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清記&選句

清記&選句
5月句会の清記一覧を発表します。投句された方は速やかに選句に入って下さい。
投句者は、▼えっちゃんあら、コビトカバ、ラガーシャツ、森野、弥生、ABCヒロ、夏蕨、ちとせ、▼ふうりん、ヨヨ、尾花、にゃんこ、和談、てつを、楽、ヨシ、ダイアナ、玉虫、ナチーサン、茶々、アイビー、板波の22名。(▼は選句済み)

選句要領
1 選句期間  5月11日(日)~5月13日(火)
2 選句数   8句 うち1句を特選とする。特選は無しでも構わない。特選2点、並選1点で計算します。
3 選句方法  句番号を書き出すだけでもよい。
4 結果発表  5月14日(水)
5 投句に参加しない方も選句することも出来ます。投句者全員の選句が終わっても、スケジュールの前倒しは行いません。

5月度みんなのネット俳句会清記一覧
1 万博へ値上り他所に皐月旅 
2 新樹陰ブラスバンドの通りけり 
3 別腹の珈琲ゼリー夏来る 
4 愛されて我は育ちぬ子供の日 
5 鳴りそうで鳴らぬ草笛初恋歌 
6 そよ風にペダルを漕ぎて柿若葉 
7 豪快に風呑み下す鯉幟 
8 試飲して衝動買いの新茶かな 
9 アンネてふ大府育ちの薔薇二輪 
10 青嵐ガラガラ唸る竹林 
11 菖蒲湯に漬かりて唸る投句の句 
12 初めての句会春潮に乗る気分 
13 道中(みちなか)に飛べぬ野鳩や愛鳥日 
14 鯉のぼり抱くたびに嬰重くなる 
15 黒南風や老眼来たとぼやく友 
16 藤垂るる終日風は紫に 
17 神社横ペダル踏み込む花吹雪
18 開ききる牡丹に雨の月曜日 
19 甲斐の宿武者人形に迎えられ 
20 農業の苦労を学ぶ子どもの日 
21 ゆたゆたと昇る乙女座春の宵 
22 藤棚に老婆三人爆笑す 
23 薔薇咲いてその白妙といふ白さ 
24 蝶結び達成したる子供の日 
25 鶴が追ふ機械起しや早苗月 
26 見上ぐれば今咲き初むる花水木 
27 破水せし娘乗せ深夜の代田道 
28 新調の切子のグラス夏来る 
29 筍の茹であがる香や夕刊来 
30 柿若葉けふも予定の一つあり  
31 風薫る漸く『山廬』訪ねられ 
32 ゴンドラを降りて松蝉耳に先ず 
33 妻の目の気になりつつも豆の飯 
34 のんびりとテレビ三昧山笑ふ 
35 子どもの日爺は福本清三に 
36 廃屋の蔦の青さよ初夏の風
37 支持率は低下憲法記念の日 
38 逝く春のにじむ彩りそのままに 
39 汗の味涙の味を知る試合 
40 花みかん香をのせ斜面すべる風 
41 春眠や読経たゆたふ百カ日 
42 身延山山門にへたり山笑う 
43 万博のガイドブックや夏に入る 
44 メーデーの帰りならんか家族連れ 
45 福願ひ猫と頬張る柏餅 
46 夏立つやリハビリ室のオルゴール 
47 屋根だけが見えて若葉に埋まる宿 
48 病持つ娘無事出産みどりの日 
49 蚕豆のこれっぽっちを茹で上げて 
50 行事踏むのこったのこった夏場所 
51 母の日や八十路の母は幼き娘 
52 単線は地平線まで麦の秋 
53 子供の日目高ポロポロ卵産み 
54 園児らの元気届けし若葉風  
55 余花愛でて妻と歩きし上野城 
56 庭下駄の鼻緒の緩み芝青む
57 献立を一品増やす子どもの日 
58 あの恋は桜散る間に天国へ 
59 車窓より山藤見しと来たる人 
60 二年目のナース奔走青嵐 
61 春一番吹かで異国の黄砂降る 
62 豪商の土間通り過ぐ若葉風 
63 新緑の道は快適ハイウエイ 
64 メッシュフェンスは木香薔薇のためにある 
65 鯖寿司や京の河原にふたりして 
66 鈴なりの豌豆蔓を絡ませて 
67 書に倦みて目をやる庭の樫落葉 
68 鬣(たてがみ)を三つ編みされて祭り馬 
69 野菜屑鳥啄む遅日かな 
70 ゼッケンのある子と無い子青葉風 
71 歳時記を閉ぢて新茶を淹れかへむ 
72 真っ直ぐに生きる喜び燕子花 
73 街燈の灯に透き若葉なほ淡し 
74 足伸ばし仔犬とベンチ柿若葉 
75 舫綱絡め甲烏賊目の当たり 
76 鯉幟揚げてやりたやガザの空 
77 青空へポプラ並木の新樹光 
78 首夏の風うけて窓辺の読書かな
79 春深し居場所探しの綿毛旅 
80 生涯に二度の万博夏近し 
81 花菖蒲まつすぐ立ちて吾を呼ぶ 
82 傘雨忌や寂しきときは句を詠みぬ 
83 早や五月飛び去る如き日数かな 
84 この家に住める限りと草を引く 
85 裏庭のヒトツバタゴや銀世界 
86 スタッフと麦茶分け合ふ風呂介助 
87 民守り国を治める五月三日 
88 米の値の騰がりに騰がる春の暮 
89 鯉のぼり逆さ吊りするパリジェンヌ 
90 蝸牛好きと苦手の中間点 
91 高空を尾で打ってをり鯉幟 
92 ごめんねと言へぬ夕餉の豆ごはん 
93 卯の花や傘の雨音連れて行く 
94 新茶淹れ策練り直す日曜日 
95 柿若葉水場の花の水替えし 
96 庭のもの眺めつ受くる風炉点前  
97 精密に小さな巣を張る小さな蜘蛛 
98 置かれたる筍メモの走り書き 
99 小流れに白眩しきやカラー群れ 
100 酒肴とて筍来るやお裾分け 
101 真つ黒に灼かれた心黴の花 
102 無風てふ風のありけり藤の花 
103 あをあをと騒ぐは風か木々の葉か
104 この国はこの子に託そ菖蒲風呂 
105 「爪切り」も長き道連れ昭和の日 
106 雛罌粟(ひなげし)の一つ揺れれば百花揺れ 
107 靴揃へ上がる古民家柿若葉 
108 抱卵の烏は人を威嚇せり 
109 新緑に句碑は包まれ下部かな 
110 曼陀羅寺頬に触れゆく藤の波 
間違いその他不都合な点をご連絡下さい。

編集・削除(編集済: 2025年05月11日 13:32)

アイビーの俳句鑑賞 その3

アイビーの俳句鑑賞 その3

例によってアイビーの俳句鑑賞3原則に則ての感想です。お気に障ったら平にご容赦。

秋晴や三角籤の一等賞 (玉虫) 
抜けるような秋晴れ、何かいいことがありそうな予感。ところが市井のは大部分の人は波乱万丈のドラマなど起きない。せいぜい三角籤で一等賞が当たる程度のことだ。大事件ではなく、敢えて身ほとりの些末な事柄を秋晴れと取り合わせた作者の作句センスに見るべきものがある。それでいいと私も思う。世はなべて何事もなし。

終わりなき風の遊び場秋桜 (弥生)
コスモスに風を吹かすのは定番。従って平凡に風を吹かせたのでは面白くないし、それこそ掃いて捨てるほど類想句がありそう。夏井いつき先生の言う脱凡人を目指さねば。その点、「終わりなき遊び場」というユニークなフレーズを発見したのは作者の大殊勲。脱凡人に見事成功した。コスモスの句として出色の出来栄えだ。

やれやれと子を送り出す休暇明 (ヨシ)
子育て真っ最中か、子育て経験豊富な人が圧倒的に共感する句。子を送り出す先は、言うまでもなく学校である。安堵感と解放感は大っぴらには言えないが、本音はそういうことだ。これは母親ならではの実感だろう。そこへ行くと、父親はそこまでのことはないが。

空腹を癒す喉越し冷し汁 (ふうりん)
「冷し汁」は夏の季語。歳時記によっては記載のない歳時記もあり、その意味で珍しい季語と言えよう。汁仕立ての総菜を冷蔵庫などで冷やしておく。食欲の減退する夏場にあって食が進む。これも生活の知恵だろうか。まして空腹を満たすために、喉越しのよさもあってうってつけの食材だ。夏向きの清涼感のある句。

包装紙見てどつと沸くお中元 (ふうりん)
お中元の季節ともなると、贈る方も貰う方もいろいろ気を使う。なかには毎年同じ品を、同じデパートで誂えることもあるのではないか。毎年同じ品なら包装紙を見ただけで中身が分る。それが家族全員の好物だったりすると、包装紙を見ただけでどっと沸く。家族全員がリッチになる一瞬だ。

湖風を受けて伊吹の大花野 (てつを)
伊吹山の植生は日本海側の植生と聞いたことがある。勿論、高山植物系の植生もあるが、高山植物のお花畑は夏の季語で、秋の花野とは区別される。湖風というのは琵琶湖から吹き付ける風を言うのだろう。色とりどりの植物に包まれた伊吹山の花野。旅情を誘う一句。ところでこの時期、伊吹山の花野にはどんな花が咲いているのだろうか、作者のてつをさんに伺ってみたいところだ。

爆ぜ口にちらり新肌石榴かな (和談)
秋、民家の庭や野に見かける石榴、爆ぜて赤い実があらわになる。その爆ぜ口、なにやら艶めかしく、性的なものを感じるのは私一人だろうか。何となくエロいのである。和談さんは爆ぜ口を新肌と表現した。私と和談さんは、結局は同じことを言っているのではないか。そんな気がしてならない。いずれにせよ、大胆に言い切った表現が小気味よい。

目瞑りて手筒花火の行者めき 
手筒花火は三河地方独特の花火。掲句は惜しくも無点となったが、雰囲気はよくわかる句だと思う。自分の身に火の粉が降りかかっても、一人が脱落すればチーム全員の努力が無駄になるから耐えるしかない。その様子を「行者めき」と捉えた。たまたま無点となったが別のところへ出すとガラッと変わることはよくある。

以下次号、不定期掲載

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コスモスと風の組み合わせはよくありますが、弥生さんの句は「終わりなき風の遊び場」と真似のできない個性的な表現があり、凡百の句とは大違いです。

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アイビーさん、鑑賞ありがとうございます。
コスモスに風は付き物ですが、その可憐さを表すのにやはり風は欠かせないと思い、
何とか辿り着いた表現です。
今年はコスモスも開花が遅れているとの事。
早く涼しい風が吹きコスモスが喜んで揺れる様子が見たいですね。

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玉虫さんが籤で一等を当てられた由、おめでとうございます。武豊町の特産の溜り醤油が賞品だそうで、いいものが当たりましたね。武豊町里中地区は、溜りのメーカーが軒を接しています。南蔵はその中のメーカーですね。8月句会で私が「片陰や路地の向かひも溜り蔵」という句を出しました。里中地区の情景を詠んだものです。

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アイビーさん、三角籤で一等賞を当てました!
我が町のお稲荷さんのお祭りです。
南蔵と言う老舗のたまり醤油一升!
一升瓶など最近は持ったことがありませんでした。
欲張り婆さんは、お爺さんに見せたくて、よっこいしょ!と持ち帰りました。
鼻息荒く報告しました。
何しろ一等ですもの。
浮かれていたら、カマキリに脅されて、悲鳴を上げる羽目になりました。
取り込んだ洗濯物から、ポトリ・・・。
鼻息荒く足音高く、オマケに悲鳴です。
今月は暑さに泣き、籤で笑いカマキリに悲鳴と、賑やかな日々でした。
講評ありがとうございました。

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一句だけ自解

21 末広に呑んで半田の初嵐
ナチーサン、◎玉虫さん、ありがとうございます。

半田市は一回、数年前の初秋に伊勢参りに泊まりました。
ちょうどコロナ前で、伊勢や名古屋市近辺がばか高いので避難という形で。
駅近辺の末広というお店で飲みましたが、釣り好きの店主さんのお料理、お客さんがとても素晴らしくて。
なめろう、最高!楽しく思い出しての一句です。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年09月20日 21:49)

牛の目は330度見えるのですか。知らなかった。勉強になりました。

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 23年間武豊線で通勤した半田ですがここの所ご無沙汰しています。10月には延期になっていた山車祭りがあります。
平成29年の市制80周年記念の第8回には一人で出かけ写真を撮りましたがその時知り合った山王車の親方から話しかけられ車庫へ案内されました。坊主頭の彼は病後で静養中とのこと室内にはづらりと写真が。若い衆が集い盛り上がっていました。今年は5年ぶり、是非にも行くつもりですが構内にあった由緒ある歩道橋は取り壊されているようですね。
 所でかをりさんの末広の句私も頂きました。現役の頃帰路上司と駅前の鰯専門店で一杯やったことを思い出しました。
ただ、この句についてはアイビーさんのコメントで納得しましたが、固有名詞の使い方について考えさせられた一句です。以前にかをりさんの「大川」の句に出逢いましたが後で「隅田川」の別名と知った次第。前書きが要るのかな?

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桑の実や の句を詠んだ玉虫さんに採っていただき、いつも素晴らしい句で主宰めくアイビーさんの薀蓄、うれしいです。
駅の左手に5分ほどの末広です。
末広、言葉の意味、実景の末広。
また俳句のよさをかみ締めています。
今回は某氏のおおせにしたがって、写生にがんばりました。落ち鮎も、ありがとうございました。

ちなみに牛の目は、両目の間隔が広く頭の横側についています。そのために視野が広いです。330度見えます。
売られゆく牛の魚眼をうろこ雲  はしゃぐ子のいる露の牧かな

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年09月21日 22:05)

末広はJR半田駅前の料亭「末広」のことでしょうか。あの辺は半田の富豪が遊ぶ三業地の面影が残る一帯です。「末広」は中でも格式を誇る料亭でした。「知多の半田は蔵の町」と唄われた往時の繁栄は見る影もなく、発展から取り残された哀愁の香が漂ってきます。ですから、「格式を誇る料亭でした」と敢えて過去形にしました。私の若い時には、それでも「末広」「古扇楼」「井筒」芸者置屋の「千代一本(ちよかずもと)」鰻の「一心屋」「久永亭」待ち合いの「永楽」と言った店がありました。

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末広に呑んで半田の初嵐

先ず、良いな~です。
お酒を飲めなくてもこのシーンです。
半田の初嵐。
全く下戸の私ですが、次の世というモノが有れば
是非このシーンに身を置いてみたいです。
酷暑に苦しんだ後の、初嵐が秋の訪れを告げて素敵。
生意気に述べさせていただきました。

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武豊町民文化祭俳句大会

武豊町民文化祭俳句大会 
とき・10月8日(日) 受付開始11時、 投句締め切り 12時30分
ところ・武豊町中央公民館
出句 当季雑詠 5句
参加費 500円
招待選者 齋藤朗笛先生(白桃主宰)

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アイビーさんに感謝

爆ぜ口にちらり新肌石榴かな(和談)

 石榴にこんな見方をする人は無かろうと、恥ずかしながら恐る恐る投句したものです。
でも、アイビーさんがきちんと私の気持ちを解して、俳句鑑賞で述べてくれています。
アイビーさん有り難うご座います。嬉しい。

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ナチーサンさんが何を心配してるのか分かりません。開き直り、大いに結構です。どんどん開き直ってもらいましょう。

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 困りましたね。アイビーさん、彼を乗せてしまったようですね。どこかで歯止めをかけないと。今後開き直った句が出そうで心配です。

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パリーグ オリックス優勝!

 プロ野球パリーグはオリックス(元阪急)がロッテに勝ち三連覇を果たした。
セリーグの阪神共々今後クライマックスゲームに入り日本一を目指す。

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「みんなのネット俳句会」視聴者10万人に迫る!

「みんなのネット俳句会」の視聴者が9月20日20時現在95,611人に、大台まで5,000人を切った。
10万人目には良いことがありそうだ。多くの方に見守られ日々成長している我が句会に幸あれ!

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ラグビーW杯日本惜しくも敗退!

 日本は格上のイングランドに惜しくも12対34で涙を呑んだ。次戦はランク11位のサモアと9月29日4時から対戦する。
★世界ランク
 1位 アイルランド、2位 南アフリカ、3位 フランス

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後5時間!

 ラグビーの事だ。どうするこのまま起きていようか。明日は何もないし。サンデー毎日、余生継続者の特権だ。
相手はイングランド、世界ランクは6位。同14位の桜日本の相手は前回の準優勝チームだ。しかも初戦で強豪アルゼンチンを破って勢いに乗る。過去10度の対戦での勝利は無い。だが相手にも弱点はある。桜軍団の実力を存分に出せば勝機もある。前回の東京大会ではあの南アフリカを34対32で破り世界を驚かせた。何とかこの壁を破りベスト8への道を開きたいものだ。

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アイビーの俳句鑑賞 その2

アイビーの俳句鑑賞 その2
例によってアイビーの俳句鑑賞3原則に則ての感想です。お気に障ったら平にご容赦。

秋黴雨ぱちんと開く女傘 (糸瓜)
秋の長雨を秋の梅雨入りという意味で秋黴雨(あきついり)と言う。長雨で傘を開いたという、それだけの句意だが、「ぱちん」という擬態語を入れることによって立派な俳句になった。一歩間違えれば単なる駄句になるところを、「ぱちん」を入れるだけで俳味の味が出た、この辺りが俳句の玄妙なところ。

言ひ難き事も言はねば秋扇 (糸瓜)
作者自身、様々な葛藤を経てたどりついた心情。上五、中七でこうした心情を吐露し、座五の「秋扇」と取り合わせた。作者は推敲を重ね、特に季語の斡旋は作者自身が考え抜いて、これしか無いと決めたのだろう。それが成功したからこそ、8点の支持を集めたに相違ない。

リュック背負ひ年に一度の震災忌 (ゆめ)
リュックの中には非常食や懐中電灯、その他の防災グッズが入っている。これら防災グッズを点検し、新しいものと交換するのが210日の震災忌なのだ。雰囲気のある句となった。

口開けて見とれた月のうさぎかな (ゆめ)
仲秋の頃の月は空気が澄み、俗に月に兎がいると称される月面の窪地の模様が鮮明に見える。仲秋の満月ともなると、普段の倍ほどもあろうかという月が東の空に上る。あまりの見事さに声を出すのも忘れ見惚れている作者。

暗殺や太刀を持たざる菊人形 (ABCヒロ)
秋たけなわともなると、各地で菊人形展が開かれる。菊人形のモチーフは、歴史上の名場面とかが題材になることが多い。この菊人形は何と暗殺の場面に題材を取った。血なまぐさい暗殺の場面だけに、あまりリアル過ぎても具合が悪い。暗殺に使った刀が無いのだが、無くてもあるという約束事で菊人形は成り立っている。観客も敢えて異としない。そこに俳味が生まれる。

秋天を仰ぎ寝風呂の石枕 (ダイアナ)
石枕とあるからには温泉の露天湯の場面であろうか。しかも、湯船には作者のほかは誰もいないシチュエーションを想像する。思い切って伸び伸びできる。広い露天湯を独り占めして、リラックスする作者。秋天までも独り占めした気分だ。寝風呂も石枕も作者の造語だろうが違和感を全く感じない。季語の斡旋も的確だ。私が特選に頂いた句。

秋来れどよれよれTシャツまた出番 (ヨヨ)
立秋を過ぎたのにこの暑さはどうだ。地球規模で変調をきたしている。例年なら夏物から秋の物に変える時季なのに。そう愚痴りたくなる今年の暑さを俳句にした。気分はよく出てるが、難を言えば少しゴチャゴチャし過ぎの感も。俳句は17文字しかないのだから、極力、省略できるものは省略したい。上五の「秋来れど」が説明的なのも気になる。アイビー流に詠めば Tシャツを未だ仕舞へぬ残暑かな

翅搏ちて供華に触れてゆく炎暑かな (無点)
惜しくも無点句となったがいい雰囲気を出している。「翅搏ちて供華に触れてゆく」と炎暑に因果関係は全くないので、季語炎暑との距離感は良い。だが、翅搏ちて供華に触れてゆくものが何であるのか分からないのは困る。正体を明らかにして欲しい。作者は季重りを嫌ったとも考えられるが、季重りになっても止むを得ないと私は思うのだが。

以下次号、不定期掲載

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アイビーの俳句鑑賞 その1

アイビーの俳句鑑賞 その1
例によってアイビーの俳句鑑賞3原則に則ての感想です。お気に障ったら平にご容赦。

草虱付けて二人に何かある (束束子)
風の盆の句は7点だったが、この句も5点の支持を集めた。座五で「何かある」と思わせぶりだが、職場かなにかの若い男女に対し、冷やかし半分の軽口を飛ばしたほどの句意だろうか。軽いタッチの句で、爽やかなこの季節ならばこその味わい。
  
抜け出して秋空見あぐ支店長 (えっちゃんあら)
この支店長の存在感。どんな職場かは分からないが、おそらく一日のうちで最も忙しい時間帯に、支店長として現場で陣頭指揮を執る有能な人物像をイメージする。戦場のような時間帯が終わり一息ついたのであろうか、現場を抜けると青々とした秋の空が広がっている。しみじみ秋だなあと感ずる一時。さあ、もうひと踏ん張り頑張るぞ。爽やかな後味が残る佳句。

マジック点灯野球佳境や獺祭忌 (尾花)
獺祭忌は正岡子規の忌日。近代俳句のスタイルを確立し写生の重要性を説いた。僅か34年の生涯だったが、詩歌の世界に果たした貢献は計り知れない。こうした一面と別に野球好きでも知られる子規。黎明期のベーボールに野球という訳をつけたのも子規なら、打者、走者などの今日でも使っている野球用語を定めたのも子規。そんな故事を踏まえながら、佳境に入ったペナントレースに題材を取ったところが巧い。

竹の春息子は今日もよく食べる (コビトカバ)
作者の息子さんは何歳か存じ上げないが、きっと育ち盛り、食べ盛りの年代なのだろう。惚れ惚れするような食べっぷりに半ば呆れ、半ば頼もしい成長ぶりに目を細める作者。竹は普通の植物とは逆に、秋に青々と生命力盛んな状態になる。これを「竹の春」と言う。この季語を斡旋した作者の意図は明らかだ。伸び盛りの息子と竹の春のイメージを重ね合わせた。

落日に染まる岸辺の花芒 (森野)
真っ赤に染まる秋の夕日と芒の親和性は頗るよい。芒と秋の落暉とくれば一幅の絵を見るようだ。絵画的構図の俳句だが、欲を言えば何か動きが欲しい気もする。少し風を吹かせたら絵画的基調に動きが出るのではなかろうか。実際に風が吹いたか吹かなかったかは、この際問題ではない。作句上の都合なら、そのくらいの嘘は許されると私は思うのだが。

零余子茹で丁寧に箸使いけり (ラガーシャツ)
零余子(むかご)は自然薯などの薯類の葉脈になる小さな薯で、風味を好む人は多い。おそらく作者は毎年秋になると零余子を採取して湯掻くのが慣わしになっているのではないか。そうでなければ「丁寧に箸使いけり」などと当事者でなければ言えない楚辞が出てくる筈が無い。そのぐらい実感が籠っている。

カマキリの企み通り悲鳴上ぐ (無点) 
惜しくも点が入らなかったが、作者のセンスが随所で光る。カマキリを見つけ思わず悲鳴を上げる作者本人だが、それを冷静に観察しているもう一人の作者が存在する。カマキリの企みと、シラっと言ってのける辺りは大したものだ。カマキリと敢えてカタカナ表記したのも、作者の意図あってのことだろう。

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阪神の優勝監督(2000年以降)
2002(平成14)年  星野仙一
2005(平成18)年  岡田彰布
2023(令和 5)年  岡田彰布
 なお、岡田監督6年間の成績は
    2004(4位)、2005(1位)、2006(2位)2007(3位)、2008(2位)
    2023(1位)

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 阪神ファンの皆様18年ぶり6回目の優勝おめでとうございます。特に今年は寅・虎年(私も寅)です。意義深い年です。
実は私、セパに分かれた昭和25年以来の阪神ファンでした。贔屓は別当薫。(亡き父親に似ていたから)長じて愛知に来てから中日ファンに転向、落合ファンでした。今古い新聞の切り抜きを見ています。「阪神優勝・星野舞う」の見出しが一面に、星野監督の胴上げです。日付けは、2003(平成15)年9月17日。20年前ですね。金本、廣澤、アリアスがクリーンナップ、伊良部が先発、赤星、桧山の名前もあります。次の優勝は2005(平成17)年ですが監督は落合でしたかね。その落合さんが今年の阪神の優勝を予言していたそうです。エラーの多いチームから「守り勝つ」野球を目指している岡田監督を見て。巨人も低迷しています。サッカー、バスケット、ラグビーなどを見てもやはり指導者ですかね。鍵は。

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当句会の投稿者は東海地方の方ばかりではありません。全国にまたがっています。私の知る限りでも、阪神タイガースの熱烈なファンがいらっしゃいます。社会的儀礼として、阪神タイガースの優勝をお祝い申し上げます。来年はこんな調子にはいきませんよ。わが中日ドラゴンズの巻き返しを期待していますが、実のところ全く自信がありません。

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アイビーさん、獺祭忌の句の感想をありがとうございました。

セ・リーグ、阪神の優勝が決まりましたね。このシーズン阪神は強かった! 阪神ファンの皆さまおめでとうございます。
私は中日ドラゴンズを応援していますがさっぱりです。 ドラゴンズが勝てば大声でバンザーイ!と。 負けた時は悔しくて、立浪さんの采配がいけないんじゃないか? とか生意気に思ってしまいます。
春に行われたWBCはとてもとても楽しかった。 
ドラゴンズおそらく最下位確定なので、来年こそは優勝争いの渦の中にいてほしいと願っています。
 

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アイビーさんへ

鑑賞ありがとうございます!
息子は小学生高学年です^_^
子供達の事をどうしても詠みたくなります。

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビーさん。21句おめでとうございます。片陰や紺屋の道に秋葉講。。中日新聞の文芸サロンの14日知多版です。アイビーさんの俳句です。9月のネット俳句に観賞して頂きありがとう😆💕✨ございます。

引用して返信編集・削除(未編集)
合計3952件 (投稿1960, 返信1992)

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