MENU
1,310,427
固定された投稿

★★ << 2つの掲示板のご案内 >> ★★

◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)

なお「MY DEAR掲示板」では、新規ご参加の際に、ペンネームとメルアドの届け出が必ず必要です。
これは掲示板内の安全を守るため、管理人に限って把握させて頂くものです(他へは一切出しません)
新規ご参加の際は、ページ一番下の「お問い合わせ」フォームから、必ず届け出をお願い致します。


◆初めて詩を書く方や、おっかなびっくり詩を書いてみようかなあーという方、
「MY DEAR掲示板」ではハードルが高すぎるよと感じる方には、別途、

   <<初心者向け詩の投稿掲示板>>
https://www3.rocketbbs.com/13/bbs.cgi?id=mydear

をご用意しております。(上記リンクから飛んで下さい)
こちらは、「メルアド届け出不要・いきなり書き込みOK・出入り自由」ですので、
なんら気にするところなく、いつでも詩を書き込んで頂けます。
誰でも、どんな人でも、気軽に詩に親しんでもらうための掲示板です。学生さん、小中学生の方も歓迎です。
投稿された詩については、詩を読んだ感想を、レギュラーメンバーの誰かが、手短なコメント(5行程度)で返してくれます。

どうぞご希望に応じて、各掲示板をご利用下さい!!!

編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

孤独の舞踏  佐々木礫

憂いなく、平生な心象の暇を捉えては、
過去を覗く、俺のこの目に映るのは、懐かしき田舎の少女の姿。
小麦色の肌の彼女の髪は、日差しに晒され、乾いていたが、その山暮らしの風貌は、誇り高き、快活さの象徴。
彼女の、滑らかな額の奥に息づいているのは、リン酸カルシウム、アミノ酸?
しかし、俺の悪い目に、微細な組成など見えやしない!
または、微生物の集合か?
細胞内共生説と、マイクロバイオーム的人間像に、ロマンを感じることもあるが、
化学を学ぶ熱心さはなく、俺はどのみち、錆びた時計の歯車を回すように、荒削りの観念体系を働かせ、美的解釈を絞り出すだけだ。

ああ、濁りえない、あの高貴。
彼女にこそ、俺の観念の主要な住人、「人間」という言葉は躍る。
その言葉は、それまでしかめっ面で、部屋の隅っこで足を抱えて座っていたのに、「今日は君が来る」と伝えれば、庭先でせっせと踊り始めた!
まったく、ただの強精剤、酒の代わり、脳世界の湯浴み、そういうものだと俺が言っても聞きやしない。
本当に、彼女が来ると勘違いして、粋なウェルカム・ダンスを撒き散らす。

***

今日も思春期を振り返り、
うわ言ばかり呟いている。
果たして俺は「厨二病」?
しかし病人の見る景色、それは儚く美的な世界!
俺は「嘘つき」の代名詞?
ありもしないことわんさかと、それは人類の代名詞!
あるいは「無能」?
いや待て、俺はしっかりと生きている。爛々とした、この双眼!
真正の詐欺師は目が澄んでいる?
はて、死体の目玉は濁ると言うが、あなたの目を良く見せてくれ!

その時、小さな礫が一つ、街ゆく群衆の中から俺の頭に飛んできた。かゆい、と頭を掻いた時、「こどく」と誰かが呟いた。
俺は束の間、微動だにせず耳を澄ました。すると、彼らの会話が鮮明に聞こえて来た。
「そんなことを、言ってはいけない」
と真面目な声で男が言った。
それに同調するように、
「そうだよ」
と申し訳なさを滲ませた声で女が言った。
しかし、(いや、そして、と言うべきか、)クスクスと、そこに含まれた無意識の嘲笑は群衆中に広まった。
(ひとりね、ひとりだ、あの人、ひとりよ。)
被害妄想。そう片づけるのは簡単だ。しかし真実!これを前にして俺はどうする。
身体を滅茶苦茶に捻りながら号泣するか?
それとも、「孤独で結構」と、大見得を切って闊歩する?
いいや、何も聞かなかったことにして、怪人百面相よろしく、彼らの顔を盗もうか!そしていつしか自分の顔を、忘れ去るまでひたすらに待つ。
(Nonsence !)
徹底抗戦。
俺の血液は沸騰し、この弱虫を消し去ろうと、この口から出る言葉は怒りに満ちた。
そして、ああ、肌には火傷の水膨れ。その熱は、俺の身体の根幹を蝕み、隔離されるべき感染症患者の様相を呈した。
これが、
「自らの内に燃える炎こそが、明るい希望の象徴なのだ!」
と、拳を握り強気に笑った、あの無邪気な、十六歳の少年の結末だった。
(今や、俺が消火しようにも受け付けず、水を掛けても無駄なのだ。今も隔離された別世界から、彼が油を注いでいる!)
そして、
既に焼き切れた恐怖感覚は働かず、「遠のく現実」に失望し、死ぬべき時を考えだした。
「炎の中に希望を見出す人間の、唯一の誉れある死に様は、火達磨として、勇敢の内に死にゆくことだ!」
そんな掛け声に、熱心に耳を傾けた。

***

大人よ、支配者よ、卑小な者よ!
俺は一人で詩を書いた。意気揚々と詩を書くが、
その喜びを、あなた方と共有することはできなかった!
あなた方は感情の中で随一に、
生まれたときから息をしている敏感な嫉妬で、
誇り高き子供らを、ゆっくりと解体していく。
しんみりと、それはしんみりと、
「死んだふりも、死ぬまで続ければ、いつかはものになるものです」
なんて、言い出す時も近いかな?
狂気の沙汰だ、俺と同じかそれ以上!
そんな俺の不機嫌を見て、
「それでも生きることが大事」
なんて寝言をほざきやがる。
話をそらすな。生きていることは前提だ!どこだ、お前の生を彩るための、感情的な理性は。そんな、パンに生えたカビのような侘しい理性ではなく、熱い血液を伴う理性!

俺は、矛盾も虚言も恐れはしない。
だから、
あなた方をも恐れず、
言うべきことは言っておこう!
あなた方は、自己防衛の手段を厭わない。
正しき者の振りさえする。
批判、否定、しかめっ面。
笑わせる!真面目ぶった、その表情!
寺の鐘を溶かして兵器にするように、
俺の天才をも溶かして、あなた方は、
いったい何を創り出そうと言うのだ!

そんなことを宣う俺を、憐みの目で見つめたな?
ああ、その本性は血も涙もない能面の癖に、汚れた涙を流してからに!
「その憐憫、表現すべからず」とは、人間世界の最初の規律。
それを破った貴様らは、
討たれた獣の死に様と、喰らう獣の無慈悲さを、
端から「野蛮」と煙たがり、その血の誉れを知らずにいるのだ!

***

ああ、疲れた。
その無質量にも関わらず、言葉は重い。
「ただより高いものはない」
そんな金言を、思い出さずにはいられない。
午前3時を犠牲にして、
これだけ「吐き切った」と思っても、
小麦色の肌の彼女が、
きらりと光る眼で俺を見ながら、
その細い首を僅かでも傾げたならば、
俺は笑ってこの詩を破り捨て、漫画の話を切り出すだろう。
ここまで重く、かつ無価値なものが他にあるか?
俺は思う。
もう詩は止めて、愉快な踊りでも踊りたい。
黒い帽子に黒い靴、黒いズボンに白いシャツ、俺は衣装に身を包み、練習した必死なタップダンスを、彼女に見せてあげるのだ。
「変な踊り」
と彼女が笑ったなら、調子に乗ってタップを早める。
その後は、二人で流麗なワルツを踏んで、時の流れを共に愛そう。過去の出会いと、共有されたひと時の時間と空間、それらを思い出しながら、今また触れ合うことの喜びを、回転動作に乗せて表そう。
最後は、そうだな。
俺の激しい太鼓に合わせ、彼女がサンバを踊るのだ!
そして、心行くまで愉しんだなら、
「疲れたね」
と一緒に笑い、青天井を仰げたら、
他の全部を諦めたって、釣りが来る。

***

ああ、
「君がいないのに踊っている」
そんなことは、あいつに言われるまでもなく知っているんだ。
僕はむしろ、
「君がいないから踊っている」
架空のダンス、
その最中はなんだってできる。
しかし、その後に来る息切れは、
どうしようもなく空しいものだ。
余韻と共に薄まるその顔を、
僕はもうすぐ忘れてしまう。
「また会えるよね」
と聞く朧げな君の顔を見て、
頷くこともできないままで、
問と解の箱庭、
単純明快な現実世界、
孤独の舞踏へ舞い降りる。

編集・削除(編集済: 2025年01月12日 23:40)

諦めるな

 諦めるな

  
 山田貴志
 
 人生 何かしら
 限界がある
 若さという勢いが無くなった私
 
 幼い時 若い頃は
 無理が利いていて
 耐えられました
 
 しかしながら 今はというと
 無理しない方がいい 
 我慢しないのが良い
 
 勿論 多少の運動は必要で
 必須であって
 筋トレ ストレッチを毎日

編集・削除(未編集)

★お知らせ 井嶋りゅうさんの詩が赤旗新聞に掲載  島 秀生

昨日の赤旗新聞の紙面に、
井嶋りゅうさんの詩「参拝」が掲載されております。

これは赤旗から、井嶋りゅうさんへ作品依頼があり、提出したものです。

結構、大きな紙面で載せてくれています。
井嶋りゅうさん、ご掲載おめでとうございます!!

編集・削除(編集済: 2025年01月11日 17:39)

「大審問官」

キリスト教の
偉大なる影
大審問官
いま もし
キリストが現れたら 全否定すると言う
キリストが意味をもてば
救いの前に 崩壊するするしかない  この世界

この世界に意味があってはならない
だから
キリストがいま ここに 現れたなら
わたし 大審問官は  救済のない この世界の ニヒリストとして
彼を 全否定する

この世界を存続させるため
救うのではないとは知っていても

それしか できなのだよと 深く 呻く(うめく)

かつして キリスト教 大審問官の否定した
意味を持ちつつ 崩壊しながら
海を超え布教し

存在を謳歌する
全世界に救いのない意味をな擦り付けつつ

かつして キリスト教の意味の苦悩 全世界に広がった

キリスト教の科学
全世界を救い また崩壊させるだろう

意味を消して 存在を 残す
美しき存在を残す
存在に意味はないが 美しい
存在と意味の超克

明日 誰が やる
この宇宙 存在する限り
人類は 意味と存在を超克しつつ
類を残す

わたし 喜ぶ だれが 泣く

色即是空 これを 超克す



(注)大審問官

ドストエフスキーの代表作であるカラマーゾフの兄弟の中で、無神論のイワンがカトリック教会の堕落というより必然的そうなってしまう摂理をスペインの異端審問を行っている大審問官とそこにやってくるイエス・キリストの復活劇の物語として語っています
(詩となっていますがイワンが語る一つの物語として読んでいいと思います)。

編集・削除(編集済: 2025年01月14日 06:06)

雪の華  上田一眞

はらはらと舞う 雪の華
静寂のうちに
山野を侵す

しんしんと降る ささめ雪
わが魂に降り積もり
こころの裾野を凍てつかせる

河原の石を拾って
炉を組み
おこした火に枯れ木を焚べる

ゆらゆらと巻き上がる 雪の華
赤い焔に煽られ
雪は再び天上へ舞い戻る

淡雪に
出会い別れた人
無形のものとなった諸人の残影を重ねる

人生ははぐれ路
儚くも消え去る沫雪の如し

編集・削除(未編集)

たまくす  三浦志郎 1/10

一 「ハイネ」

いわゆる黒船来航(嘉永六年 一八五三年)によって幕末が始まる

マシュー・ペリー提督率いるアメリカ東インド艦隊に
なぜかドイツ人が加わっている
ペーター・ベルンハルト・ヴィルヘルム・ハイネ
名前が煩雑
彼の経歴も煩雑なのでここでは触れない
ともかく ドイツ人ハイネ
ペリー提督に随行の画家であり著述家
日本遠征の報告者でもある

ペリー 一行が上陸した土地
久里浜 横浜 箱館(現・函館)下田 琉球で
ヴィルヘルム・ハイネは実に多くの風景画を描いた
写実的 と言っていい
日米交渉場面から親善風景 村落の佇まい 庶民の生活・風俗まで

現代に生きる我々が当時の自国を知るのに
少なからず 
外国人の手を借りねばならないとはどうしたことであろう
多くの学者・研究者は彼・ハイネに感謝するべきであろう



二 「ペリー横浜上陸の図」

翌 嘉永七年(一八五四年) 三月 ペリー再来航
日米和親条約締結
ここは両国約束の地 神奈川・横浜村

ここでも彼ハイネは絵を描いた
沖には艦隊が浮かび
米水兵警備の中
軍楽隊も加わり
まさにペリーが一団を率いて
上陸した直後である
まさに交渉所に入る直前である
出迎える日本武士の高官たち
離れて見物する下級武士たち
ご丁寧に路上 野良犬まで二匹描かれている

歴史的資料価値は極めて高い
歴史上の人物もさることながら
私が注目するのは絵画右側上方
一本の樹木である
この大樹こそがこの詩にとっての主役



三 「横浜開港資料館」

それは横浜市中区の中心地に建っている
横浜開港資料館
さほど大きくはないが白亜の瀟洒な洋館である
門を入って中庭に行くと
繁茂する緑
大樹がある
「たまくす」(タブノキ) 漢字で「玉楠」
調べると
「クスノキ科タブノキ属の常緑高木」とある

実はそれはハイネ作「ペリー横浜上陸の図」の
右上に描かれたあの木だと言われている
現存している 
命と系譜を繋ぎ
歴史を見て来た

時代の紆余曲折に
挫けず屈せず
今もけなげに鎮まっている
百七十年の時を経て―



四 「私とたまくす」

開港資料館の隣には
開港広場公園がある
まさに日米が条約調印した場所である
記憶を残すように石碑が立っている
道路を隔てて 斜め向かいに
私事ながら――自分の職場があった

私はその頃 書店に勤めていた 
その支店に四年ほどいたろうか(今は撤退)
ちょうど「MY DEAR」の「ネットの中の詩人たち」の
第一集が出たばかりの頃
私が任された小さな本屋にその本が入荷したのは
不思議としか言いようがない
やはり何がしかの縁(えにし)
導きがあったのかもしれない
私はその本を買い「MY DEAR」に初投稿した
二〇〇一年 六月か七月  古い話だ
そんな事情から
この大樹と「MY DEAR」は
私の中で不思議に同居する

以上は余談 話を元に戻そう

職場での私の昼休憩
たいてい外食し その後は
たいてい開港資料館の中庭で休んだ
たまくすの木を観て残り時間を過ごした
きれいに整備された中庭
大樹のせいだろう
太陽の下でも
真下は緑の影になる
位置はハイネの絵とほぼ一致する
当時よりも少し横に広がっている
時の流れの作用だろうか

そこで休む時はいつも天気は晴朗で
その木を観ながらいつも心は静かで
癒された記憶だけが残っている
当時からその木の由来は知ってはいたが
さほど興味はなかった
今 ことさら書いているのは
おそらく歳のせいだろう



五 「これからもー」

ペリーもハイネも条約も
それらは この国にとって
恩人・恩恵ではあるが
今はすでに
遥か歴史の彼方にある
このたまくすの大樹だけが
今も晴れがましく
生きた歴史を繋いでいる
これからも
そうであるだろう

私もその木にならって
願わくば自らの歴史を繋ぎたい
ペリーやハイネや条約よりも
私にとってはその木が常に親しい
これからも
かつてのように 折にふれ
たまくすの木の下で
ベンチに憩い 本でも読みながら
移ろう時代を感じていよう



*************************************************

付記
ハイネは日本に関する絵画・著述を実に多く残した。彼の実績の殆どは日本に関わる事らしい。
もっと注目されていい人物だろう。この国の過去の何事かがもっと理解できるだろう。

詳細な沿革・科学的な樹木調査によれば、「今のたまくすの木」にも、多少の修正が加わるのかもしれない。
が、それはそれ、これはこれである。
文学的に「全き継続、全きいのち」と信じてやるのが、伝承へのささやかな心くばりなのかもしれない。

編集・削除(未編集)

新年を聴く  温泉郷

青銅の少女
夏の装いで
石の台座に座って
目をつぶり
穏やかな微笑み
昭和の彫刻が
令和の音を聴く

片側二車線の大通り
トラックの音
バイクの音
宅配便の音

歩道の
大学生の声
サラリーマンの声
携帯電話の着信音

耐震構造の新築ビル
仕事始めの
工事の金属音

「聴く」
それが少女の名前
固定された
誰も傷付けない微笑みが
今を聴き
昔を聴き
遠くを聴く

凍ることなく
曇ることなく
閉じた目で
またやってきた
新年の音を聴く
遠くの音を聴く

「おめでとう」と
ふざけて声を掛ける
子どもの声を聴く

(注)彫刻「聴く」(富田憲二作)より

編集・削除(編集済: 2025年01月09日 18:25)

ネズミと男たち  相野零次

世界のどこかの薄汚れた倉庫。
そこでは男たちがある作業を行っていた。
男たちは二十名ほどいた。
男たちは背中に大きなかごを背負っており、かごの中は何十匹ものネズミで満杯だった。
男たちはかごを背中から床へ下すと、かごの中の一匹のネズミを捕まえ、全身を隅々まで眺めた。指で腹や背中を愛おしそうに撫でたりした。それが終わると、丁寧に床へ放逐した。
二十名ほどの男たちが同じ作業をした。男たちのかごからネズミがいなくなった。
床を何百匹ものネズミが動き回っていた。
男たちのうちの誰かがかごを背負った。他の男たちもかごを背負うと、今度は手袋をつけ、動き回るネズミを一匹ずつ捕まえ始めた。捕まえたネズミはかごに戻した。
動き回る数百匹のネズミをかごに戻すにはそれなりの労力を要するらしく、作業は何時間も続いた。男たちは汗だくになった。やがて最後の一匹を誰かが捕まえた。
すると男たちの一人がその最後の一匹を捕まえた男に拍手をした。それを皮切りに、やがて盛大な拍手となった。拍手を受けた男は照れたように笑い、かごからネズミが逃げないように、軽くお辞儀をした。
そしてそのお辞儀をした男はその場から去った。
他の男たちも、互いの労をねぎらいながら、ほうぼうへ去っていった。
一時間ほどすると、先ほど去って行った男たちとは別の、二十名ほどの男たちがやってきた。
男たちはかごを背負っており、かごはネズミで一杯であった。
そしてまたかごを床へ下すと、ネズミを一匹ずつ愛撫し、放逐しはじめた。
二十名ほどの男たちによる、同じことの繰り返しが始まった。
初めて見る顔ばかりかと思えば、先ほどの男たちの中にいたメンバーもいた。リピーターもいるのだろう。
世界のどこかの薄汚れた倉庫で、今日もまた、額に汗して男たちがネズミを追いかけている。

編集・削除(未編集)

相野零次さんへ。 三浦志郎 

今回の評に、少々キツい表現がありました。どうぞ、ご容赦を。
なお、この記事への返信はくれぐれもご心配なく―。

編集・削除(未編集)

三浦志郎さま 評のお礼です  相野零次

三浦志郎さま 評ありがとうございます。
確かに前半部分いらない箇所多いですね。
テーマ的には後半部分の方が重要なのに前半の方が長い。
そしてわからない部分はわからないままにしてしまっている。
気が向けば書き直そうと思います。
気が向かなければ放置でいいかな。
詩って難しいですね。ときどきほんとに見るのも書くのも嫌になります。
でも全然やめられそうにありません。
今年の抱負は「テーマを大事に、わかりやすく伝わるように」

編集・削除(未編集)
合計5666件 (投稿5666, 返信0)

ロケットBBS

Page Top