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4/23〜4/25にご投稿いただいた作品の感想でございます。
素敵な詩を沢山ありがとうございました。
一所懸命、拝読させていただきました。
しかしながら、作者の意図を読み取れていない部分も多々あるかと存じます。
的外れな感想を述べてしまっているかも知れませんが、詩の味わい方の一つとして、お考えいただけたら幸いです。
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☆「本気の真っ赤な麻婆豆腐を召し上がれ」 紫陽花さま
紫陽花様、こんにちは。御投稿ありがとうございます。
今回も、ご子息への深い愛情、親子の温かいやり取りに胸が熱くなりました。
茶色と赤色の麻婆豆腐の色の違いを上手に用い、子どもの大人への成長をうたうといった処は、詩の色彩派ともいうべき紫陽花さんの本領ですね!
今回もお見事です。
ご子息のために、麻婆豆腐を作り分けされていたんですね。優しいお母様だわ。(その点にまず感動してしまう)
麻婆豆腐を通じての母子の歴史は、息子を見守る母の慈愛に溢れてますね。丹念に綴られた詩句の一つ一つが、読み手に語りかけてくれるように響いてきます。
特に、最後がいいですね。
息子はいつだって一生懸命で
私もいつだって本気で
ひとつずつ大きくなる
ひとつずつ大きくなれ
私はまた本気を求む挑戦を待つ
この部分、とても素敵です。
「大きくなる 大きくなれ 挑戦を待つ」
端折ってしまい申し訳ないですが、これぞ母!ですね。
全ての母親への応援歌です。
勿論、佳作です。
細かい事を少しお話しさせていただきますと〜
例えば、冒頭ですが、
いつもうちの麻婆豆腐は茶色いけど
と始まっています。勿論、十分この詩句で構わないのですが、私でしたら、
本気の麻婆豆腐を作っていいよ
いつもうちの麻婆豆腐は茶色いけど
普通は赤いことを知ってる
とするかしら〜と考えました。あるいは
本気の麻婆豆腐を作っていいよ
普通は赤いことを知ってる
いつもうちの麻婆豆腐は茶色いけど
でもいいかもしれません。
何を申したいのかといいますと、連の中で詩行を倒置させると、雰囲気が変わってくるということです。
また、倒置させることにより、不必要な詩行も見えてきます。
勿論、紫陽花さんはなさっていると思われますし、最終的にどこに落ち着かせるかは、作者の好みではあります。
私自身はなるべく冒頭は短めに、読み手の心をいかに掴むかを考慮して作詩しております。
一案としてお心に留めていただけたらと存じます。
麻婆豆腐をいただく度に、紫陽花さんの詩を思い出すと思います。
愛情あふれる素敵な詩をありがとうございました。
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☆「花」 喜太郎さま
喜太郎様、こんにちは。御投稿ありがとうございます。
一輪の花に託して、ご自身を読まれたのでしょうか。
素敵な詩ですね。
春の盛り、多くの花々の咲く姿を目にしましたが……、お花畑もきれい、鉢植えの一輪もきれい……私はそこまでしか感じ取れませんでした。
ですから、喜太郎さんの視点はとても新鮮でした。
自分が花だったら……という視点。
想う人に摘まれたい、見つけてほしいですよね。
末尾にいくにつれ、切実な想いはいよいよ胸にせまってきます。
その一瞬でも
あなたの手に中で咲いていたい(手の中に…かしら)
花として咲いたなら
素敵ですね〜。
想う人の手の中でこそ、咲く花でありたいものですよね。
ところで、喜太郎さんは男性ですよね。
詩に性別のらしさを申し上げるのはナンセンスだとは思いますが、とても女性的だと感じました。男性でありながら、こうした感情を花に乗せることができる、女性的見方ができるというのは、ご自身の詩の世界の広がりにつながると思います。
とても「雨の大晦日」のワンカップ、万年床の方が書いたとは思えません。
私はどちらもすきですが……。
佳作です。
一つだけ欲を申し上げさせていただくならば……
イヤ、ワタシ、ココ、がカタカナになっている点についてです。
短い詩なので、カタカナ部分が目立ち、どんな意味を含ませてらっしゃるのか考えさせられました。
目立つからこそ、使用する時には、効果をお考えになるとよろしいかと感じました。
ロマンチックな素敵な詩をありがとうございました。
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☆「楽団」 理蝶さま
理蝶様、こんにちは。御投稿ありがとうございます。
今、ホルストの組曲「惑星」の(木星)を聞きながら、感想を書かせていただいています。
指揮者は……先日、逝去された小澤征爾さんが想像されましたが、小澤さんは指揮棒を使わないんですよね。
壮大なコンサートの様子を目の当たりにしているようで、観客として、臨場感あふれる舞台を楽しませていただいております。
コンサートの始まる瞬間から、終演あとの感慨まで、実に緻密に丁寧に綴られていますね。
「木星」が聴きたくなったのは、恒星が奏者に降り注ぎ、金色の小銀河へと舞台が様変わっていくという、詩句の広大さが、そのまま宇宙をテーマとした「木星」に結びついたからです。
少し、教えていただきたい部分がありました。
「切先」という言葉が時々出てきます。
切先とは、刀身の先端部分のことを指す言葉であり、指揮棒の先端を刀の先端と表現されたのでしょうか。
指揮棒が振り上げられる=刀が振り上げられる。
楽団が繰り広げる白熱した演奏を、一種の戦いと見なし、その思いを光を集める刀の先端に託されたのでしょうか。
奏でられる音を、擬音語を一つも使用せずに伝えているのも素晴らしいと思います。
特に5連……無音からの響きを床部分の材質で表してしまう!
本当に素晴らしいですね。
ひとの息が……
ひとの弾みが……
目を閉じて……浮かぶ
重力も ……浮かぶ
と、所々おかれる反復も効果的にきいていると思いました。
演奏中は勿論、心踊るものです。
しかし、その後の会場に流れる空気も私は好きで、大抵、最後まで座席に座って取り残された指揮台や奏者の譜面台をぼうっと眺めております。
その感情をも丁寧に詩にしてくださっている処が嬉しいですね。
最後の3連に描かれる「つめたい今」はとても印象に残りました。
つめたい今に負けることなく
ひとの内に
いつまでも残ってゆくのだった
この部分、着地点の詩句は最高です。
綿密に丁寧に描かれる情景描写は、この特別な場の緊張感そのままに、糸をぴーんと張り詰めたようです。
少し緩める部分を作るとまた味わいが変わるかも知れません。
内容がとても濃いので、例えば、開演中のこと、終演後のことの二つに分けて練り直しても、新しく興味深い詩ができるのではないかと思います。
楽団の響きの余韻が詩句と共にいつまでも残ります。
佳き作品でした。
ありがとうございました。
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☆「春の多様性」 秋乃 夕陽さま
秋乃 夕陽様、こんにちは。御投稿ありがとうございます。
擬音語が上手に使われていて、情景描写を楽しいものにしていますね。
川、風、緑の精。
そして、視線は足元に落とされます。
たんぽぽ、ジュウニヒトエ
緑、黄色、青紫と色彩も鮮やかに詩を彩っていますね。
「大木の影にひっそりと」
ここから、少し、様相が変わっていきますね。
1行1行読み進み、思わず、嘆息の声を漏らしてしまいました。
最後まで読ませていただいた処で
「春の多様性」……題の深さがしみました。
春……桜の美しさ、儚さに目が行きがちです。
しかし、こちらの詩は、その影にひっそりと生きる花に視線が向けられています。
はっとさせられました。
短い詩文の中で、前半部の長閑さとは打って変わり、後半部、畳みかけるように真髄をつきつけていく。
素晴らしい詩です。
華やかな桜ではない私も……
誰に気づかれないままでも、命を咲かせ、命を繋ぎ、……
「小さな多用性慎ましく
逞しく生きてゆく」
私自身、信条としたく感じ入りました。
下敷、踏みつけ……そんな風に自らを思う読者は、私だけではないはずです。
たんぽぽ、ジュウニヒトエとして生きる誇らしさ、力を与えてもらえました。
多くの人に共感を与える詩だと思います。
一つだけ。
冒頭ですが、
川のせせらぎそやそやと
と1行にまとめてしまった方がいいように思いました。
これに続く
靡く風音さらさらと
緑の精はがやがやと
と同様にそろえた方がまとまって見えると思います。
ちいさなものに視点をあて、励ましをもらえる……佳き作品でした。
ありがとうございました。
以上、4作品、御投稿いただき、誠にありがとうございました。
それぞれに、素晴らしい作品でした。
十分に読み取れていなかった部分も多かったかと存じます。
読み違いはご指摘いただけたら嬉しいです。
先日、井嶋りゅうさんの日本詩人クラブ新人賞のお祝いで、MY DEAR レギュラーメンバーの集まりがありました。
何より、感じたことは、MY DEARに所属させていただき、伝統あるMY DEARならではの素敵な詩人の方々と出逢えた喜びです。
評を記す筆をおいた今も、同じことを強く感じています。
素敵な詩人、素敵な詩……
MY DEARにしかない詩の世界です。
ありがたく、幸せな気持ちでいっぱいです。
この掲示板を立ち上げ、多くの詩人を育て、長きに渡り守ってこられた島秀生さまには、今更ながら、深く感謝致しております。三浦さま、井嶋さま……他の評者の方々のチームワークもMY DEARならではだと感じています。
こんな素敵な場に私も在籍していられることは、大きな喜びです。
改めてありがとうございます。
ゴールデンウィークが始まりますね。
皆様、楽しい時間をお過ごしになれますよう、祈っております。
おぼろづきよに口笛ふけば
雲はほろほろ解けていって
あなたの寝顔を
象ってゆく
歌詞を忘れた子守唄
あなたの夢に届くだろうか
木々はざわめきながら
根元に溜まる月光を吸いあげている
ゆらめく夜の
出口となって
寄るべないものたちを眠らせる
枝先で開かれた羽
その優しい羽ばたきから
こぼれ落ちたわたしは
ただひたすらに
螺旋階段を降りてゆく
乾いた足首が軋むたび
昏い体内で息づく星々
張り巡らされた静脈の分かれ目で
蒼白く光る
祈る言葉の代わりに
吐ききった息を繋いだ風に
靡くカーテンの
緩やかな襞は
月明かりを透かしながら
夢とうつつの波打ち際へと溶けてゆく
変わらない景色
変わらない夜空
けれどたしかに終わってゆく
冷たく滑らかな手すりの
始まりで解かれた
あなたのか細い指先
底に沈んだ夕日を求め
澄んだ足音だけが続いてゆく
明かるすぎず暗すぎない
春の夜を
山雀ぐり様
中日新聞夕刊への詩の掲載、おめでとうございます。
詩への感想ですが、「二角形」という発想に脱帽しました。
月と球面上の幾何学(非ユークリッド幾何学というのでしょうか)の組み合わせが斬新です。
また、球面には境界や辺縁がないことが、さびしい二人の心をつなげることのメタファーとなっているようで、巧みな表現だと思いました。
月の呼び名には臥待月の他にも、居待月や更待月など「待」という字の入ったものがあるそうですね。
この「待」という字に、さびしい気持ちが込められているようにも感じました。
発想の斬新さと美しさを兼ね備えた詩だと思います。
今後のご活躍をお祈り申し上げます。
パリは風そよぐ花の街
なのに
僕のこころに
マロニエは咲かない
こころのカンヴァスに
横溢するは
ユトリロの絵のような冬のパリ
リスボンからやって来てファドを唄う
黒髪の女がひとり
窓辺で切なげに口ずさむ
紅い唇
いつからだったか
僕の絵のモデルになった
そして恋に…
帰国の迫った僕は
ふたりの道行きを語った
だが 彼女は無言のうちにパリを去り
故国へ旅立つ
恋が 疾(と)く 風に消えた
僕はひとつの額縁の中に
美しい花を
失った
いまも女が唄う
苦しげで切なく
哀愁を帯びたファドが耳に残る
ファドに敗れた
悔しさが
鐘の音とともに
花咲くパリの街にこだまする
川のせせらぎ
そやそやと
靡く風音さらさらと
緑の精はがやがやと
言葉を交わし笑いあう
黄色いたんぽぽ
青紫のジュウニヒトエ
大木の影にひっそりと
誰にも気づかれぬまま
命を咲かせ、命を繋ぎ
花見客の下敷となり
踏みつけとなり
小さな多様性慎ましく
逞しく生きてゆく
青島江里様、ありがとうございました。
確かに言葉のカーテンをどのように読者へ解放するのか、難しいところですね。
締め切っても開け放ってもそれが人に伝わるかはわかりません。
思いを素直に表現したいと思い、描きましたが、比喩を固めすぎると人には本当に伝えたい言葉が見えて来ないというのはその通りだと思います。
人は死を迎え入れるその日まで、そうやって試行錯誤しながら詩を紡いでゆくのかも知れません。
私の詩についてじっくり観察して出した批評は、私にとっても、大変貴重で宝物のようなものです。
本当に感謝しかありません。
また詩を作りましたら、なにとぞよろしくお願いします。
指揮者が右手を 挙げた
指揮棒の切先に引っ掛けた
透明のベールがするするとずれ落ち
楽団があらわになる
いそいそと準備していた
先ほどまでの彼らとはまるで違う
華やかに張り詰めた楽団
彼らのまなざしは
切先 ただ一点へ向かい
その切先は
この舞台の明かりをきゅっと集めた
小さな恒星のようにかがやいている
無音の域に潜みつつも
たしかにそこにある和音が
艶やかなフローリングや分厚い絨毯から
底鳴りして 聴衆の心を静かに高めてゆく
指揮者が右手を 振った
一点にあった 小さな恒星が分かれて
奏者ひとりひとりに降り注ぎ
万感の第一音と共に
舞台は金色の小銀河へと 様変わってゆく
ひとの息が 金管の回路を抜けて
肉々しい花びらのように 放たれ
ひとの弾みが 音板の芯まで響いて
晴れ空の果実のように 実る
小銀河に浮かぶ 桃源の見晴らし
絢爛に飾られた 法悦へのくだり坂
目を閉じて
結んだ口をゆるめて 浮かぶ
重力も音におぼれて
皆が皆今をわすれて 浮かぶ
奏者の首筋に汗が はしる
指揮者の創意と駆け引きが ひらめく
壮大なフィナーレに向かって
楽団は はち切れん力にふくらむ
ついに
フィナーレへ駆け込んだ楽団は
あるだけをすべて置いてゆくように
最後の音を鳴らした
指揮者が拳を 止めた
広がっていた音の物語は
一気に彼の拳に吸い込まれ
会場は呆けた息に包まれた
一つ間を置いて
割れんばかりの拍手、歓声
立ち上がり声を上げる人もいた
僕も思わず立ち上がって
いっぱいの拍手をしていた
拍手は鳴り止まなかった
つめたい今が この場所に帰り来るのを
必死に拒むように
皆 拍手をやめなかった
しばらくすれば
重たいドアのすきまから
容赦なく今は訪れて
再びこの場所を満たすのだろう
長い拍手も むなしいまま
青く萎えてしまうのだろう
けれど
かがやく音像と胸底の熱は
つめたい今に負けることなく
ひとの内に
いつまでも残ってゆくのだった
青島様、いつも評をしていただきありがとうございます。
この詩は新生活を始める人へのエールでもあり、過去の自分へのエールでもありました。
変化の時期は刺激的で楽しいけれど、どうしても気疲れしてしまいます。
ご指摘いただいた箇所をもう一度検討してみますね。
ふんわりあまめの秀作、ありがとうございます。とても嬉しいです。
さらにいい詩がかけるように頑張ります。
また投稿しますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。
青島江里様
今回も丁寧にご指導いただきありがとうございました。
詩を書く上で
とても大切なことを教えていただいたと思っております。
また、いただいた具体的なアドバイスを生かして
推敲したり、改作してみたいと思います。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
今回も読んでいただいた上に、アドバイスまで頂き誠にありがとうございます。アドバイスの内容で私の作品もグッと良くなって驚いてます。これからの勉強にとてもなりました。ありがとうございます。