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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

島様 お礼です 上原有栖

今回も丁寧な感想と評を頂きまして誠にありがとうございます。
文字空けの件、大変失礼いたしました。
今まで投稿での文字空けは、全て半角空け×2=全角空けという認識で打ち込んでしまっていました。お恥ずかしい限りです。
ご指摘を頂けなければ、これからもずっと気が付かず間違った形式で原稿を投稿していたと思います。
本当にありがとうございます。

きめ細やかなアドバイスをありがとうございます。
提案して頂いた表現方法を用いると、より作品が伝わりやすくなりますね。とても勉強になります。
そして、作品の流れの調節は課題だと思っています。色々試行していきたいです。

最後に、「雨上がり」の設定に言及して頂いたのがとても嬉しいです。この設定が無いと、側溝に水が流れていないよな……と。間違っていなくて良かったです!

次回も投稿の折にはどうぞ宜しくお願いいたします。

編集・削除(未編集)

感想と評 5/30~6/2 ご投稿分 三浦志郎 6/7

1 こすもすさん 「ローカル線に乗る」 5/30

調べると、1両編成の鉄道は数少なく、実名を挙げても取り留めもなく、又は、想像上の路線とも考えられます。それらは“ともかく”と致しましょう。
少ない乗客、美しい風景、レトロな気持ちと時間。そんな風情が窺い知れます。帰りの時間の列車が2時間後というのも凄いものがありますねえ。しかし散策には良い時間。思わず長居をしたようですが、それも好ましいものだったのでしょう。終わり3行が最も詩的です。以前、鉄道好きといったコメントがあったように思います。時にシリーズ化もアリかもしれません。初期のファンタジー風、物語風も悪くない。文体はこの感じ。慌てず騒がずのナチュラルさで。今回はどちらかというと、散文的なので、も少し詩的ニュアンスを加味されるといいでしょう。技法としては各種ありますね。直喩、隠喩、擬人法、倒置、省略、体言止め、etc……。今回は佳作一歩前です。


2 森山 遼さん 「ひとつの解脱あるいは夢」 5/31

調べると、ー「解脱」……「何らかの束縛から解き放たれること、己を縛る執着から脱却すること」。一種の仏教用語ですね。
またまた調べると―「モンゴル国」。
このふたつから、この詩に入りたいと思います。まずモンゴル国の諸事情を2連が象徴しているように思われます。次に初連・3連では、そんな国内現状にあっての、作者か想像上のモンゴル人(いわゆる主人公)の心象としての「解脱」といったことでしょうか?初連は具体的事例が思い浮かばないけど、(ああ、なるほどな)といった思いはありますね。思考、それを具現化した書き方は上手いと思います。短い詩に、かなり多く深い思想が詰め込まれている気はします。人生の理(ことわり)、国家、そして自己のこと、それらに対して何らかの気づき、悟ることがあったことを伺わせます。ただ、それがあまりに”氷山の一角”的で、僕を含む読み手はなかなか中まで立ち入れない、というのが現状ではないでしょうか?
確かに、こういった現代詩は存在するわけですが、その浸透度はなかなか難しいというのも現状でしょう。そういった方面で照らしてみると、今回はちょっと気負ったというか、先走ったというか、そんな印象はありました。佳作一歩前で。


3 静間安夫さん 「風景」 6/2

「滅びゆく街」―「消滅可能性都市」という設定があるそうで、調べると、僕の住む県にも、そんな市がありました。人口減少(特に若年女性人口)が原因なのは明らかで、昨今危惧されています。
ここでの表現はそれほど行政的に捉えなくても、ここではあくまで詩的表現と認識しましょう。
そして本作は実景と想像、どちらに取って読んでもいいでしょう。6連までが序論。それ以降が本論でしょう。ごくシンプルに図式化すると……

今は寂れた街の佇まい→(想像力)→かつて繁栄した風景。

全篇、この図式に沿って語られています。ひと言で言うと、「古き良き昭和の風景」となりそうです。ここで“ものをいう”のは、図式中央の想像力です。それによって、昔の姿が事細かく抒情的に再現されます。
この詩には、もうひとつ興味深いところがあって、またまた図式。

大自然の風景≦街の今昔風景

こういった点ですね。静間さんは「大自然の風景は~~もちろん美しいとは思うけど」とある通り、
是非ではなく、好み、興味、傾向のことを言っているのですね。それをもたらすのは想像力である、としている。
終連がその代表連です。描写と同時に自己の傾向も確立されている、ということです。
そういったものを含みながらも、読みどころはやはり過去の風情にあります。 佳作です。


4 白猫の夜さん 「成長過程のひとときを」 6/2

タイトルで、まず思ったのは「成長過程」という論述風の言葉と「ひととき」という優しげな言葉の組み合わせの妙ですね。
さて、今回の評は調べるほうも忙しい(!?)。そも「フラペチーノ」とは何ぞや?
「ス〇ーバッ〇スで売られるコーヒーとミルク、クリームを氷でミキサーにかけたフローズンドリンク」と出ました。抹茶味もちゃんと載ってました。
確認がてら書くと、全体の口調からすると主人公は女性。相手は「貴女」とあるから、女性。つまり女性同士のアフェアーと捉えて、い・い・ん・で・す・よ・ね? それも相手と、あんまり前向きではない事情があったようです。もっと言うと、確執のようなこと?3連と5連あたりに、それを端的に感じます。しかし、それから少し時間が経ったようです。そんな記憶のほろ苦さとフラペチーノの苦みがリンクするかのようです。終連近くからは少し気分転換。終連は「一矢報いたり!」といった爽やかさか? 詳細な事情は明かされませんが、それはそれ、これはこれ。今の気持ちを表現してユニーク。ただ、内容とタイトルはどう繋がるんだろ? 苦み、口直しに甘め佳作を。


評のおわりに。

紫陽花が見頃を迎え、紫陽花が雨を呼ぶ。 
では、また。

編集・削除(未編集)

「しにたい」の底に  樺里ゆう

ここ数ヶ月ほど 私の口からはよく
「しにたい」とか「しにてー」という言葉がすべり落ちている

本当に「しにたい」のではない そういう感情とは結びついていない
まさにひらがなで書いた「しにたい」
なんでこれが口をついて出るのか 自分でもよくわからなかった

職場でのトラブル対応に右往左往したある日
やっとこさ家に帰って 夜中にシャワーを浴びる
血のにじんださかむけに湯がしみて
久しぶりに私は泣いた

思い返すと
私がこの言葉をつぶやくのは
私が私を
無様だと思うとき
恥ずかしいと思うとき
情けないと思うとき
ふがいないと思うとき
普段信じてもいない神様に「助けて!」とすがりながら
逃げ出したいような 穴があったら入りたいような
家に帰りたいような
だけど逃げたところでどうにもならないとわかっているような
そんな気がしているときだった

私の「しにたい」は 「やり直したい」だ

もっと上手く立ち回りたかった
もっと その時できることに気付きたかった
もっと 周りの人を振り回さないでいられるように在りたかった
知識や技能の足りない自分がつくづく嫌だ
だから
やり直したい やり直したい やり直したい……

相変わらず ふとした拍子に
私の口からは例の言葉が零れ落ちる
きっと何歳になってもそうなんだろう
だけど
迷子だった感情を見つけられたのは
たった一つの 良かったことかな


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

投稿エラー対策で、第二連一行目の「」の中のみ、ひらがなにしております。
漢字に置き換えていただけますと幸いです。

編集・削除(未編集)

島 秀生様 評のお礼 こすもす

評をいただきありがとうございます。
この詩は先日散歩をしていて橋の上から川の流れを見ていた時に思いつきました。
すべての生き物にとってなくてはならない水。その水の大切さを言葉にしたかったからです。
風景の描き方はいいと言っていただき嬉しく思います。励みになります。
改めて詩を読み返すと、ご指摘のとおり水を大切に思う気持ちが十分に伝えきれていませんでした。
海へと流れる水の描写ばかりを意識していたからかもしれません。
もう一度考え直してみます。勉強になります。
ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

編集・削除(未編集)

評、5/23~5/26、ご投稿分。  島 秀生

いま、幸せを感じる時はいつですか? と聞かれたら、
朝のパンの焼ける匂いを、ゆっくりした気持ちで嗅いでいる時、
と、答えてしまいそう。

(腹が減ってるだけかもしれません)

ぱりんこ×2と雪の宿×1を、交互に食べると、無限ループに入りませんか?

(腹が減ってるだけかもしれません)

月曜から梅雨入りしそうです。
今年はどこも水害が出ませんように。


●温泉郷さん「水銀の記憶」

教育論はさまざまあると思うんですけど、子供を叱っちゃいけないという人もいるんですけど、でもね、ゼロってわけにいかないというか、危険なものだけはしっかり教えないといけないと思うわけです。
例えば、歩き始めて間もないような幼児が、ガスコックをさわる、ライターをさわる、一人で交通量の多い道路に出る、一人で川のそばに行く、これらは取り返しのつかない危険をはらんでいるものなので、この場合は叱らざるを得ないというか、語気強くならざるを得ないというか、一発でしっかり教えなきゃいけないシーン(その時は無事でも、次はどうなるかわからないシーン)であります。
そういう意味で、体温計を割ったから叱るというのも、仕方がないものに思えます。水銀は危ないですから。
それにしても、水銀を触らせてくれたのは貴重な体験ですね。理科の実験の時間でも、児童・生徒には触らせんでしょう。そもそも誰も指で直接触ることなんてないと思います。今の時代にはちょっとないであろう、貴重な体験談ですね。
ていうか、かなり危険なことしてると思います。お二人とも無事で良かった。

水銀の球体になる性質、一つになろうとする性質。詩行からとてもよくわかります。詩行を読んで、すっかり忘れてたけど、ああそうだったと、むかしむかし先生がやってみせてくれたのを思い出しましたが、私の年齢でそれだから、今の人はホントに知らないんじゃないだろうか。
指でさわったことなんて、まずないことだし、水銀の性質について表現されてる部分も、知識としてレアで貴重なものに感じます。この詩、内容自体に価値がありますね。たぶん作者もそこを読ませようとしっかり書いてくれてるんだと思いますが、まさに、です。
それにしてもこのお祖母さんは、過去にも割れた体温計を処理したことがあるのか、ずいぶんと手際がよい。
また、最初の2~3連の、預かったものの、夏休みは長いから、だんだん不機嫌になってくるのもわかる。たぶん、自分のやりたいことが制限されているか、家計にしんどいものがあるか、そのへんでしょうけど。この2~3連もよく書けてるなあと思いました。
名作を。また、作品自体はあまり大きくない作なんですけど、内容の稀少性をプラスオン評価して、代表作入りとしましょう。

最後に、補足しますが、これは昔の話なので、今は水銀ものは正しく処理して下さいと、皆さんにお伝えしておきます。先月も名古屋市で焼却炉が止まり、焼却炉の熱を利用していた市民プールまで休場になるというトラブルがありました。

記事:「“水銀”を含む体温計や血圧計は可燃ごみで捨てないで! たった50グラムで焼却炉が約1か月半も稼働停止に」

もしかしたら、これにヒントを得た作品だったかもしれませんね。

あと、別件ですけど、たぶん4月下旬あたりから、お使いのアプリを変えられたんだと思うのですが、そのアプリは要注意で、改行時にリターンマークが抜けると、とんでもないことになりますので、ご注意を、リターン押さずにカーソルを下げただけの部分は、他ソフトに持って行った時に、改行されずに全部くっついてますので(他ソフトと互換なし、もっというとそれはデータとして不完全な状態だということです)、くれぐれも行替えする時に、改行マークが抜けないようにして下さい。
今回も、4連の1行目と2行目は、データとしてはくっついています。くれぐれもアプリ上だけの見た目に、ごまかされないようにして下さい。


●埼玉のさっちゃんさん「壁破る」

うーーーん、たしかに応募に踏み出すにはとても勇気がいったことだろうと思うんですが、ただ、「勇気」と「壁」は別物だと言いますか。特に「目の前にそびえ立つ壁」という言葉は、人生に数回ぐらいの大きな出来事に対して使う言葉に思いますし、簡単超えられないから「壁」なのであって、時には10年以上も継続的な努力を重ねて、やっと超えられるものに対して使う言葉に思います。その時の勇気は必要でも、一瞬で超えられるようなものに、使う言葉ではないと思いますよ。もしかしたらSNS上では「壁」が軽い言葉になっちゃってるのかもしれませんが、文学上や一般報道的には、ちょっと適さないでしょうね。なので、そこはちょっと抜いた方がいいと思えます。
その上で、順番変えましょうか。

スキマ時間に
楽しそうな事に
最近応募している
道が開けかれる気がするからだ
結果よりも応募することが大事
見ていてくれる人は
必ずいるのだから

怯むことなく突き進めば
必ず道は開かれる
何もしない後悔より
やって後悔する方がいい
いつも心に挑戦を


この順番にして、2連に分けた方がたぶんいいと思います。一考してみて下さい。
それと、前にも言いましたけど、なるべく長く書いて下さい。短い詩の方が技量が問われることになるので、実は難しいんです。
秀作一歩前とします。


●上原有栖さん「ことば」

おもしろいね。「ことば」を単に物体化してるだけでなく、オモチャと勘違いする見た目であること、見た目より尖ってて不用心に触ると刺さって痛いこと。実際、袖から見える腕にはケガの跡があること。ゴミのネットからはみだした部分をカラスがつついていること。あまりの悪臭に嘔吐すると、自分の言葉のかたまりが流れていくこと。などなど五感により具体的な形状が描かれていくとともに、そこにアクセスしていくのがいい。
また、このお話自体が、「見た目より尖ってて不用心に触ると刺さって痛い」「ゴミ捨て場に溢れている」「悪臭に嘔吐する」など、現代、とりわけSNSなどに氾濫する言葉に対する風刺に満ちている。単なる物体化ではなくちゃんとテーマ性を備えているのがいい。
なかなか執着のある書きっぷりも良かった。
加えていうと、側溝が流れるように、「雨上がり」の設定にしているのも用意周到でした。
うむ、いいね。名作あげましょう。

2点あります。まず1点は、最初のセリフのあと、「道行く大人に忠告されました。」ですが、「道行く大人に」と書くと、不特定多数に、複数人に見えてしまうので、変えた方がいいです。そのあとも会話が続くし、袖口も見るので、あとに話が続くことを思うと、「ちょうど通りかかった大人に」とか、特定の「一人」だとわかる言い方に変えた方がいいです。
あと、欲をいえば、全体もう少しゆっくり行った方がいいです。エッセンス立て続け状態なので。

それとこれはお願いですが、ひとマス空ける時は、必ず全角にして下さい。原稿って、元は原稿用紙のものなのです。半角というのは、パソコン上、WEB上だけでしか通用しないものなので、基本的には避けるようにして下さい。ここでの原稿はあくまで印刷物となる時を想定した正しい原稿で書いてほしいので、原稿用紙イメージで、全角のみを使って書くようにして下さい。(ただし英数字の半角については。そのままで原稿として許可されます)


●こすもすさん「海への旅」

水の循環については、詩の一部として触れた作まで含めると、少なからず書かれているテーマではあるので、テーマ自体の目新しさみたいなものは、正直ないんですが、で、あればこそ、この「水の星」地球のシステムとも言える不滅の同テーマを、自分流にいかに描くか、といったところです。

一ついうと、水のサイクルの話自体は、わりと知られたものであるので、ストーリー自体に驚きはあまりないので、ストーリーに頼らないことが肝要です。問題は、それを作者が雄大なものだと思うのか、人間生活に欠かせないものだと思うのか、作者自身が水のようでありたいと思うのか、その心のもとに描写するということが、大事なポイントになります。この詩にイマイチ感動が足りないのは、たぶんそのへんです。
その、作者が水に寄せる感動部分(どのような感動・情感を持って見ているか)が、書かれた表現からはあまり見えないので、「自分は水の何に感動してるんだろう?」ってことをいま一度考えてみられたら、いかがでしょう? そしたら、この詩に不足してるものが、少し見えてくるんじゃないかと思います。

と、改善希望を先に書いてしまいましたが、現状においても興味深いところはいくつかあります。
上流・中流・下流で魚を書き分けているところ。下流で高速道路が上にあることと、人と車の喧騒、中流での小さな町、店や家の点在、田んぼ。このあたりの風景の描き方は、とてもオリジナルでいい。たぶん具体的に思う場所があるのか、手短かだけどとても映像力があります。
そのあたり、とてもいいなと思いました。
全体、ミスらしいミスとしてはないんですけど、味が薄いのは先程述べた理由によるものだろうということで、一考下さい。
いちおう書けてはいるので、おまけ秀作を。

こすもすさんはタッチがキレイというか、詩風がキレイなのは、いいですね。

編集・削除(編集済: 2025年06月07日 05:15)

荻座利守様  評のお礼です。  荒木章太郎

この度は「ジビエの哲学」を読んで下さり、貴重なご助言ありがとうございました。ご指摘の通り、今回は表現が走りすぎてしまいました。作品を作っているうちに集中しすぎて注意散漫な作品になってしまいました。初めは「消費社会」というタイトルでした、書いているうちにテーマがくるくる回って「ジビエの哲学」になってしまった。最初は格差社会だ、契約社会だ、消費社会だ。と3連構成でリズムを取っていたのですが・・・他の先生からも指摘を受けていますが、比喩を盛り込みてしまうので推敲の時間を取るのようにしていたのですが、推敲する時間も広がってしまった。次からは私が読者として推敲するようにします。でも本作を創る時は楽しかった。本作とまた向き合えそうです。感謝致します。

編集・削除(未編集)

ブラックアウト  温泉郷

売り出し中の女優さん
幸せそうな老夫婦
有能そうな若者たち
褐色の優しい動物の目

高級化粧品
生命保険
エンジニア募集
特選和牛

揺れる地下鉄の車内
四角い液晶版が3枚
デジタルサイネージ

車内の視線は
集まったり
集まらなかったり
集中と拡散

次の駅名と路線図が表示される

扉が閉まって
緩やかに発車してから
5秒ほどして
液晶が突然
黒い板に変わった
停電?
車内灯はそのまま
そこだけ 何も映さないまま
地下鉄は平然と走る

向かいの女性が気づいて
怪訝そうな視線を投げる
そばの男性も気が付いた
その周りの人たちも
つられて気が付いた
突然 出現した黒い穴が
視線を吸い込む

カタカナ
横文字
色文字
毛筆体
笑っていない笑顔
危うい連帯感
薄めの愛情
車内広告の色彩と模様も
みな吸い込まれていく

小さな黒い空間
車両の焦点
贅沢な黒い四角

地下鉄は駅についた
降りなければならない
また
あの地上に帰る

せめて終点までは
せめてここだけは
黒のままで……

編集・削除(未編集)

荻座利守様 感想をありがとうございます。

切なく仄かな温もりとおっしゃっていただき、ありがとうございます。
それが伝わっているとしたら嬉しく思います。

本の内容とそこから連想したことのどちらを書くかに迷い、後者を取りました。本の内容を説明するのが少し難しかったため、そこは省きました。著者のプロフィールを読んで、もう一度、読み返して見ました。内容は思い出とはリンクしていなくて、ただ、その土地の言葉を話しているだろう人の事を思いました。

この本は『こころのほつれ、なおし屋さん』(村中李依著)で、大学の授業で行われたワークショップの話でした。題名から想像した小説でもエッセイでもなかったので、意外に思いました。期待もせずに読み始めて、ハッとしました。最近、是非読みたいと思う本や、感動する本に出会えていなかったので、新鮮な気持ちになりました。

編集・削除(未編集)

ドの音で始まる世界  aristotles200

私は何回目の私なのか
繰り返し、私は私として私のパートを演じてきた
今日も、同く私であり、私らしく、私を演じ終え、自室に籠もる
ここは私たちの共有ルーム、様々な私の跡が残り、私を思い沈ませる
とある哲学書を開く、今日買った新刊でありながら、既に私が255回読み終えた印を確認出来る
ルールは簡単、裏表紙に爪で線を入れる
横は一、縦は十、○は百
私は、少なくと256回目の私であり、今、以降の私の結末は知りようがない

買っばかりの哲学書を開く
背表紙から、13の変数でページに爪数字があることに気付く
これは、初めての現象のはず、既視感を感じない
ノートにページ数と爪数字を、順に書き記す
奇妙な数字の羅列が、ノート1ページに埋まる
これは、過去の私のメッセージに違いない
何を伝えようとしているのだろう

私は毎日、数字の羅列の意味を探り続ける、暗号関係の書も大概は目を通した
しかし、判明はしない、あらゆる暗号解析を試みるも、全てが無意味な言葉の羅列でしかなかった

私は、この哲学書を初めて読む256回目の私である
こうして、歳を取り続ける
死を予感させる晩年になり、ふと気付く、この数字は音符なのだ、この数字は、ある歌を表している
私はピアノに向かい、楽譜通りに演奏する

その瞬間、全ての私は、鏡合わせで現れた
色々な格好をした私が見える
年齢も十代から老齢まで、統一がない
そうか、これは私の同窓会の案内なのだ
左方向は過去らしい、毛皮を着て笛を吹く私が見え、その横では宮廷服を着てヴァイオリンを手に持つ私がいる
右方向は未来らしい、宇宙時代、滑空次元、精神体の私も見える

私は右手をあげて微笑んだ
すると、全ての私が右手をあげて微笑んだ
私たちは理解した
永劫回帰とは、全ての私たち、その存在を共有することにある
私は、この爪印を残した私を私たちに尋ねる
私たちは、笑顔で私の方を向く
そうか、私が思いついたことにより
全ての私が共有したのだ

私の同窓会は終わろうとしている
左右、両端の私が消えていく
私は、力強く楽器を奏でる
完全8度(P8)、オクターブでドを鳴らし続けた
私たちの世界は、ドの音を様々な楽器で鳴らし続けた

気がつけば、私は一人、自室でピアノの前に座っている
私たちの同窓会は終わったのだ
そして、私はドを、低く鳴らし続ける

編集・削除(編集済: 2025年06月05日 08:15)

トンネル  こすもす

五月のある日
天気もいいのでドライブに出かけた
行く先は有名な高原だ
街を離れ山に入ってゆく
新緑がまぶしい
山藤の花が咲いていた

目の前にトンネルが見えてきた
暗闇に覆われる
出口を示す光はない
オレンジ色の照明だけが前へと続く
走る音が壁に反響した
かなり長そうだ

トンネルの中は
私の車だけではなかった
かなり離れてはいるが
前と後ろに車はいる
何回か対向車ともすれ違った
それなのに孤島に一人だけ
取り残されたような気持ちになる
前へと続く明かりだけが頼りだった
しばらくすると
はるか遠くに小さな光が見えた

光はだんだん大きくなってゆく
トンネルを抜けた
鮮やかな緑の景色が目の前に広がる
窓を開けると風が心地よい
雲ひとつない空だ
それまで覆っていた孤独感が
白い日差しの中に溶けてゆく

さらに走り続ける
大きなカーブを曲がると
先には見渡す限り
高原が広がっていた

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