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(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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何年もの間に
降り積もった行間の言葉を
手紙にしたためてあなたに贈る
あなた宛ての手紙が
文字だらけで溢れかえるほど
行間には言葉が降り積もっていた
何年もの間に
降り注いだ太陽の光を
あなたがペットボトルに詰めて
遥々海を流れてきた
陽が注がれたペットボトルは
あまりにも眩しすぎて
僕が受け取れないほどの光を放っていた
一年五年十年経つごとに
積まれていく大切なものたち
伝えられるかけがえのないものたちよ
僕が伝え あなたが伝えて
ゆっくりであるが故に
重みのある詩(うた)たちよ
亀のような歩みでいい
ゆったりと運ばれるがよい
何年もの間に
積まれてきた石だけの建造物が
遠い異国にあるという
石の階段をゆっくりと上って
僕たちも少しでも天に近づこう
いつの日にか
天高く運ばれますようにと
止まった時間を強調するように
草木の揺らぎが忙しなく見えた
何をするでもなく窓の外をみる
天気予報はみていないけど
どうせ積乱雲だか低気圧なんかが
近づいているんだろう
騒がしくしていてくれ
誰かが薬をやってたとか
誰かが不倫したとか
誰かが逮捕されたとか
そんなことどうせ僕には関係ない
夢見た世界はずっと遠くて
夢見た事さえすっと忘れて
窓を開けてみようか
風でも感じてみようか
そういえば約束があったことを思い出す
ぽつりぽつりと降り出す雨
見た事ないような空が広がる
どす黒いような、美しいような
この空、君になんて伝えよう
ただただ綺麗だったと伝えようかな
天気予報を見る
雨が上がる頃には会えるだろう
今日は何していたと伝えよう
ただただグウタラしていたとは伝えないかな
流行りの店でも調べて
ちょっとカッコつけておこう
夢見た世界はずっと遠くて
夢見た事さえすっと忘れて
君に見せる僕だけは
少しはマシに見せたいのさ
お礼が遅くなりました。
感想いただきありがとうございます。
私は整理がつかないモヤモヤを抱えてしまいがちなのですが、
それがまるでないかのように前に進める人を羨ましくも思うのです。
おっしゃる通り、なんとなく自分向けの詩になっておりました。
暑い季節が始まりましたが、お身体に気をつけてお過ごしください。
淡いあじさい色の薄明の時
微睡んだ夢を夢の中に遡る
古い涸れ井戸のそば
紅々と実る梅桃(ゆすら)の実を食らいながら
墓石の顔をした〈あいつ〉は
犬のように表れて
クレヨン持って立っている
もはや10年余の歳月が流れた
あのとき
ぬばたまの黒い闇から生まれ出た
狼に魂を食い破られ
その衝撃で
ぼくの眼は一切の色彩を失った
モノクロの世界に転落した
今もなお
魂の快復はならなくて
依然〈あいつ〉の妄想に追われている
病葉(わくらば)からの
解放への道は遠く霞んでいる
窓硝子のヤモリの姿に怯える幼き日々
シカトされた傷だらけの青春
突然の母の死 そして離郷
あざみの継母の冗漫なわらい
天才気質どんま型と呼ばれた不良学生
欠陥だらけのサラリーマン生活
あげくに手酷い部下の裏切り
今はもう
白い闇覆う故郷を離れてはいるが
茨の会社を辞めていもするが
ぼくが
ぼくであることの確かさを知るために
夢の只中で
失意や呪いを洗い替え
魂の漂白に希望を託す日々
老残のこころの空洞に鬱の音を聞きながら
改めて
歳月の重みと己の重みに思いを致す
微睡みの中
無色の空洞で
未だ〈あいつ〉に侵される
この現実に
ぼくの背負ったものの質量と
喪失したものの大きさを思い知る
実験的とおっしゃられるように、自分の中でも言葉数は少なめの作品だったと思います。
シンプルすぎるように思い、どうだろうかというのはあったんですが、佳作をいただけてそれでよかったのだと思えました。
今回も評をいただきありがとうございました。
こんにちは。
詩を読んでいただきありがとうございます。
最近、殺人的に暑いので冒頭の表現、ついああいった事を書きました。
厚みと言いますか、広がりの余地がまだあったかもしれません。
あとあと読んでみて、そう感じる気がしました。
おまけ佳作との評価、ありがとうございます。
暑い日が続きますが、次回もよろしくお願いいたします。
人はどれだけの秘密を持って生まれてくるのだろう?
どれだけの秘密だったら持っていけるのだろう?
いつか手を滑らせて
落として割ってしまうもの
いつか花のように
綺麗に開いてみせるもの
希望は常に、牙を向き襲いかかる
眩しい明日なんて誰にも褒めて欲しくないから
涙にもちゃんと軌道があって
尻尾のようにためらいながら落ちる
偽る相手が違うだけなのに
自由に渡れる岸辺を探して
それでも曇らせないシャンデリア
歪んだ都市計画の中で
誰もが最新のフレグランスを選んだ
大丈夫
付録はわくわくしながら開ける
実はただの孤独だったとしても
誰のものでもないと
泣きながら振り払う
たくさんの手がどれもあたたかい
何処へも帰らないとあんなに誓った声が
もう遠い駅の待合室のベンチの上
褪せた時代のような顔して
座ってる
隠さずにいることは、とても、とても痛いものだよ
やっぱり見せないでおく
闇かもしれないし
光かもしれないもの、抱いて
よく知らない人類のために生きると決めた
ゴミ拾いでもして
道を聞かれたらちゃんと教えて
誰とも違う枕木を跨いで
強く振る舞うと本当の私が崩れ落ちる
大丈夫
大丈夫じゃないから
大丈夫
付録は途中で開けるのやめた
実はただの魔法だったりするから
まずは細かいところまで読んで ご指導をして頂き、とても勉強になりました。
誠にありがとうございます。
ご指摘の通り、再度読み返して勉強させて頂きました。
とても感謝しております。ありがとうございます。
間抜けな私 いつだってヘマをする
待ち構えていた嘲笑が
ずどんと激しく破裂する
分厚い衝撃に打ち抜かれ くらくらと揺らぐ意識
歪んだ空間の中 逆巻く罵倒と嘲り 非難の嵐
誰も知らない柔らかさに
言葉の欠片が突き刺さる
迷惑顔した彼らの歪んだ口元に
優越感が滲んでる
私は平静を装って
ぼんやりとそれを眺めてる
次第におんおんと突き上げる赤黒い衝動
破壊のシナリオ 血が燃える
煙のように肩から昇り ゆらめく憎悪
解き放てよと突き上げる
ひゅるりと風が訪れる
虚ろな風が吹き抜けて
またひとつ 人のさもしさ弱さを肌で知る
しかしそれは私とて 身に覚えのある姿
嗤われるのは辛くとも
人を嗤って詩(うた)を亡くすぐらいなら
人に嗤われ笑っていたい
私は独り風に立つ
枯れた荒野のつくしんぼう
花無く 実も無く 色彩無くとも
私は風を知っている
漣(さざなみ)立つ
心の内の水上(みなかみ)に
土の筆で舟を刷く
ほら向こう岸のあの丘に
土筆(つくし)がひとつ笑ってる