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ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)

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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

井嶋りゅうさんへ お礼  司 龍之介

評をくださりありがとうございます。
日本語が上手く書けていませんでした。
違和感に気づけず不甲斐ないです。
おっちょこちょいでした笑。
それでも佳作一歩前の評価ありがとうございます。
また投稿します。よろしくお願いします。

編集・削除(未編集)

井嶋りゅう様 評のお礼です。  温泉郷

井嶋りゅう様 今回もお読みいただき、ありがとうございました。この作品はご指摘のとおり、デ・キリコ展(東京都美術館・上野)で見た「谷間の家具」という絵から浮かんだ物語を基にして作りました。前回、三浦志郎先生から注釈を付ける方法を教えていただき、早速やってみた次第です。絵に詳しいわけではないので、キリコの作意からはずれているかもしれませんが、書いているときは楽しかったです。アームチェアが部屋に入ると、また離れ離れになるので可哀そうな感じもしていました。佳作の評価をいただき、大変うれしく思っております。今後ともよろしくお願いいたします。また、季節の変わり目ですので、ご自愛いただければと存じます。

編集・削除(未編集)

井嶋りゅう様 評をありがとうございます。

ご丁寧な評をありがとうございます。
第一連目のカッコは自分で自分に突っ込んでいます。第二連のそんな私とはどんな私かという説明のつもりで、最初に持ってきたんですが。
私はよく夫の話にに「自分の頭の中でだけ分かっている。せめて主語と目的語を言って。」と言うんですが、私の詩も同じらしいことに気づきました。
何度も読んで頂き、ありがとうございます。考えようによってはハッピーエンドなのかも知れません。

編集・削除(未編集)

9/24〜9/26までにご投稿分の評と感想です。  井嶋りゅう

遅れてすみません。
9/24〜9/26までにご投稿分の評と感想です。
ご投稿された詩は、一生懸命書かれた詩ですので私も一生懸命読ませていただいておりますが、上手に意味を読み取れなかったり疑問を書いたり頓珍漢な感想になったりする場合もございます。申し訳ございませんがそのように感じた場合には深く心に留めず、そんな読み方もあるのだとスルーしていただけると助かります。どうぞ宜しくお願いいたします。

*****

「響灘」津田古星さん

津田古星さん、こんばんは。
4連目「電車の窓から夕日が海に沈むのを見て」、ここの風景がタイトルの響灘と繋がっているのでしょうかね。そのように感じました。とても切ない詩ですね。三十八年経ったいまも、まだためらう気持ちが残っているということが、まだ消化できていない想いのやりきれなさみたいなものを感じて胸が痛みました。最後の連で「返信したくなったけれど」とあります。ということは、メールなどのやりとりがあるのだとわかります。三十八年後にまた繋がったのだと推測できます。ご縁があるお二人なのかも知れませんね。そもそもお付き合いをされていたお二人なのか、あるいは幼馴染などで気付けばずっと一緒にいたお二人なのか、詩中の「私」が居なくなったとしか書かれていないのでわかりませんが、確実に恋心が存在していた。この詩を何回か読んで、実は印象が最初と変わったんです。想いは伝えられていないけれどもハッピーエンドなのかしら?と。この先の人生にもう彼はいないと思ったけれど、ある意味彼だけが残ったということかしら?と勝手に想像して、人生というものは不思議だなと思いました。
書き方のお話なんですが、一連目と2連目の置き方が少し気になりました。特に一連目のカッコ書きなんですが、これは自分で自分につっこんでいるという感じなんでしょうか?女性のつっこみに感じましたもので、この詩の主人公は男性なのかと実は最初思いましたが違ったようですね。この一連目と二連目は独立させるより、三連目以降に組み込んでいくほうがスムーズに読めそうです。
宜しかったらご一考ください。佳作一歩前といたします。


*****

「大丈夫」喜太郎さん

喜太郎さん、こんばんは。
「大丈夫」という言葉ほど、信用してはいけない言葉だと私も思うんです。大丈夫じゃない人ほど大丈夫っていう、ということを知らないといけないと思うのです。「大丈夫」と言わせてはいけないと思うので「大丈夫」と聞かないでほしいと思うこと、あります。この詩はそういうことをとても分かっています。ピンポイントで大丈夫なことはあるんだけれど、全体的には大丈夫ではない。そう、大丈夫は相手から言われたい言葉なんですよね。よく分かります。この詩は恋愛のような感じを受けますが、実は恋愛じゃなくても、悩んで解決策を見出せないすべてのかたに送ってあげたい詩だと思いましたので、おまけの佳作といたします。


*****

「彼岸花」荒木章太郎さん

荒木章太郎さん、こんばんは。
彼岸花の季節ですね。今年は暑すぎて開花の時期が遅くなっているようです。
こちら、淡々と書かれておりますが、心の中が大荒れ感を感じました。牧師さんへ懺悔したのに見上げた月は四角に変形している、そんな心の目が自分を刺すように攻撃的だったり空虚だったり。とても傷ついている様子が伝わってまいりました。自分を赦す、ということも大切かもしれませんね。なかなか難しいですが。最後から二連目の「確かにすべてが平等にみえる」という一文に妙に納得いたしました。佳作一歩前といたします。


*****

「向日葵〜貴方だけを見つめる〜」司 龍之介さん

司 龍之介さん、こんばんは。
この詩はラブレターですね。向日葵のような貴方、なのでしょうか。あるいは、向日葵へ向けた想いなのかもしれません。でも少しだけ、向日葵から貴方へ、というふうにも感じられました。実は今年、神奈川でも有名な向日葵畑へ出かけまして。よくあるじゃないですか、画像ではすごいけど実際行ってみたらたいしたことなかった、みたいな場所って。でもそんなことなくて、本当に見事な向日葵畑だったんです。向日葵って一本でもこちらを見ているような錯覚をおこしますが、それが大量な向日葵だったもので、怖いくらいの視線を真昼に浴びました。この詩はあの日の向日葵を思い出しながら読みました。タイトルは花言葉でもありますね。
冒頭の1行目ですが、「私は誰にでも」なんですが、これに続く言葉が「こんなに/見つめるわけじゃない」になってますが、文章として意味はわかりますが、違和感が残りました。最初と最後を合わせると「私は誰にでも 見つめるわけじゃない」になります。なんとなく違和感ありませんか?ここは「私は誰のことでも」のほうがしっくりくる気がしました。宜しければご一考ください。佳作一歩前といたします。


*****

「沖合」飴山瑛さん

飴山瑛さん、こんばんは。
初めまして、井嶋りゅうと申します。
どうぞ宜しくお願いいたします。
とっても良い詩でした。何というか、久しぶりに詩的な表現を読んだような気持ちになりました。特に三連目以降、すべて素晴らしいですね。表現に感動しました。実は少し内容的にあっちこっち行ってる感がありまして、こちらが迷子になりそうになるんですが、心地よい浮遊感があって、適度に現実的で、ラストですとんと此処に感情が戻ってきたような感じがしました。言葉が拙くて申し訳ございませんが、本当にとても良かったです。佳作といたします。


*****

「つかの間の誓い」温泉郷さん

温泉郷さん、こんばんは。
良いですね〜。この詩は「谷間の家具」という絵画を知らなくとも感動いたしますね。これはこの絵画を観て、インスピレーションを受けて書かれたものでしょうか?感情移入がとても優しく尊いですね。タイトルもまたぴったりでしたね。2脚のアームチェアの会話がまた素敵です。そんな会話をされていたなんて、ロマンチックでどきどきしますね。「急いで誓いの言葉を」と促され、また自宅へ戻ってきた時には何事もなかったかのように2脚はすましているのでしょう。想像が膨らみ、含み笑いをしそうになりますね。私は絵画や写真を見ながら詩を書くことが出来ないので、それが出来るかたを尊敬してしまいます。とても良かったです。佳作といたします。


*****

以上6作品のご投稿でした。
どうもありがとうございました。
急に涼しくなる日がありますね。私は風邪をひいてしまいまして、咳がずっと残っています。
皆さんもどうぞお気をつけください。

編集・削除(未編集)

とある魔女のハロウィンについての説明 松本福広

とある魔女と孫の見習い魔法使いサンドリヨンのお話。

こんばんは、サンドリヨン。
人間たちのハロウィンの話かい?
ああ、いいよ。きかせてあげよう。
人間たちのハロウィンは怖いんだよ?

サンドリヨンにとってハロウィンといったら
街に私たちが真夜中の魔法をかける。
暗くなった街並みに色とりどりの魔法陣の灯りがイルミネーションのように踊りだす
子どもたちはススキを空飛ぶほうきに見立ててお道化ながら街を練り歩く
街には大人たちが芋のプリッツ、かぼちゃのクッキー、星屑金平糖を配っている
いつも親切な大人には子どもたちには内緒のマロングラッセを
それが0時からの本当のハロウィンの招待状。
ケーキのお城、ビスケットの給仕たちがお出迎え
サンドリヨンは、まだ子どもだから0時からの大人たちの時間は知らないんだったね。

人間たちのハロウィンはね……サンドリヨン。
紐ギリギリに調節しあうチキンバンジージャンプ
レールが時々途切れているジェットコースター
回転速度が急に変わる観覧車
馬を乗せて魔女たちが回る回転魔女
そんなアトラクションたちが待っている。
電球ビスケット
パンプキンソーダカクテル
芋のミートパイを食べ歩きながら
それぞれ恐ろしいモンスターである本当の姿を見せ合って街を練り歩く。
お菓子を渡さないと悪戯されてしまうんだよ?

私たちの0時からのハロウィンはね
集まった大人たちがケーキのお城の中で
今年も無事だったことに感謝と来年への平穏を祈りつつ
みんなで持ち寄った木苺のタルトやブルーベリーティーを食べながら
会話を楽しんだり賛美歌を歌ったりして朝日を待つんだ。
この楽しさが分かるのは、きっと大人になってからだよ……サンドリヨン。

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雨音様 評のお礼  松本福広

お疲れ様です。

指摘された句読点を意識して読み返すと
3連がぷつぷつ切れてしまう印象になりますね。
色々難しいものです。ちょっと厳しくなることに、少しの成長が認められた嬉しさと「いえいえ、今まで通りお手柔らかに」という臆病虫がせめぎあっております 苦笑
また投稿の際はよろしくお願いいたします。

編集・削除(編集済: 2024年10月08日 10:04)

許される  喜太郎

許してくれる人を
ただ優しい人と思わないでください
その人は我慢して 苦しんで
自分の思いに蓋をして
傷ついて… 笑顔で許していることを

その優しさに甘えていると
その優しさが当たり前だと
思っていると
その人は突然に消えてしまうでしょう
跡形もなく 忽然とあなたの前から
消えるでしょう

その時になって気づいても
何もかもが手遅れで
優しさの価値が 大切さが
どれだけ想われていたが
初めて気づくのです

失ったものは大き過ぎて
失った人はかけがえなくて
もう二度とあなたは許されないのです

優しさと冷酷さは紙一重
紙一重なんです

編集・削除(未編集)

雨音様 評のお礼です 上田一眞

英国の秋はどのような感じでしょうか。
お疲れ様です。上田です。
いつも素敵な評を頂戴し、感謝しています。ご指摘のとおり短い詩は濃縮の度合いが高くなくてはなりませんから難しいです。僕の語彙力ではなかなかよい言葉が選べずにいます。
詩人らしい視点の面白さを手に入れるにはどうしたらいいのかお教え頂けたらと思います。
また、投稿いたします。ありがとうございました。

編集・削除(未編集)

再審  静間安夫

 どこかで水滴が落ちているらしい。ポタッ、ポタッ、といつ果てることもなく続いている。その単調な音を聞いているうちに、しだいに意識がはっきりしてきた。どうやらわたしは、薄暗い三畳ほどの独房、それも拘置所みたいな施設の独居房に入れられているようだ。今、横たわっている粗末な寝具の他に、便器、机、流し台があるため、身動きできる空間はごくわずかだ。流し台の蛇口から水は漏れていないので、きっとあの音は、この所内のどこかから廊下伝いに聞こえてきているのだろう。廊下とは鋼鉄のドアで隔てられていて、ドアにはめ込まれた鉄格子から廊下の電燈の光が独房に差し込んでいる。
 今、いったい何時頃だろう?夜中なのか、それとも明け方なのかさっぱりわからない。せんべい布団の上に身を起こし、まんじりともしないで座り込んでいると、やがて鍵束をじゃらじゃらとさせながら、刑務官らしき人間が数人近づいてきた様子だ。ふと、その足音がすぐ隣の独房の前で止まった。
「301号、用意はできているな?」。
その声が静かな空間に響き渡ったあと、ドアが開錠されて、独房から人が連れ出されていく気配がした。それも半ば無理やり、力づくで…。というのは「いい加減にしないか!」とか「往生際が悪いぞ!」とかいう言葉に加えて「後生だから、どうか見逃してください」などの声が、かわるがわる聞こえてきたからだ。
 いったいどこに連れていかれて何をされるのだろう?わたしの独房にも、いつか彼らがやってくるのだろうか?すっかり不安な気持ちになっていると、ちょうどそのとき、目の前の鋼鉄のドアがノックされたので、ビクッとして思わず心臓が止まりそうになった。
「302号の××さん、教誨師の○○と申します。初めてお目にかかります」。
そう言って、ドアを開けて入ってきたのは、黒い袈裟に身を包んだ、痩せて長身の男だった。青々とした坊主頭に度の強い眼鏡をかけている。年のころは40前後に見える。
「さっきは少し驚いたのではありませんか?お隣の部屋の人が、たまたま今日『執行』されるようで」
「『執行』って、いったい何を『執行』されるんですか?」
慌てて尋ねるわたしを、教誨師と名乗る男は訝しげな顔をしてしばし見つめたあと、質問には答えずに、机の傍らの畳の上に、わたしと向き合うように正座した。
「このごろよく眠れますか?食事も普通に摂れていますか?」
「大丈夫、よく眠れているし食欲も十分あります。そんなことはいいですから、わたしの質問に答えて下さい。『執行』っていったい何のことですか?」
すると、その男はわたしから目を逸らし、誰に言うともなくこう呟いたのだ。
「かわいそうに…死刑を目前にして、精神のバランスをすっかり崩してしまったようだ。ひょっとすると、自分がどんな大罪を犯したのかさえ記憶から消えているかもしれない」
「ちょっと待って下さい!なぜわたしが処刑されなきゃならないんですか?何も悪いことはしていないのに!身に覚えのない罪で死刑になるなんて冤罪もいいところじゃないですか!」
 わめきたてるわたしを前にして、きっと、どこかのお寺の住職で、かつ教誨師も兼ねているのだろう、その男はいかにもベテランの宗教家といった雰囲気で
「やっぱり思った通りだ。こういったケースにはとっておきの説得方法がある」
と独り言を呟くと、わたしに向き直ってこんこんと話し始めた。
「いいですか、あなたがご自分の罪に身に覚えがないならそれで結構。安心して下さい。なぜなら、死者をお裁きになる閻魔大王様は、そうした場合に備えて、充実した再審制度を構築しておられるからです。もともと大王様は人間たちが下す判決など、大して信じておられません。ご存知のとおり、日本でも裁判の三審制を採用しておりますが、にもかかわらず相変わらず冤罪が引き起こされており、しかも一度刑が確定してしまうと再審への道のりは限りなく遠い、というのが実情です。ですから慈悲の心にあふれた地蔵菩薩様の化身であられる大王様は、無実の人間が死んだ後も地獄の業火に焼かれずにすむよう、閻魔庁直属の優秀な弁護士の助けを借りて、その人間が現世で受けた刑罰を吟味し直し、もし誤りがあれば無罪として極楽に入れるよう手筈を整えてくださるのです。どうです?安心しましたか?えっ、どうしてわたしが現世にいながら閻魔大王様のお裁きについてこんなに詳しいか、ですって?よくわたしの仕事を想像してみて下さい。檀家の方から『家族の臨終が近い』と連絡を受けて大急ぎで駆けつけたところ、そのご家族が三途の川を渡る一歩手前からこの世にもどってくる、息を吹きかえす、といった臨死体験に立ち会ったことは、一度や二度ではありません。そうした体験をお持ちの方々に、あの世にいたわずかの時間に聞いた話を書いて頂き、それらをつなぎ合わせると、今お話ししたような再審制度が設けられていることがわかったのです。どうです、安心したでしょう!ですから、どうか心静かに刑場の露と消えて下さい。お願い致します」
「そんなおかしな論法で煙に巻かないでください!だいたいわたしが死ななければいけないことに変わりないじゃないですか!あっ、ちょっと待って下さい。都合が悪くなると逃げ出すんですか?」
 教誨師は必死に食い下がる私を一顧だにせず、素早く独房を出るとドアを施錠し、瞬く間に廊下を立ち去っていった。破れかぶれになったわたしは、鉄格子を握りしめドアを前後に激しく揺さぶったが、そんなことで外に出られるわけもない。その上、例の水滴のポタッ、ポタッ、という音が、妙にはっきりと、いっそう不吉に聞こえ始め、耐えられなくなったわたしはとうとう恐怖の叫び声を上げてしまった―

―その途端、アパートの自室でちゃぶ台にもたれ掛かって眠り込んでいる自分自身に気がついた。どうやら再審制度について書かれた新聞記事を読んでいるうちに寝入ってしまったらしい。夢の中でしきりに聞こえていたあの音の原因もわかった。台所の水道の蛇口をしっかり閉めていなかったのだ。
 まだ夜明けまでには間がありそうだ。蛇口を閉め直して布団にもぐりこもう。今度は多少なりとも楽しい夢を見るとしよう。

編集・削除(編集済: 2024年10月08日 09:37)

一粒目 二粒目  じじいじじい

私はあの人が好き
同じクラスのサッカー部のキャプテン
いつも輝いている いつも笑顔

私はあの人をいつも遠くからみているだけ
彼女さんいるのかな?
私のこと どう思っているかな?
あの人を想うと胸が痛い 胸がいっぱい

好きと言いたい でも恥ずかしい
勇気を出して告白したい でも恥ずかしい
どうしよう私の中で告白と恥ずかしいが
混ざりあって頭がいっぱい

勇気をだして告白をしよう
学校の帰りにあの人に声をかけた
「一緒に帰ろうよ」
「うん いいよ」
2人一緒に校門をでて駅に歩き出した
私は「あのね」と言って立ち止まった
あの人の目を見て「好き 付き合って下さい」
勇気を振り絞って言った

しばらくの沈黙
心中で「ふられちゃった」と思い
泣き顔で一粒の涙が流れた

どれくらいの時間がたったかな
すごく長い時間が過ぎたと思っていると
「俺も前から好きだよ 付き合って」
と言われた 信じられなかった
でも現実

私のふた粒目の涙は嬉し泣きの涙になった
もう涙が止まらない
泣きながら「ありがとう」と言えた

彼は私の涙をそっと拭いてくれながら
「よろしくね」とやさしい笑顔をくれた

私の初めての彼 初めての大好きな人
私は胸の痛みが吹き飛んだ
私の胸は彼の事でいっぱい

彼が手をつないでくれた
ずっとずっと時間よとまれ

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