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詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)

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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

みいちゃんと木苺  上田一眞

妹とふたり
浜沿いにある丘まで砂利道を歩く
お目当ては 木苺
実の割に大きめのつぶつぶがある
天然のラズベリーだ

 お兄ちゃんこれ食べられる?

  あぁ みいちゃん
  それは駄目
  よぉ〜く見てごらん
  つぶつぶが小さいから 蛇苺
  食べたらお腹痛くなるよ

海岸段丘の端 灌木の中
白い花を咲かせた後で紅い実をつける
珠玉の木苺

野薔薇の仲間だけあって
棘々がいっぱい
夢中になって
集める兄妹の両手は傷だらけだ

渚へ行って潮の香 漂うなか
木苺を海水で洗う
みぎわの小波に
引っ掻き傷がちょっぴり滲みた

 お兄ちゃんいっぱい採れたね

妹は籠のなかを覗き込み
小さな掌で木苺を掬った

顔中を口にして
頬張った
口の中を真っ赤に染めて
頬張った
可愛い笑顔いっぱいに
頬張った

  みいちゃんよかったな
  じゃけど
  食べ過ぎると口の中が痛うなるよ
  それに潮水で洗ろうたから辛いじゃろ*
  いっぱいあるから
  お母ちゃんへのお土産にしよっ

帰り道
しおからとんぼが音もなく
ツイと飛んで来て
妹の麦わら帽子にとまり 翅を休める
そして 僅かに首をかしげた

兄が指でくるくる輪を描いて
とんぼの目を廻そうとする
妹もいっしょに目をぐるぐる…
笑い声で
一瞬 時が弾けた

もうすぐ
彼女の好きな夏の到来だ

 ぴぃ〜ひょろろ

浜風に乗って
高い空にとんびが啼いた
見上げると空に広がる無限の蒼
天壌無窮の光が
目いっぱいに飛び込んで来た

七月生まれの妹に
六度目の夏が来る





*山口弁では「辛い」も「塩っぱい」も
「辛い」と言う

編集・削除(編集済: 2024年08月24日 18:25)

魔法のチョコ  温泉郷

ひとつだけ魔法が使えるなら
何でもチョコに変えられる魔法がいい

世界中の爆弾と弾薬と弾丸を
全部チョコに変えたいね
爆弾は大きな固いチョコ
弾薬はサラサラの粒チョコ
弾丸は丸くて食べやすい一口チョコ

撃っても 撃っても
チョコが飛んだり 散ったりするだけ
相手もチョコを撃ってくる
相手のチョコを舐めてみて
あれ 相手のほうが上等じゃないかって
悔しくて
もっといいチョコ作りたくなるんだよ
できあがると
どうだ いいチョコだろうって
相手にプレゼントしたくなるんだよ

戦車も戦闘機も空母も
みんなチョコに変えたいね
戦車はキャタピラーが溶けて止まってしまうし
戦闘機は翼が溶けて落ちてしまうし
空母は底から溶けて沈んでしまうから
誰も乗らなくなるんだよ
もったいないから
少しずつ兵士みんなで解体して
世界中の子どもたちに配るんだよ

人を傷つけたり
見下したり
ばかにしたりする言葉も
全部チョコに変えたいね
ひどい言葉が出かかると
口の中にチョコが広がって
優しい言葉に変わるんだよ
嫌いな人がいなくなり
誰も人を傷つけなくなるんだよ

そうなれば
爆弾も戦車もいらなくなるんだよ
魔法もいらなくなるんだよ

編集・削除(未編集)

「永遠の通る並木道」

時間の影
静かに 移り行く
昨日の 悲しみ
昨日の 喜び

そして 影
定めも なく とまどう 影
私の 影
移り行く 影

時間とともに 私 去る
どこまでか
悲しみの 向こう
静かなる 場所
陽の当たる あなたの 影

共に移り行く
明日の 幸せ
あなた 笑っている

満面の 笑顔
わたし しあわせ
あなたと ともに
生きる 幸せ

今日も 明日も
私たち
手をつなぎ
静かに 歩く
永遠の 通る
並木道

静かに 静かに
緑 光る

編集・削除(未編集)

春のうた  理蝶

空も飛べそうな気がするけど
あばらわなわな震える季節、春
いくつになっても慣れない
ふらつく陽気が
居心地わるいから愛しい、春

桜とビラ舞う大学通り
服に着られた青年はおどおどと
期待と不安にぷくりと膨れた
水まんじゅうみたいな瞳揺らして、春
だれも気に留めないあざを
大げさに隠すから空回って、春

気疲れしてよろよろと歩く彼
街を縫う引越しトラックに
轢かれそうになって 
はっと吸い込んだその空気が、春

肺から入った春が 動脈に溶けてゆく
血液がとんとんと こめかみを叩く度
毛穴から昇るかぐわしさに気づくだろう

指の先まで春が行き届く瞬間
その一瞬を忘れないで
冬のしんがりが身体から去って
君はようやく 真に春を迎えるんだ
その時はじめて 春はやわらかく君に立ちはだかるだろう

四月のゆらめきに
自分を丸ごと揺すぶられる錯覚が
夜毎やってきても

変わらないこと 変われないこと
自分に変えられる本当にわずかなこと
それを見失わないこと

怒った肩をそっと下ろして深く息をしよう
そうすれば こめかみから花が香ってくる
そう、その調子

なあ青年、
君は今 青くて眩しくてかぐわしくて…
まるで春そのものなんだ
だからこそ 今君の感じる景色は
こんなにも鮮やかなんだよ 
時に痛みすら覚える程に 

なあ青年、その痛みを愛せよ
大丈夫さ 君が今からゆく先は 
君の人生で一番きれいな、春 

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夏生様、評のお礼  理蝶

夏生様、いつも評をしていただいてありがとうございます。
街の中でワイワイ遊ぶのもいいけど、ぼーっと何かを思い出しながらひとり散歩するのもいいものだよなという気持ちで書きました。
表現をお褒めいただきありがとうございます。嬉しいです。
散歩中の爽やかな気持ちとふわっと浮遊するような気持ちをこの詩を通して感じていただけていたら、嬉しく思います。 
佳作の評もありがとうございました。
また投稿いたしますので、よろしくお願いします。

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慟哭

黒か白か
白か黒か
肌色に近い赤か
波にゆらめく生命線
分断しては繋がり
溶けこむ

下降線と上昇線
鏡の前で無理やり
口角を上げようと
努力する人のように
Uの字を描いては
徐々に薄まり失せる
不確かで確固たる
鼓動の果てにて

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島様 評のお礼です。 荒木章太郎

 詩の構造について教えていただきありがとうございます。目から鱗が落ちるとはこのことかと感じました。読み手に伝わる詩がなかなか書けない理由が一つ理解できました。私の詩には枠組み(身体)がないのです。これまで初連の大切さについて意識したことがありませんでした。詩の出だしは比喩を置かないようにしたり、ゆっくり表現してみたりして読む人とイメーシを共有することを意識して描いてみます。
 実はこの作品は被災地の避難所に届けられるたくさんの千羽鶴がゴミになってしまい、避難所暮らしをしている人達の負担になっているという話を見聞きした時に生まれたイメージです。ごちゃごちゃ考えているうちに場所が病室になってしまいました。
 アドバイス通り改めて書き直してみたら、私自身の詩に対する景色が一段階広がったように感じます。貴重なご助言重ねてお礼申し上げます。

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最期 紫陽花

少し反応が悪くなっていたスマホに
いきなり砂嵐が吹き荒れた
砂嵐は砂嵐らしくつぶつぶの砂を
画面に部屋中に撒き散らしている
そのままその砂嵐は私の
目覚ましの音楽を単調に流しはじめた
ああ誰かが私を呼んでいる
砂嵐の奥から
私を起こすことを仕事にしていた
目覚ましが私を優しく呼んでいる
私の事を覚えていると言いたいのだろうか

義父は 危篤状態になり私を忘れてしまったというのに

先週のこと主治医から
血圧が50を下回ったので
来てくださいと呼ばれ病室に通された
私は義父に呼びかけた
私のこと分かる?
義父は首を横に微かに振る
春休みなので今日は子供も一緒だ
子供の顔を見せながら分かる?
と同じ問いをする
すると義父は
確かに聞こえるか聞こえないかの音で
はあっと言ったのだ

血の繋がりとはこんなものなのだろうか
私には義父の血は入っていない
顔つきやら仕草やら似てないということだ 1ミリも義父ではない
ただ孫はやはりどこか義父なのだろう
私に向けては出ない音を声を
義父は孫の顔を見ながら はあっと出す
お前のことが分かる
そんなメッセージだろう
体重38kgすっかり痩せ細り
見る影もない体から 確かに微かに
意志を持って出た音

そんな事を思い出しながら
私は目の前にある砂嵐の画面から
鳴り続ける私に向けた
目覚ましの音を受け止めている

大丈夫 私はあなたの最期を見届ける

編集・削除(編集済: 2024年04月16日 21:24)

夏生様  感想のお礼です

感想をありがとうございました
また頑張って書いてみたいと思います
宜しくお願い致します

編集・削除(未編集)

雨の物語  あこ

もう ずっとずっとずっと 前
深夜に息子がビショビショで帰ってきた

最寄り駅から電話をかけてきたとき
自転車で帰ると言うから
「傘持ってるの?」
「うん」

なのに ずぶぬれで帰ってきた

「傘は?」
「ずぶぬれの傘のない人が居たから貸した」
(貸したんじゃなく それは あげちゃったんだろが 
 まぁいいか。。)

あのねぇ その人もずぶぬれだろうけど
お前だって ずぶぬれやぁん

「だって 僕は帰ってすぐ風呂へ入れるから」

あのなぁ・・
その人だって帰ってすぐ風呂へ・・
ま・・・ いいかぁ


深夜遅く帰ってきたこと
連絡が かなり遅くなってから来たこと

怒りました 当然

昨今の日本が わけのわからん
理解できない事件がやたら起きていて

そんな時期に 深夜まで連絡無しで子供が帰らなかったら
どれだけ心配するか どれだけ探し回るか

怒ったし 胃の痛む思いを訴えたし

そこへ 「傘 あげました」
「びしょぬれで可哀想で・・・」

これは・・・
怒れません
文句も言えません
お前なぁ 傘だって無料じゃねーんだぞ
・・・なぁんて
思っても(おいっ) 言いません

そかぁ その人は助かったねぇ
早く お風呂入って 風邪ひかないよう寝るんだよぉ


息子が寝た後  ふと 思いました
思ってしまいました

深夜の駅
傘を差した男の子
「ど-ぞー」 傘を差し出す

「え? だって 君は?」
「私はありがたいけど 君だって濡れるでしょう?」

そんな想像
そうして
「ありがとうね」
「君の気持ちはすごく嬉しい」
「でも 君も濡れちゃうんだから」
「気持ちだけありがたく貰うね」

あたしの中の 想像
あたしの中の実際怒り得る現象

でも・・
それはなにもなかったらしい

「あ ありがとう」
傘を貰った(借りた?)人はそのまま 
当たり前のように走り去る
それが 現実


それが これから
この息子達が生き抜いてゆく 現実の社会


ねじくれたメビウスの輪は
それでも ちゃんと 輪になって繋がってはいるけれど
もう ねじれた輪すら ここにはないのだろうか

この子達は  どこに行くのだろう
私たちは  どこに 連れていこうとするのだろう


傘をさして帰った人の心に
その傘はずっと さされ続けるのだろうか・・

雨が上がると同時に
全ては  消え去ってしまうのだろうか


なにもわからないまま
それでも私はやっぱり
「その人は 濡れなくて良かったねぇ」

きっとそうしか言わない
言えない


そんな  我が家の
雨の 物語・・・

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