◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
なお「MY DEAR掲示板」では、新規ご参加の際に、ペンネームとメルアドの届け出が必ず必要です。
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こちらは、「メルアド届け出不要・いきなり書き込みOK・出入り自由」ですので、
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誰でも、どんな人でも、気軽に詩に親しんでもらうための掲示板です。学生さん、小中学生の方も歓迎です。
投稿された詩については、詩を読んだ感想を、レギュラーメンバーの誰かが、手短なコメント(5行程度)で返してくれます。
どうぞご希望に応じて、各掲示板をご利用下さい!!!
溶け込んだ布団の中で
丸くなっていると
ふわっと宙に浮いて
世界が反転する
サーカス小屋は今日も大盛況
ぞうさんがグレープフルーツみたいなボールを転がして
今にも食べそうになっている
道化師は空中ブランコでショーをする
小刻みに震えてるのを隠しながら
まやかしの夜
楽しげに白い鳩がシルクハットから飛び出した
めくるめくサーカスにようこそ
夢見る時間は一瞬
目が覚めると
いつの間にか
朝が来ていて
でも夜の続き
テーブルがあって椅子があって
ベッドがひとつ
扇風機の風でティッシュペーパーが揺れている
簡素な室内
いつもの部屋
瞬きもせず
ただ見つめる
瞳を凝らして
三浦さん。
お久しぶりです。
お忙しい中、丁寧な感想を頂きありがとうございます。ちょっと違うものをかいてみたく、挑戦してみました。また、頑張りますので、これからもよろしくお願い致します!
え~と、評者は辞めないです(汗)。「評の終わりに」の「それから後は」は、
「次の日取りの評順番はー」という意味です。混乱させてすいません。
こんにちは、上田です。
この度は拙作「愛の風」をお読み下さり、ありがとうございました。なかなか大作の多いMY DEARの中で、私の短い詩、「ねがい」や「愛の風」にも高い評価を頂戴しました。望外の喜びであります。評者をお辞めになられるのは誠に残念ですが、今後も作品を提出していきますのでお読み頂きますようお願い致します。短い期間でありましたか拙作を丹念にお読み下さいましたこと感謝申し上げます。ご活躍を祈念しております。
10/14付、エイジさんの評で「金木製」について指摘しましたが、
調べた結果、僕の間違いで、エイジさんが正しいです。
「金木製の香り」=木材から抽出されたオイルを使って作られた香り、とあります。
お詫びして訂正致します。申し訳ありませんでした。 三浦。
今か、今かと
待ちわびる日々に終止符を打つ
先延ばしはごめんだ
一瞬しかないこの大切な時間
分かち合いたい
感動
空気感
鼓動
どれが欠けてもダメなんだ
譲れない熱い想い
あなたの心に届け
心揺さぶられた一体感を
もう一度味わいたい
1 エイジさん 「詩情」 10/6
基本的に冒頭佳作です。なぜ「基本的に」を付けたかというと、この詩は少々キズがあるのです。
まず初連「金木製」は植物ならば「金木犀」ですね。それと下の方「(あっち、こっち)」はないでしょうね。この詩のムードとは違う。「あちら、こちら」か、煩雑だから、いっそ無しでも通りますよ。簡単に直せるけど、せっかくの良詩なんだから、こういうの、無しにしましょうよ。でも、エイジさん、上手くなりましたねえ。とても嬉しく思っていますよ。上記手直しして、屈指佳作の席に着かせてくださいな。
ところで、この詩で「待っている」ものとは何でしょうか? これは晶子さんの稿でも書くつもりですが、そのことをあまり詮索しなくてもいい。それよりも、もっと大事なもの―この詩全体から滲み出る言葉の良質や美しい抒情―を充分に味わえばそれでいい、そう思っています。小物的アクセサリーをさり気に配して、しかも、それは生死を越えてやって来るという。各連思考を深くし、言葉を精選し、世界を広げて、以って読み手に静かな感動をもたらすことでしょう。(上記軽いキズ以外)、良くないところは全くありません。
アフターアワーズ。
さて、「待っている」ものとは何か?こちらに軽く推測を書いておきます。タイトルからすると、詩又は詩の女神が降りて来るのを待っている、そんな気がしますね。結果、この詩に降りて来たわけですね。
2 上田一眞さん 「愛の風」 10/7
芒の花穂(かすい)―これだけでも僕にとっては勉強になるに充分です。ありがとうございます。
さて、その言葉と「あなたの黒髪」が共に「さらさら」と溶け合って音楽的な流れを作っていますし、
さりげない様式美も得ています。そんなブレンドもいい感じ。前半が音楽なら後半は言葉の華。
修辞の中に誠実な愛情が込められています。日本人が伝統的に持ち得た恋歌―しかも誠実で純粋な―そんな雰囲気を醸しています。おそらく欧米人にはこういったフィーリングは書けないでしょう。そこを重く見ておきたい。このように人に愛される「あなた」とはなんと幸せな人でしょう!世界を覆うような壮大な詩ではないですが、そのささやかさから滲み出るものを掬い取っておきたい。そのための佳作です。
3 久遠恭子さん 「別離」 10/7
恋の終わりにあたって「戻りたい」の手紙を書いてみた。けれどもそれは出さない手紙になりそうな気配です。「最期」は多くの場合、人の死に使われますので、「THE LAST」の意味では「最後」ですね。悲しい詩ではありますが、詩の書き方の土台がなかなかしっかりとしていて、結果、情景・心情の伝わり方が凄くいいと思います。言葉・句・連の整理整頓も出来ています。もうひとつは「30代半ば」「BARに通ってみた」「~相手をしてくれない」「アパートに~~おにぎりを食べて」などのフレーズ群です。いわゆる生活のリアルを此処に添えたのは正解だと思うのです。僕は此処はかえって注目しておきたい。詩の基本をクリアーしている気がします。今回から評価です。佳作二歩前からでお願いします。
4 freeBardさん 「私がゴキブリに産まれたというだけで」 10/7
モチーフとしてのゴキブリも珍しいし、ゴキブリをこのように書いた詩を僕は初めて読みました。
それだけで珍重すべし、でございます。これだけ嫌われる生き物も珍しい。作者さんはこれを詩の全力を挙げて“擁護的に”綴ります。必然としての悲惨な運命が待っているのだけれど、抗議も抵抗もしない。どんなにされようと、耐えながら静かに語るのです。彼らなりの美意識を、です。
ちょっとした仲間意識も感じさせます。詩の主体を成すくだりは感動的ですらあります。とりわけ5連~9連までに語られる意志の強さ・悲しみは特筆を以って報いたい。まさにこれは「一寸の虫にも五分の魂」といった名言を詩で再生したものでしょう。ところで、このゴキブリへの眼差しに見る精神は何処かで読んだことがある。そう、まさに前作で、笹船に投げかけた労りの視線。その心情の受け継ぎであり具現化であるでしょう。 いや~ゴキブリの詩で佳作を出すとは思わなかったですー!(失礼)
アフターアワーズ。
彼らの美意識とは何でしょうね。災厄をくぐり抜け、ひたすら子孫を残すことでしょうかね。
そして世界を征服すること!?(笑)
詩は別として、それは人間にとってはありがたいことではないんですが。
今、思い出しました。子どもの頃、祖父母からは「アブラムシ」という名で教わってました(分類上は別物)。
5 おおたにあかりさん 「こねこ」 10/9
こちらは、こねこ。 おおたにさん、お久しぶりでした。冒頭、谷川俊太郎氏の言葉遊び詩のような味わいで面白いです。さらに面白いのは……
初連「こねこねた」=「子猫寝た」
2連「こねこねた」=「粉や粘土をこねる×2」
これで合ってますかね?主旨は“こねこ”をモデルとして、ねん土で“こねこね”してブローチのようなものを作った?そんな両者を言葉遊びが橋渡ししている。冒頭とラストは子猫で締めてますね。
言葉遊びのようだけど、事情や情景はまずまず踏まえています。ちょっとアイデア賞みたいな作品でしょう。以前から感じていたおおたにさんの軽快さと可愛らしさを感じさせるものですね。久しぶりなので、評価はちょっと控えさせてください。
6 晶子さん 「言葉」 10/9
冒頭佳作を。この詩は読んでいて(ここにある「あなたと私」は何だろう?)と考えるのが当然の人情というもので、2連。「触れる・舐める・嗅ぐ・聞く・見る」と「言葉をください」―ここは「私」が発話者です。ここで考えられるのは「私」は言葉を持たず、「あなた」は言葉のある世界に身を置いているらしい。そこで考えられるのは―身近なものとしては―犬や猫(ペット)などと人間の関係などが思い浮かびます。あるいは産まれたての赤子と母を想起するほうがいいかもしれない。けれど、僕はそれ以上深く詮索することをやめました。なぜならば、それを探すことは、この詩においてさほど重要な意味を持たないだろうからです。極論的に下品な言葉を使うと、それはほっといても読める。晶子さんも必死こいてそれを伝えようとはしていないように見受けられるし、もちろんそれを追いかけるに越したことはないんだけれど、読み手側もそれを深く追い求めなくとも、この詩は充分味わえそうだからです。(この詩にはもっと大事なことがある)―僕はそう見てます。すなわち、3連以降最後まで。此処には言葉による言葉の造形、仄見える世界観、個人の意志があります。それらを気高いと言っていい詩行が支え飾っています。そこを見ておきたい。感動を呼ぶ詩行。これで充分。憂いなし。併称としてコレクション中、屈指の佳作です。
アフターアワーズ。
全くカンケーないことを書きます。田村隆一の有名なフレーズに「言葉なんか覚えるんじゃなかった」があります。これは彼一流の「逆リスペクト」と思っております。言葉とは万能ではなく不完全で、人間のフィーリングに追いつけない部分はあります。ですが、それをも踏まえつつ同時進行的にリスペクトしたいものであります。
評のおわりに。
今回読んでいて、とても感銘を受けた5作でした。それぞれがそれぞれの作品の中で、独自の言葉の小宇宙を成しているのが
とても清々しかったのです。
ここから後は滝本政博さん、よろしくお願い致します。 皆さん、PLEASE WELCOME! では、また。
たましいって何
どこから来たの
どこにあるの
死んだらなくなるの
星空を見上げると
答えが降ってくると母さんは言ったけど
静寂があるばかり
母さんは星になっちゃったから
もう聞けやしない
僕はどこから来たの
なぜここにいるの
今からどこに行くの
母さんに聞いても笑って答えてくれない
いつもそうだった
母さんはもう星になったから
聞けないや
なぜ僕は竹笹もって遊んでたんだろう
いつも一人で海に流してた
誰に教わった訳でもないのに
僕も星になるから
その時は
母さん
僕の肩を抱いて
そっとその訳教えてよ
「位置を知るとは」の評ありがとうございます。井嶋様が仰るとおり私は石原吉郎が大好きです。花神社の石原吉郎の全集を何度も読み返しています。こんな飽きの来ない永遠を手にした詩を書きたいと思っていますが、中中現実は厳しいものです。井嶋様の評、佳作はちっと甘いかなとも思いました。この詩はもっと長くなければならないと思います。舌足らずなのです。それでも佳作の評ありがとうございます。