今日は、オリエント美術館に出没。「古代エジプト展」をしている。パンフレットの、3000年前の棺の蓋の一部分など、色彩が実に美しい。アイラインがくっきりしているのは、こういう美術品だけでないらしい。この頃の人は、目を保護するために化粧をしていたらしい。考古学者の吉村作治さんが発掘した、展示の「パレット」は化粧を乗せるものというから驚く。
カフェのママさん手づくりのチーズケーキに、今日はトルコ式珈琲を頼んだ。イブリクという銅製のひしゃくで煮出してもらって、上澄みを飲む。香辛料のカルダモンが入っている。
万緑の中の一点美術館 橋本榮治
夕べは日が暮れてから、我らがお茶人の茶室にて、着物の受け渡しをさせてもらった。岡山の裏千家のまとめ役さんの一族の着物20枚ほどのお直しが出来たから。着物が仕事着なので、傷みが激しい。上質の正絹なので、直すにも力が入る。
保存状態がよくなかったのか、↓濃藍の絽の道行コート、「肩に一か所大きな目立つ変色があって着るのは無理、布として使ってください」と頂いたので、思案中。素晴らしく軽くてさらっとした絽なので、竪衿を外して、袖を筒袖に直して、脇にスリットを入れて、コンサートや美術館巡りの羽織ものにしようかしらん。変色部分には、外した竪衿から大きなひょうたんのアップリケでもつくって貼り付けて(笑)。
茶室いま下闇雫軒しづく 青邨
宵越しの銭は持たぬお吟さん、今日は、田んぼの中の一軒家カフェに出没。この辺りの青田は水を湛えていて、いくぶん風が涼しい。樽木栄一郎というシンガーソングライターの弾き語りを聴く。いつも幼稚園の先生のスカートを握って隠れて下を向いて歌っていた男の子が、あるとき周りのたくらみにまんまと嵌り、下を向いたまま気づかず、学芸会で一人で大声で歌う羽目に。しかし、男の子の声は素晴らしく、大喝采をあびる。この日を境に、男の子はガキ大将とも対等に喧嘩ができるようになる。
無名のまゝ、歌だけで食べてゆくには、相当の苦労があったと思われるが、幼い時に浴びた大喝采の記憶がいつも背中を押してくれたみたいだ。全国どこへでも、海外へも、ギターをかかえてチャンスを求めて歌いに出かけるので、出会った人々との、事実は小説よりも奇なる話は山ほどある。歌の合間の語りが、短編小説のようで聞かせる。
偶然、「夏こそ着物でしょ」の強者さんも来られていた。紗のつばめの小紋に、紅型の半巾帯を結び。帯留はあさがおのお細工物。この人がいれば、客のレベルがぐんと上がる♪
寄せて来て返すことなき青田波 大久保和子
昨日ランチをしているとき、旧家守り人が、「「国宝」を観に行ったけれど、前列しか空いていなくて、途中からスクリーンを目で追えなくなったので、もう一度ちゃんとした席で観たい」などと言い出したので、すぐに話がまとまり、四人で観にゆく。ドラマチックで目の離せない3時間だった。今どきの映画館を知らないお吟は、広々としたクッションのいい座席に感心する。我らがお茶人が「映画を観るならポップコーンを買わなきゃ」と言うので、、、(笑)。
日盛りのベルが鳴りをり映画館 行方克巳
小筆遊びの日は、いつものメンバーでランチをし、産直市場で買い物をすることが多い。今日も夏野菜やブルーベリーや桃を買う。桃を食べ食べ、新鮮なうちに、胡瓜・パプリカ・茗荷などを甘酢漬けにする。仕事が一段落すると、テレビの前のハンモックにひっくり返って、ぷりぷりのプチトマトやブルーベリーやチーズにこの甘酢漬けを添えて、ぽりぽり。炎帝に負けてたまるか(笑)。
白桃の荷を解くまでもなく匂う 福永鳴風
