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編集・削除(編集済: 2024年09月10日 18:37)

翡翠輝石の眠る丘  ロンタロー

誰も知らない
風吹く丘の上
地中深くに眠る
緑色の誕生石

忘れ去られて
取り残された
過ぎ去りし日々の
風化の結晶

たとえ儚く脆くとも
消え滅びることなく
地中深くに眠り続け
古からの夢を見る
声や言葉にならぬ
想いだけが丘の上を
彷徨いこだまする

いつかいつの日にか
誰かが君を掘り起こし
ついに目覚める瞬間が
そんな奇跡の瞬間が
訪れるのかもしれない
風薫る季節に
想いを馳せる

編集・削除(編集済: 2023年05月26日 16:25)

泉  秋さやか

鎖骨の窪みに溜めた
淋しさにそつと触れる

ああまた濡れてゐる

拭つても拭つても
あの日の泉が
しづかに溢れてくるので
少しだけ爪を立ててみる

これはもう夢ではない
夢よりもあいまいな白昼

揺り椅子が軋む
からだの節々が痛い

ふたりで腰掛けた切り株の
年輪はどのくらいだつたかしら
もう同じくらい生きたかしら

ちひさな磨硝子の窓を
見つめながら
その向かふに何があつたかも思ひ出せず

覚えてゐるのはただ
ただ

水鏡を刻々と満たしてゆく万緑
そこから逃げ出したわたし

なにも語らないあなたの視線が
語り続けるわたしの言葉から
醜さを見つけてしまひさうで

月も星もない夜
森を抜ける風とともに
逃げ出した

永遠のやうに感じる一瞬は
たしかにあつたけれど

積み重ねてゆく時間に
永遠はかなはなくて

あなたがゐないことよりも
あなたがゐなくても
平気になつてゆくことが
悲しかつた

沈んでいつたいくつもの永遠へ
潜つてゆくたび
掴みそこね
手はこんなにも乾涸びてゐる

選ばなかつた世界は
魚たちの夢のなか

もう届かない
もう戻れない

降らなかつた雨
昇らなかった月
吠えなかつた狼

どこにゐれば良かつたのだらう

いつからか繋がつてしまつた
からだと揺り椅子と窓を

いつせいに軋ませる
風よ
もう吹かないで

いいえ
ずつと吹いてゐて

さうして時間の余白を
広げて広げて

その果てで
とぢられた眼裏は
緑青色の森をたゆたふ

奥深く

みづおとのあひまから
途切れ 途切れ 聞こえる
懐かしい声

ああさうだ
ずつとここにゐたのだと

あの日の私たちは
輝きながら
泉のなかへ消えていつた

編集・削除(未編集)

消えた人参  理蝶

放課後はいつも決まってウサギ小屋に行くんだ
風見鶏のついた立派な小屋だ
あたりは次第に暗くなって
小屋の中はあたりより一層濃く暗くなって
目を凝らさなければ君達を見つけられない

ぼくは家からこっそり持ってきた人参を
網の隙間から差し出す
すると溢れそうなほど大きな黒目を
爛々と光らせて君達はやってくる

口を忙しなく動かして人参を懸命に食べる
職員室にある古いコピー機みたいに
少しずつ少しずつ人参は
君達の口の中へ吸い込まれてゆく

夕飯のカレーは人参が少ないかもな
でもいいんだ ぼくはあんまり人参が好きじゃないから
お母さんにはきっとバレちゃいないさ
君達とぼくの秘密の7時間目だ

やがて無邪気な少年は大人になり
思い出はセピアになる
時は降り積もる 学校という場所には尚更

僕は久しぶりに学校を訪れる
生憎の雨だがウサギ小屋へ向かう
もう今はウサギは飼っていないそうだ
時代だ、知らない先生はそういった
今あるのはただの暗がりで
あの何かが潜んでいるような
背筋をくすぐるようなムードはそこにない

雨がしとしと降っている
きっとこの辺りはどこも雨降りなのに
今ここに降る雨はなぜこんなにも寂しいのか
スーパーで買ってきた人参は
いつまでもポケットの中
試しに網に差し出してみたが
網を伝った雫がただ人参を濡らすだけだ
君達はもういない
ぼくももういない

雨は降り続いている
風見鶏が泣いている気がした
気のせいだろうか

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ポケットの小さなハンカチ るり なつよ

お出掛けの時はいつも
手を洗う君に
さっと手渡していた小さなハンカチ

お出掛けの時はいつも
ママの左のポケットには君の
右のポケットにはママの
ハンカチを忍ばせていた

この春
ランドセルを背負うようになった君
先生とのお約束
ハンカチとティッシュはいつも持ち歩きましょう

小さなスボンの
小さな右ポケットに
小さなハンカチを
忍ばせるようになった君

学び舎で
手を洗い
ポケットからハンカチを取り出し
手を拭き
またポケットにしまう

君のその姿をママは未だ知らない

これからは
休日のお出掛けの時はいつも
君のポケットには君だけの
ママのポケットにはママだけの
ハンカチ忍ばせ歩こうか

手と手は今も繋いだままで

………………………………………………
島 様

ご無沙汰しております。
昨年春頃まで投稿させて頂いておりました、るり なつよです。
詩を書くのを長いことお休みしていて、最近久々にできたものを投稿させて頂きます。
よろしくお願いいたします。

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春眠  妻咲邦香

丈夫な檻の中、運動場の片隅で
寄り添っている、短い寿命と長い手足
内側に上手に畳んで、真白い腹でも隠すように

肘を付いて食べる癖はもうやめよう
そう思って以来、私の半分は亡骸で
毎日背負って歩いてはいるが
誰よりたくさん跪いた自信がある

予報が外れて晴れた空
枝々は一斉に手を伸ばす
きっと握手がしたいんだ
雪形も消える頃には
手のひらを出来るだけ増やして
競い合う、お互いに
それはおそらく私の咆哮でもある
暁に助けを求め、天を仰いだ
季節の変わり目に亡骸の乾いた指先が
空腹のあまり雲を掴む
さっき与えたばかりなのに
お皿は既にからっぽだ
だから空よ、あなたの力をどうか分けてと

思い出さなきゃいけない歌がある
レッサーパンダにウォンバット
ミーアキャットにアミメキリン
日の当たらない場所をわざわざ選んで
寄り添っている、亡骸のように
舐め合っている、弱さを分け合い
弔いでもするかのように
だから今は

思い出してあげなきゃいけない歌がある

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雨音様、評のお礼  理蝶

雨音様、いつもありがとうございます。
この詩が書けた時は書きたい事をたくさん盛り込めたので、結構満足がいっていました。しかし、読み手の側からすると読み取りづらいような芯を捉えづらいようなものになってしまっていたのですね。これは自分では気づけなかったと思います。やはり人に詩を読んでもらうと自分では見えなかった詩の良い所や悪い所が見えてきてとても勉強になります。
実力があると雨音様に言っていただいてとても嬉しいです。引き算の努力をしてもっとブレのない詩を書きたいです。
またよろしくお願いします。

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雨音様、批評のお礼です  U.

今回も、素敵なご指摘をありがとうございます。
了解しました。
手を入れて育ててみます。

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雨音様  まるまる

「進化論と私」に評をありがとうございました。狙ってはいないのですが、2回続けて「トリ」の席に着くことができました。そこにもコメントをいただけて、最初から楽しくなりました。
作については、お伝えしたかった通りに受け取ってくださり、評価いただけて「やった」と声が出てしまいニヤニヤが止まりませんでした。前回わかりにくくなってしまったので、繰り返さないよう気を付けました。
自分のことは、いくつになっても葛藤ばかりで情けないイメージが強いのですが、悪い面ばかりでもないのでしょうか?
胸を張って葛藤してもいいかな、なんてちょっと勇気が出ました!
今回もありがとうございました。

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掟 紫陽花

職場の
彼女には掟がある
髪の毛は
黒でなければならない
ネイルは
してはならない
前髪は
ピン留めしなければならない
靴下は
白でなければならない
ここの人間は
私に従わなければならない

幼少期の私の掟は
父だけだった
しかし
それから随分色々な所で
掟に出会うことになった

掟はいつも笑っていて
私はいつも無表情だ
掟を破ると痛みが与えられ
掟に従うと命が与えられる

掟は今日も元気に楽しそうだ

編集・削除(編集済: 2023年05月25日 19:28)

木の戦争  やまうちあつし

木と木が戦争を始めた

理由は
神から見れば些細な話だったが
当事者にとっては重要な案件だった

どちらの枝がより高く
空を侵しているか
どちらの根がより深く
土をまさぐっているか

養分のつもりで吸い上げたのは
誰かの血液だった
光合成のつもりで浴びたのは
何処かの放射能だった

戦争で
自分でないものに変わってしまったのか?
戦争で
よりいっそう自分自身に近づいたのか?

葉のない枝の先端で銃をつまみあげ
知人や他人を撃ち抜こうとかまえてみるが
引き金が上手に引けない

木は首をかしげた
ひょっとして自分らは
殺し合いには不向きなのでは

そんなこと
誰にもわからないよ

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