MENU
940,444
固定された投稿

★★ << 2つの掲示板のご案内 >> ★★

◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

なお「MY DEAR掲示板」では、新規ご参加の際に、ペンネームとメルアドの届け出が必ず必要です。
これは掲示板内の安全を守るため、管理人に限って把握させて頂くものです(他へは一切出しません)
新規ご参加の際は、ページ一番下の「お問い合わせ」フォームから、必ず届け出をお願い致します。


◆初めて詩を書く方や、おっかなびっくり詩を書いてみようかなあーという方、
「MY DEAR掲示板」ではハードルが高すぎるよと感じる方には、別途、

   <<初心者向け詩の投稿掲示板>>
https://www3.rocketbbs.com/13/bbs.cgi?id=mydear

をご用意しております。(上記リンクから飛んで下さい)
こちらは、「メルアド届け出不要・いきなり書き込みOK・出入り自由」ですので、
なんら気にするところなく、いつでも詩を書き込んで頂けます。
誰でも、どんな人でも、気軽に詩に親しんでもらうための掲示板です。学生さん、小中学生の方も歓迎です。
投稿された詩については、詩を読んだ感想を、レギュラーメンバーの誰かが、手短なコメント(5行程度)で返してくれます。

どうぞご希望に応じて、各掲示板をご利用下さい!!!

編集・削除(編集済: 2024年09月10日 18:37)

竹藪  Osada


夜明け前の坂道を登って行く
白くぼんやりとした後ろ姿
幼い私の行く手には
鬱蒼と生い茂った竹藪がある

洞窟の黒い口に誘われるように
私は竹藪の中の道に入って行く
竹は両側から頭上を塞ぎ
笹の葉が微かな風に揺れている

  さや さや さや
 さや さや さや
  さや さや さや
笹の葉の音が頭上を舞っている
暗がりの中を歩いて行く

と思ったら
いつの間にか私は
鉄橋の上を歩いていた

乗り物の絵本で見た鉄橋が
竹藪の道と同じ進行方向に重なり
トラス構造の橋桁が左右に続いて
茶色い鉄骨の間のあちこちから
笹の葉の尖った先端が覗いている

  さや さや さや
 さや さや さや
  さや さや さや
歩き続けているうちに
辺りがだんだん明るくなってきた

私は朝の目覚めを迎えた
尿で湿った布団の匂い
覚えている生まれて最初の記憶は
洞窟のような竹藪と鉄橋の夢と
私の夜尿を嘆く母の声だった

やがて小学生になると
学校の教室や 家に一人でいる時に
私は夢の続きを想像した

竹藪の中の鉄橋の道を歩き続けて
それらを通り抜けると
視界が大きく開けて
頭上に青空が広がっている
向こうに島の山と段々畑が見える
その麓に私の小学校があるのだ

大人になってからも
夢の続きを想像することがあった
島の山は見知らぬ街や都市に変わり
青空には真昼なのに
無数の星々が輝いている

そんなヴィジョンを最後に
夢の続きを想像することは無くなった

しかし あの湿った布団の匂いと
母の声と 幼い罪障感の記憶は
竹藪の暗がりに似た意識野の片隅に
今もひっそりと存在している

  さや さや さや
 さや さや さや
  さや さや さや

道路の造成工事で
随分小ざっぱりした姿になったけれど
竹藪は今も郷里の島にある

編集・削除(未編集)

かみひこうき  じじいじじい

わたしはスッとうでをふった
しろいかみひこうきが
そらへむかった

だれもいないあおいそらへ
しろいつばさをひろげて
とんでいく

だれにもじゃまされない
あおいそらはじゆう
あのかみひこうきにのれたら
どこへいこうかな
たかいやまをそらからみたい
わたしがすむまちをそらからみたい
わたしのせのたかさから
みえないせかいをとんでみたい

うらやましいな
じゆうにそらをとべるから
まえにすすんでいけるから
わたしももそらをとんでみたいな
どこまでもつづくおおきなそらを
どこまでもとんでみたいな

編集・削除(未編集)

島 秀生さま 御礼  江里川 丘砥

 遅くなりましたが、この度も評とコメントをいただきまして誠にありがとうございました。
 前回風景の描写を入れるという課題をいただいて、風景メインということではないと理解してはいたのですが、なかなか掴めず風景そのものからの視点に振り切ってしまいました。自分とは違う目線で見るとまた違った見え方になるのではないかと思いました。
 ご指摘いただいた箇所については、最後の部分は「地面が空の色をずっと見ている」という内容にしたかったのですが、上手く書ききれておらず、設定ごとぶれてしまっていたことに評をいただいて気がつきました。客観的に自分の作品を読む力が今ひとつ足りないなと思います。
ご指摘を踏まえもう少し練ってみます。
 いつも丁寧に読んでいただき、的確な評をいただきましてありがとうございます。またどうぞよろしくお願い致します。

編集・削除(未編集)

青島江里様、評価の御礼  小林大鬼

「幻想と不安の空」に感想ありがとうございます。

夏の筑波山に雲が重なり、それがその時ちょうど
起こった桜島の大噴火のように見えて〜これが
詩のイメージの原点でした。そのため、桜島の
地図が頭に浮かんでもしょうがないと思います。

ウクライナとロシアの状況、コロナウイルスの
終わらない戦い〜世界経済や災害による混乱など
噴火のように吹き出している現状を描きました。

至らない点は多々あったと思います。それは
詩の大いなる飛躍〜その時は桜島しか見えず、
他に書きようがなかったとしか言えません。

編集・削除(未編集)

井嶋りゅう様、詩評の御礼

「夕立」に感想ありがとうございます。

この詩は夕立の帰り道を想像と思い出を織り交ぜて
描いた作品〜あとは井嶋様の見立て通りです。

編集・削除(未編集)

斎藤純ニ様 評の御礼  小林大鬼

「タイ料理屋の猫」に感想ありがとうございます。

タイには一度も行ったことはなく、タイ料理屋は
転勤のたびに、お気に入りの店に通っています。

読んで下さり、タイ料理が食べたくなった。
その一言だけでも、嬉しい限りです。

料理の説明ですが、ソムタムはタイ東北部の伝統料理。
小さい臼に青パパイヤのスライス、ライムなどを
入れながら、杵で叩きながら、混ぜ合わす。
あとは唐辛子の量はお好みで入れて提供する。

トムヤムクンやパッタイ、ガパオライスよりも、
タイでは定番のおふくろの味みたいです。

詩は瞬間瞬間の描写を断片的に並べました。

編集・削除(未編集)

島様へ、評の御礼

秀作プラス嬉しいです。
正直、少しびっくりしました(笑)
今できる範囲で自分ではやっているつもりなので、パーフェクトというお言葉はとても励みになります。
そして、あくまで現時点ではということを頭におき、更に良い形で発展させていけるよう頑張りたいです。

今回も評をいただきありがとうございました。

編集・削除(未編集)

廃線跡  妻咲邦香

私が走らせた蒸気機関車は、よく知る町を通り抜け
床屋の駅を出発し、歯医者の駅を通過して
商店街が途切れた所で、踏み切りとぶつかった

私は動けなかった
驚いて見上げた先に
もっと大きな蒸気機関車が止まっていたからだ

見知らぬ町を目指す筈の、本物の機関車
私を乗せていってはくれないか
かわりに私の町を見せてあげよう

友だちに話しても信じて貰えない
父や母にも笑われた
とっくの昔に廃止された蒸気機関車
私だけに見えたその姿は、決して夢なんかじゃない

見上げていた
固唾をのんで声も出せずに
その圧倒的な存在感
止まっているにも関わらず、絶えず煙突から煙を吐き続けていた
走っていないのにどうしてだろう?
私はしばらく考えていた

あれ以来、町を歩いていると、ついつい足元に線路を探してしまう
ある筈のない路線
駄菓子屋はコンビニに、桑畑は駐車場になった
迷い込んだ小さな蒸気機関車が
立ち止まる

誰を乗せようか
何処を目指そうか
考えているうちに、何者かが私の顔を見上げている
子供だろうか
すぐ傍ら、驚いた表情で覗き込む
暫くは動けないといった様子で

私の蒸気機関車
私にだけ見えたその姿で
今は何処を走っているのだろう
真っ直ぐに前を見る
途端に線路が見えて来た

編集・削除(未編集)

夜蝉     小林大鬼

蝉よ
眠れない蝉よ

まだ鳴き続けるつもりか

毎日が
熱いままの
この異常な夏を

子孫を残すために
命を削るように

蝉よ
眠れない蝉よ

機械的な
耳障りな音で

これでは俺も眠れない

編集・削除(未編集)

朧月夜のコオロギ  もりた りの

上弦の月に抱かれて
コオロギが響きわたる
凛とした音色が高鳴る
耳から脳内を反射する

月明かりが雲に揺れ
清明な超音波が貫く
じっと虫の音に浸る
毛穴から肉を震わす

ススキを秋の風が撫で
大地に羽音が充満する
音色が体を突き刺す
背中から骨格を振動させる

緑道を月が照らし
掘立て小屋の犬を癒やす
樹木のフクロウを和ます
モグラの子供を目覚めさす

音色が頭を貫通して夜空へ
腕を貫通して菩提樹へ
心臓を貫通して朧月へ
脚を貫通して大地へ

星が震えて
滝のように流れ
コオロギにいくら落ちても
情愛の響きは止まない

編集・削除(編集済: 2022年09月06日 19:20)
合計4740件 (投稿4740, 返信0)

ロケットBBS

Page Top