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三浦様、詩の評をありがとうございました。
自分の100%の力が出せてないなと思いながら提出したのですが、佳作の評を下さり、ありがとうございます。
「降り積もる」「降り注ぐ」「積まれていく」などの動詞は意識していなかったのですが、三浦様の評で気づかされました。
今後ともよろしくお願いいたします。
泥水の上を
君は走っている
沈んでしまわないように
下を見ないまま
足を取られないように
振り向くことなく
ただ前だけを見て
歯を食いしばり
足元で跳ねた泥で
汚れるのも気にしないで
やがて黒い森に入り
転びかけてバランスを失っても
君は走っている
涙を流しながら
溢れる涙で
泥は薄れ
足元の水が
透き通ってゆく
小さな魚の群れや
水草や水中花
浅い川底が姿を現し
綺麗な水が君を洗う
浅瀬から岸に上がると
その先は見渡す限りの草原
君はやっと足を止め
緑の中に仰向けに倒れ込む
風が優しく吹き
颯爽と音を響かせる
息を切らした君が
空を見上げると
雲がゆっくり
流れている
大きく息を吸えば
草の香りと温かい空気
柔らかい光が
瞼に乗って
眠りにつく
草原に風の音を残して
三浦志郎様、「架け橋」に評をいただきありがとうございました。「向き」確かに間違えてますね、「剥き」ですね。
もしかしたらこの詩を読まれた方でピンと来られた方がいらっしゃったかもしれませんが、そうです、先日のある有名人の方の訃報に際して書いたものです。なので大変申し訳ございません、この詩は評を求めたものというよりか、ただ読んで受け止めて欲しかった、タネを明かしてしまう前に、わかるわからない以前に、読んで感じて欲しかった、特に三浦様に、何故ならおそらくこれを読むのに最も相応しい気がしたので、その感想を、何を感じられたのかを知りたかった、そういう作品なのでした。
私はその有名人がどんな人だったのか実はほとんど知りません。頻繁に芸能ニュースを賑わせていたという程度の認識です。あれから日数も経ちまして今ではもうこの詩のモチーフは旬ではなくなってしまいましたが、どうしても書かざるを得なかった、残しておきたかった気持ちだったので、読んでいただけて嬉しいです。ありがとうございました。
最後に、この詩における「架け橋」とはまずは「虹」、そして他にはいろんな意味を含んでおります。また次回よろしくお願いいたします。
はじめまして。
よろしくお願いします。
実は、この詩は中原中也の「サーカス」や「ピエロ」のイメージで作ったんです。
ばれてしまいましたね。
私は、中原中也と宮沢賢治の影響を物凄く受けているので、“心象スケッチ”的な作品が多くなると思います。
どうか、温かい目で見てください。
こんにちは、上田です。
この度は拙作「夢の遡行」の評を頂きありがとうこざいました。
幻想性のある表現力を有しているという、過分なお言葉、大変嬉しく思いました。
課題である 文体の統一性につきましては詩作の初期段階から違和感を抱え、未解決のまま投稿してしまいました。反省しています。
ご指摘の「窓硝子の~」から「〜部下の裏切り」まてが〈あいつ〉の源泉だから外せないし、表現が難しかったのは確かです。
一つの作品の中で現在と過去、しかも複数の過去を表現する場合、どのようにしたらよいか悩みました。また、書くつもりでおりますので、ご教授いただけたらと思います。
自分の中に沈んでいく
手を伸ばしても届かない
自分の中に沈んでいく
誰の声ももう届かない
何もないようでも
そこにはすべてがあって
深く より深く
自分の中に沈んでいけ
自分の中に沈んでいけ
「極楽」に評をいただきましてありがとうございました。
おっしゃるとおり、急展開すぎましたね。
自分でもそう思っていて、最初は、前半から後半の隠喩に移る過程をごたごたと書いていたのですが、
重たいなあと思って、簡潔にしていくうちに、投稿したものになりました。
自分でも驚いたくらい簡潔になったので、急展開すぎるかなと思いつつ、そのまま採用、
結果、やっぱり指摘されてしまいましたね。
ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
そらのあおはたいようのひかりといっしょにみんなをつつんでくれている
うみのあおはたいようのひかりをあびて
みんなをつつんでくれている
あおとあおとひかりに
みんなはつつまれていきているから
あおとあおとひかりをたいせつにしないといけないんだ
あおとあおとひかりのおかげで
みんながいきているんだから
1 妻咲邦香さん 「架け橋」 7/14
冒頭佳作です。
「不条理」「逆説」「突発」「無関係」「強引」「幻覚」―どれもあまり良い言葉ではありません。
実は、これ、妻咲さんの作品(特に今回)を読んで“突発”的に浮かんだ評語なんです。
ところが、たとえば、前の2つ「不条理・逆説」とは文学という場を与えられると、ひとつの魔術のように蠱惑的効力を発揮します。この作品には特にこれらを感じたのですが、上記の評語が全て、この詩の中で、有効に、生き生きと活動しているのを感じたのです。 たとえば、です。
希望は常に、牙を向き襲いかかる ( あ、「向き」が違いますね。「剥き」でしょう)
なるほど、これなどは「不条理」です。ところが、このように妻咲さんが詩文として定着させてしまうと、善悪を越えて感覚世界に読み手を引きずり込むのです。上記評語が各所でそういった役割を“前向きに”果たしていると見ます。 もちろん意味など取れません。が、こういった書き方を通じて、深いところで、人生、生き方、生活、人間属性、を―自己をも含めて―考えているのではないか、そう思います。
最後に別方面から書きます。ごく稀に「ここ、違和感だな」「これは、ゴワッとするな」みたいな部分―意味が取れないなりに―を感じたことがあったんですが、今回はそれが全くない、全くです。冒頭評語によってきれいに整地されて、1本の雑草さえない。
これが冒頭佳作の所以です。
「わけわからん!」ですが、余人は知らず、僕はこれは大いに惹かれましたね。今まで読んだ中の屈指かもしれない。
2 上田一眞さん 「夢の遡行」 7/15
詩の場が夢である点を意識して読みます。すると、なかなか幻想性のある表現力をお持ちなのを感じます。その中にあって、早い時期に登場する〈あいつ〉が読み手はどうしても気になるのです。
その正体不明なミステリー、不安の影が絶えずつきまとうかのようです。
「窓硝子の~」以降、かなり具体的履歴や生活方面に舵を切っています。主に過去の振り返りになるのですが、その時間の重みを考えると、もし仮に、これが作者自身と考えると、けっこう年配のかたという気はしています。終連にも〈あいつ〉は出て来るので、その存在はほぼ全篇を覆っていることになりそうです。これがいかなる者か、あるいは、物かは結局わからず終わりました。
ただ、文体について少し気が付いた点をひとつ。上記「窓硝子の~」連の前と後ろでは、タッチ、トーン、フィーリングにけっこう違いがある点です。つまり「茨の会社~」までの部分が一篇の中で浮いている気はします。そのあたりの統一感でしょうね。評価始めです。佳作二歩前から、ということで。
3 ピンボケに気づいた大人さん 「取捨選択」 7/15 初めてのかたなので今回は感想のみ書きます。
よろしくお願い致します。
結論的なことを書くと、この詩は、関心はひたすら「君」にあるわけなんですが、さほどそう感じさせない書き方をしている。ここがこの詩のポイントであり妙味と思われます。すなわち、けっこう周囲のことが綴られているのですが、(どうでもいいや)的無関心で、ぐぐッと抑え込んで沈めておいて、結果、相対的に「君」を浮かび上がらせています。しかも「君」については、あれこれ考え、けっこう“カッコつけてる”わけです。さりげに一生懸命なのが楽しいし、その書きぶりがおもしろいのです。この詩の個性になり得るでしょう。また書いてみてください。
4 凰木 さなさん 「バレリーナ」 7/15 初めてのかたなので今回は感想のみ書きます。
よろしくお願い致します。
短い詩ですが、好きですね。背景がとてもいい。つまり「客のいない深夜」。舞台での芸術・芸能は
こういった客の帰ったOFF STAGEにこそストーリーは忍び込むかもしれないです。サーカスとかピエロなんかもいいかもしれない。こういう設定にしたことにセンスを感じました。この主人公はかなり腕の立つ踊り手かもしれない。そういったことも感じさせる。そういう人こそが人知れず研磨するのでしょう。短いながら風景・場面が凝縮されています。映像感も充分。最後の止めも見事です。また書いてみてください。
5 エイジさん 「何年もの間の行間の言葉」 7/15
即物的なことを言ってしまうと、行間には言葉はありません。しかし人は―とりわけ日本人は―そこに見えない言葉、沈み込まれた言葉を感知するのに長けているでしょう。初連はその事に拠っていると思います。「それらを言葉に蘇らせてあなたに送る」―いいですねえ、しかも手紙とは、言えなかったことも言える好ましい媒体であります。詩は適度な比喩を以って、各場面を従えて進んで行きます。建造物のくだりは、この詩のフィナーレにふさわしい。気高く壮大に終わります。
もうひとつ注目しておきたいのは「降り積もる」「降り注ぐ」「積まれていく」といった現象の意味ですね。順を追って絶え間なく続けられる物や時間の質量を感じます。それを感知するエイジさんのスタンスは何か、というと「見えないものを見る」という詩人の基本スピリットではないか、と思ったりするわけです。佳作です。
アフターアワーズ。
大勢に影響ないんで、こちらで。タイトル「~の間の行間の」はちょっとモタッとする感じですかねー。
違う方向性あるいは汎用性を持たせて「降り積もる」などでもいいかも?もちろんこれでもいいんですが。好みのことですね。
6 山雀詩人さん 「極楽」 7/17
この二つの言葉を使っていれば、最低限、一日は過ごせるんですが、そうもいかないところが対人関係の難しいところ。たとえば毎日不特定多数の人に接する職場にいる人で、こういった悩みを持つ人、多いです(僕がそう)。しない人にはしないですむ。むしろ気楽なんです。一番困るのは“そこそこ顔を知ってる人”に対して、この詩の悩みがあると思います。(何か言わねば……)そんな思いですね。シンプルによくわかります。さて、「沈み沈んで海の底」以降ですね。ここをどう理解し、どう味わうか、なんです。隠喩の世界に入っていくわけですが、ここからがわからない、前半との関係もちょっと見えませんでした。山雀さん的には充分把握して完結しているのかもしれない。ただ読み手的にはストレスが少し残る。してみると、どこか言葉が足りないのかもしれません。
前半と後半を意味的に繋ぐ、何かもう1連か2連が欲しい気もしたんですが。佳作一歩前で。
7 akkoさん 「贅沢な老夫婦」 7/17
自分と似たような佇まいや境遇の人を見ると印象に残るということがあります。たとえば、この詩はそういったところから生まれてきたような気がしています。ただし年齢的なことは少し違いそうですが、ここでは「片方が欠けたら~」―つまりペアがペアでなくなったことに思いを致します。
(あの老夫婦もいつかはそうなってしまう)―そんな思いと共に、行き着くところは終連であります。
日常の何気ない風景から話を起こして、普遍と個別の両方の境地に辿り着いています。
前回よりも肩の力が抜けてナチュラルになった気がします。今回から評価です。
初めの一歩は佳作二歩前で。
8 朝霧綾めさん 「優しい人」 7/17
プライベート的に、何かこういう事に関して考えるところがあったのでしょうね。
物事は一方通行では論じきれない。それこそ四方八方からの論理・考察が可能ですが、この「優しい人」もその抽象性ゆえに、いろいろな定義付けやデフォルメも可能になってくる。この詩は思考のそんな働きかけに拠っています。ただ、ここで注目しておきたいのは、けっこう経験値から導き出されたものが多いだろう、ということです。たとえば、今まで生きて来た中で、社会で見聞きした中で、日常生活の中で、対人関係の中で。3、4連が比較的ユニークな考え方で目を惹きますね。
ただ、自分なりの論考をすでにお持ちだったので、詩行も自然について来た、そんな印象も持つわけです。多少の賛否両論も出そうですが、それはそれ、これはこれ(笑)。ところで、終連、僕、意外と好きなんですよ。以前作にも、こういったシニカルな着地があって、逆説的なアプローチで詩を面白くしているように思うのです。佳作。
9 ベルさん 「何故、夏は懐かしい」 7/17
はい、同感ですね。僕も四季で夏が一番好きです。そのためには暑さも我慢できるし。ビールもアミューズメントパークもその通り!この詩は冒頭自問しながらも、詩中で自答していますね。
僕は、答えは4連にあり、そう思ってます。やはり学生にとって夏休みというのは大きいものでしょう。特に高校生~大学生の記述がいいですね。それが思い出と共に、この詩の土台になり、ベルさんのベーシックにもなっているのでしょう。生き方としての夏、そんなイメージもあります。「評のおわりに」でも、この詩の持つそんなフィーリングを追加してみました。
「懐かしい」という感情は過去に対してですが、現在の推進力にもなり、未来への働きかけにもなり得るでしょう。2023年夏、そして来年、再来年~~。 佳作を。
評のおわりに ①
「9 ベルさん」の詩を読んで、ある曲の歌詞を思い出していました。手懸りは、タイトル「みずうみ」と、ある歌詞一節。八方探して、やっと見つかりました。グリーグ作・組曲「ペール・ギュント」より「みずうみ」。前にも書いたけど、そんなことは構わず、歌詞一部再録します。
「誰にも、ただ一度だけの夏があるの……」 では、また。
評のおわりに ②「みずうみ」 全歌詞
みずうみの入り江に立てば
波がつぶやく
ここにはもう 少女の頃の
君はいないと
風に舞って水に落ちた
白い帽子
濡れた服をしぼってくれた
優しい夏
会いたいのは あなたよりも
そばかす気にしてた日のわたし
少年は鳥になれずに
大人になって
わたしは水鏡の中
わたしを探す
誰にもただ一度だけの
夏があるの
それは 恋と気づかないで
恋した夏