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三浦志郎様
評をいただき、ありがとうございました。SNS時代の言葉の拡散力と発した人の思いの乖離のようなものを書いてみたいと思いました。ご指摘のとおり、言葉を発するリスクも同時に高まっており、「何も言わない方が安全」という考え方になっている人も増えているのではないかと思います。これからも考えていきたいテーマだと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。
三浦志郎様、「青い鳥」に関する評価と感想をありがとうございました。
甘めの佳作ということで、本当にいただいて良かったのか、少し分かりませんが、嬉しく思います。
こちらでも何度も描いた喫茶店ですが、今回はちょっと視点を変えて描いてみたいと思いました。
お店にある鳥籠に入った青い鳥はちょうど私がカウンター席に腰掛けたところへこちらに頭を向けてじっと見つめていました。
その不気味さと不思議さ、そして青い鳥を探して幸せを見つけようとする童話とを絡めて描きました。
読んでいただき、気に入っていただけたなら幸いです。
これからもよろしくお願いします。
今回も私の詩を丁寧にお読みいただき、誠にありがとうございます。佳作
との評をくださり、とても励みになります。
そうですね…解体されずに空き家のまま残された家屋も、いつの間にか庭木が生い茂リ、
蔦に覆われ、あちこちに錆が出て、痛々しく寂しいものですね。
ただ壊されてしまって新築住宅が建つと、たいていの場合、その前にどんな家があったか、
すぐに忘れてしまいます。これも都会に暮らすことの虚しさのひとつかもしれません。
今後とも、どうかよろしくお願い致します。
三浦志郎さま 評ありがとうございます。
今までと違うタイプの詩なのは、今までと違うタイプの詩人さんが好きになったからですね。
最果タヒさんという人です。
散文詩で、ちょっとお洒落で、繊細で透明感があって、鮮烈な比喩を扱う人。
と僕は評価しています。
今までの詩は谷川俊太郎さんや長田弘さんの影響ですかね。
モノマネみたいなものだと自分では思ってます。
散文詩はこれからも続けていこうと思ってます。
また評価のほど、よろしくお願いします。
上田です。暑い日が続きますが体調は如何でしょうか。
被爆者を身内にもつ自分にとって、このテーマは書かねばならないものでした。
幼心に怖い話しとして何度も聞かされ、広島、長崎の記念館にも行って、その凄まじい実相を知りました。政治性、思想性の強い作品は好みではありませんが、言っておかないといけないものと思っています。場をお借りしましたこと感謝申し上げます。
1 荒木章太郎さん 「星吹くクジラ」 8/9
冒頭佳作です。「目クジラ」がふるってますね。二重の使用例です。想像上のクジラといわゆる人間が怒る時の表現です。ここに面白さと真面目さがあります。この詩の主人公はあくまで「俺」。
目クジラについて海に向かう。其処で行われることはー? この詩にはいろいろな要素があって、ファンタジーや童話的に読むことも出来るし、自己や世界に対しての学びもある。ユーモアもある。少量の哀しみもある。それらを語る詩行もきれい。今までにない求心力のようなものも感じることができます。大分こなれてきた気がします。一番好きかも。よって上記の評価です。
2 理蝶さん 「凪」 8/9
初連・2連は詩行として第一級だと思いますね。とりわけ目を惹くのは「~のけるんです」ですね。
詩的純度の高い各連で語られているのは、3連では人であることの哀しみのようなもの?
4連からは一転して、その憂いを自己のところまで降ろしています。どちらも身体性に関わることを問題にしているように読めました。上記のようなトーンで詩はフィニッシュを迎えますが、最後「やさしく頬にひびいてくるのでした」―ここですが、やさしい、に越したことはないのですが、この詩の基調トーンからすると、仄かに違和感を覚えたしだいです。これは好みの問題でいいのかもしれない。佳作はキープされます。
3 上田一眞さん 「被爆」 8/10
お馴染みの調べもの。今回は「温品」ですね。面白い地名ですね。なるほど、爆心地からは少し離れているのが理解されます。横川駅も含め、概ね位置関係も理解できました。二人の伯父上の行動は比類なき勇敢と健気です。根底に人助けの精神がないと出来ないことです。ここに見る惨劇の様相は、親族の目撃談だけに実感が伴います。実際に上田さんが聞かされたのでしょう。それと同時にこの作品の主な特徴となっています。当日の現場では放射能があることは知らないだろうから、伯父上も被爆したことになります。詩は以降、現代性を帯びてきます。現代社会の為政者のことです。流れとしては多少の違和を覚えながらも、これは書いておかねばならないことです。アメリカでは日本への原爆投下を是認する人は少なからずいるんです。とにかく日本は唯一の被爆国として声を上げ続けなければならないが、日本自体痛点になるのは日本が核兵器禁止条約に参加していない点でしょうか。当面、このジレンマをどうするかにかかっているような気がします。作品の性質上、評価は割愛させて頂きます。
4 詩詠犬さん 「アイスティーをのむ」 8/10
これは逆に評価が難しいのです。詩の主要部は2連、3連と目されますが、この詩は内容が極端に局限されているので、疑問も自然、多くなります。曰く「では、どんな飲み方なのか?」「他の飲み物ではなく、何故アイスティーなのか?」「この詩の真意は何処にあるか?」etc……、でしょうか。たまたまアイスティーを飲んでて、浮かんで来た背景はありそうです。それとも奥にもっと深い何かがあるのか?僕の中では、要約として、「無意識と連続性」そんな概念が浮かんで来たのですが……。評価は保留させてください。
5 秋乃 夕陽さん 「青い鳥」 8/10
これで普通考えられるのは「幸福の象徴」ということです。実話でしょうね。フィクション度は低いと思います。アンテイークな物が置いてあるような、ちょっと個性的な店を想像できます。2連、3連が面白いですよね。ここの感じ方と書き方ですね。2連はちょっとびっくりしそう。OFF気味の照明に照らし出されて、幻想的というか、やや不気味か?そんな場面を想像しそうです。3連は秋乃さん自身の受け取り方。終連の「少しぞわり」が案外この詩のホンネかもしれない。これが幸せの象徴とするならば、天井とは、相当珍しいところに予兆はあるものですなあ。甘め佳作で。
6 相野零次さん 「食事の用意」 8/12
相野さんがこういった種類の詩を書くとは、ちょっと驚きでした。
長いので、自分なりに段落に区切って読んでみました。まず「僕と君」がいる。そして「おとうさんとおかあさん」。これらは広義の生きものとしての「人」と捉えてもいいでしょう。そこから同心円的に広がる自然~世界~地球のこと。究極は神まで行き着きます。そういった森羅万象への思い。それらを修飾する言葉群は想像やイメージを思い切り奇抜な方向に飛ばしている。タイトルから察すると「世界に紐づけられて~」以降、終わりまでがこの詩の肝のような気はします。ごめんなさい、今までとまるでタイプが違うので、この詩の仕上がりがどうなのか、判断できません。評価保留とさせてください。
7 静間安夫さん 「解体工事」 8/12
廃屋の多さが問題になるご時世で、解体~更地~新築はまずまず健全なほうでしょう。
しかし家の解体とは、やはり一抹の淋しさを伴うもの。そんな事情をこの詩は上手く掬い取っています。冒頭が工夫されています。こういう出だしは物語を感じさせていいですね。まずは元持ち主の人柄が語られ、近所の人々はその工事を多分に感傷的に見る。ところが、工事業者は、そんなことはお構いなしに自分たちの仕事を機械的に遂行していくーその落差でしょう。
過不足なく言い切れていると思う。終わりの2連は(ああ、なるほどー)。また新たな悲しみに気づかせてくれます。ありがちな風景ながら、上手く捉えて佳作です。
8 温泉郷さん 「バタフライ・エフェクト」 8/12
まずは思考発出の時は、こういった丁寧語を使うとマイルドで静かで優しいトーンが出て、いいものですね。たとえば純粋な気持ちで発した言葉が大きくなって波紋を広げる。ありがちなことです。
早い話が、その人の為を思って言った言葉が「〇〇ハラスメント」になりかねないご時世です。
ただ、この詩の主旨を突き詰めてしまうと「だったら沈黙していれば」といった考えも成り立つのですが、それはこの詩の本意ではないでしょう。3連と5連の主旨を思い、静けさと優しさを味わうことにしましょう。佳作です。
評のおわりに。
まだ夏ですが、暗くなるのが早くなり、夜が明けるのも遅くなってきました。こうなってくると、僕は凄く憂鬱になります。
兆しとは人知れず、存外早く仕込まれるもののようです。 では、また。
紗野玲空様
今回も丁寧にお読みいただき、ありがとうございました。大変深いところまで読み解いていただけるので、うれしく思っております。この作品自体は、私がこれまでお会いしたり、一緒に仕事をしてきた尊敬する女性に対するエールのつもりで書いたものですが、紗野様の評を読んで、自分では気づいていない別の思いと経験が無意識に投影されていたことを知りました。ありがとうございました。今後ともよろしくご指導くださいますようお願い致します。
丁寧に読んで下さりありがとうございました。佳作を頂き嬉しいです。しかし、今回の投稿作も先生の解説が無いと伝わり辛い作品となってしまいました。本職では集団精神療法を使って対人援助をしています。私が日々仕事を通じて感じている、社会的テーマについて表現することも、創作活動の課題の一つとなっています。
本作では三連目で私が伝えたい体験と感情とをうまく繋げることができませんでした。「無となる」は素直に「自分が失くなる」にすれば良かった。格好をつけたが為に意味が伝わらなくなりました。また集団力動を表す専門用語の一つ「スケープゴート(羊の生贄)」の説明を読む側に任せてしまいました。どうしても私の詩は読む人に努力を要してしまいます。もっと感情や伝えたいことがダイレクトに伝わる詩が書けるよう精進したいと思います。
こちらこそ勉強になりました。
人の思いもよらない大きな力がこの世界を動かしているのは必然です。暑い日が続くのも仕方ありません。台風がやってきますが恐れなくて大丈夫です。大きな意味では、地球は何事もなく平和に回っています。小さないざこざがありますが、それは観察されています。
神様って絶対に存在するはずです。人間は賢いから、神様がこの世界のバランスを保つために行っているひとつひとつの事柄にすら、自分たちのルールを当てはめています。本当はぜんぜん違うと思います。神様の意図と全く違った答えが導かれていることもあれば、神様と同じような答えが偶然出来あがっていることもあると思います。
私は宗教家ではありません。特定の神様を信仰しているわけではありません。でも、あまりに人間に都合の良すぎるルールが蔓延しているような気がするのです。批判するつもりはありません。そんな気がするだけです。
例えばわかりやすく例をあげて、戦争って何であるのでしょうか。神様が私たちをもてあそんでいるのでしょうか。そうではないと思います。戦争って罪と罰の帳尻あわせをしているように思えます。悪いことをしている人間たちの罪が銃火器となって存在し、撃ち合うことによって罰を打ち消し合っていると思います。
核兵器がこの世には存在します。人間の罪の最も大きな存在です。撃ち合えば世界は滅びるといわれています。撃ち合わないように、神様は毎日、調整しています。
お金があります。人間が作り出したルールだと思います。そのなかで、最も複雑でよくできたルールであると同時に、最も罪深いルールです。なぜかはなんとなくわかるのではないでしょうか。銃火器も核兵器も全て、お金で買うことができます。簡単には買えませんが。
人の価値も、お金のあるなしで測ることができます。お金だけが全てではありませんが、お金がなくて飢えて死んでいく人がいるというのは真実なようです。ただの紙切れです。風が吹けば飛んで行って、燃やせば灰になる。ただの紙切れ。なのに、命を買うことができます。命とは食料です。人を救うこともできれば、殺 すこともできる。それがお金です。
神様の話に戻します。
神様は星なのだと思います。地球は神様の心臓です。地球が回っているということは、我々人間の心臓が動いているのと同じ意味だと思います。
我々人間や、動物のひとつひとつは、例えば血液を体中に運ぶミトコンドリアであったりします。我々人間も神様の身体の一部だということです。
地球が心臓なら、太陽が脳で、火星が肺で、水星が腎臓で、木星が胃です。太陽系ひとつまるごとが、一人の神様です。その中の星のひとつである地球に生きている人間一人は、神様の身体の細胞のひとつだといえます。
大は小を兼ねるという言葉がありますが、全くそのとおりで、宇宙はどこまでも大きいのです。人間が観測できる限界を遥かに超えて広がっています。もしかしたら、大きく大きく広がって無になる一点で、一番小さなものと同じになっているのかもしれません。大きく広がり続けるだけでなく、どこかで小さくなっているのかもしれません。ブラックホールやホワイトホールと呼べるもので、例えば100が限界ならば、100=0と繋がるのかもしれません。
人間の遺伝子には数十億年分の記憶が蓄えられているという話を聞いたことがあります。それが本当ならば、我々人間が生まれた日と、地球が生まれた日は同じなのでしょうか。
物理学や地学、心理学、いろいろありますが、実は全て神様の存在を明らかにするために人間が考え出したルールだと思います。
神様が本当に存在するとして、我々に何ができるのでしょうか。
祈ることができると思います。祈りとはなんでしょうか。
おはようございます、こんにちわ、こんばんわ、いただきます、ごちそうさま、おやすみなさい。
これらの挨拶は、簡易的な祈りなのではないでしょうか。私は独りでいるときにこれらの挨拶を口には出しませんが、無意識に心で唱えているような気がします。
日々、死者のために黙祷はしませんが、もしかしたら眠りについてからのひととき、意識がなくなっているとき、死者たちと言葉のない会話をしているかもしれません。
眠っているとき、人間は神様にとって都合のよい触媒とされているかもしれません。だから人間は眠るのではなかろうか……。眠っているときも含め、意識には出てこない、無意識なところで、人間は神様に触れあっているような気がします。
僕の父はおととし、この世を去りました。
もしかしたら神様の一部になっているのかも、いや、きっとなっているような気がします。僕も神様になれるのでしょうか。それはわかりません。実はもうなっているのかもしれません。
眠りについて意識がなくなったころ、僕は神様のひとりとして地球を動かしている……とかだったら、ちょっと面白いなと思うのです。
僕の中の神様、おやすみなさい。
ようやく祖母の通夜が終わり
帰りのマイクロバスに乗る
熟れきった疲れを
背もたれに預けて目を閉じると
日本は何県あるんだっけ
などと
年老いた親戚たちの
とりとめのない会話が聞こえてくる
無垢な白髪を
夜へ浸しながら
そんなことも朧げになってゆく
死を畏れないための
やさしい忘却の果てで
祖母は眠っていた
しにたい しにたいと言う人だった
けれど
忘れてゆくことは畏れていた
それとも
忘れられることを畏れていたのだろうか
ゆらめく記憶の尾鰭を
追いかけていると
とつぜん大きな破裂音がして
窓に映るわたしと目が合う
親戚たちの会話はあっけなく途切れ
みな一斉に見つめる窓の外
夜を喰らうように
打ち上がる花火の鮮やかさが
夜に濡れた瞳を占領する
歳を重ねて
大切なものを失ってゆくたびに
色褪せていった花火だけれど
今夜は
泣きたいほどに美しかった
夜を越えて打ち寄せてくる
花火の振動に
人生そのものが
肯定されているような
いつも唐突に訪れる
その感覚を知っている
歩くことと葛藤しながら歩く
長い道のりで
ふと立ち寄った画廊の
絵画のなかでたたずむ
白馬の神聖さ
圧倒的な力に包まれ
宇宙の一部となって見まもる
天体ショー
そっと抱きあげた
産まれたばかりの
剥き出しの命
この瞬間と出会うために
生きてきた
そう腑に落ちる瞬間
ここからまた
生きてゆける
そんな瞬間が
祖母にもあったはずだと
思わせてくれる
慟哭のように
歓喜のように
夜へしずみゆく花火を
一心に見つめていた