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大変お待たせいたしました。
6月27日から6月29日のご投稿分の感想と評です。
「寂寞たる心象」 積 緋露雪さん
積 緋露雪さん、はじめまして!大変お待たせして失礼いたしました。
ご投稿くださりありがとうございます。
初めての方は感想のみとさせていただきます。ご了承ください。
僭越ながら御作「寂寞たる心象」の感想を送らせていただきます。
夏の眩しい季節。自然が元気に輝いてエネルギーに満ち溢れています。
その状況と反比例するように、主人公の心は「寂寞たる」もので。
冬の凍てついた寒さに震える心。殺風景な寂しさが広がる心と
現実の外気のあまりの違いにめまいをおぼえる。
それでも心の内部にいた方がよいと主人公は思っています。
>真綿で首を絞められるやうに圧迫する外部の息苦しさよりも
内部自由を選んだ私
無理に合わせたり、自分を押しころして行動するよりも
心の状態のままに、正直な自分でいたいという思いが
あるように感じました。それを悪癖と捉えながらも欠点とは
思わない。そこに魅力を感じました。
対照的な季節で表現され、旧仮名遣いを用いることで時代も超えた
人の心の複雑さ、ままならなさを表現した一篇だと思いました。
「笑顔は地球を救う」 喜太郎さん
喜太郎さん、大変お待たせして失礼いたしました。
今回もご投稿くださりありがとうございます。
僭越ながら御作「笑顔は地球を救う」の評を送らせていただきます。
笑顔の効能の連鎖が流れるように描かれています。
笑顔から心に花が咲くような、心地よさを感じました。
作り笑顔でもいいから、笑顔でいなさいと
母が言っていたことを思い出しました。
心からうれしいと思ったときの笑顔は自分では見えなくても
気持ちの良いもので、その笑顔を見た人もうれしさが伝わる。
心の状態によっては笑顔になれない時もありますが、だからこそ
口角を上げて、と思ったり。
「笑顔は地球を救う」という壮大なタイトルですが、実感として
わかります。誰かの笑顔が誰かの心を救う。
暗く嫌なことが多い世の中ですが、決してそれだけではないと
気づかせてくれる一篇でした。
御作佳作とさせていただきます。
「さいころの唄」 鯖詰缶太郎さん
鯖詰缶太郎さん、大変お待たせして失礼いたしました。
今回もご投稿くださりありがとうございます。
僭越ながら御作「さいころの唄」の評を送らせていただきます。
音楽性が違うということで、浜辺にぽい、されてしまった
「ぼく」を拾ってくれたのは、他の音楽事務所の方でしょうか?
俗っぽい言葉がなく、それでも音楽業界の諸々を想像させてくれます。
れのんまっかーとにーの歌、面白いですね。(うみはバンドでしょうか?)
親しみやすい歌詞からどんな曲がついているのか、想像しながら楽しみました。
れのんまっかーとにーはロックスターになったのですね。
「ぼく」の満足げな顔を想像しました。
ユーモラスでいろいろ想像を巡らせてくれる一篇でした。
次回もご投稿お待ちしております。
「通り雨」 凰木さなさん
凰木さなさん、はじめまして!大変お待たせして失礼いたしました。
ご投稿くださりありがとうございます。
初めての方は感想のみとさせていただきます。ご了承ください。
僭越ながら御作「通り雨」の感想を送らせていただきます。
今年の夏も連日の猛暑で雨が恋しい、いや、乞うています。
東北や九州地方の大雨を分散してこちらにも降らすことは出来ないものか
うまい具合にバランスがとれたら、と本気で考えてしまうほど厳しい
状況です。
御作からつかの間の避暑を楽しめました。
>晴れた空から
雨が降る
粉の様にサラサラと
>立ち込める
アスファルトの匂い
花の潤う束の間に
この描写から温度、匂い、日の光を感じ、雨の様子が見えます。
素直な言葉と情景描写は、こちらの感覚をまっさらにして
疑似体験をさせてくれます。
通り雨が過ぎた後の日差しは強くても、少し熱が冷めて
潤った道は歩きやすいだろうと思いました。
風が強ければ涼を感じるでしょう。
つかの間の雨に救われたような心地になれる一篇でした。
「17」 山雀詩人さん
山雀詩人さん、大変お待たせして失礼いたしました。
今回もご投稿くださりありがとうございます。
僭越ながら御作「17」の評を送らせていただきます。
>傘をさすと安心する
シェルターに隠れているような
外界から守られているような
そんな気になる
同感です。傘という小さな屋根があると、雨だけでなく人の視線からも守られているような気がして、落ち着くことがあります。
主人公は傘の中で、誰にも気づかれたくない、振り向かないでほしいという気持ちを抱えて
進みます。共感すると同時にヒリヒリしたものを感じました。
主人公は自分をヒナに例えています。殻の中に守られるヒナは怖くてこわくて泣いています。雨よ、やまないで、と悲痛な叫びをあげながら。17歳の繊細な心と雨の音が重なり合う瞬間を見たような気がしました。
遠い過去の話ではなく、今も自分の中に「17歳のヒナ」がいる。共感より同感できるほど
近い存在として。読後もヒリヒリとしたものが残る一篇でした。
御作佳作とさせていただきます。
「食む」 妻咲邦香さん
妻咲さん、大変お待たせして失礼いたしました。
今回もご投稿くださりありがとうございます。
僭越ながら御作「食む」の評を送らせていただきます。
小さな苗からその仕組みまで、視点の転換があります。
<知らずに生きていられたら
万人に愛されただろうか
と、知りすぎてしまったことの悔いなのか、好奇心によって
何か失ってしまったのか、想像が巡ります。
>悲しいだけでは泣かない
嬉しいだけでも笑わない
と、何気ない自然現象の中で、人の心のままならさを的確に表現されています。
<私は草を食んでいた
この草とは何か。野菜のような栄養豊富な物なかのか、栄養があると思い込んで
食べている味気ない何かなのか。
<あるものは無い
あったものはなくなる
<人は本気ですれ違う時
何も持ってはいない
避けられないものに関して、人は無防備になってしまう。
あるものはいつかなくなってしまう。
抗えない切なさを感じました。
>胃袋の中で生きる
<栄養にされてまでも、誰かのその体内で
命の強さを感じます。
小さな苗を植えて、やわらかい風に吹かれても
主人公は自分自身の見えなかった恐ろしさに怯えるだろうと
感じます。それはなぜか。儚いものを育てる気持ちと
壊してしまう衝動が同時にあるのではないか、と考えました。
<道は何処かにあった
私の歩けない道だ
主人公が生きにくさを感じながら、それを抱えて
仲良しな相手には
もう笑ってくれなくてもいいんだよ、と
教えます。
主人公の抱える孤独や強さ、生きにくさを感じても
それを憂うことなく、受け入れ、相手を思う。
小さな苗を植えたことが、主人公にとって大きな出来事であり
そこから自分自身と世の中を見つめていく流れがよかったです。
(あさって方向の解釈でしたら、すみません)
読むごとに惹きこまれていく。力のある一篇でした。
御作秀作とさせていただきます。
「おひたしの詩. 」えんじぇるさん
えんじぇるさん、はじめまして!
大変お待たせして失礼いたしました。
ご投稿くださりありがというございます。
初めての方は感想のみとさせていただきます。ご了承ください。
僭越ながら御作「おひたしの詩.」の感想を送らせていただきます。
お皿の上のおひたしは、のリズミカルな繰り返し。ほうれんそうか、小松菜か。
おひたしになるまでの過程がテンポよく展開されて、楽しくなります。
収穫前でもお皿の上にのってるところは、成長過程を研究する映像を見ているようで
面白く感じました。
おひたしになる運命とわかっているのに、次はどうなる?次は?と気になって
リズムを追ってしまう。読み手のを上手に惹きこんでくれます。
いとしめやか、いとなよびやか、など古語を用いるところのユニークさ。
最後は大変美味しゅうございました、と満足げな感想で終わります。
軽快なリズムとテンポ、言葉の多様な使い方で読者を惹きこむ魅了的な一篇でした。
「正解をください」 紫陽花さん
紫陽花さん、大変お待たせして失礼いたしました。
今回もご投稿くださりありがとうございます。
僭越ながら御作「正解をください」の評を書かせていただきます。
主人公は、猫の視線、表情から今は亡き父親の存在を感じます。
それを恐れたり逆に恋しい気持ちになったりするのではなく
生前、父親に問われたことを思い出し、主人公の心はざわつきます。
正しい答え、というものが本当にあるのか。
父親が求める正しい答えがわからなくなったとき、あるいは
なんとなくわかってそこに合わせようとしてしまったとき、
主人公の心の中に、息苦しさや嫌悪感が生まれてしまうのではないか。
最終連、
<私は今日も正解を導き出そうと
猫の前で唇を噛みしめている
の部分から苦悶に満ちた主人公の姿が見えた気がしました。
正しさは時に暴力になってしまう、と何かで読んだことがあります。
正しさを強いてしまえば、相手を追い詰めてしまいます。
人それぞれの正しさ、価値観があって考え方があることを
忘れてしまう。それが思わぬ亀裂を生み、崩壊する原因になることも
少なくありません。
<私はまた何か問われているような
試されているような
と、心が動揺します。読み手も落ち着かない気持ちになります。
子どもの頃、正解しなければ帰ることが出来なかった日を思い出し
嫌な緊張感を感じました。
誰も悪くない、だからこそ苦しい。正しさを求められること
強いられることに苛立ちと、正解がわからない不安が
漂っています。
すっきりしない読後感ですが、それが魅力となっている一篇でした。
親子の思い出をいいお話にするのではなく、いまもなお
苦しい記憶として主人公の中にある。
そこに共感が生まれ読み手の心を動かしているように
感じました。
御作佳作とさせていただきます。
今回は手術後の体調の崩れがあり、評が大変遅くなってしまいました。
投稿者皆様、ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
暑い日が続いておりますので、皆様もどうかご自愛くださいませ。
己れの哀しき糸をかしき彩(いろ)に染め上げて
それを織り成し纏いここで舞うならば
からりと笑うこの鼻その鼻咲き乱れ笑う花花の共演
過ぎ去りし日々に囚われ翳濃く刻まれ絞め殺されんとするままに
この息の途絶えるのを待ち侘びて暮らした二十余年
今軽やかに我等己れの思考を突き破り
秘するを超えて花となり
ここで舞い表し全てを貴方に委ねよう
永遠の国への入国を
少年はひたすら待っている
夜露に濡れたガラス窓から
待ち遠しそうに顔を覗かせて
きららかな雲が湧くのを
ぼんやり見つめながら
時期の早いトンボ一匹を
どこまでも追いかけながら
少年はある日いつも行く
湖のほとりで晩い時間に
ひとり遊んでいた
ふと気になって
少年は湖の深くを見つめていた
吸い寄せられるように
少年は湖に浸かった
その水面はしじまだった
その時 湖の底に
一陣の光が射しているのを見つけた
何かの予感がして
少年は光めがけて泳ぎ始めた
光の隣に小さな扉があって
その中から光が射している
永遠の国に行けるかもしれない
そう思って少年は小さな扉を
開けて入って行った
水面はまたしじまだった
時期の早いトンボが
水面の上を舞っていた
湖近くの木の上で
孤りのカラスがアァと鳴いていた
少年は帰ってこなかった
永遠の国の扉を開けて
旅立ってしまったのかもしれない
夜露に濡れたガラス窓から
待ち遠しそうに顔を覗かせたり
きららかな雲が湧くのを
ぼんやり見つめたりしていた
あの少年はもうここにはいない
三浦様、詩の評をありがとうございました。
自分の100%の力が出せてないなと思いながら提出したのですが、佳作の評を下さり、ありがとうございます。
「降り積もる」「降り注ぐ」「積まれていく」などの動詞は意識していなかったのですが、三浦様の評で気づかされました。
今後ともよろしくお願いいたします。
泥水の上を
君は走っている
沈んでしまわないように
下を見ないまま
足を取られないように
振り向くことなく
ただ前だけを見て
歯を食いしばり
足元で跳ねた泥で
汚れるのも気にしないで
やがて黒い森に入り
転びかけてバランスを失っても
君は走っている
涙を流しながら
溢れる涙で
泥は薄れ
足元の水が
透き通ってゆく
小さな魚の群れや
水草や水中花
浅い川底が姿を現し
綺麗な水が君を洗う
浅瀬から岸に上がると
その先は見渡す限りの草原
君はやっと足を止め
緑の中に仰向けに倒れ込む
風が優しく吹き
颯爽と音を響かせる
息を切らした君が
空を見上げると
雲がゆっくり
流れている
大きく息を吸えば
草の香りと温かい空気
柔らかい光が
瞼に乗って
眠りにつく
草原に風の音を残して
三浦志郎様、「架け橋」に評をいただきありがとうございました。「向き」確かに間違えてますね、「剥き」ですね。
もしかしたらこの詩を読まれた方でピンと来られた方がいらっしゃったかもしれませんが、そうです、先日のある有名人の方の訃報に際して書いたものです。なので大変申し訳ございません、この詩は評を求めたものというよりか、ただ読んで受け止めて欲しかった、タネを明かしてしまう前に、わかるわからない以前に、読んで感じて欲しかった、特に三浦様に、何故ならおそらくこれを読むのに最も相応しい気がしたので、その感想を、何を感じられたのかを知りたかった、そういう作品なのでした。
私はその有名人がどんな人だったのか実はほとんど知りません。頻繁に芸能ニュースを賑わせていたという程度の認識です。あれから日数も経ちまして今ではもうこの詩のモチーフは旬ではなくなってしまいましたが、どうしても書かざるを得なかった、残しておきたかった気持ちだったので、読んでいただけて嬉しいです。ありがとうございました。
最後に、この詩における「架け橋」とはまずは「虹」、そして他にはいろんな意味を含んでおります。また次回よろしくお願いいたします。
はじめまして。
よろしくお願いします。
実は、この詩は中原中也の「サーカス」や「ピエロ」のイメージで作ったんです。
ばれてしまいましたね。
私は、中原中也と宮沢賢治の影響を物凄く受けているので、“心象スケッチ”的な作品が多くなると思います。
どうか、温かい目で見てください。
こんにちは、上田です。
この度は拙作「夢の遡行」の評を頂きありがとうこざいました。
幻想性のある表現力を有しているという、過分なお言葉、大変嬉しく思いました。
課題である 文体の統一性につきましては詩作の初期段階から違和感を抱え、未解決のまま投稿してしまいました。反省しています。
ご指摘の「窓硝子の~」から「〜部下の裏切り」まてが〈あいつ〉の源泉だから外せないし、表現が難しかったのは確かです。
一つの作品の中で現在と過去、しかも複数の過去を表現する場合、どのようにしたらよいか悩みました。また、書くつもりでおりますので、ご教授いただけたらと思います。
自分の中に沈んでいく
手を伸ばしても届かない
自分の中に沈んでいく
誰の声ももう届かない
何もないようでも
そこにはすべてがあって
深く より深く
自分の中に沈んでいけ
自分の中に沈んでいけ
「極楽」に評をいただきましてありがとうございました。
おっしゃるとおり、急展開すぎましたね。
自分でもそう思っていて、最初は、前半から後半の隠喩に移る過程をごたごたと書いていたのですが、
重たいなあと思って、簡潔にしていくうちに、投稿したものになりました。
自分でも驚いたくらい簡潔になったので、急展開すぎるかなと思いつつ、そのまま採用、
結果、やっぱり指摘されてしまいましたね。
ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。