7月のみんなのネット俳句会は、管理人の白内障の手術と日程が重なるため、中止します。楽しみにしていた方には申し訳ありません。8月句会は8月5日開幕です。奮って投句願います。
6月句会の互選結果の記事のピン留を解除しました。ご覧になりたい方は、no,5695の記事までスクロールしてください。
藤井八冠の最初の防衛戦竜王戦第7番勝負第2局が明日開幕です。挑戦者は竜王戦予選準決勝で羽生9段を降した永瀬王座を決勝で破った佐々木匠7段。若手のエースです。18日夕刻決着の予定。1局目は藤井八冠(当時は七冠)が勝っています。
訂正
正 伊藤匠
誤 佐々木匠
お詫びして訂正いたします。
アイビーの俳句鑑賞 その1
例によって、アイビーの俳句鑑賞3原則に則っての駄文です。お気に障ったら平にご容赦。異見、反論大歓迎。
欲絶てばあまりある幸鳥渡る (えっちゃんあら)
季語の斡旋がまことに適切。上五、中七で人生に前向きな姿勢、抽象的な概念を打ち出しているのに対し、季語は目に見える渡り鳥を持ってきたところが素晴らしい。「絶」は「断」どちらでもよいが、ニュアンス的には「断」の方がよいかなあ。
柿落ちてどこか傷つく少女かな (束束子)
俳句は17音しかなく、状況を説明できない部分は読み手に委ねられる。掲句などもその口で、柿が落ちるとどうして少女が傷つくのか分からない。分からない部分は読み手が勝手に解釈してよいことになる。そこで様々な解釈があり、中には珍解釈もあるだろうが、すべて正解とされる。俳句の醍醐味だ。
名月と満月重ね祈るらん (茶々)
名月は仲秋の名月に限るのであって、満月は秋に限らず四季全てに満月があるという意味に解釈した。折しも仲秋の名月、十五夜の夜だ。煌々と照らす月に、何事か祈る。助動詞「らむ」「らん」は推量を示し、「自分以外の誰かが祈っていることだろう」という意味になる。前句同様、読み手に委ねられた。
篠笛や城址にしみる月の宴 (森野)
一口に言って風姿のよい句だろう。月の宴、城址、篠笛と俳句をつくる材料に不足はない。その材料を巧くさばいて、趣のある句に仕立てたのはお手柄。ただ、城址にしみるのは何かといえば篠笛だろうが、上五で「篠笛や」と切ったので繋がらなくなってしまった。語順を変えてみたい。月の宴城址にしみる笛の音
人生や釣瓶落としと晩酌す (ヨヨ)
季語の使い方として議論の余地はあるだろう。そのことはさて置き、人生の過ぎゆく速さを、釣瓶落としに喩えたのは非凡だ。ある程度の年齢に達した者にとって、まことに尤もな比喩で、共感を呼ぶ。ただ、切れ字「や」の位置は再考を要す。人生は釣瓶落としや手酌酒
番頭の手の平ちょこの新酒かな (無点)
惜しくも無点句になった。どうして番頭が登場するのか分からないが、場面設定が面白いと思う。「手の平」は「掌」と書いて読みは「て」だが、意味は手の平のことだから使ってみたい。
月見酒私以外は皆弱い (無点)
この句も無点句だが面白い句だ。面白いと言うのは、詠み人が女性だったなら面白いということだ。句中に女性を示す言葉が無いので点が伸びなかったのではないか。全くのアイビー流で参考にならないかも知れないが。
月見酒男のくせに酔ひ潰れ
以下次号、不定期掲載
アイビーさん
月見酒の句、女である事を伝えられたら更に良くなったんですね!!
確かにです。その方が楽しいです。
アイビーさん鑑賞ありがとう😆💕✨ございます。朝ドラの万太郎の実家の酒作りに番頭がいました。昔の酒作りは大変な苦労でした。でもここで番頭のミスで万太郎の酒屋はつぶれました。俳句では番頭を称賛したいと思いました。
第9回半田山車まつりについて
4年に1回の半田山車まつりが開かれますので紹介をします。愛知県以外の方には、かんたんには行けないので申し訳ないのですが、話のタネに一度おこしになられてはいかがでしょうか。「祭り」や「山車」は夏の季語で、季節感のずれはありますがよい句材が拾えるかもしれません。
期日 10月28日(土)と10月29日(日)
主会場 さくら広場 半田市役所南 市内各地区の山車31台が集結します。
イベント すべて28日のみ ちんとろ舟、成岩獅子舞、向山獅子舞、成岩銭太鼓踊り、門付万歳ほか
詳細については主催者の公式サイトを参照。
https://handa-dashimatsuri.jp/←ここをクリック
12 葬儀後の帰路や別れの秋の蝶 (ダイアナ) 5 ◎束束子、◎いちご、ふうりん
句評は既にやってますので見返して下さい。
20 城内へ銃眼抜け来秋の風 (ABCヒロ) 3 束束子、尾花、高田井
◯、△、□などの銃眼。眼下には水を湛えた内堀があるが岸辺から寄せる風はようやく秋を感じ
させてくれる。猛暑が長かっただけに、今年は特に秋風が待たれた。心情が伝わってきますね。
銃眼を抜ける秋の風 が良いですね。
31 親離れ出来ぬ私と秋の空 (コビトカバ) 1 束束子
何歳になっても父母の愛は心に残っているもの。自分は子供たちを育て上げてしまったけど、今
でも、やはり父母は恋しい。「親離れ」は大袈裟かもしれないが、でも思う気持ちは変わらない。
「私」の1文字が響いてますね。
44 栗届く伊勢新聞に包まれて (玉虫) 4 束束子、ラガーシャツ、ちとせ、アイビー
お隣さんの畑では栗の毬が沢山口を開けている。この句の場合はイガグリでは無くて、栗の実。
伊勢びとは親切で優しいと言われているが、包んであるのが「伊勢新聞」というのが嬉しい。
お伊勢さんには5回ほど行ったけど、直接伊勢びとと会話を交わしたことは無いものの、畑で作
業をしていた頃、山口さんというおばあさんに優しく接してもらったことがあります。
「伊勢新聞」に着目したのはお手柄。
51 潮風の力も借りて烏賊を干す (ヨシ) 2 束束子、てつを
日本海の殆んど中央付近で夜間、煌々と電気を灯してイカ釣りが行われている。冷蔵保存をして
漁港へと戻ってくるが、北朝鮮の船では釣れたはなから開いて船上に吊り干している動画が見ら
れた。烏賊は干すことで旨味が乗るが、お日様だけではなく、潮風も借りて干すと言い切ったと
ころが気持ちがいい。 干し過ぎないで若干柔らかなのが一番美味しいですね。
76 秋の蚊は見かけ倒しやすぐ打たれ (ふうりん) 1 束束子
秋になると蚊も幾分か小さくなる。寒くなると暖かい場所を求めて家の中まで入ってくるが、
盛夏ほどの元気は無くて簡単に叩ける。「見かけ倒し」と表現したところが面白いですね。
蚊に刺されても15分もすれば痒みが無くなるが、🐜や百足、🐝に噛まれると大変です。
妻が数か所🐜に噛まれて10日ほども痒がってましたが、一部は膿まで持って大変でした。
93 また一つ神事消えゆく秋祭 (弥生) 3 束束子、ABCヒロ、ナチーサン
コロナやインフルエンザの流行があって、神社での神事も省略型になっている。この句の場合
どんな神事なのか分からないが、動物保護団体の過剰反応で、動物に関わりのある祭が消えて
いってるケースがある。流鏑馬、野馬追、上げ馬、おまんと祭など、馬に関係するものが多い
が「虐待」という名目で団体が声を上げて困っている。
そのうち、赤ちゃん泣かす競技会、犬ぞりレース、競馬、ペンギンのお散歩、いるかショー
ちゃぐちゃぐ馬こなども「虐待論」を持ち出して止めさせようとするのかも。
80頭ほどの乳牛を殺して食べ、人をも襲ったoso18とかのヒグマの処分で、団体からのパッシ
ングが殺到して役場が困っている。団体は常に被害者側に立つことは無さそうです。
「神事が消える」に注目したのは素晴らしいですね。
束束子さん、皆様、ダイアナです😃先月からお仲間に入れて頂きました🙇皆様の批評、鑑賞、とても勉強になります😃ありがとうございます❗️かをりさんもありがとうございます‼️これからも、どんどんアドレスお願いいたします🙇
束束子さん、選句と鑑賞ありがとうございます。
神事として残せる物と残せない物。
今あちこちでその岐路に立っている行事が数多くありますね。
良し悪しを問うのではなく、ただ事実として無くなることの寂しさを詠みました。
束束子さんの鑑賞は他の方の句も含め具体的で分かりやすく参考になります。
ありがとうございました。
弥生
束束子さん
七句選句の中に入れて頂きありがとうございます!
親離れが出来ない私自身を詠んだ句です。
将棋王座戦第4局は大逆転で藤井七冠が勝ち八冠を達成したが、お互いに秒読みに入った終盤近く99%勝ちを手中にした永瀬王座が頭をかきむしり悔しがる場面があった。私も藤井の負けを覚悟し決勝戦に思いを馳せたところだったので
一気に所を変えたAIの予想の数値を見て目を疑った。そのまま王位が時間を使い切って投了したが釈然としなかった。
今日改めてネットで解説を視聴し棋譜を確認し永瀬王位の123手目のミスに納得した次第。どうも負けを意識した藤井の122手目のぼんやりした手が永瀬の思考を狂わせたようだ。そう言えば第3局も終盤もつれ藤井が相手陣地に潜り込んできわどく勝利を得た。案外聡太さん見かけによらず心理戦にも長け、しかも強運の持ち主かも知れない。
8 爽やかに出世力士の呼び出され 2
横綱不在の秋場所は大関が辛うじて面目を保った。絶えて久しい日本人横綱を期待するファンは多い。この九州場所
に期待がかかる。ところで相撲は朝から行われている。観客はまばらだが若手による熱戦がくり広げられている。
行司、呼び出しの初々しさ。十代と思われる少年が装束を身にまとい緊張した面持ちで機敏に動き懸命に捌く。また、
甲高い若手の呼び出しに勇んで応じるざんばら髪。この中から大関、横綱が出るか期待は高まる。
32 饒舌のテレビの才女残暑かな 2
コビトカバさんに特選をいただいた。最近やや難聴気味、テレビ視聴も聞きづらくなった。男性の低音、女性の高音が
聞きづらい。特に外国ニュースの同時通訳などは早口で聞き取れない。一度検査をと。その点洋画の字幕は大助か
り。この句そんな状況の中での作。「沈黙は金、寡黙は銀」などと難聴を棚に上げて。
52 秋風鈴吊り格子窓古りにけり
数年前豊橋二川宿本陣句会での大福会吟行での作である。重陽の抹茶、芭蕉句碑、菊の展示、妙泉寺の蟻塚・実石
榴、豊橋筆など駄句が並んでいるが発表の場は無かった。中でも申し合わせたように二川宿の町並みに各戸一個ずつ風
鈴が下がっているのが目に付いた。投句の案内があったがそのままになってしまったのが心残りである。
73 曼珠沙華今生の彩尽くしをり 4
先週大福会の吟行の場所になった鞍流瀬川沿いの遊歩道、数年前に植えられた桜の若木が成長し春を彩取る。そして
秋はコミュニティの会員が始めた曼珠沙華、半田の曼珠沙華には遠く及ばないが紅白の花が丈を揃える。縁には「鎌ひ
とつ」の札が。ボランティアで市民の憩いの場を守っている。下校の列が曼珠沙華に影を曳いていく。
94 朝顔に散歩の足を奪はるる 2
近所に立派な家庭花壇を持つ旧家がある。毎年開かれる市の花壇コンクールに度々入賞されている。散歩の途中立ち
寄り時折りカメラに収めさせて貰っている。先日初老の奥様に声がけして親しくなった。人柄が伺える四季折々の工夫
を凝らした花壇、作品群に圧倒される。リハビリを兼ねた散歩を楽しくさせてくれる花々朝顔もその一つだ。
束束子さんコメント有り難うございました。半田の曼珠沙華も地元の方々の支えで花開いているんですね。
それにしても川というものは得がたい存在ですね。多くの支流があり本流に注ぎ込む。その恐らく三流河川が地元の生活に溶け込んでいるんですね。気になる半田、近づく第9回山車祭り、29日には是非伺います。よろしくお願いします。
掛かりつけの薬剤師さんが成岩の方、是非にと勧められています。
それじゃ小生もひとこと
矢勝川の彼岸花のうち、白と黄色は島桜子と私が共同で寄付して植えられたものです。
5年前に白250個、黄色20個の球根を寄贈したものです。
なお矢田川ですが、半田市と常滑市との境界に久米という部落がありますが、そこの上流を源流と
して、粕谷南の団地、そして大野の町を流れて伊勢湾へそそぐ小河川です。久米では昔から「虫送り」
の行事が深秋に行われ、この矢田川沿いを大松明を持った人々50人ばかりが流れるように下流へ動い
て行きます。 今年は何時行われるのかは存じません。
39彼岸花ゴンか寿惠子か矢田川に (茶々)
この 矢田川も矢勝川と同じ半田一帯の川ですか。私は板山の神戸(ゴウド)川しか知らないんですが。
以前の勤務校の校歌にも歌われていました。数年前から河川浄化の結果蛍も出始めたとか。
アイビーさんの彼岸花末永く子孫を残してくれますよ。
矢勝川の彼岸花は私らPTAが総出で植えた覚えがあります。公称300万本のうち20~30本は私が植えたものです。30年も前のことです。当初は川の左岸だけで、阿久比町側の右岸は知らん顔してましたが、その後阿久比町側も呼応して植栽してくれました。
アービーさん、お疲れ様でした。いつもおまとめ、ありがとうございます。
今日は歯医者やら、整形外科やらで年休の金曜日。
時間のあるうちに、選句鑑賞です。
今回は特選句をいただかなかったのですが、もう一押し脳みそに汗がじわっと来る句がございませんでした。
なので、不愉快な点もございましょうが、他意はございません。
21 百選の楠の大樹に天高し (アイビー) 3 ABCヒロ、かをり、ふうりん
大樹百選というものがあるのでしょうか。百選という魔法の言葉に救われています。
28 善も悪もこの星のもの鳥兜 (高田井)
悟り系の句ですねえ。中七までその悟り、鳥兜が。毒草ではないですか。悟れない私。
もっと大きい包み込むよう季語であれば、悟りも説得力を帯びてまいりますのに。悟りは独善的ゆえ、季語の斡旋は大事ですねえ。
34 虫集く地球公転音幽か (ダイアナ)
地球公転の音は聞こえない。さりとて虫の音が聞こえてこないのです。
発想はすごーく面白いのにそこで損ですよ。発想に一票です。
55 月代や今宵の客は訳ありて (コビトカバ)
抑制されていい句だとおもます。今宵の客に具体性があれば特選です。訳ありて、はい、恐い松本清張の「家紋」を思い出しました。
月代や僧の揚げたる蝶の紋 いまどきは提灯などwwですね
83 見て言うてそれほどでもよ蕎麦の花 (えっちゃんあら)
見て言うてそれほどでもよ、ごちゃごちゃと言わなくてもそのとおり。植え方も雑だし、実の色が出ますと、ちょっとですよね。
きちんと蕎麦の花のこと、みておられます。
98 お喋りも長寿の術よ猫じゃらし (てつを)
もう楽しい句ですね。大好き。せっかくの中七までのパーティーを猫じゃらしでは・・・
草の絮、せめてゑのこ草にして欲しいです。草のくすぐられっぱなしの俳句は。。。だけど楽しい一句でした。
107 渡り鳥あきらかに山緩むまで (えっちゃんあら)
山緩む、これが雑ですよね。私もやるんですけどw 高低のことなら、山低きまで。時間なら山暮れるまで。
えっちゃんあらさんの句は推敲すると自戒をこめて、いい感じです。
かをりさん、帰る鳥ですね🎵。教えて頂きありがとうございます。素晴らしい句になりました。歌会とは。。私等はカラオケになってしまいますが良かったら教えて頂きますか。。
>えっちゃんあらですさん、帰る鳥と春ならば、山緩むは本当は好きなのです。様はくすぐったいです。句会は「さん」でお願いします。
>コビトカバさん、今月の上位句は我が強い句が多くて、短歌と違い俳句は余韻ですね。
>アイビーさん 完成度と独自性のバランスは難しいです。私は独自性の句を採りますすし、目指したいです。
だけど、実際は5句に3句は締め切りに追われて、雑になり採ってくださればラッキーのまま提出です。
今回は自戒を含めて、選評辛口だったかなあ。
明日は歌会なので、ぼちぼちと。
かおり様、観賞ありがとう😆💕✨ございます。枕元に歳時記とメガネとノートを置いて寝ても覚めても俳句です。気にかけて頂き嬉しい😃💕事。これからも宜しくお願いします。
かをりさん
七句の中に選んで頂きありがとうございます。とっても嬉しいです!
今宵の客を具体的に。
再考してみます!
辛口のかをりさんの選評。我が意を得る部分もあり、うーん、そうかなという部分もありました。そこが俳句の面白いところでもあります。いずれにせよ、かをりさんのセンスが光る選句でしたね。
えっちゃんあらさんの自由奔放な言葉遣いに、いつも感心してます。自由奔放は、逆に言うと雑な面が出ることもあります。この辺が痛し痒しなんですね。意味が通じなくては俳句になりませんし、、、。折角の良さに、鉋をかけすぎて迫力不足になってもいけないし。
拾った句の句評を書いて、それを送信しようとしたところ
<ERROR 投稿できない言葉が含まれているため、処理を中止しました。>と出た!
小生は幾分過激な面があるから当然予期したことだが、今回は特別な言葉を使用していないけどね。
とりあえず文章の半分だけ記載しておきます。
特選句評
< 12 葬儀後の帰路や別れの秋の蝶(ダイアナ) 5 ◎束束子、◎いちご、ふうりん>
昨日は80人、今日は170人などの大きな葬儀を最近見ることが出来なくなった。 どんな有名な方の場合でも「小さな葬儀、家族葬」が行われるようになり、身内に最も親しい友人を加えチンマリとした形になったからである。不慮の事故などで突然逝ってしまったなら別だが、病気や高齢で召される場合は別れる時間があるので、小さな葬儀のほうがいい。
この句の場合、「帰路」とあるから、身内ではなく友人である貴方が作った句ですね。悲しい思いを心に残しての帰り道で、草むらを低く飛ぶ蝶々を見かけた。自由自在に飛び回る蝶々だから、すぐにどこかへ飛び去るのは当然だが、身ほとりを去っていくものには蝶々でさえも悲しく思えるという作者の秋思が籠められていて、ここ10年ほどで父母、親友、初恋の彼女、近くの遊び友達、句友を相次いで失った私の心情に繋がる句なので特選として拾わせて頂いた。
「56す」とか「4ね」なんかは使ってないけど・・ もしかしたら「893」だったのかな?
なんちゃって
ひろゆきチャンネルでおなじみの「56す」とか「4ね」とかの類ですか。30秒の間に同じ投稿が出来ないとか、いろいろあるようですね。ジジイやババアには無用の規制ですがね。
10月句会はみなさまのご協力により無事終了することが出来ました。厚く御礼申し上げます。また何時ものように、自句自解、感想等、皆様の活発な書き込みをお願いします。なお、10月句会で好成績を収められた高田井さんは初投句ではありません。他のハンドルネームで投句されている常連です。念のため。
互選結果発表
10月句会のトップは高田井さんの鳥兜の句、尾花さんの新松子の句、てつをさんの猫じゃらしの句がともに7点の同点でした。次いでちとせさんの菊日和の句とABCヒロさんの案山子の句が6点で並びました。
7点句 善も悪もこの星のもの鳥兜 (高田井)
7点句 ややこしき十四歳や新松子 (尾花)
7点句 お喋りも長寿の術よ猫じゃらし (てつを)
6点句 老世帯の路地に産声菊日和 (ちとせ)
6点句 案山子にも悪態ついて反抗期 (ABCヒロ)
個人別総合では尾花さんが16点でトップ、以下束束子さんとABCヒロさんが同点で続きました。
16点 尾花
13点 束束子
13点 ABCヒロ
10月度みんなのネット俳句会 互選結果一覧表 ( )は作者 ◎は特選 特選2点、並選1点で計算。
1 ミシンやめ手縫い楽しむ夜長かな (弥生) 2 ふうりん、ナチーサン、
2 名月を招く狭庭の花を生け
3 詰めるだけ詰めし馬鈴薯なほ詰める (ヨシ) 3 コビトカバ、◎アイビー、
4 老農の立てゆく稲架の弱き脚 (束束子) 4 ラガーシャツ、森野、ダイアナ、玉虫、
5 今日こそは番狂わせの夜長なれ (ラガーシャツ) 4 ◎えっちゃんあら、ABCヒロ、ヨシ、
6 廃材を浮かべて暮るる秋の海
7 番頭の手の平ちょこの新酒かな
8 爽やかに出世力士の呼び出され (ナチーサン) 2 てつを、ヨシ、
9 月見酒私以外は皆弱い
10 名月や故郷の抹茶点て喫す
11 赤い羽根小銭浚ひて募金せし (いちご) 3 ラガーシャツ、尾花、茶々、
12 葬儀後の帰路や別れの秋の蝶 (ダイアナ) 5 ◎束束子、◎いちご、ふうりん、
13 芒道汗かかぬ風通り過ぎ (ヨヨ) 1 えっちゃんあら、
14 毒茸か黄色と黒の虎模様 (尾花) 1 いちご、
15 ほんたうはおしゃべりな鰐水の秋 (かをり) 1 尾花、
16 吾(あ)の妬心見透かしてゐて芋の露 (てつを) 1 ABCヒロ、
17 折られたる大樹痛まし野分あと (ふうりん) 1 いちご、
18 風爽か朝戸開けしに頬撫ずる (ちとせ) 1 ヨヨ、
19 竹垣を昇る名月露天風呂 (高田井) 2 ダイアナ、和談、
20 城内へ銃眼抜け来秋の風 (ABCヒロ) 3 束束子、尾花、高田井、
21 百選の楠の大樹に天高し (アイビー) 3 ABCヒロ、かをり、ふうりん、
22 一位の実幼き恋よ故郷よ
23 赤ちゃんのお尻テカテカ夜業の灯
24 甦る記憶の香り金木犀
25 指先に王者の響き秋の宵 (ラガーシャツ) 1 和談、
26 期待の目一身に浴び秋刀魚焼く
27 名月や城址轟く陣太鼓 (森野) 1 和談、
28 善も悪もこの星のもの鳥兜 (高田井) 7 ◎ABCヒロ、尾花、玉虫、ヨシ、かをり、アイビー、
29 吾の知らぬ御馳走と言ふ蝗かな
30 ややこしき十四歳や新松子 (尾花) 7 ラガーシャツ、◎ちとせ、ダイアナ、玉虫、ナチーサン、高田井、
31 親離れ出来ぬ私と秋の空 (コビトカバ) 1 束束子、
32 饒舌のテレビの才女残暑かな (ナチーサン) 2 ◎コビトカバ、
33 観月や団子を飾り孫の声 (ヨヨ) 2 ダイアナ、茶々、
34 虫集く地球公転音幽か (ダイアナ) 2 いちご、かをり、
35 栗和菓子大売出しの彼岸かな
36 教卓に芒一本残るのみ (ABCヒロ) 1 てつを、
37 間引き菜のどつさり積まれ道の駅 (てつを) 1 ちとせ、
38 町の子のにぎやかに過ぐ秋の路地
39 彼岸花ゴンか寿惠子か矢田川に (茶々) 1 和談、
40 曳き馬の一完歩ほど秋の水 (かをり) 1 アイビー、
41 天麩羅に揚げて開きぬ十五夜菊
42 九代目は慶応ボーイ新松子
43 まねき猫に貸してやりたし秋日傘 (ふうりん) 1 茶々、
44 栗届く伊勢新聞に包まれて (玉虫) 4 ラガーシャツ、束束子、ちとせ、アイビー、
45 人生や釣瓶落としと晩酌す (ヨヨ) 1 尾花、
46 寮生のおかわりの声秋涼し
47 柿落ちてどこか傷つく少女かな (束束子) 3 えっちゃんあら、玉虫、アイビー、
48 紅葉狩り初冠雪に遮られ
49 親しみし番組終る夜長かな (いちご) 2 ヨヨ、高田井、
50 懐かしき写真見つけし夜長かな (ふうりん) 1 高田井、
51 潮風の力も借りて烏賊を干す (ヨシ) 2 束束子、てつを、
52 秋風鈴吊り格子窓古りにけり
53 篠笛や城址にしみる月の宴 (森野) 3 ◎尾花、ヨヨ、
54 月見れば見るほど心平らなる (ABCヒロ) 2 森野、弥生、
55 月代や今宵の客は訳ありて (コビトカバ) 1 かをり、
56 やはらかに靴底に剥く栗の毬 (高田井) 1 ふうりん、
57 欲絶てばあまりある幸鳥渡る (えっちゃんあら) 4 ◎森野、◎ナチーサン、
58 万華鏡カチと回りて彼岸花 (ダイアナ) 2 ヨシ、ふうりん、
59 腹太き蟷螂句碑に動かざる (尾花) 5 ABCヒロ、ちとせ、コビトカバ、◎高田井、
60 タンカーは麒麟の国へ野分晴
61 未だ青き柿の出てゐる直販所
62 名月と満月重ね祈るらん (茶々) 3 ◎玉虫、てつを、
63 発芽菜も雨の恋しい残暑かな (和談) 1 ヨヨ、
64 山車(だんじり)や岸和田のまち鳴動す (てつを) 1 アイビー、
65 言ひ切ってより後悔の秋団扇 (束束子) 5 えっちゃんあら、ラガーシャツ、森野、ダイアナ、ナチーサン、
66 老世帯の路地に産声菊日和 (ちとせ) 6 いちご、◎ダイアナ、◎ふうりん、弥生、
67 秋冷の頂上駅に珈琲の香 (アイビー) 3 ABCヒロ、◎ヨヨ、
68 息を呑む秋色多彩弥陀ヶ原
69 ガラス猪口小さき秋にひやおろし (ヨヨ) 2 ちとせ、コビトカバ、
70 愚連なるいとど取り付く膝頭 (かをり) 1 ヨシ、
71 我が庭を住処と選りて虫鳴けり (弥生) 1 えっちゃんあら、
72 畦道の蹠にやさし曼殊沙華
73 曼珠沙華今生の彩尽くしをり (ナチーサン) 4 ◎てつを、コビトカバ、和談、
74 山盛りの無名の林檎つやつやと (いちご) 2 ◎弥生、
75 案山子にも悪態ついて反抗期 (ABCヒロ) 6 ラガーシャツ、森野、てつを、コビトカバ、弥生、ナチーサン
76 秋の蚊は見かけ倒しやすぐ打たれ (ふうりん) 1 束束子、
77 名月や病室灯り一つ消ゆ
78 秋高し塾の初日はもう明日
79 天頂に登りて月の小さくなり
80 老人の老人による老人の日
81 気散じの川辺に寄せる曼珠沙華
82 秋晴のリフト降りたりベゴニア園
83 見て言うてそれほどでもよ蕎麦の花 (えっちゃんあら) 1 かをり、
84 秋彼岸入日赤々浄土透く (和談) 1 弥生、
85 予後の犬縁に侍らせ芋を掘る (尾花) 3 いちご、ちとせ、玉虫、
86 コスモスや寿恵ちゃん笑みてそこに立つ
87 推敲に句意破綻せる夜長かな (アイビー) 5 森野、コビトカバ、ヨヨ、和談、高田井、
88 神苑に神話聞きつつ月を待つ (森野) 1 弥生、
89 夜学生無口無口けふも麒麟
90 お月見のどろぼう貰うコロッケよ (ダイアナ) 1 玉虫、
91 秋天やキリンとキリン首交わす (ABCヒロ) 1 尾花、
92 秋晴れや鯉もゆらゆら水前寺
93 また一つ神事消えゆく秋祭 (弥生) 3 束束子、ABCヒロ、ナチーサン、
94 朝顔に散歩の足を奪はるる (ナチーサン) 2 てつを、ふうりん、
95 丸髷を直す寿恵子やこぼれ萩 (ヨシ) 1 茶々、
96 雑草てふ名の草は無し草の花 (ふうりん) 5 えっちゃんあら、◎ヨシ、◎茶々、
97 無花果や厠側にて丸々と (いちご) 2 ◎和談、
98 お喋りも長寿の術よ猫じゃらし (てつを) 7 ◎ラガーシャツ、いちご、ちとせ、かをり、ナチーサン、茶々、
99 ねこじゃらし猫と戯る老婆の手 (ヨヨ) 1 茶々、
100 秋祭五人連れ立つ寄付集め (高田井) 1 ヨシ、
101 定演や徒歩にて帰る秋夕焼
102 山の香を載せて初栗宅急便
103 秋麗今朝はピンクの花を買う (コビトカバ) 1 森野、
104 名月や松の梢を渡り来し (森野) 2 ダイアナ、ヨヨ、
105 珈琲とジャズの店なり秋時雨 (玉虫) 1 アイビー、
106 田の畦に泥鰌掬ひの痩案山子 (束束子) 1 高田井、
107 渡り鳥あきらかに山緩むまで (えっちゃんあら) 2 かをり、弥生、
108 仙人掌の実美味なれば棘多し
109 週ごとに過ごす暮らしや秋来たり (ちとせ) 1 えっちゃんあら、
110 名月やセミの抜け殻照らすなり
投句者・えっちゃんあら、束束子、茶々、森野、ヨヨ、和談、コビトカバ、いちご、ふうりん、ヨシ、ABCヒロ、ちとせ、弥生、尾花、ラガーシャツ、ダイアナ、アイビー、高田井、てつを、ナチ―サン、玉虫、かをり、以上22名
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