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編集・削除(編集済: 2024年09月10日 18:37)

言葉などいらない  朝霧綾め

言葉などいらない
散歩をしに外に出る
雨上がりの空
かすかに揺れる風見鶏

どこかの家から聞こえる
昼食をつくる音
しめったアスファルトの匂い
子供たちの遊ぶ声
空では少しずつ
晴れ間が広がっていく

水たまりに映った木々を見て思う
言葉などいらない
大切なことはみな
ずっと前から
語り尽くされていた
今更私がつけ加えることなど
もうない

無言のまま
雲がのこる青空に手をのばす
太陽で少し影になった 自分の手を
見上げるようにする

私と同じ気持ちを抱き
私と同じように
こうして空に手をのばした人だって
数えきれないほど たくさんいたのだ

私が語らずとも
ずっと昔の人々が
私よりもっと知的で美しい言葉で
書き残してくれた
だからもう十分だ
言葉などいらない

そうして家に帰った
自分が取るに足らない存在である
ということに
安心感さえ覚えた 日曜の午後

でも私は家に帰ってから
この出来事を詩にしてしまった
けれど また気が付いた
その小さな罪をも
ゆるしてくれそうな寛容さで
世界は存在しているということに

編集・削除(未編集)

昨日の夜のこと  まるまる

夕飯を済ませて
一緒にテレビを観るのは
下の息子
特に何か 話すでもなく
ソファに座って 並んで観る

玄関に 高一の娘
音がいつもより 大きい
おかえり
食事はこれからだね
ソファの後ろの食卓に
私も 移動

箸を口元に運びながら始まる
娘の愚痴
 先生の授業 わかんないんだよねー
 そうなの?
 だってさあ・・・・・・ 

椅子の背もたれに寄りかかる
がっかりしているのか 脱力
掛ける言葉を探す 私

 どしたのー?
テレビを観てた息子は
そう言って ソファから身を乗り出した

知りたいよね
わからなくても
入りたいよね

自分のことじゃないのに
ひとつになろうとして

ありがとうね

編集・削除(未編集)

公園にて  ベル

公園の木
新緑を見上げると
その向こうに青空があった

そこはよく晴れた日曜日
回るグローブジャングル
揺れているブランコ
遠い記憶を駆け巡る風の匂いが
時の流れを遡る

この道を歩いていけば
もう一度あなたに逢えるの?
答えなどなく頬を伝うものは
これまでの歩いてきた道

ふと気づけば
ゆりの花が咲いているよ
公園の水道で水をがぶ飲みしてた
入道雲も笑ってた
あの日に帰ろう
新緑を見上げた先に
青空があったあの日

編集・削除(未編集)

ふるさと  山雀詩人

ねえ
何うつむいてるの

忘れてたでしょ
僕のこと

いいんだよ
忘れてて

君が忘れてるときも
僕はここにいるから

ふるさとみたいなものかな
いつもは気にもしないけど
ふだんは正直忘れてるけど
変わらずにただそこにある

僕もそう
いつもずっとここにいて
いつだって君を見ている
ビルとビルのすきまから
屋根と屋根のすきまから

いろいろな色に染まり
いろいろな雲を浮かべ
時々刻々と星を巡らせ
四季折々で風を薫らせ

いいんだよ急にそんな
見上げたりしなくても

君は君のままでいい
君の道を行けばいい

僕も何もしないから
寄り添いもしないし
優しい言葉をかけて
励ましたりもしない

ただいつもここにいて
遠くから見守っている

ふるさとみたいなものかな

いつか君が
帰るふるさと

君の翼で
帰るふるさと
 

編集・削除(編集済: 2023年05月22日 11:59)

話し合い 大杉 司

祭りでもないのに
地元は賑わっている
警察官が出勤するほど
やけに賑やかだ

交通規制が実施されても
人々は見物をしに出掛ける
黒い車に乗った
沢山のお偉いさんを見るために

そのお偉いさんたちは
大きなホテルに移動し
自国のことや他国について
話し合うそうだ

その話し合いで
全て変われば良いが
分かり合えれば良いが
そうはいかないのだろうか

そんなことは誰も分からない
皆望むばかりで
この望みさえも
良いことなのかさえ分からない

せっかくの話し合いだ
出来れば入念に慎重に
話し合ってもらいたいが
今日が最終日

三日間で話が付くのかと
不思議に思ったが
もう過ぎたこと
何も言わない

地元はいよいよ静まり
人々は家に帰る
今回の話し合いで
全て変われば良いが
そうはいかないのだろうな

編集・削除(未編集)

老人とピアノ  エイジ

その老人は
どこからともなくやって来て
小さな部屋の
ピアノの前にそっと座った
そしておもむろにピアノを奏で始めた

言葉では容易に形容できない
とても優しい旋律だった
そして転調して徐々に
旋律は次の展開に入ってゆく

やがて私は彼の弾くピアノ曲が
無上の喜びをたたえた旋律を
紡ぎだすのに気が付いた
その時老人は身体に
明るいアウラを纏っていた
この世界のものとは思えぬ
アウラで光り輝いていた

彼はまさに
どこか違う世界で生成された
彼の中に沸き起こるメロディーを
この地上で奏でるシャーマンとなった

目には見えない
けれど確かに存在するピアノの音
その音色は
遠くの世界の扉を開く鍵となり
老人は遠くの世界と
地上との媒介となり
ピアノの前で崇高に輝く

彼はもう知っているのだ
自分の肉体がもう間もなく
滅びてしまうと
桜の蕾が膨らんでいるのが
窓から見え 風に揺れている
彼は知っているのだ
もう一刻の猶予もないと

やがて彼はその
小さなピアノ曲を弾き終わった
最後の一音まで弾き終えた時
その手つきは柔らかで
指はそっと鍵盤に添えられていた

彼は全て終わったと言うように
ピアノに座ったままで
天を仰いだ
部屋に置かれたピアノから
まだ余韻の音が鳴っているようだ
部屋の時間は
静かに厳かに流れていた

編集・削除(編集済: 2023年05月20日 09:18)

母であること

私が鮭であったなら
卵を産んだすぐ後に
私は務めを果たしたと
川の流れに安らかに
流され終わっていけるでしょうか
いえいえ
それは無理でしょう
出来ることなら
稚魚になり
そのまた先の成魚になるまで
見守り続けていきたいと
しょっぱい涙を流すでしょう

私が風であったなら
自由自由と歌いながら
世界の空で踊るでしょうか
いえいえ
そうはしないでしょう
あなたのそばで梢を揺らし
桜を舞わせ
風鈴鳴らし
冬の時には窓にいて
一人じゃないよと言うでしょう
たとえ異国に行ったって
あなたの元に舞い戻り
土産話をするでしょう

私が母になった時
私は一人で静かに泣いた
我が子のくれた温かく
重い十字架背負いながら
これから死ぬまで
死んだ後も
ずっと我が子の心配を
し続け歩いていくのだと
産後の眠りの中で泣いた

私が母でなかったら
いえいえ
それはないでしょう
妻でなくても
老いて忘れても
母親らしくないと言われても
私はやっぱり母なのです
我が子の寄る辺
最後の守り
私はやっぱり母なのです

編集・削除(未編集)

評のお礼です 井嶋りゅう様へ  喜太郎

誠にありがとうございました。
詳細まで読んで頂き、その上、今後の励みになるような嬉しい評をして頂き、誠にありがとうございました。
今後も良い詩が書けるように精進して行きます。

編集・削除(編集済: 2023年05月19日 18:15)

島様へ 御礼 

島様
拙作にご批評をいただき、ありがとうございました。
参考にさせていただきます。

編集・削除(未編集)

地下に在り (純詩篇)  三浦志郎  5/19

火で葬れば仏になり
そのまま土に還せば神になる

古くからの習わしで
土俗信仰は受け継がれた

ささやかな
欠片と化すか
肉の衣装が溶け
裸ながらのかたちと化すか

いずれを望んでも
土に在り
地下に在り

いずれを受け入れても
死のかたち
止まったまま動かない
時間のかたち

この国は今も
土葬はわずかに存在して

土という
悠久の時間と王国に
人は神となって
住み給う
眠り給う

地下 還るべき故郷



*豊臣秀吉は自分の死後は火葬を厳禁したらしい。 
そのまま土に還り神になりたかったのだろうか。

編集・削除(編集済: 2023年05月19日 12:59)
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