図書館にて、染色家・柚木沙弥郎の染物を模写。単純だから簡単に描けると思いきや、繊細な水彩画の猫より難しい。模写してはじめて分かる作家の凄さよ。
桜貝包まうとする紙に風 上野章子
和裁の集まりの日。十三参りの振袖の揚げを頼まれているが、身長152㎝にもなっている13歳の揚げは、位置決めが難しい。縫いやすい位置で揚げをつまんだが、どうも上すぎる気がする。そこで、いやがられたが、一番体格の近い銀蠅に着てもらう。大人ならこの位置におはしょりの山が来て丁度いいのだけれど、13歳にはやや上すぎるか、、、。
みんなで取り囲んで、「13歳はもっと顔も小さいし、足も長いし、肩に肉がついていないし、きっと揚げの位置が下がると思う」と、このままでよいという話に落ち着いた。普段から、顔の大きさと足の短さがコンプレックスの銀蠅に悪いことをしたなあ(笑)。
かすみ草紙人形も二重帯 花谷和子
県北の津山には、市民から愛される北天饅頭のお店があった。あんこを山芋のすりおろしを混ぜた皮に包んで蒸してある。ここでしか買えないし、この饅頭しか売っていないし、安い。蒸したてに巡り合うと、お客はまず一個(猫髭様なら10個?20個?)買って、外でぱくつき、お土産に大人買いしてゆく。お吟さんも、梅吟行の途中熱々を食べた宝の思い出がある。
、、、、、ところが、店主が療養の末亡くなって、店は閉じられたと聞いていた。
今日のお客さん、「これ何だと思う?」といたずらっぽく包みを開く。なんと、北天饅頭ではないか!
津山出身といえば、西東三鬼と安東次男しか知らないが、人気歌手のB'Zの稲葉さんとやらが、あまりに市民が残念がるので、店を買い取って、銀行や和菓子屋のお兄さんの助けを借りて、再開してくれたらしい♪
三個もらったので、お客さんと一個ずつ食べた。残り一個は、明日和裁教室へ持って行って、金蠅銀蠅瑠璃蠅に三等分してあげよう(笑)。
袖口に入つてしまふ春の水 雪我狂流
倉敷の茶房にて句会。参加者が増えて、しかも佳句を出してくれるので嬉しい。染色家の柚木沙弥郎展が県立美術館でひらかれているらしいが、お吟さん、名前も存じ上げていない。すると、店主がマッチ箱を見せてくれる。店主が鹿児島でアルバイトしていた珈琲屋さんのマッチ箱。いやーなんとも魅力的な絵だこと。これは図書館で模写しなきゃ(笑)。
よけて入る雨の柳や切戸口 永井荷風
倉敷の茶房にて、小さなジャズのライブあり。酸いも甘いもかみ分けた、おばちゃん二人のバンドで、シンガーの方など、「癌の疑いありで、結果待ちのこのごろです」と、明るい。ラブレターとかサテンドールとか、野太い魅惑のお声だった。アメリカの金属の洗濯板を叩いておられた。ピアノの方は、良妻賢母が参観日にでもゆくようなベージュのスーツで、ピアノが巧いだけになんとも歯がゆい。派手な昔の銘仙をほどいて、フレアースカートかサルエルパンツに仕立てて差し上げたいくらい(笑)。
ジャズライブに子どもが居れば、
花の雨五歳へガォとジャズシンガー お吟
