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お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。検索しても出てこなかったので、お忙しいのでしょうし、きっと抜けてしまったんだろうなと思っていましたが、笹舟への評、ありがとうございました。後半を僕に変えてあるのは時間の経過と成長したことによって生まれた心のスペースである寛容を表すためです。また投稿させて頂きます。
便箋に戻りたいと書いてみる
文字は滲んでよく読めなくなる
ぽたぽたと水滴が紙の上に落ちる
堕ちていくのは
私のこころ
瞼を手で覆って
見えないふりをする
さようならが近づいて
もう終わりという刹那
人は何を思う
あの人に会えなくなる
最期に手紙を書こうとしたけど無理みたい
連絡もないんだから
何もしようがない
30代半ばでまた独り身になる
BARに通ってみたけれど
私はもう若くなく
誰も相手をしてくれない
アパートに帰って出来合いのおにぎりを食べて
枕に顔を埋めていることしか出来ない
世界はどんよりとしていて
私はとても小さいのだ
窓を開けると
街の喧騒が聞こえる
いつかまた蝶のように飛べるだろうか
そんなことを考えている
芒の花穂(かすい)が風に揺れる
さらさら と
さらさら と 揺れる
あなたの黒髪が風に流れる
さらさら と
さらさら と 流れる
ぼくの愛が風になり
芒の花穂 と
あなたの黒髪を抱き寄せる
風は見えないけれど
ぼくの愛が風になり
あなたの胸を薔薇色に染める
僕たちを溶かす太陽が
大空でぼんやり漂い始めた十月
僕は待っている
金木製の香りと
ペパーミントの芳香を
ブレンドしたような匂いのする
あの愛おしいものが来るのを
僕は待っている
ランプの灯りのように
仄かな輝きを放つ
あの慈しむべきものを
まるで魔法のようで
手を振るとと消えてしまいそうな
ささやかな明かりのように
ぼんやりとしていて
ほの明るくて
とある詩人は書き残した
それはこの世のものでもあるけれど
彼岸の世界からやって来るものでもあると
煙突の煙のように
どうしても掴めなくて
秋の日の地面近くを吹く
風のようにみえないもので
部屋でじっと待っていなければ
出会う事はないと
僕は待っている
彼岸と此岸の間の
交信者になろうと
媒介になろうと
この何もない自室で
一夜まんじりともせずに
僕は待っている
あの愛しいものを
それは彼方(あっち)か 現世(こっち)か
魔法のような働きをする
ほんの少しの憂愁を湛えた
言葉の間から滲み出るものを
島様へ
この度は「赤い花」をお読みいただきありがとうございます。
お彼岸が近いと言うことで、ヒガンバナをイメージして書きました。
その時期になると人集りが出来て、どこか異様な雰囲気があります。
そういった風景を想像しながら個人の主観で書いたものなので、ちょっと欠けてるなと自分でも思いました。
何があるのか、どのような雰囲気なのかをしっかりと表現していきます。
秀作一歩前の評価ありがとうございます!次回も宜しくお願い致します。
朝 白猫が来た
ちょうどお味噌汁を作っていた
窓の外からにゃーにゃ―声がする
いつもの白猫だ
一生懸命鳴いている
甘えるように鳴いている
窓を少し開けてみる
白猫がお味噌汁の匂いを嗅いでいる
一緒に朝ごはん食べようか
白猫がにゃーと鳴く
さあさあ ごはんにしよう
お茶を沸かそう
冷蔵庫からご飯を取り出して
お味噌汁もできあがり
猫にはちょっと熱いかも
白猫がにゃーと鳴く
テーブルにごはんを置く
お箸を取りにいく
白猫がにゃーと鳴く
私が椅子に座ると
白猫も座る
白猫がにゃーと鳴く
いただきますと言ってみる
白猫がにゃーと鳴く
おいしいねおいしいね
明日もおいで
一緒に朝ごはん食べよう
お先真っ暗な
フューチャー
その先の先にあるはずの
光へと向かって
目の前が
真っ暗闇だろうと
何度でも
キリヒラク
お先真っ暗な
フューチャー
その先の先にあるはずの
光へと向かって・・
先ずは評のお礼でございます。ありがとうございます。
実体験ではありませんが、自分でも上手く表現できていないかな?と思っていたところを、端的に、そして素晴らしい表現法を教えていただき、誠にありがとうございます。とても勉強になりました。
これからも励みたいと思います。
ありがとうございます。
窓を開けると小雨が降っている
どこかの国では晴れている
どこかの国では雪かもしれない
どこかの国では嵐かもしれない
朝食のトーストを食べる
誰かはご飯を食べているかも
誰かは何も食べれてないかも
誰かは食べる物さえ無いかも
普段通りの電車に乗る
誰かは歩いているかも
誰かは出かけないかも
誰かは逃げているかも
パソコンに向かい仕事をする
誰かは汗をかいて仕事かも
誰かは何もしていないかも
誰かは銃で戦っているかも
家への帰り道に家族を思う
誰かは一人の部屋に帰るかも
誰かはずっと家にいたかも
誰かは帰る家は無いかも
風呂に入りベットに潜り込む
誰かは一日中 寝ていたかも
誰かはこれから起きて身支度かも
誰かは明日生きているかも分からないかも
それでも地球は回っている
どこかの国に朝が来て
どこかの国に夜が来る
どこかの国に争いがある
どこかの国に貧困がある
どこの国にも人はいる
どの国のどの人にも笑顔であってほしい
そう願い眠りにつく
水無川 渉様、評ありがとうございます。
確かに私の不注意というのか、言葉を捏ねくり回す悪癖のせいで、意味が重なっている二重のものが三つありました。
例えば「異様に暑い酷暑」などは酷暑では何かもの足りず異様に暑いという形容詞をくっつけてしまうのは私の悪癖です。
ご指摘ありがとうございます。
佳作一歩前、納得です。
ありがとうございます。