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荻座利守様、こんにちは。丁寧に読んで頂いてありがとうございます。いつも当たり前のように孤独を感じ、孤独しかないような毎日を少しでも前向きにと考えているとバーバ・ヤーガになっておりました。微笑んでいただけるような作品になってよかったです。またよろしくお願いします。
皆さん、はじめまして。
今回は初めてとなりますので、感想のみとさせていただきます。
宜しくお願い致します。
5/7 「鳥」 喜太郎さん
優しく語りかける感じの詩ですね。どなたか親しい方へのメッセージでしょうか。
確かに様々な鳥は、羽ばたかずに風に乗って滑空していることがよくあるようですね。特に燕の滑空する姿は見事で美しいと思います。
鳥の飛ぶ姿と人の生き方とを比べるときのよくあるパターンは、「鳥のように自由になりたい」みたいなものですが、羽ばたかずに滑空する姿に喩えるところには新しさを感じます。
無理して羽ばたかずに世の中の風に乗れば、新たな自分が見えてくる。そこには何か「自分探し疲れ」のような感覚が背景にあるのかな、という印象も受けました。そんなところへの気遣いも窺えます。
また、はじめは「?」が少し多いかなと思ったのですが、話し言葉で書かれていて「?」がないと意味が伝わらないのであれば、それもアリですね。
ただ、一つだけ「争うのではなくて」というところが気になりました。「争う」という言葉には「敵対する」とか「諍いをする」という意味もありますので、この詩に込められたメッセージから観て、ここは「競う」とか「競争する」とか言った言葉のほうがニュアンスが合っているような気もしました。
でも、全体的に語りかける文体できちんと統一されていて、重たい感じにもならず、冗長なところもなく、読みやすいいい作品だと思います。
5/7 「だから」 あこさん
「自分が一番大事」、所謂「自己愛」ですね。健全な自己愛を持てないと、きちんと他者を愛せないという話を聞いたことがあります。
この詩の語り口はいい意味で軽く、読み手が構えずに詩の中にスッと入り込める感じがします。
また、「理屈にもならないような理屈」や「偉そうな母」や「自分に言いたかったんだろうか」といった表現に、悩みながら子育てする母親の姿がうまく表されていて、ここを読んだら共感する人は沢山いるだろうなと思いました。
ただ、これは個人的な印象なのですが、自分を愛するということを通して、一番伝えたいことは何なのか、その焦点がぼやけているように感じました。
母親としての自信のなさなのか、「あの凄く嫌な奴」のことなのか、それと息子さんへの想いなのか、訴えたいことの標準がブレているような気がしました。
その焦点を定めれば、日常生活の中に埋もれている大切なもの、美しいものを拾い上げた、とても良い作品になると思います。
また書いてみてください。
5/7 「町に下りたバーバ・ヤーガ」 紫陽花さん
現代では魔女は恐ろしい存在ではなくなってしましましたね。様々なメディアが恐ろしい姿で描かなくなっているからなのでしょう。
1連目の「勿論これからも子供を食べるつもりだが」というところを読んで、これは恐ろしい魔女の話なのかと思いましたが、最後まで読むと、何だかこの魔女が憐れに思えてきました。
3連目では小学校や児童の様子が具体的にいきいきと描かれていて、子どもたち様子がありありと目に浮かぶようです。
また2連目の
「5歳くらいのこどもが一番美味しいが
贅沢なんて言ってられない」
という細かい設定や
「その上モンスターペアレントなんかが
いるようで働く人が不足らしい」
といった描写がいいアクセントになっています。
特に直したほうがいいと思う点はありませんが、妖怪が怖がられなくなって、つまらなくなった森や、子どもたちからエネルギーを受け取る魔女というところが、どこかディズニーの「モンスターズインク」にも似ているような気もします。
そして最後には、元気な子どもたちのエネルギーをもらって孤独な魔女が癒やされてゆく、そんなふうにも受け取れましたが、魔女の孤独についての記述は末尾の4行のみで、ここは抑えが効いていていいですね。
読んでいて思わず微笑んでしまうような作品ですね。
5/7 「落雷のゆくえ」 理蝶さん
雷や稲妻は、詩人にとって魅力的な題材のようですね。
この詩では、触れるものすべてを焼き尽くす激しさと、刹那のからだが故のさみしさとの対比が素晴らしいです。また、
「暗い地の網目に
ほどかれゆく高圧の束」
「密かな地下水脈を痺れさせて」
といった比喩表現も巧みだと思います。
ですがなんといっても、1連目の表現が最も美しく、特に冒頭の「大空の消失点」が秀逸だと感じました。
しかし2連目の「レイ・コンマ」という表現には少々違和感を感じました。
これは「0,」の読み方をそのままカタカナ表記にしたものだと思いますが、1連目の表現が秀逸である分、その後にこのような表現が置かれるとチグハグな感じがするのです。
優れた表現を冒頭に置くことには、読み手の目を引き付けるというメリットがありますが、その反面、その後の表現のハードルを上げてしまうというデメリットもあります。
そのような表現を詩のどこに配置するかは、なかなか悩ましいところなのですが、この場合は後半部分、落雷のさみしさを表した後に持ってきてはどうでしょうか。
「大空の消失点」は「さみしさ」とどこかつながるところがあるように感じます。ですから例えば、
「大空の消失点より生まれたが故に
稲妻は生来のさみしさを背負っていた」
みたいな感じで表してみるのもひとつの方法かと思います。
優れた表現を生み出したり、落雷の中に孤独を観たりすることのできる鋭い感性をお持ちのようです。その感性を詩の構成にも用いてみてください。
期待しています。
5/8 「首筋の虫」 秋乃 夕陽さん
何やら得体の知れない不気味な感覚にとらわれたときの様子を描いた詩ですね。
理由のない漠然とした不安や正体のわからない不快感や嫌悪感にとらわれることが、人にはしばしばあるようです。私にも似たような経験がありますが、私の場合は大抵は体調の悪さに起因しているようです。
あるいは、この詩に描かれている不快感も身体的なもののことでしょうか。
1連目の
「左首筋に喰らいつく
ドンとした重さ感じ」
2連目の
「まるで虫が
しゃぶりつくような」
というところに、具体的な感覚をが上手く表されていると思いました。
ただ個人的な印象としては、全体として漠然としすぎていて、詩としては物足りなさを感じます。
その不気味な感じを通してさらに何かを伝えたり、表現により工夫を加えたりしてほしいところです。
自分でも漠然としか捉えられない感覚を、言葉にして表すことはとても難しいことだと思います。
ここは焦らずに、じっくり考えてみてはいかがでしょうか。
また書いてみてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この掲示板に投稿された詩に感想を書くのはこれが始めてとなります。そのため作者の方々が伝えたかったこととは異なった捉え方をしているかもしれませんが、その場合はそのような受け取り方もあるのだと思っていただければ幸いです。
ワニの口を縛って
カニのようにして
中華鍋で焼いている
町中華に入る夢をみた
赤く染まるワニの背中
キュルルと龍の声で鳴いていた
ヒトが一番残酷だと想いながら
食べる覚悟を決めた
嫌な夢をみた
綺麗さっぱり忘れるために
仕事帰りにエビそばを食べた
会計横の水槽に金魚がいた
金魚は含まない
鑑賞用だから
口に含むものは愛せないから
喰うか喰われるかの状況で
愛することはできるのだろうか
試しに帰宅後ベッドで君を口に含む
愛することができた
最後に金魚を含んでみた
甘い味がした
ありがとうございます。最近は表出される感情やイメージを組み立てることの難しさを感じています。今回はパンダのぬいぐるみと作品とのつながりが自分の中で明確になる前に収穫してしまった感じです。三浦さんの評を受けて、パンダのぬいぐるみは、私が幼児期に毎晩肌身離さず持っていたものであることを思い出しました。父が男のくせにみっともない、あと薄汚れいてきたないという理由で勝手に捨てたエピソードです。生まれて初めての喪失体験だと思います。そのような背景も関係しているかもしれません。本作では考え抜くことを無意識にサボってしまいました。
三浦様、『カラフル』の評をありがとうございました。今回の作品を書いたきっかけは、唐十郎さんの訃報でした。唐十郎さんの人生なんてわかってはいないのですが、地球を離れる時、人は何を想うのだろうと考えました。〝生きた”人ならばこんな風に想うかもしれないなぁ、と感じたものを詩にしました。いつかは離れなくてはならない地球をずっと愛しているという想いでした。上席佳作とは、まさか自分が、と驚きと喜びです。ありがとうございます。いつも空っぽの頭の中です。次、どんな作品が生まれるかわかりませんが、またよろしくお願いします。
三浦様、いつも評をしていただきありがとうございます。
こんな分かりにくい詩を、丁寧に読んでいただいてありがとうございました。
「チ。」という漫画を読んだ時に湧いてきたイメージをそのまま言葉にしてしまったので、かなり分かりにくいものになってしまいました。
かなり哲学的なテーマを扱った漫画なので、具体に落とし込んだり、伝わるように書き直したりするのがすごく難しかったんです笑。
宇宙というのがいきなり出てきたのもこの漫画の影響だと思います。もっと練り直して、書き直してみます。
また投稿いたしますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。
ありがとうございます。
確かに、それ以上の広がりに欠けておりました。
一般性と個別化、難しいですが、これからの課題にさせていただきます🙇
申し訳ありません。
所属してる日本詩人クラブをはじめ、詩人会のイベントが週末に立て続き
私はどちらも関係者のため、今週はその準備にすっかり費やしてしまったので、評が遅れております。
4/26~4/29ご投稿分の評は、14日(火)夜のアップ予定です。
すみませんが、いましばらくお待ち下さい。
また、次の評者の方は、遠慮なく先に行って下さい。
よろしくお願い申し上げます。
潮溜まりに座って
そっと足を突っ張り 砂を押し出す
穴を掘り
砂でプールをつくる
砂糖のように脆い砂の土手
崩れた砂をサルベージして盛り上げていると
小さなヤドカリが
ぞろり
と 躄(いざ)ってやって来た
貝殻に潜り込んだヤドカリは
はさみを出し
触覚を出し
眼を出し
ぎょろっ とあたりを見廻している
身の丈に合った巻貝の殻を探し廻り
宿を借りる
イソギンチャクを背負って
天敵から身を守る
その生き様が けなげだ
ヤドカリは潮溜まりのなかで
自分なりに装い
自分の世界を
自分らしく
懸命に生きている
**
ごうら(*)に散在する
黒い石
ところどころに濃い緑の縞が混じる蛇紋岩
波に洗われ
鏡面となったつるつるの石が
十文字の光を放散する
おのれの運命(さだめ) とばかりに
水の中でみじろぎもせず
鎮座する黒い石
ぴかぴかに磨かれた墓石のようだ
石と石の狭間に貝殻の堆積がある
古びた巻貝の死骸
夥しい蝟集
ここは
ヤドカリが永の眠りについた場所
やがて上げ潮となり
潮の流れは
小さきものへの哀歌を奏でる
洗われる黒い石
水が揺れる
石が揺れる
霊(たましい)が揺れる
**
南風が顔を撫で
漣がたつ
僕のこころに共鳴する哀しき微風
夕刻となり
小さきものへの供養のため
盂蘭盆の灯し火を流そうと
紙の船を折る
蝋燭を乗せて点し
海へ放つと
紙の船は沖に向かって流れ
青い夜光虫が葬列のように光る
黒い石の下の小さき骸に
想いを致し
灯火の行方に
万物流転の無常を感ずる
*ごうら 石がゴロゴロしている浜辺
世の中にはたくさんの花があります
どの花を「好き」と想う事も
どの花を「愛してる」と想う事も
どの花に「好き」と言う事も
どの花に「愛してる」と言う事も
それは自由です
そして私が「好き」と想う花や
私が「愛してる」と想う花から
「好き」と想われたいと想うことも
「好き」と言われたいと想うことも
「愛してる」と想われたいと想うことも
「愛してる」と言われたい想うことも
それは自由です
あなたが白い花とします
あなたにむかって私が「黄色が流行っている」と言ったらあなたは黄色い花になりますか?
私はあなたが黄色い花になってくれても嬉しくありません
ちっとも嬉しくありません
なぜなら私は私の目で見える白い花の色だけを好きなったわけではないし
たとえ私の目で見えるあなたという花が白から黄色になってもそれは私の目にうつる色を流行りに合わせて変えてくれただけだからです
私は私の目に見えるあなたの花の色だけではなく白い花のあなたの中身がそして全てが好きだから、愛しているからです
中身とは何でしょう
私は花の内面にある心だと思います
私はあなたの花の色だけを好きになったわけではなく花の色だけを愛してしまったわけではありません
だから花の色は変わらなくていいのです
私はあなたという花の色も心も全てが好きであり愛しているのだから
私の好きなあなたという花は、私にとって世界一、美しい花です
それはあなたという花の色も心も全てです。
私の愛してるあなたという花は私にとって世界一 美しい花です
それはあなたという花の色も心も全てです
私にとって世界一 美しい花へお願いがあります
どうか今のあなたのままでいてください
私はいつもかわらず美しくいてくれるあなたを愛しています
今もこれからも 晴れの日も雨の日も
ずっとずっと私はあなたを愛し続けます
あなたが辛い時も泣いている時も私は私の命をかけてあなたを守り愛し続けます
あなたの世界一美しい笑顔を見ていたいから
私はあなたという花の色も心も全てが世界一 好きなのだから
私はあなたという花の色も心も全てを世界一 愛しているのだから
あなたをずっと好きでいることを
あなたをずっと愛することを
私はあなたに誓います。
私にとって世界一美しいあなたという白い花へ