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僕は旅に出る
小さな旅に出る
駅のホームの自販機でコーラを買った
そそくさと列車に乗り込む
鈍行列車でゆったりと進み出す
コーラを飲みながら過ぎ去る街を見る
小一時間も走ると辺りは田園風景
里山の風景の上に山並みが見える
近くの案山子や自転車に乗った人が
電車の車窓に現れては消える
電信柱が車窓を追いかける
カラスが車窓を追いかける
列車と平行に飛んでいる
カラスの羽に風の形を見る
列車の音がスネアドラムのように
足元から身体全体へ響き渡る
そうこうしているうちに
列車はある田舎の駅に停車した
見知らぬ駅だったが
僕は降りてみることにした
改札を抜けると近くには
寂れているが商店があった
その商店には屋台があって
たこ焼きを売っているようだ
しばらくすると主人が出てきた
「たこ焼きが欲しいのですが」
「六つで百円になります」
僕はたこ焼きを受け取り
辺りに食べるのにいい所はないか
探しながらしばらく歩いた
すると大きな鳥居が見えた
神社でゆっくりたこ焼きを頂こう
鳥居を抜けて境内に入った
境内のベンチでたこ焼きを食べることにした
都会の喧騒を抜けて
静かな片田舎の神社で
たこ焼きを食べている
ここでは時間がゆったりと流れている
まるで街とは違う時間の流れを感じた
たこ焼きを食べている30分が
永遠の時に感じられるようだった
神社の境内の時の流れは
都会の街よりも永遠に近い気がした
この時の流れはとても深みがある
そんな時を嚙みしめながら
緑に生い茂った木々を
いつまでも見つめていた
迷路みたいな世界で
いちいち壁にぶつからないと
右にも左にも行けないような私が
こうしてまだ穏やかな朝を過ごせるのも
絶え間なく流れ込む
到底知り得ないエネルギーの
計らいなのでしょうか
窓から見える淡い雲と
遠くで鳴く蝉の声を聞いていると
そう思えてきます
二人して
漆黒の海原にいづる 今
妻 ひとつの灯火にて前を照らし
夫 ふたつの櫂とりて舟を漕ぐ
たとえ澪見えざることあれども
水冷たきときあれども
温かき 強き心と心にて
二人の舟を共に進めてと冀う
向こうの木にいるのは
ミンミンゼミか
はたまたアブラゼミか
はっきりしないが鳴いている
勢いよく鳴いたかと思えば
急に弱々しく鳴き
次第に何処かへ飛んでしまう
居心地が悪いのだろうか
飛んだ先の木は
蝉の巣と言って良いほど
沢山が鳴いていた
仲間の所へ戻ったのだ
その仲間へ寄り添って
また勢いよく鳴きだした
相手も近づき鳴きだした
なんだか楽しそうだ
こうして見ると
一匹では寂しいのだろう
仲間と同じ木にいる方が
よほど安心するのだろう
向こうの木にいるのは
ミンミンゼミか
はたまたアブラゼミか
あの鳴き声はきっと
ミンミンゼミに違いない
はじめまして。
この詩はタイトル先行で、なぜか“通り雨”という言葉を使いたくなったんですね。
たぶん、その時の心情に重なった言葉だったんじゃないかな?
本当は、もっと詩の中に織り交ぜたかったのですが、うまくできませんでした。
基本的に行き当たりばったりに作るので、こんな感じです。
暑い中、感想をありがとうございます。
私は、人間が好きです。多くの人は、人間も好きですが、それよりも自分が好きです。
手首を切る女性がいます。なにをやっているんでしょう。見て欲しいんです。手首の傷を。
「何故、手首なんか切ったんですか?」
「みんなが見てくれなかったからです」
「貴方は、人が好きではありませんね?」
「ええっ?」
「貴方は、人に見られたいんです。それを愛と勘違いしている 貴方が好きな人は、貴方を集団で一番引き立たせてくれる人に限りますね?」
「ええ、でも貴方のことも好きですよ」
「ええ、それは私が貴方を見たからです」
おしまい。
こんにちは。
遅くなりましたが、詩への評、ありがとうございました。
生きていると思いもよらないことが、良くも悪くも起こりえるよな、なんて考えながら書いてみました。
暑い日々が続きますね。
90を越えた、うちの祖母も朝の出来るだけ、涼しい時間帯に畑を見に行くよ、と言っていました。
まだ7月がやっと終わるなといったところなので猛暑は続きますが、体調など、ご自愛くださいませ。
次回もよろしくお願いいたします。
はとバスツアーの終点の
柴又に近づくに連れて
父はぽつりぽつりと語り始めた
四十年前に研修旅行で
仲間と来たのが柴又だったと
小さな稲荷もある駐車場の脇の
老舗の鰻屋で食べたことがあると
黄色いバスを降りて
料亭みたいな中庭のある
懐かしき鰻屋を素通りして
寅さんが愛した
江戸の下町風情が残る
真っ直ぐな参道をそぞろ歩き
古めかしい箱庭の盆栽のような
柴又帝釈天にお参りして
寅さんの実家の
ロケ地を探しながら
草だんこを頬張り
最後に思い出の鰻屋に集まり
小さな鰻重を皆で味わう
二百五十年も続く伝統の味
二階から見えるのは
昔ながらの粋な横丁の町並み
男はつらいよ
恥ずかしながら
父も私も見ていない
蒸し暑い夏の日差しに蝉の声
鳴り響く下駄と風鈴の音が
父の記憶に木霊する
このたびは「優しい人」にあたたかい評を下さりありがとうございます。
つねづね優しい人になりたいなーと思っているのですが、なかなか難しく、疲れてしまったときにこの詩を書きました(笑)
なので少しひねくれた考え方になってしまっていたかと思います。このような考え方もあたたかく受け入れて下さり感謝いたします。
終連をお褒めいただきありがとうございます。どうやって終わらせようかなと迷って、結局これになりました。シニカルな着地、ということは正直に申し上げるとあまり意識していなかったのですが、確かに思い出してみるとそうかもしれないです。自分では気づかなかった部分を褒めていただき、くすぐったい気持ちです。佳作をいただきとても嬉しいです。
お忙しい中本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。
ウィスキーの中に浮かぶ丸氷。
飴色の液体に仄かに漂う燻ぶりを
次第にゆるやかに、まろやかにして、華やかにする丸氷。
それは、地球の歴史における琥珀の位置と似ている。
透明な氷漬けの地球は
銀河の透き通る黒や、星の瞬き、他の惑星の一粒の艶やかな姿を
透過させて、その姿を映し返す。
銀河系と呼ばれた姿は、人間の想像の限界で
さらにその先に進む〇〇系を映し出すことはできない。
内包されたものが、外側の姿を映し出すことはできないからだ。
凍れるアースボールは
恐竜を絶滅させたり、
人々に火を灯らせて、囲み、手を繋ぎあい、物語を作る余白を与えたかもしれない。
丸氷の白い部分はきっと物語。
化石は黒板。みんなで物語を共有するんだ。
凍れるアースボールと、限りなく透明に近い青の惑星は似ているようで似ていない。
紡がれた軌跡はどちらも短いかもしれないが。
生命たちはそっと手を繋ぎあう。
火を囲んで、マンモスの燻製、未来に伝わるウィスキーを酌み交わしあい、ずっと僕らが話し合ってきた物語を
花束にして、地球に捧げるんだ。