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編集・削除(編集済: 2023年10月25日 04:10)

鏖  積 緋露雪

電脳の登場により、
人間の思考もDigital化してゐるのではないかと
つまり、0か1といふ余りに極端な思考に陥ってゐるのではないかと
否、この系譜は既に第二次大戦のヒトラーによるユダヤ人のGenocideに
象徴されるやうに世界の何処かで戦闘が起きると
「奴は敵だ! 敵は殺せ!」
といふ埴谷雄高が生前何度も警告した
憤怒に囚はれた人間には鏖の原理が頭を擡げ
最早、其処から抜け出すどころか更に悲惨なことになる。
つまり、ドストエフスキイが『カラマーゾフの兄弟』でイヴァンに語らせた
「人間ほど芸術的に人間を殺す生物はいない」といふやうな意味のことになるのだ。
つまり、いかに残酷極まりなく人間を殺すかに重点が移り、
その競争となる。
なんと愚かなことか!
その愚かなことが電脳の日常への浸透により汎用化してしまったのではないかと
恐れ戦いてゐるのは私だけなのだらうか。
それはあれかこれかと懊悩した丁抹(デンマーク)の哲学者で
世間により迫害され続けたキルケゴールの選択の項目が
死か生か、つまり、0か1の選択へと
その項目が変遷してしまったのではないかと危惧される。
今日も人間が自ら死んでいったり、敵として殺されてゐる。
この生のみがTower Apartmentの如く
死の大海の中に忽然とそれも物凄く高く佇立してゐる世界観は
途轍もなく危険なものである。
水際の浜辺こそが生あるものが生きるべき世界であると思ふが、
それを最早許す余裕は誰にもなく、
電脳の処理速度に引っ張られる形で生き急いでゐるやうにしか見えぬのだ。

穏やかな十月の或る日、
すやすやと微睡みの中に埋没してゐると
聞こえていくるのは
「生きたい! 生きたい!」
といふ声のにのみで、
私は彼らと共に夢の中で鬼ごっこをしてゐたのであった。
「生きたい! 生きたい!」

編集・削除(編集済: 2023年10月24日 08:36)

音楽の言葉  エイジ

もし音楽が幾千もの言葉を語るなら
多分僕は君を語れるんじゃないかな
もし音楽があらゆる絵画を描くなら
多分僕は君を上手く描けるだろう

もし音楽であらゆる感情を表せるなら
今の君への想いを音に乗せるだろう
音楽が人の気分に作用するものなら
今の君の気分を高めることだってできる

ピアノを弾き始めた僕に君は言う
なぜご自分の音楽で語らないのですか?
ごめんちょっとジョン・ルイスに酔ってただけさ
とても言葉では語り尽くせない君というもの
音はその間を縫うようにして埋めてくれる

ふと振り返った僕は森へ向かう
やがて聞こえる風の音を弾いてみよう
小川のせせらぎの音を弾いてみよう
雨粒の降る音を弾いてみたら?
この地球は限りない音楽の創造主

もし音楽が幾千もの言葉を語るなら
詩なんて書いても無駄じゃないだろうか
音は言葉の間を 行と行の間を
縫うようにして埋める言葉なき言葉

編集・削除(未編集)

雨音様、評のお礼  理蝶

雨音様、お礼が大変遅くなってしまい申し訳ありません。
ご指摘いただいた箇所、同じ言葉を繰り返さないなど気をつけて作り直してみます。
じっくり詩を書くのがどうも苦手で勢いで書いてしまうことがよくあるので、なんとか落ち着いてじっくり書けるように頑張ります。
またよろしくお願いします。ありがとうございました。

編集・削除(未編集)

煉󠄁獄のニューギニア  上田一眞

これは戦後程なくして亡くなった
父の実兄(伯父)の体験談だ

伯父は
太平洋戦争の主たる戦場を渡り歩き
ニューギニアにいた
北支で再編された伯父の部隊は
寒冷地の装備のままニューギニアに上陸
島の各地を転戦した
そして
次第に敵軍に圧迫され
西へ西へと追いやられた

ニューギニア島の面積は
日本の二倍以上
島とはいえ途轍もない広さだ
敵軍の反攻が始まって
輸送船は次々に餌食になり
日本軍の兵站線はズタズタになった

食べるものは欠乏し
僅かな米と塩だけを持って行軍
満足な地図もなく
大密林を彷徨った
想像していたのと違い
ジャングルに果物などの食い物はなかった
野草は勿論 飛蝗や地虫
朽木のなかにいる幼虫まで掘り出して食べた

伯父達は密林を抜け出て
かろうじて海辺にたどり着き
露営した
炊飯すると煙があがるので敵に狙われる
火を使えないから生肉を食った
野豚を捕まえたのだ
すると全員下痢になった
酷い腹下しで
もう二度と豚は口にすまいと思った

皆んな衰弱した
動けるもので椰子の木の筏をつくり
手榴弾で魚を採った
綺麗な魚が沢山採れたので皆喜んで食べた
すると暫くして苦しみだした
毒魚だ
それでも食べ物がないので
採ってきた魚の内
内地にいる魚に似たものを選んで食べた
地味だが鮒に似た魚が美味かった

部隊の多くの兵が
餓えと下痢とマラリアに倒れた
薬など全くない
自決者が出た
死臭が漂うなかを亡霊が夜な夜な徘徊し

 …国へ帰ろう 

と戦友を誘いに来た
死相が出ていないかお互いの顔が気になった
発狂するものが出るなか
戦争が終わった
敗戦だ
伯父は帰還できた数少い兵の一人だった

ある記録によれば
ニューギニア戦線の生存率
一割未満
数ある戦場でも
悲惨さは一二を競う島であったという

編集・削除(編集済: 2023年10月21日 12:03)

栞  ベル

栞で挟まないと
もう見つけられないような一瞬の思い出だから
あなたの中には残らないでしょう

あなたと過ごした一瞬こそが
私の中の永遠です
笑って

あの日ともに生きたことが
ずっと支えになって生きてきた

太陽が昇る朝を
あなたもどこかで迎えているでしょう
忙しい毎日をしあわせ色に染めながら

ともに過ごすパートナーと泣いたり笑ったり
もしかしたらランドセルの背中を見えなくなるまで見送ったり
そんなことを想ってる

今を生きるあなた
けさは鳥が鳴いている
木々がざわめく
窓を開けたら今年初めての金木犀の香りに出逢えた
そっと目を閉じる
大きく息を吸いこむ
ほんとうはこんなに近くにあるしあわせを
私にも気づいてほしい

編集・削除(未編集)

夢   晶子

早く帰してください
君は言う
ここは私のかりそめの場所
あなたは私にはどぎついのです
激しく動く心臓も貪欲な腸も
真っ赤なあなたにつられて
私まで炎のように赤くなってしまう

でも
僕は言う
君は気持ちいいのでしょ
くすぐったいのも
痛いのも
僕につられて高まるのも
僕も君に反応するのは辛くて良いよ

しがみつかないでください
帰りたいのです
汚れきる前に
命を奪って長らえる身体から
次々と来る刺激で私が怪しくなる前に
清らかな場所に帰りたいのです

君は君を良いようにイメージしているだけ
君を死ぬまで離さない
だって僕達はひとつ
君はいつか機能しなくなる内臓という僕が見ている
心という儚い夢

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カモミールの白い花に寄せて  久遠恭子

ひと言話しては無口になって
沈黙が怖くて無理に話しかける

搬送されたのは救急病院で
怪我で言葉を話せなくなった父に
何を話しかけたらいいのか分からなかった

母はこれからどうなるのかと心配していて私は口籠るしか出来なかった

数週間が過ぎて病院に行く道すがら
カモミールの白い花が一輪だけ街路の片隅に咲いていた
私はそれを手折って父の鼻先に近付けたらニコニコと笑ってその匂いを嗅いでくれた

父に対していい思い出ばかりではなかったけれど
動けなくなった父を見て
全て許そうと思った

ある日の早朝家で寝ていると
電話のベルが鳴って病院に呼び出された
危篤ですと言う
けれど病室で父は息を吹き返し私に指先でよく来たなと挨拶した

なあんだと思っていたけど
家族が集まって皆んなが見守る中
父は息を引き取った

とても我儘な父だったけど
亡くなって十年近くなった今でも
あの時のニコニコした笑顔は忘れない
お父さんありがとうね

編集・削除(未編集)

疲れたら飛んじまえ 司 龍之介

疲れたら飛んじまえ
宇宙まで飛んで
星々を巡って
このささやかな感情を
置いてきぼりにするのだ

遠くであなたが泣いている
そっと抱きしめる 神様になったつもりで
あなたは気づいているだろうか
どれだけ愛されているかと
そんなはずはない そう言うけど
僕が愛してる そう神様になったつもりで

疲れたら飛んじまえ
宇宙まで飛んで
星々を巡って
今日を生き抜いた自分に
精一杯のご褒美をあげよう

あなたはこの世でたった一人の存在
尊くないわけがない
神様が手塩にかけて作った存在
愛されてないわけがない
だから羽ばたいて飛んでしまおう

疲れたら飛んじまえ
宇宙まで飛んで
星々を巡って
全てと一つになった気になって
この世界の神様になった気になったりして
明日は今日より良い日だよ

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天敵  妻咲邦香

真っ赤に熟れた木苺の
そのすぐ隣
触れそうなくらいの距離で
薄目開けて強張る背中
私、あなたの天敵じゃありませんよ
と、呟きながら
笑い噛み締め
顔近付ける

私、こう見えてただの枝ですよ
とでも言いたげに
動かない
動けばいいのに
触れちゃいますよ
いいんですかと
それでも渋々やっとこさ
一歩前に進んだだけで
案の定、指先触れて
木苺のすぐ隣
太陽が覗き込む
どれどれ、と

編集・削除(未編集)

にゃおんシステム使えます 紫陽花

私は野良猫
ご飯は自分で
ちゃんと見つけるの
そんなの当たり前

今日はさつまいも畑で
バッタをみつけた
茶色い小さなバッタに
後ろから
息を潜めて 体勢低く
しっぽもなるべく揺らさない
そーっとそーっと近づく
私はジャンプする
小さなバッタは
私が前脚を下ろす瞬間に
スーッと音もなく飛び立つ
にやりと笑いながら
バッタは猫じゃらしの草むらに
スーッと降りたつ
猫じゃらしも茶色い
バッタも茶色い
さわさわさわさわ
猫じゃらしたちが
バッタを隠していく
私もそーっと
猫じゃらしの草むらに入る
ただもうバッタが見えない

仕方ない 今日は
にゃおんを使おう
にゃおんと鳴けば
おやつがもらえるあの軒先
どんぐり転がる小道を抜けて
近寄る小学生を無視して
私は走る走る

にゃおん にゃおん
スーッと網戸が開く
もう1回 にゃおん

おやつをもらいにきたの?
さあどうぞ
にゃおんシステムは最高だ

編集・削除(編集済: 2023年10月19日 12:34)
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