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秋が
ふいに
訪れると
夏が
早くも
懐かしい
勝手な
ものだ
暑くて
かなわない
と文句ばかり
言っていたのに
今日
僕は
捨てられる
昨日まで妻だった女から
出て行くように
言われているのだ
粗大ゴミで
出せるなら
出すけど
出せないから
出て行って
人生の衣替えをするの
と吐き捨てられた
勝手な
ものだ
行く
あても
ないのに
ゴミ処理場に
出向いたら
引き取って
くれるだろうか
そもそも
粗大ゴミなのか
あるいは
生ゴミなのか
ゴミ捨ても
したことがないから
捨てられたのだ
きっと
井嶋様。お忙しい中「合わせ鏡」に丁寧な評を今回もありがとうございます。
読みながらとても勇気づけられました。詩を書く時には、背伸びをしたり、それでも足りない時は踏み台を使ったり、最近は他の表現方法はないかと模索したりする事が多くなりましたが、そんな中この作品は等身大の詩となっていたので、井嶋様からの言葉は昨日のお月様の様に優しく憂いに満ちている様でした。
パーフェクト。この詩はこの姿以上はないですよと言われた気がして。
本当に心も満月が咲きました。
ありがとうございました。
これかも宜しくお願い致します。
おはようございます。この度も温かな言葉を頂き、ありがとうございます。
身近な二人の関係を見て発想したのですが、投稿してから、特定の事象を想起させてしまうかもしれないと危惧しておりました。ニュートラルに読んで頂けたことに感謝です。アドバイスを掘り下げて、少しでも成長したいと思います。
色々と取り組んで、結果的にどれも中途半端になっていると思う反面、色々と取り組むのが自分のスタイルなのかな、とも思うようになっています。散文詩のコメント、嬉しかったです。書いてみます。
引き続き、よろしくお願いします。
私をお受け取りください
春の柔らかい葉の頃も
夏の私の陰も
秋の金色に降る私も
あなたの周りを舞い
微かに触れて散ることを
私は望む
ただ静かに立っていた
根の周りの土は暖かかった
小さな虫達が蠢いていた
大地の温もりと月が海を泡立て
水はどこかに急ぐように
結んでは離れて巡った
天と地の間
泣いていたのは誰
ちはやぶる
誰かが四股を踏んだ
龍笛の音が駆けた空
なゐ振る
慟哭が聞こえる
その中に立っていた
萬のものを種として言の葉が生まれた
生を得て空に帰するのは必定
ただ泡沫の世に言の葉だけを置いていくことを許して欲しい
夜明けが近づいている
何度芽吹き
大樹になろうとも
ただ静かに
誰も巻き込まず
倒れることを
私は望む
ただ雪のようなさびしさと
ともにゆくことを
私は望む
ご批評ありがとうございました。昨年度に投稿したかなりわかりにくい詩を見て下さって未だに恐縮だったのですが、その節も含めお世話になります。
おまけの佳作、ありがとうございます。
先月の暮れ頃。天候の荒れた後の快晴に「空が高くなったらかげおくりで届かなかったら大変じゃないか?」等と変なことを思い付いたのがはじめで、急に訪れた解夏の気候が肌身と視覚に強く印象に迫ったことがこの詩のきっかけになったと思います。
句読点に関しては非常に悩んでいる点です。
「元々日本語に句読点は無い」ゆえに戦中以後、特に現代詩の時代となると句読点なしが主流なのは確かに分かるのですが……。
この点はかなり長い宿題になりそうです。
正直「黒海染めて」までの時点を投稿後に読み返して「これ怒られんじゃないか?」と不安だったんですが、なにより(?)です。ありがとうございました!
「おコゲの仕掛け」に感想をありがとうございました。
一貫性を持てたかどうか心配でしたが、最後に長女のことをあげてくださり、状況はおわかりいただけたかなとホッとしました。
世継ぎ長男という立ち位置は思い浮かびませんでした。面白いですね。一つの事象からいろいろなことを関連付けて織り交ぜられたら、厚い詩にできたかもしれないなと思いました。とても勉強になります、たくさんのことに興味を持つことが大切ですね。今回もありがとうございました。お父様、ななをさん、この先安心してお過ごしになれますように。
お待たせいたしました。
8/30〜9/1までのご投稿分の評と感想です。
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「金魚だった」紫陽花さん
紫陽花さんこんばんは。
一連目はとても華やかで美しい様子が浮かんできました。津軽びいどろは私も持っています。(私は青森出身なんです)綺麗ですよね。津軽びいどろの金魚鉢なんてとても贅沢で素敵ですね。その金魚鉢で優雅に泳いでいる美しい金魚たちに目を奪われて何気なく放った彼の一言。その一言から「私」は彼を喜ばせたくて努力を始めるのですね。それはもはや努力という言葉ではなく、自分を喪失してしまうほどの結果になり、愛しいあなたは居なくなってしまいました。この詩は、ここからの展開がとても良いですね。誰とも何にも喋らなくなったのでしょう、言葉を思い出したくてコールセンターで働き始めます。言葉とコールセンターってあまりイコールで結びついていなかったんですが、この詩を読んで、ああ確かにそうだよなあ、と思いました。そして最後から2連目、心が痛むほどの相談がやってきます。「私にちょうどいい温度は何度ですか?」と。この連は胸にささりました。急に記憶が巻き戻るような錯覚を起こしました。自分を無くすということは、こういうふうに自分のことがわからなくなるということ。そしてそんな初期症状が実は私にもあるかもしれないということに気づかないこと。そんなちょっとしたこわさも、この詩から私は感じました。戒めのような意味合いも感じられ、襟を正すような気持ちにもなりました。長くなりましたが、今回は書き方のお話をしますね。意味はわかるので今回はセーフなのですが、金魚目線なのか、人間目線なのかをもう少しはっきりと分けて書いたほうが良いかもしれません。金魚として書いてあるような、金魚に憧れた自分として書いてあるような、曖昧な表現がいくつかありましたので、次回作へのアドバイスとさせていただきます。今回は佳作一歩前でしたね。良い作品でした。
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「合わせ鏡」cofumiさん
cofumiさんこんばんは。
とっても良い作品でしたね。人間の、特に現代に生きる者の弱さや虚しさ、エゴ、孤独など、上手にcofumiさんなりの言葉で表現されていました。最後の連は愛について書かれているのですが、この詩はそもそも全体的に愛の不足が招く物足りなさのような、焦燥感のような、他人よりも自分をどんな時も優先するような、それでいてそれに嫌悪している自分を俯瞰してみている。他人に見せる自分を上手に演出して、一瞬の満足はしても本当のところは幸せを感じることが出来ない。こういう気持ちを感じて生きてらっしゃるかたは、実はとても多いのだと思います。色んなものが発達して進化して便利になった現代にぴったりの心の声だと思いました。「〜さ」の表現が良いですよね。リズミカルで、ネガティブなものが少し軽くスッと入ってきますね。8連からなる詩ですが、一連ごとに心に響いてきて、最後は、愛し方から教えてほしいのだと、とても切実な思いで終わっていて、つまりは愛なんだよなあ、とつくづく思うことが出来る、この詩はパーフェクトでした。佳作ですね。
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「正義とは」秋冬さん
秋冬さんこんばんは。
100人いれば100通りの正義があると思っています。正義って厄介だと私は思っていて、本人がその正義を信じてやまないので、争いやいさかいが起きる。Aも正義だけどBも正義だ、となると収拾がつかないですもんね。小さなことから大きなことまで、個人から集団に至って、果ては戦争が起きることも辞さない。そんな小さな火種を上手に書かれていると思います。3連目、彼と彼は仲良しでも彼らの正義は不仲であるから、4連目、武器ででもあるかのように振りかざして時に人を切り捨てる、と。ここはとても上手に表現されているな、と思いました。そしてもっと良かったのが、最後から2連目の、正義と言いながら実は欲望であったのだという結末。欲望と欲望の戦いであったのですね。正義という言葉にすり替えて我を通そうとしていただけなのだとわかった瞬間の絶望。そう、履き違えていますよね。当人すらもしかしたら気づいていない事実かも知れないですよね。そうして戦いは終わらない。何もこの二人が特別なわけではなく、もしかしたら私たちも似たような過ちを犯しているかも知れない日常を、言葉の足し算引き算を上手に調整しながら書いて下さっていて十分佳作なんです。が、欲を言うならもうひと展開、実はほしいんですね。あるいは、もうひと潜りといいますか。秋冬さんの行分詩の場合、それがあるともっと生きてくるような気がしました。現状佳作です。それから、散文詩もまた書いてみてくださいね。
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「解夏」暗沢さん
暗沢さんこんばんは。随分お久しぶりのような気がいたしますね。お元気でお過ごしでしたでしょうか?
面白い作品ですね。「かげおくり」というものが本当にあるのかどうか、あるとしたらそれは子どもの遊びみたいなものなのか?この「かげおくり」のやり方が独特で、瞬きせずに数を10まで数えたら、行っている者たちの影が天へと昇っていく。そういうふうに言われている、という解釈で宜しいのでしょうかね? 物語はしかし、影だけが落ちてきて日向にくっついた。根っこの真似して地を侵食していく。私はどんどん地が黒くなっていくイメージを持ちました。黒くなって暗くなって誰の影なのかわからない大きなものが自分の足元から後ろへ広がっていて呑み込まれていくようなイメージ。かげおくりを夏にやるときは気をつけないと!みたいな言い伝えまで聞こえてきそうな想像をしました。言葉遣いも面白いです。作風に合ってました。タイトルですが、「解夏」も素敵なんですが、「かげおくり」のほうがよりこの詩にすっと入っていけそうな気がしました。また句読点ですが、数を数えるところ以外はなくてもよいかもしれませんね。少し分かりづらい表現のところもありましたが、これはこれで良かったと思いました。おまけの佳作ですね。
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「感性のピース」松宮定家さん
松宮定家さんこんばんは。初めてのご投稿者さんですね。井嶋りゅうと申します。どうぞ宜しくお願いいたします。
本がお好きなんですね。本に対する愛情や愛着をとても感じられる詩ですね。私も本が大好きです。本を読むことは旅に似ているような気がします。自分の知らないことや知らない場所知らない感情など、ここにいながら体験することができます。時には共感し、時には考え込み、この詩のように作者も読者も生きた証を刻み込む。本の中の彼や彼女たちが読み手の中で生き続けることもあるかもしれませんね。本を読み終わって本棚にその一冊を差し込む時、この詩のように考えたことはとても素敵なことだと思いました。本棚を額縁に例えているところも、本を尊重している気持ちが伝わってきて気持ちが良かったです。素敵な詩でした。また書いてみてくださいね。
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以上です。
ご投稿ありがとうございました。
今夜は中秋の名月。
月がとっても綺麗ですね。
誰かに伝えてみるのも素敵だと思います。
またどうぞ宜しくお願いします。
小石蹴って帰る夕暮れ時
川沿いの道を独り
とぼとぼ歩く
涼しい風が背中に吹き付けたら
はぁ やっと解放された
雲が頭上から
地平線に向かって流れていく
今日も徒労感でいっぱい
独り歩くバイトの帰り道
川がざわざわ揺らいでいる
ほら 陽が沈んでいく
川面に映る真っ赤な今日の陽
青から橙へ変わるグラデーション
給料日前なのに余計なお金使っちゃったな
ただただ 僕は途方に暮れる
小石蹴って帰る川沿いの道
風に吹かれ 独りとぼとぼ歩く
この解放感のために働いてる
僕の人生って何のための人生?
独り歩く黄昏時の川沿いの道
頭から水をかぶった夢を見た
可愛い仔象と夢中で遊んでいたんだ
突然巨大なUFOのような雲が
光と音を伴ってやってきて
あっという間に
背の低い僕たちは
足を取られそうになる
大人の象が僕たちを体の下に囲って
流されないよう食い止める
象は大きな家族を持っている
僕はサーカスや動物園の
象しか知らないから少し驚きだ
はぐれることのないように
生きるための移動をするんだ
僕はそこで初めて
家族への愛を感じた
長い鼻で死んだ家族を確かめ
撫でるんだ
足でちょんちょんと確認しながら
いつまでも離れない
悲しみの目は
僕の心を目覚めさせた
愛が巨大な夕陽のように
広がっていくのがわかった
チーターやライオンにも家族はいる
子供を愛し
生きるためにお互いの命を
分けてもらう
生きるために生きている
死ぬために生きているんじゃない
アフリカの大地では
命が昇り そして沈んでゆく
生きることは 愛を知ること
想像もつかない大きな太陽が
大草原の僕をすっぽりと包む
小さなバスタブに入りながらも
僕は大きな命の大地
アフリカを思っていたい
「ひぐらしの杜」(8/23) に評をいただきましてありがとうございました。
大変なときに、時間を割いていただいて、申しわけなく思っております。
「「あぁ、この自然の風景は凄いな」と無の気持ちでいる時って
目には見えなくても横に神様が立っていて
うんうん、でしょでしょ?」と言ってるように感じます。」
という感覚いいですね。そういう感覚を大事にしていきたいと思います。
評は年内お休みされるとのことですが、また機会がありましたらよろしくお願いいたします。