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詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)

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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

夜のごあいさつ 白猫の夜

竹藪の奥から
ギャァッ ギャァッ
聞こえてくるのは
貉の音

お声だけの常連さん
ギィッ ギィッ
見てみたい気持ち少しだけ

庭の中から
パシリ パシリ
聞こえてくるのは
猪の音

窓の外でちょっと止まって
カシャン カシャン
雨戸をつつく

天井裏から
テテトト テテトト
聞こえてくるのは
鼬の音

出入口はどこかしら
トタタ トタタ
四隅の壁の通り道

喧騒からはちょっと遠い
すこぅし自然の中にある
日本家屋の周りにざわわ
今日も今日とて賑やかです

編集・削除(未編集)

笑えていなかったけど  まるまる

思いがけず 息子から
「人生 負け組のくせに」 

面と向かってはいなくて
私は テーブルを拭くかなにかしていた 

悲しくはなかった
そう映ってるのか
なんか おかしかった
強がりではなかった と思う

いわゆる「勝ち組」には なれなかったな
かなり前から思っていて
正確には
まだなれていないな とか
最後は勝つのに
気づかれていないな とか  

気づかれないのは当たり前で
出身校は無名だし
おしゃれなお母さん達とは 滑らかに過ごせない
息子には うとましがられて
私が喋るとテレビの音量を上げてくる
料理なんかも得意ではなく 
割といつも あくせく
贅沢をすることさえ いつしか苦手になっちゃった

でもね めげてない
折り合いは ついてる 
  
遠く離れて暮らす娘は
好い人に出会えたようで
テレビの音を上げる息子は
熱で私が寝込んだ日だけは
皿を洗ってくれた
高価な化粧品を買う気はしないが
育てたアロエで化粧水を作れる
肌のたるみが気にならないのは
さては ちょうど良いのができている
しめしめ

考えながら 二ヤけてきた
足りないものなんて ないじゃん


ニヤけた頬に 手を当てる
頬を上げたなんて どのくらいぶりだろう
笑えていなかったな ずっと

原因はたぶん 夫
口に出しては言えないけど
心の扉を
開けなくなってきている
あまりによろしくないと思えて
ついこの間 話して決めた
おはようとただいまくらい 声に出そうと
 
笑うことを忘れた家では
満たされたように 幸せそうには
見えないんだね

お父さんとお母さんの
仲の良いのは一番の安心 なのに
手渡せなくなっている
ごめん
どうしよう

素直になればあちこちで見つかる
喜びの 小さな小さな一粒
そういうの食べちゃえたらいいのに
栄養にすることができたら
また 笑えるかな

わざとらしくならないように
ほんの少しずつ

負け組なのに
何がそんなに楽しいんだよって
息子が面白がったりして
そう ならないかな  
いつでも 笑っちゃってさ
全部ぜんぶ なんでも笑って
うんとうんと うんと遠くへ 
笑い飛ばしちゃえるとしたら
そしたら すごくいいな

できるかな

編集・削除(編集済: 2024年12月16日 23:26)

井嶋りゅうさん 評のお礼

評ありがとうございます。自分の中で書くべきものと言葉の中に隠しておくべきものの分別をつけられるようになりたいと思っています。

編集・削除(未編集)

接着剤  静間安夫

この席空いてる?
失礼、ちょっと邪魔するよ
おっと、そんなに
こわい顔しないで…
なにもオレは怪しいもんじゃない

いや、あんたみたいな若い野郎が
ひとりぼっちで
やけに思いつめた様子で呑んでるから
気になってさ
おせっかいとは思ったんだけど
ほっとけなくってね

おやじさん、このテーブルに
お銚子二本追加して!

それじゃ、お近づきの しるしに
乾杯しよう
いやー、なかなかいい
呑みっぷりじゃないか

まぁ、嫌なこと、頭にくること、
ショックなことって
いっぱいあるだろうけどさ
こうやって呑んだ勢いで
ぶちまけちまうのが一番!
どうだい、この年寄りに
話してみないかい?
案外スッキリするかもしれないぜ!

いや、さっきも言ったとおり
オレは怪しいもんじゃない

確かに、こういった具合で
酒場でひとりぼっちで呑んでる
若いもんに近づいて
悩み事を親身に聞くふりをしながら
ヤクザの仲間に引き入れたり
詐欺の餌食にしたり
なんていう連中が結構いるけれど
オレは違うから大丈夫!
安心してくれ
ただ、おせっかいなだけさ

えっ、なになに…
職場の上司からパワハラ受けてる?
細かいことまでチェックされ
できないと厳しく叱られる、
今日も「そんな進歩のないことやってんなら
やめちまえ!」って言われた、
自分では一所懸命やってるつもりなのに…
まだ、入社二年目だけど
転職しようかと思ってる…

ふむふむ…
ひとつ聞いていいかい?
その上司、人前であんたを
叱ったことがあるかい?
どうだろう?

えっ、
いつも他の社員のいないところで
叱られる、って?

だいたい、それを聞くとわかるんだ
あんたの上司は
けっこういい人間だと思うよ、多分ね

入社二年目くらいが
一番大事な時期だから
上司はあんたの成長のために
厳しく接しているのさ
怒るのは、本気で何かをわからせたい、
教え込みたい、と思ってる証拠だよ

でも、あんたの上司は
怒りに我を忘れて、あたりかまわず
怒鳴りちらすような人間とは違うようだ
なぜって、あんたを
同僚の前で叱ったりしないんだろう?
なるべく傷つけないようにしてるのさ

だから、あんたもパワハラ受けてる、
なんて頭から思わないで
上司の言ってることを細かいことまで
もう一度よく噛み締めて
毎日ひとつでも多く
実行できるように頑張ってみな

その調子で少なくとも三年やれば
だいぶ自分の周りの風景が
違って見えるようになると思うよ

いやぁ、正直言うと
この手の話をできるような相手が
あんたの会社にもいるといいんだが…

つまりさ、同僚の悩み事を聞いて
解決の糸口を探したり
それができなくっても
一緒に呑んでストレスを
発散させてくれるような
そういう相手のことさ

しかも、そういうヤツって たいてい
忘年会や社員旅行となったら
エース級の活躍で宴会を盛り上げて
社員みんなを腹の底から笑わせて
ハッピーにできる
ムードメーカーみたいな存在なんだ

なんて言ったらいいのかな?
放っておくとギスギスして
バラバラになってしまう社員を
つなぎとめる、そういう存在のことをさ…
えっなんだって?「接着剤」だって?
うーん、何かパッとしないけど
とりあえず、まぁいいか…

残念なことに
その「接着剤」みたいな社員ってのが
会社の中ではあまり成績のよくない
ヤツのことが多いんだ
そうそう
「釣りバカ日誌のハマちゃん」
みたいな人さ

ただ、むかしはそんな社員の
「接着剤」としての役割りも認めてくれて
定年まで勤めさせてもらえたものさ
何を隠そう、かく言う
このオレがそうだったから間違いない!

だけど
こんな具合で
サラリーマンの世界が
なべて実績重視になってくると
オレたちみたいな人種は
なかなか生き残れなくなっていくだろうな

そうなると
社内のコミュニケーションも ますます
取りづらくなっていくような気がする
誰も彼もメールとかリモートワークに頼って
直接顔を合わせて話す機会が
ずいぶん減ってるからね

いや、問題は会社だけじゃない
世の中ぜんたいに
接着剤になれる人間が
不足してるように思うな

若いもんにとっても
こんな具合で話しを聞いてくれる
相手がいないので
さっきの話じゃないけど
闇バイトのリクルーターなんかが
そういった こころのスキに
つけ込んでくるんじゃないかな

まぁ、こんな年寄りでも
また機会があったら
話し相手になるから、よろしく

さて、だいぶ遅くなったな
お先に失礼するよ

おやじさん、おあいそ!
あと、こいつの分の勘定も
いっしょに払うから

えっ、見ず知らずの人に申し訳ない、だって?
いいってことよ、
こんな年寄りの
無駄話を聞いてくれたんだから

縁があったらまた呑もう!

編集・削除(未編集)

花男  司 龍之介

何も言うな
もう終わったことだ
俺は敗北した
鰯雲まで泣いてる
だが生きている
生きている限り
最後には勝つのだ

あの世に行く時は
愛する人みんなが俺を待っている
それまで挑み続けるのだ
薪をくべろ

何度も諦めて
何度も挑戦した
その度に着実にこの足が
前へ歩き進んだのだ

絶望して、暗くなって、気が狂いそうになって
自分も周りも不幸にした
投げやりになって
破滅願望を増長させた
そんな若かりし頃もあった

俺に失敗なんてない
馬鹿な俺を叩き直すには
全て必要だったのだ
魂は全て知っていた

いずれ花が咲くだろう
桜のように
必然の花が

あゝ楽しみだ
また咲くのだ
俺の花が
鰯雲が謳っている
酒を酒をここへ
人生に祝福あれ

編集・削除(編集済: 2024年12月17日 09:28)

塩になる  荒木章太郎

パティシエの俺は
甘さを極めるため
塩を求めた

バリスタの君は
安らぎを極めるため
苦みを探した

二人で愛を極めるために
求めたのは塩だった
いや、違う
俺が塩になり
君と海になる

水平線を引けば
太陽が昇り
二人は焙煎士になった

太陽の焙煎機で
生豆を焦がして
漆黒の闇に
濃淡と調子を描く

苦み、甘み、深みを纏った
コーヒーとスイーツは
時の流れを創る
知性と感性が重なり合う
洞窟という名の体験の場で

だが、俺たちが作る甘味は
誰も依存させない
ほのかな物足りなさを
物悲しさで満たすだけ

消費者の欲望は怪物だ
刺激を求めて彷徨い
より強い刺激を求める
時間をかけず
うわべだけ平らげて他へ行く
その流れに君は飲まれて消えた

レシートの裏に書かれた
愛のレシピは
時の手垢で黄ばみ散らばる

俺はそれを拾い集め
火を灯す
最後の卵を割り
俺の塩で焼いたパンに
乗せて食べた
愛の魔法が解けた後
あるべきものが
あるべき場所に
帰っていく

俺は潮風になり
新たな海を探す
甘味を生み出すために

編集・削除(未編集)

紗野玲空様 評のお礼です。  荒木章太郎

 本作を丁寧に読んで下さり、佳作の評を頂きありがとうございます。本年のご担当お疲れさまでした。この一年は私にとりまして、創作することの苦しみ、喜びを味わえた年でした。本作は詩を書くことが私の実生活に悪影響を及ぼしているのではないかという悩みから生まれたものです。
紗野様のお言葉で、本作の産声を心から喜ぶことができました。「詩を書き続けることができて本当によかった」と。
 自分の詩を読んで下さり、それについてコメント頂けることが、これほどまで創作の力と勇気になると感じた一年はありません。
この掲示板が私の詩作の支えになっていることを再認識した次第です。感謝致します。どうぞ良いお年をお過ごし下さい。

編集・削除(未編集)

青島様 評のお礼です。  荒木章太郎

佳作の評を頂きありがとうございました。まだ自分の作品の手綱を掴むことができず、読む人に委ねてしまいます。今回も青島様の評のおかげで自分の詩のことが理解できた感じです。スマホをテーマに本作を広げていきたい気持ちになりました。精進します。今後ともどうぞよろしくお願いします。

編集・削除(未編集)

緋連雀  上田一眞

(昭和十九年初冬 山口・八幡馬場)

空きっ腹を抱えて 窓の外   
冬空を見上げた       *1
寒っむいねぇ〜

頭に冠を乗せた
綺麗な緋連雀が群れている
鳥はいいなぁ
赤い実がいっぱい
街路樹はくろがねもちの実が鈴なりだ


山口日赤(看護婦養成所)に入って
年が明ければまる二年となる
この頃 食料事情がどんどん悪化して
寮の食事は
米粒など数えるほどの芋粥ばかり
大根葉だけのときもある

満足な授業もなく
「欲しがりません勝つまでは」
こんな精神訓話ばかり
包帯の巻き方だけが上手くなった
もう少しで卒業だというのに…

あ母さんはいつ来てくれるかなぁ  *2
差し入れのはったい粉が待ち遠しい
砂糖なしでいいから
お腹いっぱい食べたいよ

友だちも
母のはったい粉を
こころ待ちにしている

噂では沖縄に行かされるようだ
お国のために
戦場を駆け巡る覚悟はあるが
こんな
へなへな腰じゃあ
看護婦として従軍するなど出来っこない


ああ 緋連雀が
胸をいっぱい膨らませ
窓の向こうで啼いている

 ツイッピ ツイッピ ツイッピ
 ヒィ ヒィ ヒィ(がんばれ)

励ましてくれたって どだい無理
お腹と背中がくっついて
動けないもの




(令和六年初冬 山口・きらら浜)

木の葉がさざめく
枝にとまる鳥影
風とともに揺れている

鳥たちの囀りが聞こえる
いのちの音

 ツイッピ ツイッピ ツイッピ
 ヒィ ヒィ ヒィ

冬鳥が啼く
彼岸からの使者だ

啼いているのは 緋連雀
啼いているのは 今は亡き母

ああ 懐かしい
母の好きだった緋連雀

ひもじい思いをした
オデキの出来た私の足に包帯を巻きながら
そんなことばかり
話していた

母を偲んで
今日ははったい粉を食べるとしよう




*1 私の母 山口日赤の看護婦養成所に在籍して
 いた
*2 母の母(私の祖母) はったい粉(麦焦し)を持っ
 て熊毛郡大河内村(現周南市)から面会に来た

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生きる音  相野零次

とくんとくんと やさしい音がする
どくんどくんと 力強い音がする

ふたつとも君の心臓の音
生きている証の音
深呼吸してごらん?
すうぅ はあぁ 呼吸の音 
それも君が生きるための音

じっとしているといろんな音が聴こえないかい?
ピッピッ
カタカタ
ジージー
パソコンの生きている音も聴こえる
  
人間の耳には聴こえないだけできっと世界は生きる音の洪水で溢れている

ぐおおおん ぐおおおん
がらんがらん からから
どろどろ ころんころん
 
これはきっと地球が回って生きている音

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