることに対してのみに批判的に話されましたが、何かとても恐ろしいことで、ものすごく腹立たしく思えてきたのですが、人間がそんなことをしてもいいはずはないと思うのですが、世の中はこのまま人間の命まで操作しようと進んでいってしまうのでしょうか。野田先生の考えを聞かせてください。

A
 僕はものすごく保守的です。人工授精反対です。どんな場合も。ある夫婦が不妊だったら、申し訳ないけどそれも仏様のおはからい。諦めてちょうだい。そう思います。私が結婚していて子どもができなかったら、絶対人工授精しようとは思わないし、そもそも不妊相談に産婦人科へ行ってというのもやらないかもしれない。仏様が「あんた方子ども産まないほうがいいよ」とおっしゃっているんだから、それはそれで引き受けてやってみようって思うかもしれない。遺伝子治療も反対ですし臓器移植も反対ですし人工授精も反対ですし、ものすごい保守派なんです。だいたい精神科医はそうですね、多くの場合。精神科医は、このことじゃないんですけど、アンケート調査をやって、癌告知について。全国の医者にアンケート調査をやった人がいて、うちにも来て、あとその集計結果を見せてもらったんですけど、精神科医の医者はほとんど100%「自分が癌になったら告知してくれ」です。それから「患者さんには癌告知すべきだ」です。一番癌告知をしないでおけと言ったのは外科医なんです。外科医は自分が癌になったら「告知しないでくれ」で、患者さんにも告知しないほうがいいなんです。彼らは外科の治療というものを、自分がやっているだけに信じていないのね。われわれだって信じてないけどね。だから自分にとって恐いんですって。われわれ精神科の医者が癌告知をしてほしい理由は、自分の身の振り方を決めたいから。癌だとわかったらすることがあるから。癌が治りたいということよりも、癌という運命と一緒に生きたいんです。これも精神科の医者の宿命で、統合失調症という運命と一緒に生きている人たちと一緒に生きているから、治す治さないじゃなくて、宿命で自分のところにやってきたものとつきあうのに馴れてしまっているから。だから不妊というのも申し訳ないけどそうだと思う。昔から不妊はあったし、そこで排卵誘発剤を飲んで五つ子を産んだりするのはあまり良いことじゃないと思う。(回答・野田俊作先生)

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