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ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

受け取ってもらえなかった愛は  津田古星

あなたに受け取ってもらえなかったわたしの愛は
どこへ消えたのだろう
清らかな愛も ささやかな心遣いも
行き場を失った恥ずかしさに
風に吹かれて
空の果てまで飛んでいったのか
地中深く隠れてしまったのか

あなたが果たさなかったあなたの約束は
どうなったのだろう 
真摯な約束も 軽い口約束も
傷ついて 途方に暮れて
水に流され
どこかの岸辺に打ち上げられたのか
海の底に沈んでしまったのか

愛も約束も 消えてしまうはずはない
恨みや憎しみに変わることなく
薄衣のようにふわりと
あなたの肩を被い
あるいは
小鳥のようにちょこんと
あなたの肩に留まって
きっとあなたを見守り続けている
愛を受け取らなかったあなたを
約束を果たさなかったあなたを
幸多かれと

世界中の
受け取られなかった愛や
果たされなかった約束が
地球に満ちて
見守り続ける
平穏であれと

編集・削除(未編集)

月下の旅路  白猫の夜

とある望月の宵のこと
月は眺めておりました
ひとりがひとりの手を取るのを
その手が握り返されるのを
しかと見つめておりました

今から語るはとあるお話
突如真ん前に飛び込んできた
ふたりの人間の物語


神無月の晩のこと
虚ろな瞳で月を見あげて
涙を流す貴方の御手を
今宵 拝借致しまして
共に天へと参ることに

手を取り合って
髪を靡かせ
竹の林を駆け抜ける
頭をよぎった記憶はまるで
走馬灯でありました

共に堕ちれる地獄なら
天国に他ありません
幼い貴方は仰りました
ですが私は答えなかった
悲しげに笑った貴方の顔を
きっと来世も忘れるまい

いつの間にやら薮から飛び出て
真ん前にあるは大きな月
足元はおあつらえ向きとばかりに
広がる真暗の崖にございます

今更怖気付いた私の腕を
くいと引っ張って促したのは
ほんのり頬を染め上げた
あの頃のような貴方でした

ほら 一緒に
ひぃ ふぅ みぃ
思っていたより怖くはないね
だって今宵は満月だろう

嬉し涙を上に 上に
額を合わせて 足を絡めて
ひとつに混ざり合ってしまえば なんて
過ぎたことでありましょうか

ほら 一緒に
ひぃ ふぅ みぃ
互いに目を閉じ音を聴く
背後に近づく死の気配

ほら 一緒に
ひぃ ふぅ み

あの時貴方のお誘いを
断ったことを悔やんでいます
虚ろな心を抱かせたこと
心の底から悔やんでいます

胸の上にある肉体の
鼓動が遅くなっていくを
温かな赤に包まれて
安堵したように眠る貴方を
動かない腕でかきいだく

互いに冷たくなりゆく体温に
安堵したのは私もです
ようやく貴方をこの世界から
救い出すことが出来ました

優しい者が割り食う世界に
貴方は決して似合わない
身勝手だとはわかっていますが
貴方の救いになれたこと
その見届けが出来たこと
それこそが私の救いでした

どうか来世は幸せに
私のあずかり知らぬところで
平穏に暮らしてくださいましね


息を引き取ったのは同じ刻でありました
なんとも偶然
いえ 必然と言えましょう
望月の見守る神無月に
世を儚んだ二人の旅路
願わくばふたり一緒にと
希わずにはいられません

編集・削除(未編集)

日本語  静間安夫

「おい、ところで、おまえ今年いくつになった?」

「失礼ね、女性に歳を聞くなんて。だいたい、あなたと同い年に決まってるじゃない。同じ年にこの門の両側に植えられたんだから」

「それもそうだな…うっかりしていたよ。お互いに当年とって150歳ということか」

「そうよ、それにしても時が経つと、いろいろ変わるものね…50年前、100年前には、こんなに大勢の外国の人が、このお寺に参拝に来てくれるなんて、思いもかけなかったわ」

「たしかに。今日は天気もいいし、参道は観光客でいっぱいだけど、かなり外国人が多いね。ほら、門の前で押し合いへし合いしながら写真を撮ろうとしてるのも外国人だよ。ちょうど俺たちが満開になったからかな?誰かが『○○寺門前の紅白の桜』とかいってSNSに写真をあげたのかもしれない」

「まぁ、オーバーツーリズムとか、いろいろ問題はあるけれど、でもこれだけたくさんの海外の人が、日本の風景や文化に興味を持って見に来てくれるのは、やっぱり嬉しいことよね」

「俺も同感だ。今や日本は世界の人たちにとって遠い極東の国ではなく、かなり身近な国に感じられるようになったんじゃないかな?併せて、日本の文物に対する理解も深まってきたと思うよ」

「きっとそうよ。でも、そんな時代になったにしては、肝心の日本人が自分たちの良さを本当にわかっているか?っていうと随分あやしいものね」

「まったくだ!だいたいからして、一番大切なものを自ら粗末にしているからね」

「そうそう、世界中を見回しても、これほどオリジナルで素敵な言葉を祖先から受け継いだ国民は少ないかもね」

「そのおかげで、どれほど心豊かな生活を送れているか、あまり気付いていない。例えばだ、産まれたばかりの女の赤ちゃんに親御さんが俺たちの名前をつけようとしたら、少なくとも候補が三つあるわけだ。まず漢字一字の『桜』、次にひらがなの『さくら』、それにカタカナの『サクラ』だ。この国の言葉は、同じ音を三つの違った文字で表すことができるからね…どうだい、桜ちゃん、さくらちゃん、サクラちゃん…どの名前にもそれぞれのニュアンスがあって、それぞれに可愛いらしい。一つに決めるには、ご両親もさぞ悩むことだろう」

「ほかにも例は幾らでも挙げられるわ。昨日うっすらと粉雪が舞ったけど、お雪さん、おゆきさん、おユキさん…なんて三人いたら、あなた、どの名前の女性にも、会ってみたくならない?」

「その通り!ただ、おまえが妬かないでくれればだけど…まぁ、それは置いといて、同じ yuki という発音でも、表す文字によって語感が違うからその名前を持っている人のイメージも変わってくる。このことひとつとっても、日本語がいかに繊細な表現力を持っているか、わかろうというもんじゃないか」

「そうした繊細さが豊かな文学を生み出したのはもちろんだけど、それだけじゃないわ。もともと人間が物事を考えるときは、言葉で考えるのだから、日本人が考えて創り出したものは、全て、日本語の力が関係してるはずよね?だとしたら、この国の人たちが古くから丹精込めて生み出し、受け継いできた、数々の工芸品や織物が、なぜあれほど類まれな美しさと繊細さを併せ持っているのか、その理由がわかる気がするの」

「伝統工芸だけでなく、日本の工業製品の品質の高さも同じ理由だと思うよ。とりわけ現場技術の分野では観察した事実を丁寧に表現し、微妙なニュアンスまで含めて伝え合うことが重要だけど、まさにその際、日本語が大きな力を発揮しているに違いない」

「こうした背景がわかれば、最近の極端な英語教育推進論がどれほど危険なものか、おのずと気が付いてしかるべきよ!そうじゃなくって?日本語の勉強が中途半端なうちに、英語の勉強に重点を移してもいいことなんかないわ!」

「まぁ、そう熱くなるなよ…ただ、おまえが言ってることはもっともだ。たしかに、将来の日本人が、みな、自由自在に英語が話せて、英語で思考できるようになったら、ビジネスの分野で相応の効果は得られるだろう。でも、その反面、日本語の能力が下がってしまったら、日本人独自の発想や創造力は間違いなく失われる。そのリスクは十分考えるべきだ」

「そうなったら、日本人は世界の中でアイデンティティをなくしてしまうかもしれないわ。これと言って特徴のない平板な国に次第になっていき、それこそ50年後、100年後には、大勢の人が海外からお参りに来てくれる様子を見ることもできなくなってるかも…もちろん、私たちが枯れていなかったとしての話だけど」

「だからこそ、俺は、日本人のアイデンティティとは何か?と問われたら、『それは日本語です』と日本人自身に答えてほしいのさ!」

編集・削除(編集済: 2025年02月24日 11:26)

水無川 様 評のお礼です。  荒木章太郎

本作品につきましても、丁寧の読んで下さり、また貴重なご助言ありがとうございました。
 自分の表現が「エゴにこだわらない生き方」に注意が向きすぎていました。本作は自分の詩作に対する想いも含まれていました。描くことはできても実践は難しい。まだ言葉に表したものが、読み手にどう伝わるか、その先の行方まで見定めずにペンを置いています。読み手に伝わるように「エゴにこだわらない」表現ができるよう精進します。

編集・削除(未編集)

キリスト教 存在を残して意味を消せない

キリスト教
意味は大矛盾を起こし
意味は大殺戮を起こし
意味は宗教戦争を起こし
魔女裁判をやり
邪教否定を繰り返す

ならば ならば
キリスト教の生み出した 
ヒューマニズムは 
ヒューマニズムとは 何なのだ

なぜ 超人ニーチェは狂った
人間存在を掴んだ次の瞬間
キリスト教の持つ意味に殺された

新しい人は
殺された キリスト教の大矛盾に殺された

ニーチェ
そのひとはニヒリズムを超克した
大いなる正午
大鳥(たいちょう)が飛ぶ日
存在は立ち現われ
そして人間の意味は超克された
なのに なぜ ニーチェは 狂した
ただの 40数歳で

存在を掴み さらに意味を 消せない 
キリスト教の呪縛怨念に 殺された
映画 反キリスト 
意味は超えたか

ただただ 複雑 残虐 無意味

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島 秀生様へ 評のお礼です。  人と庸

島 秀生様
お礼が遅くなりました。評をしていただき、ありがとうございます。
東山魁夷の文章については知りませんでした。絵画作品をネットで見てみると、すすきを描いたものもいくつもありましたが、どれも とてもきれいですね。わたしもすすきが大好きなので、またそれを題材に書いてみたいです。
やはり短い詩は難しいものなんですね。たくさん読んで、たくさん書いて、ゆっくり学んでいきたいです。この詩に、何か具体的な要素を加えて描くことができるか、またやってみます。
文体がキレイとおっしゃっていただけてうれしいです。いつも自信が持てないので、これを励みにまた書きます。ありがとうございました。

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いの中の蛙 荒木章太郎

俺は四角い部屋の中
井の中の蛙
異の中で
上空に彷徨う
羊達を数える

俺が変なのか
お前達が変なのか
いつも数を数えて
眠れているのか
羊達の夢は管理されていた

他方、俺は隔離されていた
「井の中の蛙大海を知らず」
昔、そう言われていたが
今はサイバーな海
大海をよく知るが
そこに行くことはできない

二つの世界は
鞭のようにしなる世の風に
吹かれて声にならぬ想いは
大海に紛れ分断される

誰か言葉にしてくれ
異の中にいる意味を
うたにして届けたい
異なるものは
排他される怖れ抱きながら
世に風穴をあける
波紋を作る役割を担うが
羊達は変化を恐れる

だから、創られたものは
大抵は胃の中で
消費されその役割を終えるのだ
他方、世界は狭くなり
多様な役割の声を
知ることはできる
大海に近いとも言えるし
俺の死に場所は
まだ遠いとも言える

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緋鳥鴨  上田一眞

夕暮れも間近い
冷たい風吹く湖畔の小径

湖水からあがった一羽の緋鳥鴨(ヒドリガモ)が
茶色い頭を
胴体の上に置いて蹲っている

近づいても逃げようとせず
瘧(おこり)のような
身体の震えを見せている

腕を伸ばし
子猫をあやすように愛撫すると
漆黒の瞳で私を見つめ
指を噛んだ

 ピュゥーィ

傷ついているのか
啼き声が疎林の間を突き抜ける

瞳に湛えたのは 怒り
或いは哀しみ

誰に向けて放散したものなのか
相争った仲間たちへか?
それとも
私に対するものなのか?

ショルダーバックから牛乳パンを取り出し
千切ってやると
力なく啄んだ

夕焼けの
赤い木漏れ陽が鳥を襲う
寄る辺ない他者の地で
傷ついた鴨

北の水辺に帰れ
たとえ穢土であろうとも
浄土であろうとも
そこは自分の故郷だ

もう春も近い
疾く天翔けて行け
蘇生せよ 緋鳥鴨

濫觴の地で羽根を広げ
身内に巣食った屈托を
追い払え

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灰色の街  こすもす

ある街に来た
街の通りには様々な店があり
多くの人たちが行き交っている
通りを歩いていてあることに気づいた
歩く人たちの顔に笑みがないことに
みな無表情のまま
何かに追われるように歩いている
通りには誰のものかわからない
夢や希望がこぼれ落ちていた
それらを踏まないようにして
わたしは通りを歩き続けた

通りの端で
コンクリートの隙間に生えている
タンポポを見つけた
緑の葉と黄色い花が
やけに鮮やかに見える
風が吹き
灰色の街から
綿毛が飛んでゆく
目の前を通り過ぎた綿毛たちは
街の人たちに何かを語りかけて
青い空へ消えていった

綿毛たちがいなくなった空を
わたしはいつまでも見ていた

編集・削除(編集済: 2025年02月22日 11:57)

島 秀生さま 評のお礼です  相野零次

島 秀生さま 評ありがとうございます。
僕はガチで引きこもりな人間なので、
作り話というか妄想の世界の話でしか詩がほぼ書けないんです。
そのぶんリアリティに欠けるのかなと思います。
漫画のような世界観になると申しますか。
この作品も、漫画のグラップラー刃牙をイメージして書きました。
僕はそういうのしか書けないので、今後もそうしようと思いますが、
リアリティには注意しようと思います。

編集・削除(未編集)
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