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★★ << 2つの掲示板のご案内 >> ★★

◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)

なお「MY DEAR掲示板」では、新規ご参加の際に、ペンネームとメルアドの届け出が必ず必要です。
これは掲示板内の安全を守るため、管理人に限って把握させて頂くものです(他へは一切出しません)
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誰でも、どんな人でも、気軽に詩に親しんでもらうための掲示板です。学生さん、小中学生の方も歓迎です。
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どうぞご希望に応じて、各掲示板をご利用下さい!!!

編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

枯れない花瓶  温泉郷

「枯れない花瓶」ですか?
冬にはアネモネを
春にはミモザを
夏にはトルコキキョウを
秋にはケイトウを挿したいのです
この花瓶に挿した花は枯れないのですか?

いえ いえ
そうではなく
この花瓶が枯れないのです
花瓶に挿した花はもちろん枯れますが
この花瓶は枯れません
挿された花が枯れても
この花瓶は枯れません
だから
「枯れない花瓶」というのです

花瓶はもともと枯れるものではないでしょう?

いえ いえ
そうではありません
花瓶も枯れるのです
枯れた花瓶に花を生けても意味がないのです
ですが この花瓶は枯れません
だから「枯れない花瓶」というのです

是非 お買い上げください

編集・削除(未編集)

ロッカールーム  荒木章太郎

都合の良い夢ばかり見ていた
夢を見るために働いていた
今日一日の糧を得るために
通勤電車で左右に揺られ
進むことも戻ることもできず、
ただ運ばれる体

会社に着いてロッカールーム
ヒト型に膨らんだ私をしまい込み
作業着に着替える
最近気づいた
へその緒のような命綱のコードが
床の闇から襟元に伸びていたこと

(ずいぶんとアナログだな)

デジタルな携帯を置き去りにして
目の前の鏡が灯台に見えた
昨晩の夢が再生される
動画配信のように一万再生
愛した人も友も家族も
登場人物の顔はすべて私

これが現代のナルキッソスか
古い神話が今日を侵食していく

サイレンが鳴る緊急警報
上空では天使が輪を描き
歌う

「災いが君を目覚めさせ
苦しみが君を前へ進ませる
上に行けば舞い上がり
下に行けば絶望の淵
目を開いて他者を映すことで
お前の世界は前に動く」

鏡から視線を外すと
扉の向こうに広がる道が
光の中で待っていた
今日は定時に上がるとするか

編集・削除(未編集)

銀雪華 上原有栖

寒風が吹く冬の夜に
小さな小さな雪華が咲いた
銀の光を放つ幾何学模様の花びらは
同じ銀色の満月が見下ろす丘で
きらりきりりと輝いている
ふと辺りを見回せば
彼処にひらり
此方にふわりと華が舞う
音を奪いしその貌はそれぞれ
闇に揺らめいた焔であったり
はたまた天から落ちてきた箒星のようで
白く美しい顔佳草にもどこか似ていた
さあこの世を白く染めよう銀雪華
見たくないものはこのまま隠してしまえば良いさ
咲き誇る華は幾重にも重なり合い
この夜の黒を何処までも
白く儚く染め上げるのだ

編集・削除(編集済: 2025年01月15日 02:20)

橋の上の靴  樺里ゆう

十一月の雨上がり
橋の上に
男物の黒い革靴が落ちていた

泥の飛び散ったそれは
左足だけ
右側の片割れも
靴の持ち主も
あたりには見当たらない

ちょうどそのとき
橋から見渡せる西の空には
薄明光線
いわゆる「天使の梯子」がかかっていた

ああ あの靴の持ち主はきっと
うまいこと天使の梯子に掴まって
空に昇っていったんだろうな──

わたしはなぜか
そんなことを思った

それから二か月が経った今でも
あの靴は
橋の車道の隅に転がっている

誰も
迎えには 来ない

編集・削除(編集済: 2025年01月14日 20:42)

色について語ること  松本福広

混じり合えない色同士だ
今は様々な色があるけれど
神様は最初は二色しか作らなかったようだ
禁断の果実が様々な色を作ったのだろう
白だけでも二百色あるという
それには収まらない色に溢れている
私はどちらの色のことも
一概には語る術をもっていない
個々を見れば時に混ざり合い新しい色を生み出し
時に叩きつけられ共存を許さない
内在する色
色は夢を見るのだろうか
色は目指す方向があるという
色は求める方向があるという
色はそれぞれに歴史をたどる
歴史の中で今に至り
私たちは様々な色があることを知る
膨大すぎる理解できない情報の処理に
今度は単純化に努めようとしてしまうのか
時折それを忘れそうになる
神様が作った二色は忘れそうになるほどに
様々な色がある中で
自由な色の獲得を
色の在り方を目指す中で
どうして
色を一元的に語りたいのだろう
様々な色彩が溢れ過ぎる中で
人はその色を扱うのに不十分なのか

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再度のご連絡 ★★ピンチヒッター評者のお知らせ★★  島 秀生

先にご連絡のとおり、

2025年1月14日~1月16日、ご投稿分の評については

井嶋りゅうさんに代わって、

荻座利守さんが、評者を担当してくれますので、

よろしくお願い申し上げます。

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青い川  樺里ゆう

出雲市に転勤してきた九月のこと
出張のため乗り込んだ高速バスの車窓から
道沿いに流れる斐伊川(ひいがわ)を見た

川が、川が青い!
青い川なんて初めて見た
まさしく空を映した鏡のようだ

それまで私が知っていた川は
故郷の 山間(やまあい)を流れる
苔色や茶色の川だった
水面を覗き込むように垂れ下がる 竹の葉が映す色
雨の翌朝 激しい濁流が染め上げる色

そう
平野を流れる広い川は
空の色を正直に映し出すのだと
私はこの町に来て
初めて知ったのだ

あれから五か月が経つ
出張のたびに
私はバスに乗って
窓から川を見つめている

みぞれが降る一月の午後
川は青磁の色をしていた







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大変ご無沙汰しております。
またどうぞよろしくお願い申し上げます。

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水ぶくれ 飴山瑛

白い夜
眠っていたから
固まった目脂が
はがれる

目覚めるのが
こわいから
この部屋は
ぬるいまま

葉の落ちた
枝の隙間から
こぼれるひかり
影の形に焼かれた肌
冷たいままに

愛がなにかを
救えるなら
迷わずに
いられたけれど

赤から紫
そして白へと
山際のそば
心臓だけが
たしかなものだから
いつまでも
立ちつくしている

枯葉を踏む
割れて
粉になる
輪郭は
真実だから
いつまでも
ひとり

私のかたちに
雪がよけていく
地面は
いつまでもかたい

膨れた霜柱を
徒に砕いては
指先が少し痛むのに
よろこぶ

そこにいるだけで
いつからかさみしい
あなたはそこにいるのに
いつまでも

ただ
触れたところだけ
あつい

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存在  静間安夫

冬枯れの庭に面した
鎧戸を開け放った瞬間
柔らかい朝日に照らされた
目の前の地面で枯葉が踊り
かすかに
土ぼこりが舞い上がった
そして そこはかとない
羽ばたいたような音…

鎧戸が突然開けられたのに驚いて
確かにそこの地面にいたはずの
何かが飛び去ったのだ
ツグミだろうか?
それとも他の小鳥だろうか?

しかし
飛び去ってしまった今
それが何だったかは
永久にわからない

ただ、何かが
存在していたことだけは
間違いない

もしかしたら
それは
神だったかもしれず
あるいは
わたしが愛した人の
面影だったかもしれない

いや
幼いころの
わたしのようにも思えたし
あるいは
過ぎ去りゆく
時の後ろ姿を
垣間見たのかもしれない

こうして
いくつもいくつも
「…かもしれない」
を綴っていくのは
たしかに
とりとめのない空想だけど
不思議に新鮮で
久しく無聊のうちにあった
こころを慰めてくれる

そして
わたしが
こうして気ままな想像を
楽しむことができるのも
あのとき
飛び立った何かが
その姿を一瞬にしてくらまして
自らを暗示するに留めてくれたから

きっと
謎を残すこと、
余韻を残すことこそが
その存在を
忘れ難くするに違いない

大切なのは
正体を現さず
羽ばたきの音だけを
響かせることなのだ

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ひとコマ

一雫
一瞥
ひと欠片
星の瞬き
一瞬のかぜ
刹那のおもい
漫画のひとコマ
映画のワンシーン
うたのワンフレーズ

ひとコマ ひとコマが
ぱら ぱら ぱら と
ひとこと ひとことが 
ボソ ボソ ボソ と 
生まれ 出ずる
生まれ 出ずる

これまでの
長い 長い 時間のなかで
ほんのほんの 一瞬の できごとが
結ばれ 繋がって 記憶され 語られ
しずかに 粛々と 伝えられて きた きた

そして 新たな 新たな ひとコマが 
今 始まろうとしている 
始まろうと
している

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