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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

影響  秋乃 夕陽

朝のドラマを見終わった途端
母が涙目で
「住んでいる家を売り払って
財産として三分割する」と言い出した
そのドラマの内容は
主人公の学生時代の友人が
封建的な家制度に縛られ
横暴な夫にも悩まされた挙句
その夫亡き後、財産のことをどうするのかで揉め
夫の愛人や姑のことに加えて
子どもたちの問題まで浮上したため
結局友人が相続人放棄して
家を出ていく決断をしたことで
子ども三人が財産を三分割して
協力し合うようになる話だった

思えば母も父に悩まされ
私と弟を連れて実家に帰ったものの
その後、祖父母の介護において
財産も家も全て叔父二人が
相続人放棄することを条件に
その叔父二人に祖父母の面倒を押し付けられて
その間は仕事もできずに大変苦労したのだった
その上、弟は妻を病気で亡くし
仕事も辞めてしまってからは東京で行方不明
私はというと職場でパラハラに遭い
心身ともに体調を崩して休職中
母がドラマの人物に自分の境遇を重ね合わせても
仕方のないことなのかも知れない

しかし私の瞳からはなぜかしら
涙が溢れこぼれ落ちてしまった
母は私がこの家に
全面的に頼り切ろうと思っているからだと詰ったが
私は「そうじゃない」と否定した
今の家に寄りかかる気などつゆほどにもなく
母の言葉を聞いて訳もなく
悲しくなってしまったからだ
少し経ってから考えてみると
祖父母が何とか繋いできた家族が
バラバラになってしまうんだなという
一抹の哀しみがあった
ただそれだけで涙が溢れてしまったのだ

些細なことかも知れない
新しい家庭を作ることができなかった私にとっては
大切なことだったのだと改めて思い知らされた
古い価値観に囚われ依存していると言われれば
そうかも知れない
ヤドカリが古い殻を抜け出すように
私も相続を放棄して
古い家を出る決断をいま迫られている

編集・削除(未編集)

河原で   晶子

もうすぐ闇に覆い隠されそうな
寂しい黄昏時
誰が積んでいったのだろう
河原に残された石積み

たとえ小さな石を積み上げただけでも
誰かのためのものならば
やがて訪れる夜に
暗い地上にありながら
藍に満たされた空へと己を示し
天の川流れるその天上からもわかる
私達の標として
星々に負けぬ話を始めるだろう
人の証となるだろう

すぐに崩れるものだとて
必ず消える星達と
何の違いがあるものか

すぐに消えるものだとて
さらさら流れていくものに
泣きながら逆らうように
思いを積み重ねられるのは私達だけ

私達がありえないはずの世界に
私達は生きている
だからすぐ消える
でも
産まれる
有難い世界に
私達は生きている

石積みは崩れ
また積まれる
また崩れ
また積まれる

編集・削除(編集済: 2024年06月29日 08:05)

木曜日は海辺のレッスン 紫陽花

木曜日 お昼12時の
海行きの郊外電車にぽいっと乗る
その店には駐車場がないから
それとゆっくり海辺を歩きたいから
背中にはかわいいクワイアンの
白いウクレレを背負って
かごバッグにチューナーと楽譜

15分ほど小さな電車が走ると
これまた小さな駅に着く
駅を出ると大きな川
それに続く小さな港
小さな船が20艘ほど
ゆらゆら止まっている
静かな湾内の小魚を
目で追いながら
私はゆっくり歩く
ふと横を見ると
私と一緒に猫が歩く
この町には昔から猫が多い
今日もここまでの道のりで
3匹の猫とすれ違った
黒い尻尾を立てて
私の横を通り過ぎる猫
カフェの前に座っている猫
猫 猫 猫 猫 猫
自由な猫たちと
自由な私の時間が混ざり合う

やがて緑の壁に茶色の扉
扉の上にギターのモチーフがある
ウクレレ教室 海辺に着く
扉を開けるとすらりと手足の長い
明るい茶色の長髪が似合う先生が笑顔だ
やっぱり隣には明るい茶色の猫
私のほかに6人の女性の生徒
さあ ラ・クンパルシータを
今日は仕上げよう

編集・削除(未編集)

夕景  温泉郷

蒸し暑い6月の夕暮れ
坂を上っていると
右手の石垣に張り付いた
アジアンタムの僅かな茂みの中に
季節に似合わない枯れ葉が1枚
ほぼ垂直に
湿った空気を裂いて落ちた
落ちる前に
一度 軌道を描いて揺らいだので
風があるのだろうか

どの木から落ちたのだろう
石垣の向こうには
公的施設の庭園が広がり
大樹がこちらに枝を伸ばしている
石垣に近寄ると
枯れ葉は突然舞い上がった
蝶だった!

蝶は庭園の草木を選ばず
排ガス臭い幹線道路に面した
石垣の小さな群生を見つけて
すばやく隠れたのに
私の不用意な接近のせいで
せっかく見つけた
夜の隠れ家を捨てて
逃げたのだった

蝶は 舞い上がってから
暗くなり始めた空で
何かにためらっているかのように
少しの間 左右にヒラヒラ揺れていたが
やがて あきらめたように
石垣の向こうの庭園へと帰っていった

反対側の幹線道路を見ると
相変わらず
車両が猛然と行き交っていた
その向こう側には高層ビル群が見えた
ビル群のふもとには
人工地盤の敷地に整備された
広大な緑地が
いつものように広がっている
そこには豊かで確かな植生がある

緑地の樹々が夕暮れの空に立ち
湿った暗い樹影を映して
吸い込むような手招きをしていた

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ぶっこわーす  荒木章太郎

ぶっこわーすって
格好良かった
ドッカーンって
先輩頼もしかった
立ちはだかる
既成概念ぶち壊し
道なき所に道作る
スカッとした
レモンが似合う夏の時代だ

配給された迷彩服で
俺は直接手を下さずに
開かれた道進むのさ
ロックンロールで耳塞ぎ
拳振り上げ歌っていたさ

壊した後を振り返りもせず
雑務整理は誰にさせたか
汚い仕事は誰がやったか
天国への階段のある最上階
世界各地の食事が摂れて
プラモデルを動かせたのは
一体誰のおかげだろう

涼しくなった秋の時代に
イヤホン外して耳をすませば
ブルース・シャンソン・鎮魂歌
拡声器から生成A I街頭演説
秋の虫は一体どこへ行ったのだろう

30年間冬眠していたクマのジジイと
変わらねーのにショックを受けた
俺は辞表を握りしめ
リフォーム会社を立ち上げた
壊すのではない生かしていくのだ
母屋は残して生きていくのだ

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「三島由紀夫と全共闘の自己否定」

三島由紀夫の自決 割腹
あれは自己の全否定なのか 全肯定なのか
ならば 死の前に 書いた
豊饒の海第四部や 檄文は
あれは 自己存在の 頂点だったのか
そして 自己存在のすべてを賭けて
自衛隊のバルコニーで
言霊(ことだま)を発したとき
自己存在は全エネギーとなって 存在していた

すべての自衛隊員はただ彼にヤジをとばした
彼は本気で皇国精神の発揮を期待していたのだろう

その時彼は 完全に知った

自己の存在のすべての意味は完全に否定された
しかしその時 彼は 逆に 自己存在のすべてを 完全に 肯定できたのかもしれない
彼は皇国の精神に則り(のっとり)
自死した

彼の人生を考えるとき
それは仕方がないことのような気がする
それは ある意味で
完全なる 生の超克であり
完全なる 死の超克であった
そう
私は もう 言いたくない
同時期の 全共闘の自己否定と
彼らのリーダーの長く苦しい人生と
そして 彼らの 純粋さ
人間らしさの貫徹の難しさ
そして
赤塚不二夫の
「それでいいのだ」
という 全肯定の 言葉
純粋で 力強く エネルギーに満ちた 時代
三島由紀夫と全共闘の自己否定の時代

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青島江里さん 丁寧なご評ありがとうございました。 森山 遼

長い詩を丁寧に読んでいただきまして、ありがとうございました。
様々な示唆をありがとうございました。
ご指摘、参考にしたいと思います。
二つの詩に分けることは必要だと思いました。
暖かなご批評ありがとうございました。

編集・削除(未編集)

三浦志郎様 評のお礼です  相野零次

三浦志郎様 評ありがとうございます
書き終わってから雨ニモマケズっぽいなあとは思いました。
表裏の話は興味深い内容です。
こういう希望に満ちた詩もときどきは書きたくなります。
自分を鼓舞するためといいますか。
きれいごとと言えば確かにそうですね。
いろんな詩を書きたいです。

編集・削除(未編集)

ぼくが死んだ朝  理蝶

ぼくが死んだ朝には
かるく雨が降って 
燕がせわしく餌を探すだろう

ぼくが死んだ朝には
誰かが傘をわすれて
整えた髪を崩してしまうだろう

ぼくが死んだ朝には
太陽のぜんまいが巻かれて
空へただしく昇ってゆくだろう

何も変わらないさ それでいいんだ
宇宙に産まれたすべては
かけがえのない軌道と輪廻を与えられて 
この世に産まれ落ち 
気づかぬ内に淡々と その上を生きてゆく

みんな辿っているんだ 
神様のチョークで描かれたその線を

みんな巡っているんだ
神様のコンパスで描かれたその円を

ぼくが死んでも 
何も変わらないよ 
困ることなんて何にもないよ
それでいいんだ 

でもね

代用品だらけの このぼくを
労わってくれる 優しい人が
もしいるのなら

ねえ 少し泣いてくれないか
ねえ 空を見上げてくれないか
ぼくがいないという 
ただそれだけの理由で

時にさみしく
時にむなしくなりながら
それぞれの線を 
ひたむきに辿った日々に免じて

どうか
この世界を少しも変えることのない
ひそやかな涙を 流してくれないか

せめて
次の代わりが来るまでの一瞬を
うつむき加減に 暮らしてくれないか

ぼくが死んだ朝には
かるく雨が降って
雛は旺盛に食べるだろう

ぼくが死んだ朝には
うすい雲を割って
陽が差し込んでくるだろう

ぼくが死んだ朝には
目を腫らした人が居て
そこに生きた証を見るだろう

ぼくは はにかんで
空の階段へ足をかけるだろう

編集・削除(編集済: 2024年06月25日 23:53)

青島様、評のお礼  理蝶

青島様、いつも評をしていただきありがとうございます。
洗車で車を磨いている時、なんだか自律神経が整ってゆく感じがして好きです。
ご指摘の点ですが、なるほどなぁと思いました。頭の中で勝手に黒の車を走らせてしまってて、詩の言葉だけでは確かに唐突感がありました。
ラストはいつも書く感じと違うような感じで終わらせて見たくて、チャレンジしてみましたがあんまり良くなかったですかね、、笑。
もう少しご指摘の箇所を中心に練り直して見ます。
いつもありがとうございます。もっといい詩が書けるようになりたいのでこれからもご指導よろしくお願いします。

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