◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
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あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
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本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
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紗野玲空さま
このたびは日本詩人クラブのご入会おめでとうございます。
嬉しいお知らせありがとうございます。
紗野さんの更なるご発展をお祈り申し上げます!
君は優しい文鳥で
僕はくたびれたカラスだから
同じ空を見ていても
共に飛ぶことはないだろう
君の水彩画は愛されて
僕の油絵は気味が悪い
隣に飾られるだけで
春の日差しの夢が見られる
君が宗教なら
僕は聖書を読んで
象の貯金箱を献金する
お金はいつだって少ししかない
後ろ姿を見ていた
ガラス越しの笑顔を見ていた
ストーカーなんて呼ばないでくれ
後をつけたりしないから
会話なんて出来なくて良い
たまに近くに座れるだけで
僕は詩を一つ創れる
君と詩の中で笑い合える
私の町には城跡がある
久しぶりに行ってみた
そこにはたくさんの桜の木が植えられている
もう花は散り緑の葉に覆われていた
人の姿はなく静かだ
天守台に登ってみる
町が一望できた
様変わりしたところと
昔と変わらないところがあることに気づく
今まで町を上から見たことはなかった
吹いてくる風が心地よい
空は曇っていた
追手門へ来た
門の周りには石垣があった
手を触れるとかすかに温もりを感じる
石は何も語らない
この城は戦国時代に築かれた
乱世の中で戦った人たちを石は見てきたはずだ
それからいくつもの時代を経て
今は花見に訪れる人たちを見ている
これからも花見を楽しむ人で賑わってほしい
辺りに日が差してきた
某(それがし)に名前はない。
時に豆蔵、五分二郎、一寸法師などと
呼ばれている。
その時々、呼ぶ者によって某の名前は変わる。
今は気ままに旅をしている。
テレビで見かけたら
ネモフィラがきれいに咲く場所へ。
お椀の船旅では海原は越えられず
潮風に吹かれる若葉につかまり
空路にてやってきた。
道中の天気は晴天なり。
空はどこまでも透明な青さを反射させ
海はどこまでも深みのある青さを沈ませて
遥か遠方に青の境界線一本が
異界への彼方のようである。
海岸沿いの街に
ネモフィラが咲き乱れる丘が見える。
地面が空を写したような色に染まっている。
空の青だけではなく
雲の白を降らせたようなネモフィラの群れ。
その一輪に某は降り立つ。
吾輩の背丈からすれば
ネモフィラの一輪でも
目の色を青に染める。
若山牧水氏の白鳥の短歌を思い出す。
白鳥の孤独が此処にあるようである。
空も、海も、地面も
すべてが青に染まる世界の中に
某だけが一輪と同じでしかない。
無限かのように青が注がれる中に
若葉を傘のように差す某の色が孤立している。
青を普段から意識していない。
でも、世界は青に流れている。
某の視界を染める青。
某の周りを包む青・青・青。
此処だけはなく空と海が青を繋ぎ
世界の青へ繋がるような錯覚。
青の迷宮を作るような
ネモフィラの群れが
風にせせらぎ
あざ笑うような音に聞こえて
目を覚ます。
小さな個である某が
空に繋がる感覚
その孤独が丘の片隅に転がっている。
※補足
舞台は 茨城県にあるひたちなか海浜公園
みはらしの丘 ネモフィラより
写真はフリー素材サイト フォトACより
ご存知だとは思いますが、若山牧水の短歌もあわせて。
白鳥はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ
ロックンロールケーキだ
棘のついたものばかり
がっついて飲み込んできたから
喉が爛れて歌えなくなった
ロックンロールはあきらめた
権力はフェイクに丸めこまれた
敏感で繊細な世界で
どかどかシャウトする度に
君を傷つけてしまう
今の時代、傷を塞ぐのに
バンドとは言わないらしい
俺の頃はロックンロール
バンドエード
言い方は違えど
暴力に対して暴力で
やり返していた
歪みと騒音が
人をイラつかせてしまう
閑静な住宅街で
シェルターは造られた
学校や教会や寺院が
避難所となる
墓地は聖地として
お金を稼がなくては
いけない世界では
壁ではなく傷が問題となる
静かに寛げねば
周りに迷惑をかけてしまう
傷をなめ合うことで
真実はカーペットの下に滑り込む
ぶつかり合いは騒音とされ
声を上げる者は
空気の読めないやつになる
黙ることでしか
愛を示せなくなった
ロックンロールは死んだか
いいや、まだ役目はある
心だけを揺さぶるのだ
ロックンロールケーキだ
くるくるとした優しさで
世界のてっぺんを目指す
「結局はとんがるのね」
君に呆れられた
ロックンロールケーキだ
本作「隣で眠る君に」を丁寧に読み込んで下さりありがとうござます。佳作と評して頂きとても嬉しいです。
主人公は年老いてゆくごとに、さまざまな喪失を重ねていく中で、重病を患う妻の看病を体験します。そんな時に、なぜか幼少期に母や父に手を引かれて、蛙や虫が鳴く畦道を歩いて銭湯に通った事を思い出します。当時の父母は何も話してくれなかった。だけど、今は、当時の自分が父や母の孤独感を敏感に受け取っていたことに気づきます(看病することで、ようやく妻との関係に目覚めたのです)。だから、かつて「目覚めることを知らない夜」の中にいた彼は、悲しみのあまり言葉は失ってしまったが、死に向かう妻よりも朝、早く目覚めることができた。言葉を持たなかった頃の自分を思い出して、妻との関わりを改めようと試みます。「目覚めることを知らない夜へ向かう妻」に対して、目覚めることを信じて交流し続けることが愛だと理解するのですが、まだ不十分です。
私自身が、作品を通じて人と触れ合うことを恐れ、読み手(他者)に解釈を委ねていることに気づきました。これでは、主人公の愛は妻に伝わらないでしょう。やはり鳴いているだけではだめで、言葉を失っても、なお言葉で表現しようとする心根が必要だと思いました。
「いってきま〜す!」
「いってらっしゃい」
「いってきま〜す!がんばるね!」
「いってらっしゃい!がんばってね!」
あっちでもこっちでもおおきなこえの
ごあいさつがきこえる
タンポポのタネさんたちがとんでいく
しろいわたげにつかまって
おかあさんタンポポからとんでいく
「きをつけてね」
「こわくないよ」
「わたげにしっかりつかまって」
おかあさんタンポポはしんぱいがおと
がんばれがおがまざってる
タンポポのタネさんたちはわらってる
「だいじょうぶだよ」
「わたしはあっちのやまにいこう」
「ぼくはむこうのかわらにいこう」
みんなおかあさんタンポポにてをふってる
タンポポのタネたちはみらいをゆめみて
りっぱなタンポポになるとこころにきめて
おかあさんタンポポからたびだった
おかあさんタンポポはしんぱいなかお
なみだをながしても
さいごはえがおでてをふった
「だいじょぶ がんばれるよ」
こころのなかでそっといった
青島江里様 お世話になっております。申し訳ございませんが、投稿作品の中に「ダンボール」を「ダンポール」と誤記した箇所がございましたので、訂正いたしました。ご了承ください。
紗野玲空さん
日本詩人クラブのご入会、おめでとうございます。
日々、詩作を発表する場をみなさんに提供してくれる
紗野さんの活動はほんとうに素敵ですね!
私も日本詩人クラブの会員なのですが、
まだ一度もイベントに参加したことがないので、
そろそろ顔を出そうと思っています。
なので紗野さんにも会える日を楽しみにしております。
挨拶が遅くなり申し訳ありません。島様、評価をありがとうございます。
ご指摘ありがとうございます。読みなおすと確かにラストの3連は「桜」のイメージが切れていました。
先生のお言葉を手本に、練り直してみます。
助詞のご指摘もありがとうございます。「向日葵」は私は気づけなかった配慮でした。
こちらも、少し別の表現に変えてみます。
ありがとうございます。もっと精進します。またよろしくお願いいたします。