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パーキンソン病

Q 
 お姑さんがパーキンソン病になり入院してたのですが、今は退院して家にいます。今日の野田先生のお話を聞き、このお母さんとのつきあいですごく自分の胸に刻むことが多かったです。お話を聞くまでは、鬼になり楽しんでいじめようと思っていました(ひどい目に遭うよ。)楽しんでいじめると私が上になり、かわいい老人になってもらえないので、よその人に「あの娘は悪い嫁だ」と言われても困るのでやめます。尊敬信頼し課題の分離をし過保護にならないようにいじめないでつきあっていこうと思います。私はパーキンソン病に対しての知識がありません。病気について何かお話してください。またこれからこの人とどのようにつきあっていったらいいでしょうか?

A
 あのね、パーキンソン病というのは普通ボケないんです。普通というのはボケるパーキンソン病もあるけど。パーキンソンとボケが一緒に出てくることがないことはないのでね。まあ、普通ボケないです。で、症状は要するに体が動きにくくなるんです。脳のある部分がだんだんすり減りまして、体の基本的な緊張感が変な感じになって、例えば歩いていると歩き始めるのにすごい時間がかかるんです。歩き始めると今度は止まるのに時間がかかるんです。トトトトト…ドスンとぶつかったりするんです。手なんかも動き始めるまですごい時間がかかって、動くと今度は止められなくて向こうへ行っちゃうんです。そういう障害なんです。昭和天皇陛下がパーキンソンでしたね。歩いているお姿が立派なパーキンソンだなと、だいぶ長いことパーキンソンをやられました。10年以上やったんじゃないかな。10年以上パーキンソンでしたけど、ちゃんと公務を最後倒れられるまでなさっていましたから、パーキンソンでも周囲の対応がいいとちゃんとできますので、あんまり心配しなくていい。お薬も根本的に治療するお薬があります。根本的というのは、いっぺん飲んだらずっと飲まなくていいのではなく、ずっと飲まないといけないんですけど、パーキンソンのときに体の中に不足している物質を補うことができるようになっています。根本的に治療できるお薬はあるんですが、ただ副作用があるんです。その副作用のために使えない場合もあるんです。ですからひょっとしたら使えないこともあります。手術はたぶん駄目です。手術法もないことはないけど、あんまり成績は良くない。神経内科の専門のお医者さんに相談してやっていけば、他の病気で死ぬまでやっていけます。昭和天皇がそうであったように、パーキンソン以外の病気で死ぬとか老衰で死ぬとかまではやっていけると思います。あんまり心配しなきゃいけない病気ではないです。まあ、お医者に相談してやっていってください。普通の年寄りとつきあうのと同じようにやってください。ただ動くの手間がかかり、止まるのに手間がかかりますから、家事なんかやってもらうのにちょっと気をつけたほうがいいです。
(回答・野田俊作先生)

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ボケ対策

Q
 最近、ボケに関する本を読みました。公務員、教師、警察官などいわゆる固い安定した職業の人は、定年の1,2年前からボケになる人の割合が他の職種に比べてずっと高いそうです(ありそうですね。)わが身を振り返って恐ろしくなります。野田先生が公務員を辞められたのはリスクを持つ生き方を選ばれたからでしょうか?これがボケに対する最もいい対策なのでしょうか?

A
 私が公務員を辞めた理由は過激発言をするためです。公務員をやっていると、言論の自由がちょっとないんですよ。友だちに2人ほど刑務所に入っている人がいまして、1人は北海道庁なんかに爆弾を仕掛けた罪で、過激派なんですけど、懲役18年をくらいました。今も刑務所にいます。そういう人とつきあうのは、裁判所職員としてはいささかいかんのではないかということが1つ。もう1人は学校の先生で、少女売春を買ったとか良からぬことをいっぱいしまして、いろいろ。で、児童福祉法違反なんかもあって悪質だったので、くらい込んでしまったんです。友だちですしね、その人の減刑嘆願署名なんか来たときに、ちょっと書きにくいんです。これイヤなんです。言論の自由がないんです。役割と自分の立場とがバラバラになっているから、自分の心に正直に生きたいと思ったのが辞めた理由です。でもこれは今の話と関係があるんです。大企業だとか公務員だとかやっていると、強烈にその企業なり役所なりが決めてくる考え方のパターンってあるんです。そのパターンどおり考えないと、はみ出すんです。そのパターンどおり考えるということは、脳のある部分しか使わなくて、残りの部分は使わないということです。そこのところの血の巡りが悪くなって、だんだんチビてくるんです。だからボケるの。そういう決まり切ったパターンの世界から外へ出て、いろんな考え方をしていろんな体験をしてみると、脳のいろんなところを使っているからボケにくいんじゃないかと思います。(回答・野田俊作先生)

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Q&A:対人恐怖と貢献

 なぜ「投稿拒否」されるのはわかりませんが、「禁句」があるようです。こちらでご覧ください。↓

http://www2.oninet.ne.jp/kaidaiji/dai1keiji-7-20.html

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わがままな祖母

Q
 祖母が腹膜透析をしています。84歳でもう8年目、とてもわがままです。「もう死ぬかもしれない」と言って胃潰瘍になっても元気に蘇ります。お手伝いさんもいるのですが、気に入らなくて何回も替わります。実はお手伝いさんがいなくなると、母につきっきりで面倒を見てもらおうと思って、突然具合が悪くなったみたいに振る舞うみたいです。「もう死ぬ」と言ったり、「息ができない」と言って倒れてみたり、お手伝いさんに「うちをやめると言いなさい」と脅してみたり、ほんとに具合が悪いのかわざとしているのかわかりません。一番大変なのは、「もう死ぬ」とか「息ができない」と言って、お手伝いさんが隣に寝ているのに、夜中、10回くらい母をインターホンで呼びます。この間、祖母と母が九州に行ったときも何十回も具合が悪くなって電話します。そして母が取り上げると電話を切って、「甘えてみたけど駄目だ」と独り言を言っています。夜中に起こされて、母もとうとう「私の体が保たないからお昼話しましょう」と言うと、「またそんな切り札を出して」と言って泣きわめきます。眠り薬もおそれをなしてまったく効きません。私たちより元気です。このままでは家族のほうが倒れてしまいます。最近食欲も私たち以上にありますが、ひとりで歩くことができません。こういうときどうすればいいのでしょうか?透析のほうも祖母が眠る薬はあるのですか?また、おとなしくなる方法もあるのでしょうか?

A
 これも子どもと一緒です。子どもで使える原理がそのまま使えるので、注目関心を引いているのは大変明らかでしょう。子どもが不適切な行動で注目関心を引くのはどんなときかというと、適切な行動への注目がないときですね。だから、適切な行動への注目を考えないといけない。適切な行動への注目をUターン爆撃でやりますと、不適切な行動は減ります。何か探してください。「元気でいてくれて嬉しい」とか「夜中に起こさないでいてくれてほんとに助かった」とか、あそこが悪いここが悪いじゃない話をたくさん聞こうと思うとか、なさると減ると思います。(回答・野田俊作先生)

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「作戦」という言葉

Q
 あるときバカたれだったと思うことがありました。「作戦」という言葉について。あるときには戦う必要があるんでしょうけど、自分の先生と戦ってどうするのと思ってしまいました。先生は「喧嘩するなら1人でするように」と私に言われたと思うのですが、あの言葉もどっかから聞こえてきます。何かご意見がありましたらお聞かせください。

A
 「作戦」というのはあれは翻訳語なんですよ。今の日本語の漢字二文字で書く言葉の多くが、実は英語とかドイツ語からの翻訳なんです。もともとの原語はoperationです。operationというのは、「操作する」とか「作戦を立てて実行する」とか、それから「手術」、「オペ」って言うでしょう。僕たちが外の世界のものに手を加えていくこと。それもむやみやたらにでなく、とても慎重に計画を立てて手を加えることを言うわけ。だから私が作戦作戦というのは、よーく考えて次はどうするかなあと、こういうふうにしたら向こうはこう出てくるだろうし、違うこれをやったら向こうはこう出てくるだろうし、最後こんなふうになっていって、こっちが勝つかなあ、あるいは向こうが勝つかなあと考えるのを作戦と言っている。漢字で書くと、「戦う」という字がありますけど、別に戦わなくてもいいんです。
 「協力」というのは、co-operationですが、協力は戦わないでしょう。誰かが戦うために協力することはありますけど。漢字で「戦う」が付いているからといってこだわらないでください。そんな言葉はいっぱいあります。明治時代に賢い人が、みんな漢字に直してくれまして、そこからは漢字の独り歩きで日本文化はやってきまして、ときどきものすごい変なほうに意味が変わったんです。僕がいつも思うのは、学校の先生が使う「指導」という言葉。胸ぐらつかんで張り飛ばすことを指導と言うんですね。あるいは大きな声で「お前、何するんじゃ!」というのを指導と言うんです。もともとの英語はguidance(ガイダンス)です。guidanceというのは相談に乗ってあげること。「まああんた、どうすんの?それもいいけどこれもいい」というのがguidanceです。それを戦後の時代に「指導」と訳したのが、もとの原語が忘れられて「指導」だけがずーっと来た。変な意味で使われて困っている。あんなのいっぱいあります。(回答・野田俊作先生)

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