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ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

そのままで  cofumi

傷ついた心に手当もせず
貴方は枯れた花の様に
日がな一日窓際に立つ

消毒したタオルで
貴方の身体を拭きながら
流れる自分の涙をぬぐいながら

太陽が昇るのを嫌う朝
貴方は消えて
白い壁に虫が止まっていた

貴方よ
 そのままで

静かに窓を開けた

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子どもとして生きられなかったわたしへ  江里川 丘砥

子ども時代を
子どもとして生きられなかったわたしへ
自分がかわいそうだと嘆くことは
けっして愚かなことではありません

子どもが見なくてもいいものを見て
抱えなくてもいい思いを抱え
負わなくてもいいものを背負い
心が壊れた
トラウマや傷は消えず
それでもあなたは
生きていかねばならなかった

誰にも言えない秘密と
誰も気づいてくれない悲しみと
誰も何も言ってくれない孤独と
何もかもを抱え込んだ
ひとりぼっちの子どもには

嫌だ、苦しい、辛いと感じても
どうにもできないことだったから
感じることをやめました
感じていても見て見ぬふりをしていたら
本当の自分がわからなくなりました

悲しみに蓋をしていたら
楽しさも忘れてしまいました
苦しみを否定していたら
喜びもわからなくなりました
怒りを感じないようにしていたら
とめどない憎しみとなって出てきました

愛されたくて自分をころしていたら
本音は見えなくなり
嫌なのに嬉しいふりをしていたら
欲しくないものばかりが降ってきました

子ども時代を子どもとして生きられなかった
それは一生分の損失
基盤が歪んだ人生
それによって得たものを数えるとか
人生経験が増えたとか
ひとの痛みがわかるとか
そんなもの要らないから
普通の人生がほしかった

枯れた心のまま
不安定なまま
自分自身を生きることも知らず
安全な場所も
健全とは何かも
わからないまま
生きていかなければならないなんて
あとには虚しさしか残りませんでした

口に出すこともできず
出したところで
どれほど理解をされたいと願っても
誰にでも理解されることでもありませんでした

時間を返して
わたしを返して

嘆き哀しみ
吐き出して
泣いて
とめどなく涙を流して
思う存分「かわいそうだ」と思ってもいい
悔しくて
虚しくて
死んでしまいたくて
だけど死ぬこともまた
難しかった

底の知れない絶望と空虚
なぜわたしが
こんな思いをしなければならないのだろう
怒りも
憤りも
もうなにもかもを思う存分
思っていい 感じていい
理由などいらない
「だってそうなのだから」
それだけでいい


そうして
すこしでも
ほんのすこしでも
ひかりが見えたなら
そんな気持ちが湧いたのなら
それは
自分で勝ち取ったもの
誰にも奪われないもの
明日を生きるちからになるもの
今を生きるよろこびへと繋がるもの

子どもとして生きられなかったわたしへ
あの頃、上手く守ってあげられなくて
ごめんね
誰もあやまってなどくれないなら
未来のわたしからせめて
ごめんね
あなたは何一つ悪くない
よくここまで生きてこられた

子どもとして生きられなかったわたしへ
それでも生きてくれてありがとう
あなたがいたから
わたしがここにいる
世界が今ここにある

子どもとして生きられなかったわたしへ
それでもいっしょに生きていこう
もっと自由な気持ちになれる世界を
味わいにいこう

子どもとして生きられなかったすべての
かつての子どもが
今の子どもが
当たり前の幸せと安心を享受できる世界を
健全な社会が育っていくことを願いながら
あの頃のあなたと
わたしは今、生きています

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雨の焼きそば屋   小林大鬼

五月一日祖母が亡くなった
母から聞いたのは雨の水海道駅

電話が切れて呆然と五月雨を眺めた後
私は携帯で探しながら店に向かっていた

駅から離れて寂れた商店街を通り
狭い裏通りに古ぼけた焼きそば屋があった

扉を開けたが誰もいない
すいませんと何度も呼んでも誰も出ない

奥から話し声がする硝子戸を叩くと
ようやくお婆さんが出てくれた

年季の入った小さなやかんから
淹れてくれた出がらしのお茶

時が止まった昭和のままの店内で待つ間
お婆さんは小さな厨房でいつものように作る

昔ながらの焼きそばは目玉焼きと紅生姜
口に広がる懐かしいソースの味わい

この道六十年と口にするお婆さんは
水海道が栄えていた頃の様子を
思い出深く話してくれた

私は話を聞きながら
どこかで祖母の面影を見ていた

二人仲良く炬燵に入る店の老夫婦と
亡き祖父母の記憶を重ねながら

外はまだ冷たい雨が降っていた

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三浦様 詩の評のお礼  エイジ


三浦様 詩の評をありがとうございます。

「Night lights」は三か月おきに一度くらい、今日は疲れたーという日や、嫌なことがあって今日は沈んでるという日などに必ず聞きます。
一曲目だけですがマリガンがピアノを弾いています。これがまた沁みるんです。佳作の評、ありがとうございます。

ちょっと途中曲名を羅列して書いたところがありますが、しつこく一曲一曲レヴューするのは違うなと思い、また省略しちゃうのも違うと思い、あのような書き方になりました。

僕は逆にビル・クロウもディブ・ベイリーも存じ上げませんでした。お恥ずかしいです。調べてみて渋いリズム隊だなと思いました。

今後ともよろしくお願いいたします

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市  妻咲邦香

週の終わりの日曜日
麓の広場に突如と市が現れる
それは歩いてやって来る
かつての愛の燃えかすが
今日ばかりはよそ行き服で
ひしめくシートの皺の上
すまして正座してやがる

先割れスプーンにバターナイフ
端が欠けてちゃ即半額だ
着れなくなったブラウスに
懸賞で当てたハンカチーフ
子犬の首輪に耳飾り
挙句にキャットフードまで
お婆ちゃんの形見の箪笥
そこの硯はアンティークだよ
掘り出しもんは少し高いが
本当の価値は私が作る
弾いて語るはジブリのメドレー
カーペンターズにあいみょんか
手作りお菓子にサンドイッチ
採れたて野菜は無農薬だよ
有名作家はエッセイばかり
知らない作家はサイン本
茶碗に箸にビーチサンダル
ええいこうなったら持ってけ泥棒
骨の髄までしゃぶりやがれ
何処から夢で何処から現つか
わかりゃしないのは人とて同じ
懺悔もそこそこ宴も酣
出自自慢もビールの泡だ

そこへ突然、身なりの良い老紳士
物静かに覗き込む
まからぬか?と聞いたそばから
奥様らしき御婦人登場
慌てて手を引きいづこへと

戻らぬ色も新たな光沢手に入れて
また塗り重ねし歴史の下に
私は聞き耳を立てる
もの言わぬ声を聞いている
誰も背景になどなりたくないのだ
ではそなたは一体何と名付けられたいか
鍋敷きか、革のポーチか、高枝バサミか
数多の我楽多が我先にと急ぐ
己の運命を急いでいる
後ろで主は呑気に珈琲を飲んでいる

週を繋ぐは日曜日
変わらぬ顔ぶれ、いつもの広場に
それ等は歩いてやって来る
二本の足でやって来る
これは珍しい品種だよ
地元でしかお目にかかれないよ
姪っ子はほんに手先が器用で
まだ売れぬかや
いや先週とは色違いだ
昨夜の弔いがいと優しき色彩帯びて
出囃子はビートルズかスピッツか
さて今日は晴れ間だ
どうぞゆっくりご覧ください
欲しいものはありますでしょうか?

ありません
ありませんけど
決めました
己の足で歩いて行こうと
たった今

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三浦志郎様へ、評の御礼  水野 耕助

おっしゃられるように、苦悩の中でそれでもあきらめずに命を進めていく。
そのようなせめてもの前向きな思いを、自分なりに表現しました。
その辺り汲み取っていただけて嬉しいです。
評のことは評者様それぞれのルールの中でされていることだと思いますので、そちらにのっとって評をしていただければそれで構いませんので、お気になさらないでください。
今回も評をいただきありがとうございました。

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三浦様、評のお礼

このたびは「蛇使い」に評をくださりありがとうございます。
おっしゃる通り、タイトルは蛇使いだけでない方がいいと思いました。考えてみます。
佳作もありがとうございます。嬉しいです。実はこの詩にはすごく自信がありました 笑

蛇使いは創作ですが、鷹匠になろうとは本当に考えていました。
詩は私にとって救済であったと感じる日々です。
これからもよろしくお願いいたします。

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からすの唄

朝日に照らされ、二羽のからすがとんでいる。
右にとんでは右、
左にとんでは左、
電線に止まっては並び、
朝日を見ては未来を願い、
時々、黄昏の夕陽を想う。

今朝も街へとんでいく。
暮らしを想い、子を思い、
くっわー、くっわー、
二羽のからすがとんでいく。
くっわー、くっわー、くっわあー
おしどりとからかわれ恥ずかしい。
くっわー、くっわー、ぐわあー、
日々も夢も分かち合い、
くっわー、くっわあー。
くっわー、くっわあー 、
二羽のからすが街にきえてった。

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ミュージシャンと詩人 喜太郎

あの頃の君は
いくら頑張っても
追いつくことさえできなくて
羨ましくて悔しかった

だけど
今目の前のステージに立つ君は
ただのミュージシャン

絞り出す歌声に
作り出された歌に
あれから君は
身体だけじゃなく
心もたくさん傷ついたことを知る
でも同じくらい
幸せもあって
君は音楽に
巡り合ったんだね

悔しいけど
気づくと僕はリズムをとり
手拍子をして
拍手をしながら
君の姿が
僅かに霞んで見えたよ

そして僕は
この素敵な
ただのミュージシャンを
道は違うけど
追いかけている

まだ少しは
走れそうな気がした

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アガパンサスー恋の訪れ  Liszt

七月の夕方
うだるような暑さと外回りの仕事で
すっかり疲れて汗だくなのに
気分は爽やか
ほっこりとして明るい

なぜって
いつもの駅からの帰り道
ふと見つけたから…
可憐な薄紫の花を

生垣の向こう
とある古風な家の
こぢんまりとした花壇から
そっと わたしを見つめているような気がして
思わず振り向いたのだ
何という名前の花だろう?

軽やかで繊細
その姿は まるで貴婦人
小さなユリのような花が
たくさん集まって
てのひらから こぼれるように咲いている
夜空を彩る流星雨が
待ちきれずに現れたのだろうか?

美しい咲き姿に
不思議な予感を覚えながら
ひとり暮らしのアパートに帰ってみれば
ドアが開いていて
玄関には見慣れない日傘とサンダル
開け放たれた窓
カーテンが風にそよいでる

夕日がまぶしいくらいに
差し込んでるのに
部屋の空気は涼しく
仄かな香りが漂っている…

留守の間に
誰か来たはずなのに…そして
室内を小ぎれいに整えてくれたのに
もうそのひとの姿はない

わたしにできることは
久方ぶりに心のノートを開き
忘れていた詩句を見つけ出し
降り注ぐ透明な光の織物に
書きとめること
薄紫のパラソルをさし
星をちりばめたサンダルをはいた
まだ見ぬひとの面影を
―花の化身の絵姿を

訪れは
とつぜんやってくる
ほんのわずかな間だけ…
儚いけれど
確かな反響を残して


齋藤純二様

いつも私の詩に丁寧なご感想を頂き、誠に有難うございます。
上の詩は最寄り駅に行く途中、よく目にするアガパンサスの花を
見ているうちに思い浮かんだのですが、散文の形で書くと、
何か不自然な感じになってしまって…。
「季節の花」のテーマはずっと散文で書いてきたので、「締め」も
散文で書くべきか迷ったのですが、結局、行分け詩のままにしました。
お目を通して頂ければ幸いです。Liszt

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