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編集・削除(編集済: 2023年10月25日 04:10)

二人称  奈々

その眠い時に
目をこする癖
まだ治ってないんだ

跡がつくから
やめなって
怒られてたよね

どうせ
規則正しい生活も
できてないんでしょう

目のクマだって
消えてないし
日の下に滅多に出ないから
肌は雪みたいに真っ白だ

見上げたら
首が痛くなるほど
背が高いくせに
枯れ枝みたいな体つき

「君は生きたいの」
そう聞いたことがあったっけ

そうしたら君は
「生きたいんだ」
と答えたよね

それはきっと
言葉が
幾重にも積み重ねられた

生きたい
だったと思うんだけれど

違うかな

編集・削除(未編集)

RUN  鯖詰缶太郎

たぶん、
今、川に佇んで
おもむろに泣いているのは
河童に間違いないのだが
俺は
それどころではなかった

電話があった

今まで、ありがとう
と、電話の声は、絞り出すように言った
その消え入りそうな声は
あきらかに、泣いている

友よ、待ってくれ
お前には、俺がいる

俺は自転車に乗り、
環状七号線を疾走する

早く、お前に会わなければならない
というのに
環状七号線はいっこうに
距離を縮める気配をみせないな

なんて、冷たい国道なんだ

しかし、お前の街は何故、遠い?
いつから、
俺はお前に距離なんぞ感じるようになったんだ?

俺、お前に会ったら
伝えたいことがあるんだ

またあの、激安居酒屋で
お前と
のんだくれの酒のかみさまが
呆れるほどの、バカな話がしたい

お前と、難解な映画を観た後、
公園で
なんか、すげえもん、見ちゃったな、、、
っていう感想以外、
お互い、特に、他の感想が出てこなかった
あの夜を、また過ごしたい

酔っぱらって
変な時間に電話してしまうけど
めんどくさい素振りを
みせないでいてくれて、ありがとう

あの癖は、よくないよな、と
翌朝、反省しています

えっと、あと、あっ、さっき、河童、見た
なんか、泣いてた

友よ
あと、三分で着く
俺は、いつだって間に合ってみせるから
カップラーメンでも食って待っていてくれ

編集・削除(編集済: 2023年03月29日 20:41)

ラナンキュラスは知っている 紫陽花

冬の間は
閉じこもりがちで
やっぱり秘密なんていうのも
閉じこもりがちだ
下向いた誰かがぼそっと呟いた
他愛ない秘密なんかが
ぽろぽろとそこここの
土の中に落ちてたりする

私の秘密の呟きも
やっぱり冬の球根に
飲み込まれてて
あらあら 今朝は庭で
ふわふわと私の秘密が
花びらの上で遊んでる

編集・削除(未編集)

スタンダード  妻咲邦香

田舎は好きだよ
水車小屋のある風景
二つの色の小川が交わる
水草がゆらゆら揺れて
いつまでも離れなくて
いつまでもゆらゆらで
そういうのって見たことないかな

コンビニだったら幾つかあって
意外でしょ?
大きなショッピングモールと
ちょっと有名なお寺が
大通りの真ん中に
雲は低く立ち込め
山に帽子のように乗っかる
ちょっと誰かに似ている

最近出来たお洒落なカフェは
お休みの日が多くて
小さな庭がよく手入れされている
スコーンが美味しいんだよ
でもサンドイッチは二種類しかない

誰かと過ごした日々は暖かで
小さな花のようだった
壊れることも出来ないままに
あと十分で日が暮れる
その人はもういないかな

街とそんなに変わらないよ
住んでる人とか、いい人はいいし
そうじゃない人もいる
空気だけは綺麗で
夜は星がよく見えて
知らない子供が挨拶してくれる

何をしたいかなんて
今はまだはっきり言えないけど
スタンダードって柄じゃない
僕には永遠に描けないだろう
君に刺さるものなんて

壊れることも出来ないままに
あと十分で電車が来る
それを逃したら君は
一時間以上待たなくちゃならない

壊れることも出来ないままに
壊れることしか出来ないままに
僕の壊したものが何だったのか
それさえもわからないままに
小さな花だけが絶えず生まれ変わる
同じ花かもしれない
それもわからずに
あと一分で電車が来る

もう見えている

編集・削除(未編集)

絶望は 空から 降ってくる

絶望は 空から 降ってくる
バラ色の キャンディや 
虹色の ドロップスとともに
絶望は 空から 降ってくる

編集・削除(未編集)

雨音様 評のお礼です ルナ

雨音様
こんにちは。お忙しい中評価していただき、ありがとうございます。
生まれて初めて書いた詩だったのでドキドキでしたが、優しいお言葉のお陰で次回作は連を意識して挑戦してみようと前向きに捉えることができました。
ありがとうございました!

編集・削除(未編集)

Blues

僕たちの意識の中に
山がある 海がある 町がある
彼がいる 犬がいる 君がいる
触れる 見えている 僕がいる

だから世界はここに在る
当たり前だろそんなこと
だって誰にも見えている

はてと立ち止まる人がある
心の中と外の世界
感じているのは意識の世界
それならどちらも同じ世界

それは人間だけのもの 
狭くて小さな一部分
その外のことを僕らは知りえない

なんでだろう

人間同士で決めつけているだけだから
鳥の目で見たこともないくせに
虫と話したこともないくせに

人間には見えないもの 触れないもの
それらはみんな「無い」ものになる

答えがなくてなんだかよくわからないもの
それらもいつしか「無い」ものになる

人間至上と旗を立て 「在る」ものだけを追い求め
ガリガリと削り続けてきたんだね

中央広場で栄光の旗が靡《なび》いてる
天《そら》高く鳴り響くトランペット
拍手喝采 歓喜の嵐 
どこまでも続くパレード

その広場の路地裏から 
Bluesが滴《したた》り落ちている

誰の耳にも届くことのない 
Bluesが滲《にじ》み漏《も》れている

繁栄の陰に捨て置き去られ 
「無い」のだから聴こえない

路地裏の角からパレード眺める少年の
眸《ひとみ》の奥に雨が降る 永く重たく雨が降る

あったかいおうち おいしいごはん
やぶれてどろどろにならないくつ

ほんとうはあの子たちみたいにくらしてみたいけど
口からこぼせばママがなく パパがなく

だからぐぐっとのみこんで うたうことしかできないの
いつもいつでもくちびるかんで
血をなめたらまたのみこんで 
うたうことしかできないの

みいんなみんなうたってる
みんなみいんなうたってるよ

人の心の柔らかさ誰も忘れてしまったか

歓喜掻き消す|一閃《いっせん》の 稲妻 刹那 沈黙の
その隙間を深く|抉《えぐ》ればいい

見て見ぬ振りと知りながら
それでも僕らは目を逸らす

そのうち何も感じずに

麻痺して仕方無しと謂う
麻痺して仕方無しと謂う
麻痺して仕方無しと謂う

人の心の柔らかさ 君も忘れてしまったか

編集・削除(編集済: 2023年03月28日 15:28)

再会  やまうちあつし

思い出し笑いよ
いつの日か

いくつかの
別離の後の
いくつもの
沈黙の先に

やってくる
明後日の群れ

名前を忘れても
台詞を忘れても

同じ匂いの風が
頬を

こころが
くすり、と揺れる

思い出し笑いよ
ごきげんよう

編集・削除(編集済: 2023年03月28日 08:45)

ワニとバイオリン 喜太郎

赤いワンピースを着た少女が
バイオリンを弾いている
少し悲しげで
少し楽しげで
柔らかな音色は沼地へ漂う
誘われるように一匹のワニが現れる
ワニは少女の家の前で止まる
気づいた少女はワニを部屋に招く
ワニは言う『僕はあなたを食べてしまう
だからここでバイオリンを聴かせてください』
少女はワニの口先を包み込むように抱きしめた
ワニの前でバイオリンを引く少女
ワニは被って来た帽子を胸に抱き
音をそっと聴く
そしてひと夜を共にする
沼地へと帰るワニを見送る少女
少女の赤いワンピースの後ろには
ワニの尻尾が揺れている

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春雨 埼玉のさっちゃん

雨の日は憂鬱だった
春雨の調べを聴くまでは
ある春の雨降りの日
私は傘をさし長靴を履き
重い体を引きづりながらバス停へ向かう
バスを待つ間
傘に当たる雨音がポツポツポツと
まるで音楽を聴いているようで
数秒の間目を閉じ耳をすます
今まで気にもしなかったが
なんだか楽しく感じてきた
何気ない事でも
発見出来た春雨の日も悪くないと思う

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