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(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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もう会わない方が良い
会わなければ良かった
嘘で心を塗りつぶしても
涙が洗い流してゆく
顕になる本心 会いたい…
もう言葉なんていらない
どんな言葉も嘘になるから
ただ強く強く抱きしめて
あなたから離れないように
顕になる本心 抱かれたい…
いつも選ばない未来にばかり
美しい花は咲きほこるのに
歩む道には棘が心に突き刺さる
二度と会えないのなら
もう二度と会えないのなら
いっそ過去も今も未来からも
あなたを消し去りたい
この胸の痛みが愛の証なら
流れる赤い血はきっと美しい涙の証
もう会わない方が良い
会わなければ良かった
何度も心に刻んでも
愛しさが包み込んであなたを想い出させる
強く抱きしめて
二度と忘れないように
愛しさと共に消えてしまうほどに
今日はよくUターンをする日だなぁ
と 私の好きな人が 昔言ってましたが
Uターンって要するに 今来た道をまた戻るって事ですよね
してみると私の人生なんてホボ全部Uターンじゃなかろうか
結婚して離婚してUターンしてまた結婚して・・
でもなぁ 普通に車でのUターンは
ある程度間違いに気付いて
それを正すためにUターンするんであって
つまり次のときには同じ間違いはしない・・と
うーーん
そうなるとこういう人生は ナニ人生と言うのだろう
もしかしたら ある程度は間違いに気付いて
それを正す人生を歩んだんだろうか
ただそれも間違ってて またUターンした?
少しずつ少しずつでもわずかずつではあっても
軌道修正は出来てるんだろうか
なぁんて愚にもつかない事を考えてるうち
夜が明けていっちゃって(爆)
今日と言う一日も Uターンできないものかしら
と ふと気付くとUターン禁止の標識出てたりして(/・ω・)/
人生には色々あるんです
Uターン禁止もあれば 一方通行もあれば へたすると
この先行き止まり なんて
しかも車と違って 標識は出てない
行きどまって初めて気付き Uターンも出来ない事に気付き・・
人生にもナビでも付いてくれないでしょうかね
そこはやや右に曲がって
あ そこは大きく右に曲がって
やや?大きく?結局その差が分からず
やっぱ違う道へ行っちゃったりするのかも
ということで人生のナビゲーションシステムの夢も破れたので
やはり心の地図を頼りに進むしかない・・と
それも古い地図だと通れるはずの踏切が
今は通れないようになってたり
今は住宅になってるところが
古い地図では進める道になってたりで
心の地図もまた常に常に新しく無いと やっぱり迷子になる
難しいですね
車の運転は もちろん出来ないのだけど
人生の運転も いくつになっても そうたやすくは出来そうも無い
人生の免許証
どこかで取れないものでしょうかね(笑)
さしずめ私が受けたら 試運転の段階で落っこちまくって
多分未だに仮免もとれないんだろうな 私は
昨日 やたらUターンしまくった貴方
貴方は Uターンしないですむ人生 おくってますか?
また 急いでる
理由なんてないのに 急いじゃう
いつも
なにかと落とすのはそのせいだし
探しものも多い
すぐどこかに置くから
慎重に……
眠る前には思うのに
思い出すのは
落としてから なくしてから
四月になり
入社してきた新人さん
ショートカットの似合うその子は
さっぱりしていて動きは機敏
そして
文字をゆっくり 丁寧に書く
誰が見ても読みやすくて
人柄も しのばれる
なんか いいな
ゆっくり 丁寧に
文字なら私も毎日書くから
やってみる
新人さんに倣って こっそり
なんと
居心地が良くなった
一目置かれているように錯覚
嬉しい 背筋が伸びる
この感じはずっと 家に着いても
例えば洗濯物
一枚ずつしっかり伸ばして
一枚ずつ丁寧に干す
干された衣類が 愛おしい
くるっと向きをかえ
そのまま鉢植えに水やり
丁寧に と始めたら
いろんなことが余分にできた
急いだ時よりたくさん
楽しい気持ちが土台になって
丁寧に
こんなに大きな意味があるんだ
人に 言葉との相性があるなら
私とはたぶん 抜群に良い
丁寧に
できるようになったら
まず落とし物やらがなくなって
次は
どんなことが始まるかな
あまねく照らす太陽の下
ひとつの影法師が歩いていく
このせまい町を
毎日 毎日
あらゆる通りを
あらゆる横道を
縫うようにして
今日も歩く
明日も歩く
次の日も
また次の日も
ただ歩く
ただただ歩く
影法師が
歩いていく
少し足をひきながら
まるですべての道を
自分の足跡で埋めつくそうとするかのように
影法師は
かんがえる
今日はこの角を
曲がろうか
それともまっすぐ
進もうか
角を曲がった先に
何があるのか
まっすぐ行けば
どこに辿り着くのか
影法師は
ときどき思案する
あるときは
古い民家の間を血管のように這う
細い道を気ままに進む
その先にひっそりとたたずむ寺の境内には
一面に敷き詰められた
桜の花びら
あるときは
蔦がびっしりと蔓延る
廃墟のアパートを発見する
その角を曲がると
いきなり目に飛び込む鮮やかな色色
誰が置いたのか
真新しいトーテムポール
あるときは県境への道を上る
峠のお地蔵さまの祠には
一冊のノート
誰もが自由に書き込める
行きずりの日記
見知らぬ人の想いを
少しだけ のぞき見する
引き返して坂を下ると
とある家の植木鉢に
変わった形の白い花
家の人が 鷺草だと教えてくれた
なるほど今にも飛び立ちそうな
いや それはもう 飛んでいるんだ
歩くことだけが目的だった影法師にとって
毎日は 小さな冒険になっていく
風が吹いてきた
風は時たま 誰かの消息を伝えにくる
影法師は
昔 大きな曲がり角を曲がったと
だから足をひきながら
故郷のこの町を
歩き回っているんだと
曲がり角を曲がった先に
何があったのか わたしは知らない
影法師は今日も歩いている
いつまでこの町を歩き続けるんだろう
曲がろうと
まっすぐ行こうと
きみの行く道には
うつくしいものがたくさんある
おもしろいものもたくさんある
きみ以外の誰かも
必死に生きている
歩いて
歩いて
毎日 がむしゃらに
歩いていれば
いつか飛び立てるかもしれない
小さな植木鉢の中から
✽✽✽
影法師は
今はこの町を歩いていない
年に一度のお祭りの日にだけ現れて
そのときは うろうろ きょろきょろ
そこいらを歩いている
くしゃみ なのか咳なのか
ぎりぎり判別できないような
不思議な音
長いまっすぐな
地下鉄の連絡通路の向こうから
マスクをした男性が
その音を立てながら
朝の通勤客に混ざって歩いてくる
男性とすれ違うまでに
もういちど 聴きたい
聴いて判別したい
どちらなのか
すれ違う直前の
5,6歩前
男性はその音を立てた
今度は判別できた
間違いない くしゃみだ
ただ 喉も傷めているらしい
咳のような喉のガラっとした痛そうな音が
40%ほど混じっている
ああ 聞き覚えがある音
その男性は
同じ方向に歩いていく人や
すれ違う人に気を使って
くしゃみの音をなるべく出さないように
抑えようとしている
そのために
咳とも くしゃみともつかない
ひしゃげたような
不思議な音を立てていたのだった
風邪と花粉の合併症は
かなり キツい
症状が悪化すると長引くので
注意しなければならない
喉 大切にしたほうがいいですよ
のど飴を舐めるといいですよ
できれば休んだ方がいいですよ
話しかける時間も勇気もない朝
すれ違った同志の背中に
心の中でせめてもの
お見舞いの言葉を贈る
何の役にも立たない
あの一言を
かつて
すれ違った誰かから
確かにもらった
あの一言を
遠い日に感じた香り
あの日寒くて冷たい冬の匂い
今思えばあの時始まったのかもしれない
終わりの始まりが
そう ゼロからのスタートが
彼女と別れたあの日が終わり
それと同時に始まりでもあった
終わりの始まり 始まりの終わり
始まりの始まり 終わりの終わり
世界中の人々はどれに当てはまるだろうか
僕は終わりを終わらせる存在になりたい
人生の終わりを終わらせる存在に
夢を叶えずに全てが終わってしまうなんて
受け入れられるわけがない
人は皆んな未来に希望を抱いて生きている
当たり前のようでなかなかに難しい事だ
人生の道のりを大きな壁が立ち塞がったとき
それを乗り越えるのは簡単ではない
自分が生きてきて学んだ経験を頼りに
突き進むしかない
それが出来ない時は頭を空っぽにして
月でも眺めてゆっくり休むのも大切な事だ
もしかしたらそんな時ゼロが見えるのかもしれない
僕はゼロに辿り着くことが出来るだろうか
僕にはまだまだ忘れられないものがある
君からもらった優しさだから
ずっと感じていたいんだ
君からもらった笑顔だから
ずっと守っていきたいんだ
君がくれた愛だから
ずっと抱きしめていたいんだ
終わりに終わりをもたらす時
ゼロに辿り着くことが出来るはずだ
全てはそこから始まる
ゼロからのスタートが
僕は諦めない
今度こそ終わらない物語になるだろう
荻座利守様、ご感想をお寄せいただきありがとうございます。
目立つ表現をどこに置くか、というご指摘はとても勉強になりました。
どうすれば詩の構成を学ぶことができるだろうかと最近思案しております。
やはり優れた詩を読んでそこから学ぶしかないのでしょうか。
どれ一つとして同じ詩がない分、普遍的な方法を示したものは中々ないとは思いますが、みなさんはどのようにして構成を学ばれてきたのかなぁと最近思っております。
僕は詩に触れる回数がまだまだ少ないような気がしているので、とりあえずは色々な詩人さんの作品に触れることから始めてみようと思います。
また投稿しますので、お願いいたします。ありがとうございました。
荻座利守様「首筋の虫」に関する評と感想をありがとうございました。
あれは雨の滴る天気のなか、とあるお洒落な喫茶店でコーヒーを飲んでいたときのこと。
突然、首筋に痛みともなんとも言えないようなドンとした重さを感じました。
きっと気候の悪さに体も反応したのでしょう。
私は感じたそのままを描きたいと思い、首筋に手を当て痛みに耐えながら、書き留めました。
その時起こったこと感じたことを描いたのが、この詩です。
いつもはじまっている
なにかがはじまっている
すでにはじまっている
はじまらないということはない
なのに
いつもおわっている
すでにおわっている
なにもかもおわっている
おわらないということはない
はじまりはどっち?
おわりはどっち?
はじまりのあいずはだれかがきめる
おわりのあいずはじぶんできめる
それってほんと?うそ?
はじまりとおわりがちかづいてゆく
はじまったときにおわっている
いつかはわからないようにおもえて
みんなわかっている
それはごぜんれいじ
いちにちのとけいのはりがにしゅうしたとき
すべてがはじまりすべてがおわる
それはごぜんれいじ
ぼくのなはそこから
あいがはじまるれいじ
あいがおわるれいじ
ぼくのなは
あいのれいじ