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(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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1 荒木章太郎さん 「因果応報」 11/1
この詩はひと言で言うと、「父と子の物語」。その共鳴と確執のことではないか、とそんな気がしています。そこに人生や社会といった付帯事項が合わされて、その付帯がけっこうこの詩を意味不明にしていると思います。どこかに逆説や不条理といった概念があるように思います。あとは、僕は全くわかりませんでした。ただ、わからないから、むしろあえて表面的に読んで文字の感触がおもしろいということは言えると思います。特に終連は現代詩的詩行としておもしろいです。タイトルと絡んで最も逆説性を感じさせる部分です。意味は問わない。抽象的なフィーリングを味わう、そこから読み手なりのエッセンスを抽出する、そんなタイプの詩でしょう。タイプで考えると、なかなか興味深い詩ではあるのです。 評価は僕の力量外になります。
2 上田一眞さん 「蟹と燈台」 11/2
砂蟹の動画があったので観てみましたが、この詩の気分がだいぶ理解できました。角島灯台も夢崎も大変美しく雄大で、やや奇妙な風景でありました。作風としては上田さんにとって、ある意味、新機軸になるでしょう。童話風な趣があります。思考導入の為の具体性―つまり場面―は大変活きていると思います。蟹と燈台。同じ海に生きながら、この大小の妙!目を惹きますね。互いに大小・境遇も違うが、生きてゆく姿勢は同じであると説く。すなわち、「どんな世界にいても、主体はあなたなのだ」ということ。禅語の「随所に主となれ」が思い出されます。事の本質はこういうことでしょう。万人への励ましにもなります。引用詩もシンプルにして爽やか。この詩に合っている。チョイスのセンスでしょう。文中「自分が見ているからこそ世界はあるんだ」がデカルトの言葉に繋がりそうです。ただ僕の趣味としては、詩文が柔らかく素朴に来ているので、デカルトはやや硬いかな?といった気はしてます。僕自身は少し違った着地点に柔らかく降りた、と思います。いっぽう作者尊重で、もちろんこれでもいいわけです。佳作半歩前で。
3 秋乃 夕陽さん 「COPY」 11/3
これはちょっと辛すぎる詩ですねえ。 ここまで来ると、フィクションという気はします。
「内憂外患」という、いわば政治用語があるのですが、用途としては、この詩には場違いながら、
喩えのエッセンスは近いので使います。
「職場でのパワハラ→休職」=「外患」。
「母との確執・弟の不行跡(行為が良くないさま)・母にそっくり」ー=「内憂」。
ただし、この詩の主な舞台は後者になっています。後者が主、前者は従。
母と上手くいってない状況で「似ている」と言われるのは、まあ、本人おもしろくないでしょうな。
ちょっと”絵に描いたような“辛さが伝わる詩です。ところで、最終連ですが、(……!?)です。
唐突にして設置真意不明。自己への隠喩感覚?タイトルと呼応しているようですが、ここだけはどう読んでも全文と似合わない気がします。終連のみ再考をお願いします。佳作1.5歩前で。
4 静間安夫さん 「哲学」 11/4
長いですが、面白く一気に読めました。これを読んで同感する部分は多く、良い意味で得体の知れない学問、しかし全ての事象、出来事、学問に基礎を与え、ヒントを与えているものだと認識しました。「自明な対象がない」「何を問うてもよい」「質問された人の数だけ」「一致した答えの出ない」「まるごと~的外れだ」「仮借ない問いの対象」「新たな可能性をひらく」―抜き書きしました。
このあたりに、この詩の哲学洞察への骨子があるでしょう。最も凄いのは哲学を人物にしてしまう静間さんの力わざかもしれません。ある意味、最も難しい学問に果敢に挑戦されたその志、諒と致しましょう。考え、考え、しながら創った消息が、その行間から伝わってくるのがよくわかります。詩に触れたくだりでは、その気高い部分をよく抽出されたと感じています。甘め佳作を。
アフターアワーズ。
そうですね。「詩と哲学」は時々、話題に上ります。確かに近い部分がありますね。
僕としては―逃げてるように聞こえるでしょうけど―半ば賛成して、半ば反対したいです。
例えば、レコードはA面、B面で1枚です。同時に、A・Bの分け隔てはありません。
時に応じて、全部聴く、Aだけ聴く時あり、Bだけ聴く時あり。
5 司 龍之介さん 「明日は来るかしら」 11/4
冒頭佳作。ヘンな言い方ですが”切なさがいい詩になっている“とでも言いましょうか。男の司さんが徹底して女性仮託で書いたのも妙味のひとつ。僕がウダウダ書く必要なし!
ただ一つだけ書くと、終連です。2行目までと、最終句、OK。それ以外の中間部、“わずかに”念の入れすぎ。“わずかに”くどい。趣味のレベルで気にする人はいるかもしれません。作者しだいで、もちろんこれでもOKです。
アフターアワーズ。
「耳を傾けれなくなる」→「耳を傾けられなくなる」に直しといてください。せっかくの良い作品に、これは×。推敲段階でつぶしてください。あるいは、このフレーズ自体、記述・発音共に、ちょっとややこしいので、シンプルなものに置き換えもいいでしょう。
6 佐々木礫さん 「醜い薔薇の生まれ方」 11/4 初めてのかたなので、今回は感想のみ書きます。
よろしくお願い致します。 「敢為」といった言葉があって「物事を困難に屈しないでやり通すこと」とあります。「世界の醜さを愛したい」にまずその言葉を感じました。続く「道を譲り」も「案内し」「扉を押さえた」もその隣接行為でしょう。ところが「邪魔や」と言われる。僕はこれを以下のように解釈します。
「自分の純粋にして正当な思惑や意志は時に裏目に出ることがあるのだ」―こういった事です。
「邪魔や」はその典型のように思いました。こういう場合、意志的にやっただけに、その裏目は実に辛い。個人は(なんとこの世界は矛盾をはらんだものだろう!)と思うことでしょう。文中にあるように同時に自己嫌悪にもなったかもしれない。
その後の彼は開き直りのような心境と行為でしょうか。最後の薔薇の一件も美しく優しい気持ちが(棘によって)裏目に出た。裏切られた。そして薔薇への報復です。人間の裏表を表したこの詩は案外、具体性のある詩かもしれない。この薔薇を取り巻く最後の一件は、タイトルと密かに通じているようにも思えてくるのです。ひとひねりありそうな全体のフィーリングも個性のひとつでしょう。また書いてみてください。
評のおわりに。
お隣にお琴の先生が住んでいて、その演奏会に行ってきました。「三曲演奏会」。
三曲とは筝・三絃(三味線)・尺八のことだそうです。西洋音楽とは勝手が違って、どこがどう上手いのか、曲の小節の頭がよくわからず、構成上、どうも標準的、統一的な拍子で巡行しない気がする。甘味処の店内で聴くような調べ。なんか早くも正月が来たような心地になりました。なかなか乙な気分(!? 笑) では、また。
月の消えゆくある日の晩に
うすらと引いた赤い線
猫の所為にした自傷の痕に
気が付く者はおりますまい
要らぬ存ぜぬ消えゆけと
狂気のままに放られた刃を
私は正気で受け取った
消えゆきましょう 月の夜に
拾うてくれる 暗闇に
かなぐり捨ててしまって 全て
持ってゆくのは安吾の桜
なんて痛快 晴晴と
明くる夜の向こう側
大きな鎌を傾げた亡者が
私の首に刃を当てる
月の消えゆくある日の朝に
切り落としたのは誰かの首
開きっぱなしの窓の奥から
覗くふたつのまろい金色
次いで聞こゆる悲鳴と怒声
野次とざわめき サイレンと
儚く消えゆく私を笑うは
桜であろうか虚であるか
私は正しくひとりだった
桜はそれを知っていた!
約2年ぶりの投稿となりました。
再び励みたいと思います、どうぞよろしくお願い致します。
小鳥が囀る森の中に深くわけ入り
「なば」を狩って *1
焚き火で焼く
小枝が燃え
パチパチとはぜる音
それは
森の静かな宴のようにも聞こえる
焚き火が燃えあがり
火舌がゆらゆらと揺れる
赤く透き通った焔(ほむら)を見つめると
辛い過去の記憶が
まなこから剥がれ落ち
露わとなる
「なば」がほどよく焼け
口に放り込むと
苦みの効いた味がする
ああ これは修羅の味だ
再び口腔に現れた
〈うつ〉という名の死神が
私の肩を叩く
こっちにおいで
まだ早い
いや そんなことはない
楽になるよ
おかしな問答だ
ふと思う
人生最後の晩餐に
「なば」は美味いのだろうか
不味いのか
燃え落ちた焚き木を
灰の中でかき混ぜ
食べかけの「なば」を見る
私は ある想念に囚われ
静かに
独りごちた…
*1 なば 茸の地方名
そろそろ僕も卒業しなきゃいけない、僕自身から。
詩のためにも、死のためにも。
難解な数式は解けないとか、難解な表現はいらないとか、言い訳だよ、諸君。
さあ、壇上にたってスポットライトを浴びて、自分の無力さについて存分に語りたまえ。それがいずれ魅力になるかもしれないさ。
そのとき壇上にひとりの少女があがって、僕に賞状をくれた。
中身は大したことのない内容だったが、ひどく緊張して震えていた賞状をもった指先を僕はわすれないだろう。
僕は壇上から降りるとき段差につまづいて苦笑いしたが、もう誰もこちらを見ていなかった、ちくしょう。
指先の小さなささくれ。いつも気になる。いつか大きく剥がれて、血が出て来そうで。
ふと顔を上げる。目前には、透明な、浅く広い湖。
その中に一つ、ささくれ立った心臓。動脈から血を噴き出して、浅い湖を必死に進む。
その度に半身が水底に擦れて、濡れた傷口が一つ増え、水面に浮き出た傷口が、乾いて新しい鱗になる。
「いつか干上がった湖の、赤味がかった底を見て、あいつらはなんて言うかな」
そう言った彼は、静脈から涙が出て来て、立ち止まった。けれど、すぐに身体はドクンと波打ち、血を吹き出して動き始めた。
指先の、小さなささくれ。その隙間から血が滲んだ。死ぬまで動き続ける心臓が、今も遠くで、一人静かに涙している。
思うに恥ずかしさにも種類がある
すぐに忘れてしまえる恥ずかしさ
自尊心から忘れられないだけの
身勝手な恥ずかしさ
忘れることがなくふとよみがえり
教え導いてくれる
教師のような恥ずかしさ
小学生のころ飼っていた気性の荒い雄ネコが
喧嘩をして眉間に深い爪傷を受けて化膿し
エサを食べては吐くようになった時のこと
私はネコが吐いたエサを片付けるのが嫌で
台所の母に「また 吐いたよ」
と言いつけに行った
そのときの私の顔は
実に小賢しく迷惑そうに
ネコを責めるような表情だったろう
普段口うるさい母も同調して
しかめ面くらいはするだろうと
思い込んだ顔だったろう
母は何も言わずに雑巾をもってネコに近寄り
いくら吐いてもええからね
そのかわり 早く良くなりや
と言った
私はどこかに行ってしまいたいような
居心地の悪さを感じた
それは同時に軽い痛みを伴っていた
ネコは病院で治療を受けたが
死期を悟ったのか 家を出ていなくなった
見かけた人から聞いた場所を頼りに
何度か探しまわったが見つからなかった
ネコが死んだのは自分のせいだ
そう思った
あのとき
自分も母と同じことが言えればよかった
そう思った
今でもときおり
あの母の言葉がよみがえる
なぜか その言葉は
いつも悲しそうに響いてくる
お忙しい中、評をいただき有難うございます。
「人」の部分、たしかに唐突すぎました。
強引に入れてしまったのでそこを削除して推敲したいです。
名前について触れていただけて嬉しいです。
秋生まれで秋が1番好きな季節です。心がすっとします。
ありがとうございました。
また宜しくお願いいたします!
卒業間際の夕暮れに
交わした約束、なんだったっけ
未来の伏線を回収するために
牧師になる者、弁護士になる者、
政治家になる者――
時の流れは、ただ過ぎゆくだけ
契約の概念が
元々なかったから
長い契約書を読み飛ばしていたら
革命の意味がいつの間にか
自分勝手に変わってしまった
人は秩序を求める
混沌を父とする俺は
生まれたときから支配を嫌い
指切りをしながら契約を交わし
国境線を引く自由な人々を見た
約束を結ばない俺は
見境のない砂漠で
区別のない無法者になっていく
孤独が月夜に吠え
闇に怯え、実存を求める
このままでは液体のように
ただ流れてしまう
ずっと咀嚼を続ける山羊は
深みのない虚無を真っ黒な瞳に映し
哀しみも喜びも漂わせて
ただ焼きつけることなく
草食だの肉食だのと
その種で不当な扱いを受け
沈黙を守り、傷ついてきた
「深掘はしないで欲しい」と言われるが
土地を耕し、少し掘らなければ
根菜類は収穫できない
冬に備えるためには
少しは取り組まなくてはならない
いつも丁寧に読んで下さり、また貴重なご助言ありがとうございます。本作につきましては、ご指摘の通り、後半三連は違う日に書いた作品をつなげました。その際、個性を活かしたスタイルが確立したような気がして、形式にこだわってしまい気持ちや感情を繋げて一つの作品にする作業を怠ってしまいました。やはり後半三連は別作品として、改めて向き合ってみます。
辺AB、辺CDが2cm、辺AD、辺BCが4cmの長方形ABCDがある。
点PはAを出発して、毎秒1cmの速さで長方形の周上をBを通ってCまで動く。
また、点QはBを出発して、毎秒2cmの速さで長方形の周上をC、D、Aを通ってBにもどる。
点P、Qが同時に出発してx秒後の△APQの面積をyⅽⅿ²とする。
xの変域が3≦x≦5のとき、yをxの式で表せ。
「走ってくるわ」と言って
君は夜の道にとび出した
君は点Pになって
今日も問題集の縁をなぞっていた
自分より少し速い点Qと
動かないAとでつくる三角形が
どんなものになるのかなんて
さして興味はなかった
だから
角っこについた折り目につまずいたりすると
長方形は破れて
外で吹いていた風が
一気に流れ込んでくる
視覚や聴覚を刺激する
とてつもない量の情報
これ以上走り続けなくても
すべてうまくいくという
砂糖菓子のように甘く怠惰な空想
刺さったそげのような罪悪感と一緒に
ひとしきり味わったあとに待っていたのは
止まったままの計算式と
思ったより進んだ時計の針
だから君は走り出した
もう一度点Pになって
大人が舗装したかたい道に足が痛むが
土がむき出しの山道に入る勇気もない
「結果」とは
どんなかたちをしているんだろう
焦りも 怒りも 諦念も
「君」を構成する辺のひとつひとつだ
(たとえそれが
どんなにいびつなかたちであろうとも)
点Pと
少し速い点Qと
動かないAとでつくる三角形は
今日も世界のそこかしこで
絶えず変化し続けている
君は今
どこら辺を走っているんだろう
x秒後の未来では
どんな三角形が描かれるんだろう