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私は野良猫
ご飯は自分で
ちゃんと見つけるの
そんなの当たり前
今日はさつまいも畑で
バッタをみつけた
茶色い小さなバッタに
後ろから
息を潜めて 体勢低く
しっぽもなるべく揺らさない
そーっとそーっと近づく
私はジャンプする
小さなバッタは
私が前脚を下ろす瞬間に
スーッと音もなく飛び立つ
にやりと笑いながら
バッタは猫じゃらしの草むらに
スーッと降りたつ
猫じゃらしも茶色い
バッタも茶色い
さわさわさわさわ
猫じゃらしたちが
バッタを隠していく
私もそーっと
猫じゃらしの草むらに入る
ただもうバッタが見えない
仕方ない 今日は
にゃおんを使おう
にゃおんと鳴けば
おやつがもらえるあの軒先
どんぐり転がる小道を抜けて
近寄る小学生を無視して
私は走る走る
にゃおん にゃおん
スーッと網戸が開く
もう1回 にゃおん
おやつをもらいにきたの?
さあどうぞ
にゃおんシステムは最高だ
女の人の、いちばんあったかいところが、すきだ。
すきだ、ということばも、あたまなでなでもぶっとぶ。
おんなのひとのいちばんあったかいところ。
きすよりうれしいプロポーズ。
「おんなのひとの、いちばんあったかいところが、すきです」
女の人がもし、泣いて喜んでくれたら、こんなロマンティックなおめでたは、ないだろう。
前作のことも覚えていて頂けたようで、通底するものを感じ取って頂けたことを嬉しく思いました。ありがとうございます^^
こちらは私たちのBANDの新曲の歌詞になります。前回の笹舟の私の実体験からお伝えしたように、私はまた唄を唄うことにしました。
ゴキブリの美意識とは私の美意識であり、後半は自分の生命観を情緒と色彩で表してみました。私は今のところは世界征服を企んではおりません^^
ゴキブリは古くは、芥虫(あくたむし)と呼ばれたそうです。ゴミの虫ですね、かわいそう。
アブラムシはゴキブリの異称で、五器囓(ごき(か)ぶり)(飯器を囓り損なうの義)と表記されていた時代があったようで、
語源は匂いも色も赤褐色で油に似ているからといった理由からのようです。
多くの人にとって、かなりどうでもい蛇足ですね^^
秋が旬の幽霊は、蒼白な面持ちでこちらを見ている。
上半身だけが確認できる。
どうやら扉に挟まってしまったみたい。
解いてやると、ほっと息をついてから、急に紅くなる。
内気な幽霊は冷気をちらつかせて、何処かへと消えていった。
これが故郷の詩だそうだ。
朝起きてクローゼットを開ける
今日はどれを着よう
茶トラ 黒ぶち キジトラ サビ 白黒
白なんてもう何年も着てないな
外は雨か………
気持ちも天気と同じ落ち気味だし
また黒にするかな
黒なら縁起が悪いと言って
誰も近づかないだろうし
黒はポツンと群れないのが似合う
そして僕は今日も猫をかぶる
ずっと黒ばかりだな
昔はいろんな猫をかぶったのに
群れたり 人懐っかったり
元気な猫………そんな事もあったな
いつからか付き合いが疲れたのかな?
ありのままが何なのか わからなくなったのは
飼い主を失ったあの日から
やがて黒猫をかぶり思い出の涙のような雨の中
黒い傘を広げて出かける
黒猫が一匹
路地で濡れている
言葉を
どれほど
取りこぼしてきたのだろう
誰かとの何気ない会話のなかに
見落としてきた
思いやりに溢れた言葉や
気づきをくれる言葉が
たくさんあったはずなのに
閉ざした心に弾かれて
どれほど
取りこぼしてきたのだろう
今日心にとまった
あなたの言葉は
どうして
取りこぼさなかったのだろう
たまたま心に余裕があった
それだけなのかもしれない
今日心にとまった言葉は
そこに込められた思いは
閉ざした心に
優しいひかりをあてて
うつむいた目線を青空に向けた
もう消えてしまってもいいやと
沈んでいたのに
この世界も悪くないかな そう思えた
月に二回
病院と家の往復だけ
ひきこもってしまった私に
将来が不安で
けれども
何かをする元気もない私に
うなだれて
話す元気もない私に
このままあと何十年も
生きてなんていけないという私に
先生が
かけてくれた言葉
「何年も先のことを考えられない時は
一年先のことを
それが無理なら半年後
それも無理なら一ヶ月先
それも無理なら一週間先
それも無理なら明日のことを
それも無理なら
今日一日のことだけ
今日のことも無理なら
今、目の前のことだけ
それだけでいい
そうやって過ごしていると
明日のこと
一週間後のこと
一ヶ月後のこと
一年後のことって
気がつけば
先のことに目を向ける気持ちがでてくるもの
元気は一気には出ないけれど
だんだんと溜まってくるものだからね」
今日のこの言葉を
これから何年先にも
思い出していると思う
向かい合って話した時の
空気
部屋の雰囲気
うつむく私に
そっと手を差し出すように
渡してくれたその言葉を
向こう何年も
ふとした時に
思い出して
今日を生きるための
力にしていくだろう
言葉を
どれだけ
取りこぼしていたとしても
いつか
必ず
届くよ
大切な言葉なら
ずっと隣りにあるよ
今日
あなたの言葉を
取りこぼさなかったように
くりかえし
くりかえし
必要な時に
言葉は
やってくる
だから
安心して
待っていてもいいよね
何度
取りこぼしていたとしても
必ずまた
会える
あなたの言葉を
今日
受け止められたように
滝本様へ
この度は「茶褐色」をお読みいただきありがとうございます。
この詩は、今起きている惨状について、思うことがあったので書きました。
瓦礫や爆発などをワードに表現しました。
テレビなどで流れてきた映像は、脳裏に残ったままです。
そして、今もなお人々や動物は逃げています。
そう言ったことをもっと細かく書いていこうと感じました。
感想ありがとうございます!次回も宜しくお願い致します。
車を降りた駐車場
さっと荷物を持ってくれたり
誕生日に
黙ってプレゼントを手渡してくれたり
キミのそういうことが
とってもとっても嬉しくて 愛おしくて
まっすぐ育ってくれているね
ほっとして 両肩が軽くなった
何年も経って
夕飯のテーブルに遅れて就くキミ
テレビが 変えられてしまう
キミの好みの録画や動画に
先に私が観ていたのに
たった一言の断りもないまま
おはようもないし
お休みもない
あいさつしなさいと
言えば或いはするかもしれない
できていた頃だって あるから
でも
そのキミは 言わされている子
あいさつのできる子になるのとは違う
テレビゲームが大好きで
止められない子にも言えると聞いた
怒って無理やりやめさせたら
次にその子は 隠れてやる
やめられる子になりはしない
押し付けられても 身にならない
「しなさい」と言いたくはない
半分は自分への言い訳
しなさい なんて言われない子に
育ててあげられなかった
その裏付けになってしまう
あいさつのできる子に もう一度
促す術を見つけたいけど
今更探しになんて 行けやしない
ましてや 私から
答えを求めて過ごしていたら
気づけばキミも まあるくなって
笑顔で挨拶できる大人に
いつか なっていてくれないかな
それは
誰のお手柄なのか
わからないけど