和裁の集まりの日。豪華客船の旅を終えた金蠅が、土産話を持って帰ってきた。初めごろはご馳走と飲み放題のお酒に夫婦で舌鼓を打っていたが、終りごろは無言で梅干しで白米を味わっていたとか。夕べは卵かけごはん、今朝はお茶漬けだったそう(笑)。
フォトウエディング屋さんが振袖と袴を短くしてほしいと見える。「廃業しましたが、三月までの予約のお仕事だけはやり遂げます」といきなり言われるので驚く。コロナ禍はけっこう依頼があったが、コロナ後は結婚式はおろか、フォトウエディングだけのカップルも激減しているそう。カップルにとって、お金をかけるのは家であり、車であるとか。
振袖の袖を短くするのは簡単だけれど、袴を短くするのは結構大変。子ども用はウエストの位置で摘まむが大人はそうはいかない。裾の襞の山折りと谷折りを添わせて折り込んで、さてすっきりと落ち着くといいのだが、、、
野暮の粋のとささやかれ返り花 檜紀代
我が水源の高梁川の上流の高梁市へゆく。高速を降りて、道の駅のお目当ての鯖寿司を買おうとするが、無い!鯖が不漁なのか?おなかぺこぺこで鯖寿司を食べる口になっていたので、がっかり!!普通の蕎麦を食べる。
気を取り直して、県北生まれの金蠅お勧めの磐窟(いわや)渓へ足を延ばす。道路標識にもしっかり案内があったので向かうも、だんだん道は狭くなるは落葉まみれになるはで心細い。ナビが「着きました」と言っても、何もない。本当にここか?いや「磐窟渓」の看板があるのでここだろう。
本日二度目のがっかりだけれど、歩くだけでもいいと歩き出す。楓その他はまだ緑である。しかし、見ようによっては奈良の赤目四十八滝のようではないか。人どころか車もまったく通らない。それだけでもご馳走だ。野菊の中に藤袴(だぶん)を見つけたので、そそり立つ岩肌をバックにパチリ。
三度目のがっかりはないだろうと、本日のメインである成羽美術館へゆく。美術館の中でクラシックコンサートがあるというので楽しみにしていたのだ。ちゃんと予約を入れていたのだ。チケットを買うと、「コンサートは隣の記念ホールでありますので」と言われる。今年からはそういうことらしい。やはり二度あることは三度ある。
雰囲気的には美術館という場所に魅力があるのだけれど、ちゃんとしたホールでのピアノとヴァイオリンの演奏は、聴きごたえがあった。最後の曲、イグナツィ・パデレフスキ作曲<ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ短調Op.13>のカッコいいことったら♪この音楽家はたいへんパワフルで、後にはポーランドの首相にまでなったという話に驚かされた。
美術館では、今日は、児島虎次郎の収集した古代エジプトのミイラのマスクに心惹かれた。特に、↓コレクションを守り、美しく展示するために、児島自ら注文して作らせた<演示具(えんじぐ)>が素晴らしいと思った。このミイラのマスクの肌色を引きたてている。
静夜にてかのバイオリン雪降らす 鈴木六林男
昭和の大合併でも平成の大合併でも合併しなかった、岡山市と倉敷市に挟まれてぽつんと小さく、しかし立派に存在するへ早島町へ「能」を観にゆく。灯しに導かれて山道を少々登り、竹林にたどりつく。竹林なので、能舞台の端っこや、橋がかりの真ん中にも竹がにょっきり生えている(笑)。
観客席も竹で組まれ、とても趣がある。しぐれがさっと過ぎた。舞台の背景が、どこまでも深い竹林の闇なので、シテやワキの声が厳かに、笛・小鼓大鼓・太鼓・地謡の調べが幽玄に聴こえる。シテは、今年林家創始四百年を迎え、家名を襲名した、十四世林喜右衛門さん。「めったにない過酷な舞台」とユーモアも♪お題目は「羽衣」。折しも十三夜の一日前の月が、竹林の穂の間からちらちら見えて美しかった。
天上に風あるごとし竹の春 佐藤和夫
着物を取りにみえたお客さんから、出来たてのほやほやの干柿と丹精のみかんをいただく。で、庭から、百日紅のはじけた実と山茶花のはじけた実と老鴉柿を採って並べてみた(笑)。
老婆死なず壁に干柿あるかぎり 尾崎純雄
ラスカルさん、よかったですね♪
今日は小筆遊びの日。『ににん』0号の巻頭言、清水哲男さんの好きだったという一節を墨書してみた。さっそくお吟の仕事部屋に貼る。「染みがでて使えないけれど上等な和紙はない?」と師匠に聞くと、棚をごそごそ探して、10枚ほどの束をひっぱり出してくれた。これだからおちおち師匠には「いらないものは捨てて部屋を片づけないと怪我をするよ」と言えない(笑)。
近道の石につまづく秋の暮 新井大介
おはようございます。
猫髭さん、昨日はありがとうございました。久しぶりに電話でお話しすることが出来て、とても嬉しかったです!お声は昔のままですね。どうぞぞくれぐれもご自愛なさってください。早く自転車に乗ることが出来ますように!(^^)
