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三浦志郎様
『AIへ〜そこから進化するアトムへ〜』に評をいただきありがとうございます。
フレーズの長くなってしまった行は「(今はまだ心を持たない)モノが心を持つモノを感動させること」を解釈しきれない自分の揺れがそのまま出てしまったのだと思います。
今回の詩は、AIへの手紙のような気持ちで書きました。AIはいろいろな人間の書いた文も学習すると聞いています。もしいつか感情の発芽があった時、AI自身に対する文が有効性と危険性ばかりだったらどうだろう。一つぐらい愛について語る文があってもいいのではないかなぁと思って書きました。ただ文章力がついていかないのが悔しいです。勉強します。
ありがとうございました。
日曜市の片隅に
あの夏の夕暮れ香る
透明な風は売られていた
病院には風がない
あの山の家の風に
吹かれたい
肺癌末期で
入院中の父は
いつも風を探していた
それから私は
風を探し歩いた
毎日毎日
そして見つけた
あの日曜市で
早速父に
父の酸素マスクに
そっと夕暮れの風を垂らす
風は微かな音を立てながら
山の物語を話しはじめた
父の鼻を通り口を通り
優しく優しく
その晩
父は大好きなお母さんに
優しく抱きしめられた
そんな夢を見たそうだ
「小さな世界」に感想をいただき、ありがとうございました。
初めて詩?のようなものを書きました。
なにしろ詩というジャンルにいままで接したことがありません。
ただ自分の気持ちを書いておきたい、というそんな単純な動機だけで
始めてしまいました。少しずつ書いていきたいとおもいます。
これからもよろしくお願いいたします。
井嶋様 おはようございます。幸せを受け取っていただいてありがとうございます!暑さは何とも辛いのですが、植物、生き物達はぐんぐん育ちますね。日々驚きとワクワクです。そんな絡みできっと私の日常も夏は奇跡が起こるような気がしてます笑
皆様にも素敵な夏の奇跡が訪れますように。
7/4〜7/6までにご投稿分の評と感想です。
ご投稿された詩は、一生懸命書かれた詩ですので私も一生懸命読ませていただいておりますが、上手に意味を読み取れなかったり疑問を書いたり頓珍漢な感想になったりする場合もございます。申し訳ございませんがそのように感じた場合には深く心に留めず、そんな読み方もあるのだとスルーしていただけると助かります。どうぞ宜しくお願いいたします。
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「樹の枝に引っ掛かった深淵」積 緋露雪さん
積 緋露雪さんこんばんは。
すごく良いですね。前回のお作品よりも思考がシンプルで、でも深みや歪さや闇、個性はまんべんなく発揮されています。深淵が巨木の枝に引っかかっているという何とも不思議な光景、発想ですが、何となくわかる感じがして魅力的な発想で引き込まれます。深淵をまるで我れの深淵ででもあるかのごとく見つめ、深淵の怠慢までたどり着く過程は圧巻で、とても読み応えがありますし、深淵に向かって、汝自身になれ!という呼びかけも良いですね。深淵なんですが、なんとなく私たちの心当たりを刺激され突かれているような感覚にもなりました。非常に良いですよ。面白いです。佳作といたします。
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「僕は1円玉」喜太郎さん
喜太郎さんこんばんは。
この詩、10から13行目を読むと、違和感を感じるんですね。小さい金額の硬貨は、それよりも大きい金額の硬貨に対して、枚数で対抗?しているようですね?敵わない、という言葉の意味は、イコールにならない、という意味に私はとりました。その前提でもって、これから書きます。喜太郎さんの意図と違うようでしたらこの先はスルーしてください。
2行目、4行目、6行目、8行目、10行目の全てには「に」が入るのではないかと思いました。つまり、5円玉くんには、10円玉くんには、100円玉くんになんて、500円玉くんには、そう500円玉くんには、という具合ですね。硬貨の中で500円玉が王様だと言いたいのだと思いますので、このままの書き方だと、大きい数字の硬貨の方が小さい数字の硬貨に敵わない、という意味にも、実はとれるのではないかとの懸念のためです。そして、最後にママさんが出てきます。硬貨が「くん」で紙幣が「さん」で、お金自体がみな兄弟あるいは家族的な意味合いで、それを管理しているからのママさん出現なのかもしれませんが、普通に人間と書いてもよいような気がしました。発想はとても良かったと思います。面白かったです。
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「鳥のように羽ばたく」エイジさん
エイジさんこんばんは。
エイジさんにはもしかしたら、あの鳥のように飛べたならあんなこともこんなことも出来るのに、と、常日頃考える時間帯があるのかな、と思いました。わくわくしながら、というよりは、うつうつしながら、というニュアンスのものを詩から感じました。生きてる間は翼がないので飛べないけれど、飛ぶという望みじたいは死と共に叶えられるかもしれない、というわずかな願望も入っているのかしら?とも思いました。真っ青な大空をバックにうつしだされる走馬灯は、楽しさでもあり、哀しさでもあるさよならをイメージしました。さて。最後の2行です。「終わったんだ/すべては終わった」このラストが微妙なんですね。ちょっと絶望感が多いのが気になりまして。その前の行「君の瞳がとらえる僕の最後の姿」を生かして、君へ何かメッセージを投げかけて終わってもいいかな、と思いましたね。(「あなた」と「君」は同一人物で合ってますか?)唯一出てくる他者のあなたへ何か贈ってあげたら、少し絶望感が和らぐラストだった気がいたしました。あくまで個人的見解です。今回は佳作一歩前ですね。
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「向日葵」鯖詰缶太郎さん
鯖詰缶太郎さんこんばんは。
冒頭、犬も電柱にぶつかるんですねぇ。それだけ暑い夏を示唆しているのかもしれません。3連目と4連目はとても深いですよね。結局、暴力には暴力でしかあらがえない悔しさがよく描かれていました。5連目「死んでしまったけど」ここが少しひっかかりまして。向日葵が死んでしまったのか、大切な人が死んでしまったのか、さらっと書かれてあるのでどちらの意味かな、と思いました。でもいずれにせよ、後半は、ようちゃんが幸せな家族を築いて向日葵に囲まれた写真をながめることが出来た、その幸福が描かれていました。辛い出来事からの立ち直りが、鯖詰缶太郎さんのこの書き方で伝わってきました。良い詩ですね。実はもう少し推敲していただきたい箇所はあるのですが、この詩は内容が良いので今回はおまけの佳作といたします。
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「夏の陽の力は未知数」紫陽花さん
紫陽花さんこんばんは。
なんて素敵な詩でしょうか。ミント、朝顔、薔薇、野良猫、メダカ、お隣の息子さん、ときて、出会って三日後の婚姻届!しかもそれはご自身のこと。みんなハッピー。再生の力、夏の陽の力。本当に何があるかわからない日常の、幸福を切り取った短い詩。すぱーんと佳作です。幸せをありがとうございます!
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以上、5作品のご投稿でした。
どうもありがとうございました。
暑いので水分補給を忘れずにお過ごしください。
また次回もどうぞ宜しくお願いいたします。
地球が自転してゐても
殆ど動かずに一点にある北極星の不動性に
吾、達磨を其処に見たのか、
または玄武の象りに憧れたのか
北方神には特別な思ひがあるのは確かだ。
差し詰めヰリアム・ブレイクでいふとユリゼンに当たるのか。
北方は単純に見れば、
寒さが思はれるが、
それはやがて、冷徹で理性的なものへと変化していき
其処に温情は存在しないのものとして語られることが多いが、
しかし、玄武は守護であり、長寿であり、智慧の北方神である。
現代人で玄武に憧れないものなどゐないであらう。
それだけ古代の東洋の思想は魅力的でもある。
玄武は陰陽の太陰をも表してゐて
これまた、とても魅力的なのだ。
何故に吾は北に惹かれるのであらうか。
その大元はぶれないことなのかもしれず、
此の宇宙が大きな帳を張ったものと考へれば、
北は天頂を意味するであらう。
つまり、北は全てを統べてゐるのだ。
差し詰め人間でいへば頭を指してをり
北なくしては物事が始まらぬともいへ
それで吾は憧れるのかも知れぬ。
方位神を思ふとその奥深さに感嘆するが、
果たして、現代人は四方をそれ程までに思ひ遣ることは可能なのか。
思想の多層性。
これが歴史といふものではないか。
晴れた夜、北方の夜空を見上げては
北極星を探し、
其処から北斗七星、カシオペア、
ぼんやりとしたアンドロメダ星雲を特定しては、
その多様さに心躍り、
しかし、何億年後かは最早この夜空の星星は
今の位置にはあらず、
違った様相を表すだらうと想像が羽ばたく。
万物流転。
恒星でもまた、それは免れず、
そもそも此の宇宙が今のままでは満足できずに
生生流転を繰り返すのだ。
好きだったものがある
でも今はそこまで好きではない
そんなとき私は
過去に好きだったもの、を
嫌いになってしまう
でも最近思うようになった
たくさん生きて
たくさん好きなものができたって
そのうちいちばん若かった頃のが幼くて
最近のが高貴だなんて思うのは傲慢だ
どれだけ昔の感情だとしても
子供っぽかったと
決めつけるべきではない
今の私がそれらを
好きだったものとして
記憶しているくらいだもの
純粋で本当の想いがあったに違いない
よりよく生きたいという前向きな心が
ときおり過去をけがしたりする
昔より幸せだと
信じたかったから
過去を軽蔑して
過去に好きだったものも軽蔑した
今自分の好きなものが
もっと輝くように
本当は退行も前進もなかった
ただ一年が過ぎ歳をとっていく
それだけが本当で
幸せなこと
ようやくそれに気が付いた
だから
愛したもの
憧れたもの
古いものも新しいものも 同じ船に
等しく丁寧にのせて
また海をわたっていく
私はいつだって一生懸命だった
黒歴史なんてなかったと
晴れた心で信じながら
このたびは「いい夢」に評を下さりありがとうございます。
「靴を履き」が二度出てくることも、「かすかにいらだちに」になっていることも、大変お恥ずかしいのですが全く気がつきませんでした。教えていただけてよかったです。
「引き算と要約」という言葉自体は知っていても、それを実践するということがまだできていなかったように思います。書いているうちにどんどん長くなって、それに安心してしまっていたので気をつけたいです。やわらかい言葉でお教え下さりありがとうございました。
未熟なところの多い詩にも良さを見つけていただき、嬉しかったです。
いつもお忙しい中本当にありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
深層心理の奥深くを掘り返し
暴いてしまうような
ディープな話をしたあとは
どっと疲れる
歩みも遅くなる
長い長い精神科の廊下
開け放たれた窓の外
小さな花が咲いている
誰にも踏まれないでくれよ
きみはあの日の私だから
誰も踏まないでくれよ
小さいからって
踏みにじっていい存在など
この世にはいないのだから
どれだけ精神の奥深くに潜ろうと
時を遡り過去を思い出そうと
一度(ひとたび)カウンセリングルームを出れば
それはもう昔の話
今の私は
あの頃のボロボロに踏まれた花ではない
そう言い聞かせるように
深呼吸をしながら
長い廊下を歩く
心臓がいつもより早く打ち
過去に引き戻されそうになるけれど
長く深く息を吐く
お臍の下に意識を集中して
少し止める
大きくゆっくりと息を吸う
また少し止める
繰り返す
待合室の椅子に座り
診察に呼ばれるのを待つ
私はもう
踏みにじられた
小さな花ではない
なんとか飛ばした種は風に乗り
安心できる場所を見つけ
芽を出した
小さな花であることは
変わりないけれど
無邪気に手折られたり
踏み歩かれたりしないように
咲く場所を選ぶことが
少しだけできるようになった
大雨に打たれ
倒れても
凍るような季節に
花が落ちても
自然の流れのなかで
咲いては枯れ
種を落とし
根を張る
繰り返す
私らしい咲き方を
覚えていくように
私はもう
踏みにじられた
小さな花ではない
あの頃の私は
心の中にいるけれど
昔よりも少しだけ
安心できるようになった
小さな花のままで
ゆらゆらと
風に守られながら
雨に恵まれながら
根を広げながら
種を飛ばしては
生きる場所を広げている
診察に呼ばれる声がした
半分開いた窓から入る
温かい光と風
廊下の窓から見えた
あの小さな花にも
どうか届いていますように
昔 母親が買ってくれたぬいぐるみ
子供のころ毎日飽きるまで遊んだ
寝る時もいつも一緒そうするといい夢が見れた
お風呂に一緒に入ろうと持って行った時は
怒られたっけ
お気に入りは大きな恐竜のぬいぐるみ
代わりになるものはなかった
話しかけるとちゃんと答えてくれる気がして
嬉しかった
僕の大切な友達であるぬいぐるみ
今 友達を大切に出来るのはぬいぐるみが
あったからかもね
子供の頃にする経験はとても意味のある事だから
ぬいぐるみはいつでもどんな時も側にいてくれた
まるで僕が寂しくないように見てくれて
いるような気がしていた
ぬいぐるみというのは何だかとても
特別な存在で誰よりも優しくて
ぬいぐるみとの思い出は数多く様々で
それらを胸に大きくなっていくのだろう
その気持ちはとても暖かく僕を包み込む
なんだか不思議だね たかがぬいぐるみなのに
何よりも大切だった
陽の光が差し込む窓際でぬいぐるみを抱いて
寝た日々 忘れる事の出来ない大切な思い出だ
いつかは僕にも子供ができてぬいぐるみを
買ってあげる時がくるのだろうか
なんて 気が早いかな まずは恋人を作らないとね
大人になった僕だけど部屋の片隅には
ぬいぐるみがひっそりと佇んでいる
子供の頃からずっと一緒にいてくれたことは
絶対に忘れない 本当にありがとう