6月句会の互選結果を発表します。
6月のトップは6点を得たふうりんさんの「夏場所」の句でした。続いて8点句の弥生さんの「涼し」の句でした。
以下、6点句がダイアナさん、水尾さん、にゃんこさんの句が同点でした。
10点句 16 夏場所や母のベッドの背を起こし (ふうりん)
8点句 18 辻ひとつ入りて涼しき京の路地 (弥生)
7点句 56 畦道は暮らしの道よ行々子 (森野)
6点句 17 万緑や嬰赤くなり伸びをする (ダイアナ)
6点句 69 推敲の末は昼寝の大鼾 (水尾)
6点句 82 いきさつを聞かむ古茶の葉開きけり (にゃんこ)
個人別総合では、ふうりんさんと弥生さんが、ともに14点で並びました。
6月度みんなのネット俳句会互選結果一覧 ◎は特選、特選2点並選1点で計算。 令和7・6
1 ナイターの我がナガシマや永久 (玉虫) 3 ちとせ、◎えっちゃ、
2 群生を茅花流しや銀色に (和談) 2 ◎ヨヨ、
3 家飲みに麦酒生き生き冷えてゐる (コビトカバ) 1 弥生、
4 おはようと挨拶しそうアマリリス (ちとせ) 2 森野、てつを、
5 五月雨にあやめの紫紺煌めいて (茶々) 4 えっちゃ、ヨヨ、ふうり、みにょ、
6 梅雨寒や九人目となる理髪店
7 本が好き白詰草の野に飽きず (尾花) 2 えっちゃ、森野、
8 うつ病のうつ捨てるため山登る (ABCヒロ) 4 えっちゃ、ナチー、◎弥生、
9 若葉風けふもご機嫌古農機 (てつを) 5 ダイア、ちとせ、弥生、アイビ、水尾、
10 解体をぢつと待つ家夕薄暑 (ヨシ) 3 にゃん、弥生、水尾、
11 著莪咲きし一乗谷に置く思ひ (森野) 2 尾花、水尾、
12 茄子植うる妻の白髪の目に余り (ナチーサン) 1 和談、
13 半夏生最後尾っに来て米を待つ
14 草引くや屈む背中に青時雨 (ヨヨ) 2 ちとせ、和談、
15 白百合に埋め包まれし母眠る (ラガーシャツ) 1 みにょ、
16 夏場所や母のベッドの背を起こし (ふうりん) 10 茶々、◎ラガー、◎玉虫、圓人、森野、弥生、ABC、ヨシ、水尾、
17 万緑や嬰赤くなり伸びをする (ダイアナ) 6 かをり、玉虫、ふうり、ABC、◎アイビ、
18 辻ひとつ入りて涼しき京の路地 (弥生) 8 尾花、ダイア、にゃん、ちとせ、かをり、森野、コビト、ABC、
19 河骨の咲いて荒蕪の湿地かな (アイビー) 1 ちとせ、
20 夾竹桃白し聖職者の庭よ
21 病む父や遠くでニュース梅雨入りと
22 万緑や文武に長ず松代藩 (和談) 1 かをり、
23 梅雨寒やここも更地か古本屋 (水尾) 5 ◎森野、てつを、みにょ、アイビ、
24 何回も振り向く別れ夏の空 (コビトカバ) 4 ◎にゃん、えっちゃ、ラガー、
25 新品種ひたち乙女は薔薇美人 (茶々) 1 ふうり、
26 亀の子の脱走癖の面白し (玉虫) 1 ヨヨ、
27 不機嫌な空地上には梅雨茸
28 ザーザーと洗車する夫半ズボン
29 若竹や母国知らずにパンダの子 (てつを) 1 ナチー、
30 夫偲ぶ友に鬼灯花数多 (森野) 1 圓人、
31 風過ぎて薔薇の香りやバスを待つ (尾花) 2 ◎水尾、
32 今もなほ動かぬ時計梅雨晴れ間 (えっちゃんあら) 1 ラガー、
33 庭中をわがもの顔に著莪咲けり (ヨシ) 2 ヨヨ、みにょ、
34 あれ食べてみたいと言ふの四葩かな
35 次の世は蝶に生れこよ火取り虫 (ナチーサン) 2 尾花、えっちゃ、
36 蔓草や絡みて高く五月雨
37 ひと月の健診終へて早苗道
38 母の日に贈る絵入りの感謝状 (ふうりん) 1 かをり、
39 烏飛ぶ宝珠のごとく枇杷咥え (アイビー) 2 茶々、てつを、
40 空梅雨や己が道行く三男坊 (圓人) 2 尾花、ナチー、
41 薔薇園の少女も婆もプリンセス (弥生) 2 ナチー、みにょ、
42 一晩に一寸を伸ぶ夏野菜 (にゃんこ) 2 かをり、圓人、
43 同志寄り閉ざす旧会梅雨走り
44 叱られし事忘れたる螢かな (玉虫) 5 ラガー、コビト、弥生、◎ヨシ、
45 凛と立ち藍艶やかや花菖蒲 (ちとせ) 2 茶々、みにょ、
46 カセットを交換した日ソーダ水 (コビトカバ) 3 ◎ダイア、玉虫、
47 活けられて高き品格百合匂う (ABCヒロ) 4 ラガー、ふうり、◎和談、
48 梅雨入りやダメライフなもレットイットビー
49 若者に習ひを問はれ青嵐
50 入梅が夫婦げんかの今日の題 (水尾) 2 ラガー、玉虫、
51 クレマチス咲いて老舗の若女将 (ヨシ) 5 尾花、ダイア、ナチー、弥生、アイビ、みにょ、
52 更衣先延ばしする老夫婦 (ナチーサン) 1 圓人、
53 合歓の花長電話して夫の愚痴 (えっちゃんあら) 2 てつを、ABC、
54 赤き花髪に浴衣の城下町 (尾花) 1 茶々、
55 山登る三度もこけてこりゃいかん
56 畦道は暮らしの道よ行々子 (森野) 7 ◎ちとせ、てつを、玉虫、圓人、ナチー、アイビ、
57 さくらんぼそわそわ妻のクラス会 (ふうりん) 1 森野、
58 田舎道蛙の合唱いま昔 (ヨヨ) 1 和談、
59 空海も見し海原の卯浪かな (アイビー) 4 ◎尾花、ヨヨ、水尾、
60 ほの蒼く街煙りゆく梅雨はじめ (弥生) 2 にゃん、かをり、
61 合唱終へ師の誉め言葉代田風
62 蚊遣火や老いを受け入れ然を生く (圓人) 2 ◎ナチー、
63 曇天の水面とろりと梅雨の入り (にゃんこ) 2 ◎コビト、
64 シルバーのアクセ選べば夏来る
65 夏やさい自助自立への老いの鍬 (和談) 3 茶々、ダイア、◎圓人、
66 蒼き葉に楚々と朱を置く花柘榴 (ちとせ) 3 ヨヨ、◎てつを、
67 尺取りや老の脳味噌掻き回す (玉虫) 1 コビト、
68 五月雨に軒下で丸く猫も待つ
69 推敲の末は昼寝の大鼾 (水尾) 6 にゃん、ラガー、玉虫、ふうり、ヨシ、アイビ、
70 果と吾の夢を包みて袋掛け (てつを) 5 ◎茶々、圓人、◎みにょ、
71 白南風や補助輪外しこはごはと
72 逃げだした蛸捕らへられ元の箱 (ヨシ) 1 にゃん、
73 青二才おのれの翳や桜桃忌 (ABCヒロ) 尾花、
74 朝ドラに犬見向きせず半夏雨
75 滴りて水子地蔵の貌濡らす (ナチーサン) 3 てつを、ABC、水尾、
76 五月雨に濁る事なし清水川 (ラガーシャツ) ふうり、
77 廃屋の庭に南天花こぼれ (森野) 2 ヨヨ、ヨシ、
78 学生の眩しき街や更衣 (ダイアナ) 3 ちとせ、コビト、ヨシ、
79 ドクダミや風雨に耐ゆる十字花 (ヨヨ) 4 茶々、ふうり、和談、ヨシ、
80 次々と我抜くシニア登山杖 (弥生) 1 コビト、
81 食欲は常に全開冷奴 (ふうりん) 2 和談、コビト、
82 いきさつを聞かむ古茶の葉開きけり (にゃんこ) 6 ダイア、てつを、かをり、圓人、ナチー、ABC、
83 ジャスミンの紅茶召しませ夏座敷 (アイビー) 3 茶々、ダイア、ふうり、
84 突然にめだかは向きを変へりをり (圓人) 2 えっちゃ、アイビ、
85 拾ひたる桑の実フッと吹きて食ぶ (玉虫) 2 弥生、ヨシ、
86 蛇口からじゃかじゃか水が立夏かな (ちとせ) 1 にゃん、
87 夏旅や卓球台は洒落た黒 (コビトカバ) 1 ラガー、
88 湯の町の路地は静もる夏隣り (和談) 3 ダイア、えっちゃ、ヨヨ、
89 短夜の夢の数々ただ悲し
90 緑蔭や洪鐘(おおがね)までのをとこ坂 (尾花) 3 かをり、玉虫、アイビ
91 あの頃のわれに逢ひたし夏柳
92 特売のチラシわんさか入梅前
93 鎮魂の碑を巡りゐる田植歌 (ナチーサン) 1 森野、
94 父の日にうな丼囲ひ絆かな (茶々) 1 和談、
95 気象図の斜め線引き梅雨に入る
96 海底に数多の遺骨沖縄忌 (ABCヒロ) 2 森野、コビト、
97 糖尿のぎりぎりライン走り梅雨
98 川に沿ひ沢蟹崖を上り下り
99 エルビスの曲の流るる五月かな
100 近づきてキミガヨランの葉がチクリ
101 高速路茅花流しの銀の波 (ダイアナ) 2 ちとせ、和談、
102 表札の擦れし名前姫女苑 (弥生) 1 尾花、
103 相撲道語るも楽し泥鰌鍋 (ラガーシャツ) 4 にゃん、玉虫、ABC、アイビ、
104 雨纏いここぞとばかり四葩起つ
105 梅雨寒のラジオ抑揚無きニュース (にゃんこ) 4 ABC、ヨシ、水尾、アイビ、
投句者はヨヨ、えっちゃんあら、ABCヒロ、ふうりん、森野、ヨシ、和談、ラガーシャツ、弥生、コビトカバ、にゃんこ、てつを、尾花、ダイアナ、ナチーサン、アイビー、ちとせ、玉虫、茶々、圓人、水尾の21名。ほかに選句参加・かをり、みにょん。
間違い等、不都合な点をご連絡下さい。
10月句会は過去最多の19名の投句をいただき終了することが出来ました。厚く御礼申し上げます。
今回のトップはかをりさんの穴まどひの句で、なにやら少しアブない感じがする、かをりワールド全開の句でした。かをりさんは6月に続いて今年2回目のトップでした。
句会は終わりましたが、またいつものように感想、自句自解、作者への質問など活発な意見交換を期待します。
今回のトップはかをりさんの穴まどひの句で8点でした。次いで7点句が玉虫さん、ナチ―サンさん、アイビー、悦ちゃんあらさんの4句が並びました。
8点句 穴まどひ五十路をんなの朝帰り (かをり)
7点句 長き夜や縁から嵌めて行くピース (玉虫)
7点句 精米機潜りて温し今年米 (ナチ―サン)
7点句 姿よき松茸褒めて買はで行く (アイビー)
7点句 復興のおれが担ぐぞ秋祭 (悦ちゃんあら)
個人別総合ではアイビーの19点がトップ、次いでかをりさんが15点でした。
10月度みんなのネット俳句会互選結果一覧 ( )は作者 ◎は特選、特選2点、並選1点で計算
1 停泊のおしょろ丸見ゆ秋の暮れ
2 蟹の爪一つ転がる秋の浜
3 露の世や八十路をふたり愛ほしみ (てつを) 1 玉虫・
4 秋の蚊のくの一のごと忍び刺す (いちご) 3 ◎ABCヒロ・てつを・
5 変わり種があるか朝顔実を取りぬ
6 さはやかにバンビーかける東大寺(悦ちゃんあ) 2 萩・蓉子・
7 秋気澄むポツンと駅舎我が故郷
8 陶工の轆轤勇めり鵙の晴 (かをり) 2 萩・ナチ―サン・
9 秋うらら豊橋筆に墨含ませ (ナチ―サン) 1 悦ちゃんあら・
10 掃除機をまあるく掛けて秋湿り (ヨシ) 2 ナチ―サン・ふうりん・
11 月愛づる人それぞれの思ふこと (金平糖) 2 森野・悦ちゃんあら・
12 絵画如風に描かれいる稲穂
13 身に入むや円楽享年七十二 (アイビー) 2 ABCヒロ・かをり・
14 新聞を見て思ひ立つ彼岸花
15 長き夜や眠りをさそふ読み聞かせ
16 毬栗を投げ少年の悪ふざけ (ABCヒロ) 1 束束子・
17 しまはれずデスクの上に秋団扇 (ふうりん) 2 ◎悦ちゃんあら・
18 秋晴れや歴史探訪兵糧路 (和談) 2 萩・観音寺・
19 黒鯉の鱗際立つ秋の川
20 真っ先に烏降り立つ刈田かな (ヨシ) 3 てつを・玉虫・和談・
21 指先で簡単レシピ秋茄子
22 長き夜や縁から嵌めて行くピース (玉虫) 7 束束子・ナチ―サン・蓉子・ヨシ・観音寺・アイビー・金平
糖・
23 栄転は先送り蛇穴に入る (ABCヒロ) 4 ◎いちご・悦ちゃんあら・ちとせ・
24 秋雨や振りゆるやかな舞扇 (束束子) 2 ◎ふうりん・
25 封を開け紅葉一枚こぼれ来し
26 秋出水引きて小川に鯉跳ねる (てつを) 1 蓉子・
27 鰡跳んで釣れても海へ返しけり
28 水底を魚影よぎりぬ秋の川 (金平糖) 2 ふうりん・てつを・
29 椋鳥の群れて電線撓みをり (いちご) 2 萩・淑子・
30 身に覚え無きことながら草虱 (アイビー) 6 森野・ABCヒロ・◎かをり・てつを・玉虫・
31 新走り杉玉掲ぐ神事かな (ナチ―サン) 1 淑子・
32 飾られし菊花堆肥となるとかや (観音寺) 1 かをり・
33 地平線こと紅いや秋夕焼け
34 朝寒み紅茶のマグを包み居り (ちとせ) 1 アイビー・
35 傘マーク続いて二百十日かな (ふうりん) 1 いちご・
36 集く虫音色聞き分く妻探し (淑子) 1 和談・
37 精米機潜りて温し今年米 (ナチ―サン) 7 ◎束束子・◎ヨシ・◎玉虫・和談・
38 豊年や大社に据うる薦被 (かをり) 2 ABCヒロ・ちとせ・
39 秋空に楽しき雲を描きたし (ヨシ) 1 淑子・
40 石仏や赤き淀掛け花野道
41 おしろいの喪中の家に咲き満てり (蓉子) 2 ヨシ・かをり・
42 朝寒や今朝は小走り修道女
43 撓なる渋柿に傷ひとつなし (いちご) 2 ふうりん・かをり・
44 短冊の仮名美しき水の秋 (アイビー) 4 束束子・森野・てつを・金平糖・
45 次々に浮かぶアイデア夜業かな (ふうりん) 1 いちご・
46 出自まで問はぬ就活秋夕焼
47 タンカーの寄せ来る波や秋入り日
48 秋深し通ひし居酒屋(みせ)はこの辺り
49 磴百段荒るる境内茸採る (萩) 1 観音寺・
50 老農夫芋掘る鍬に孫の笑み (和談) 1 淑子・
51 露時雨葉上に溶けず輝けり (ちとせ) 1 和談・
52 露けしや日ハムドーム予定の地
53 逍遥や秋の千草を摘みながら
54 一合を二人であける温め酒 (蓉子) 3 玉虫・◎和談・
55 陶房のあるじ留守とか柿熟るる (かをり) 1 森野・
56 敬老日今日で何秒生きたやら (ナチ―サン) 1 悦ちゃんあら・
57 金平糖一つ摘めば金木犀
58 栗持ちて免許返納ぽつり言う (森野) 2 萩・ナチ―サン・
59 秋侘し亡き思ひ人猪口に見ゆ (淑子) 1 玉虫・
60 川に沿ひ浄土に続く彼岸花 (蓉子) 4 ABCヒロ・ふうりん・金平糖・淑子・
61 人柱とはかなしきぞ菊人形 (ABCヒロ) 3 蓉子・ヨシ・アイビー・
62 同室のあゐつに会ひたし秋の夜 (観音寺) 2 萩・いちご・
63 母の目は何時も優しく卵酒
64 夫の背な歩幅合わず立松月 (悦ちゃんあら) 1 ふうりん・
65 弁論のテーマ墨書す文化祭 (玉虫) 2 かをり・観音寺・
66 団子食む子は正座して月見かな (ふうりん) 1 和談・
67 敗荷の城堀に立つ夕間暮れ
68 姿よき松茸褒めて買はで行く (アイビー) 7 森野・ちとせ・ヨシ・観音寺・金平糖・◎淑子・
69 秋高く洗濯物の白揺れる
70 鶏頭の深紅を超ゆる真紅なし (てつを) 1 アイビー・
71 我先に川面揺らして上る鮭 (森野) 4 束束子・いちご・◎ちとせ・
72 朝咲きの曼珠沙華へと蝶吸はれ (ちとせ) 1 金平糖・
73 田の色をあれこれといふ散歩かな
74 名月を乗せさえざえと松一樹 (金平糖) 1 森野・
75 晩酌は考の楽しみ衣被
76 穴まどひ五十路をんなの朝帰り (かをり) 8 束束子・◎萩・悦ちゃんあら・◎てつを・◎金平糖・
77 瓢箪から駒のごとくに烏瓜
78 白い月川面を照らす鴨二匹 (淑子) 1 ふうりん・
79 間引き菜の香る味噌汁朝餉かな
80 逆上がり初めて出来た吾子の秋 (金平糖) 4 ◎森野・ちとせ・アイビー・
81 ポケットに目薬用意本の秋 (いちご) 1 ABCヒロ・
82 怖いもの知らずの若さ青檸檬 (ヨシ) 2 いちご・蓉子・
83 木の実落つ音なく何か切れるらし(ABCヒロ) 1 かをり・
84 秋晴や影踏み鬼の入れ替はる (束束子) 2 観音寺・金平糖・
85 自転車のワイドな籠や木の実落つ
86 秋祭り頭上で舞うや梯子獅子 (淑子) 2 てつを・和談・
87 柿の葉のしきりに落つる日暮なり (観音寺) 1 束束子・
88 復興のおれが担ぐぞ秋祭 (悦ちゃんあら) 7 いちご・◎ナチ―サン・◎蓉子・◎アイビー・
89 一葉してをぐらき堂の写経会 (かをり) 2 ナチ―サン・ちとせ・
90 酌をする指しなやかや花芒 (ふうりん) 4 ヨシ・◎観音寺・淑子・
91 冷まじや境内に置く加農砲 (萩) 2 ABCヒロ・アイビー・
92 秋天や「元気ですね」と医者の言ひ
93 梯子獅子鎮守どよめく秋祭 (和談) 4 ナチ―サン・ちとせ・ヨシ・玉虫・
94 伊那谷や早生の林檎の色づきぬ (ちとせ) 1 蓉子・
95 爽やかな子供落語の下げの笑み (ナチ―サン) 1 悦ちゃんあら・
投句者は束束子、ナチ―サン、いちご、萩、森野、悦ちゃんあら、蓉子、ABCヒロ、和談、淑子、金平糖、ふうりん、てつを、玉虫、ちとせ、アイビー、観音寺、ヨシ、かをりの19名
お気づきの点がありましたらお知らせください。
今回の投句者全員の選句が完了しましたので選句を締め切ります。ただちに集計作業に入りますが、本日14時頃を目途に結果を発表します。それまでお待ちください。
メー友で豊明の現職時代の先輩が、私の俳句を見ていて「俳句を始めたいので添削を」と一句届けて来ました。飼い猫が居なくなり諦めていたところひょっくり帰って来てその喜びを月をバックに詠んだものです。季語が二つあったり猫の名前(茶々・・・秀頼の母?)が入っていたりで添削して返送しました。メールも始めたばかりですが勉強して初めての写真も転送、熱心な方です。しばらく様子を見ます。ご期待ください。よろしくお願い致します。
10月句会は投句が出揃い選句に入りました。投句者は過去最多の19名、100の僅かに足らぬ95句の投句をいただきました。心から御礼申し上げます。この95句から7句を選ぶのは大変ですが、頑張って選句して下さい。
先日常滑の文芸コンクールに関連し、俳句人口の高齢化に触れました。これに呼応してかをりさんから、東京では必ずしもそうではないとのご指摘がありました (No.486の記事) 。
少し趣旨が外れるかもしれませんが、最近若い人たちの間で俳句ブームらしき風潮があるのは確かでしょう。一つ流れはテレビのプレバトに誘発されたブームです。これは夏井いつき先生の功績ですが、テレビの知名度を利用し活動されており、いわばタレントのノリです。ツィッターが呟くような生活実感を定型化し、合う季語をあてはめる手法で、この簡便さがウケたのでしょう。ただし、この膨大なボリューム層と私たち既存の俳句愛好者群との接点は、今のところ皆無かあっても稀薄でしょう。私見ですが、私たち既存組の方が門戸を開放し、積極的に手を差し伸べる姿勢が望まれます。さもないと彼らニューカマーの側に、何時まで経っても俳句の敷居の高さを払拭できないと思うのです。
もう一つの流れは、北大路翼さんらの歌舞伎町グループの俳句に代表される動きです。こちらは既存の俳句界とは明確に一線を画しています。また私たちの側も戸惑いオタオタするばかりです。正直、ちょっと接点は見つけ難い気がします。作品の一例が下の句。
男根を地面につけて髪洗ふ
キャバ嬢と見てゐるライバル店の火事
かをりさん、お手数をかけました。なるほど面白いですね。発想を飛ばすとはこういう風にすればいいのですね。
ところで、アイビーは太っ腹ではありません。多少メタボの気味はありますが。
引用が長くなると、色々あるかもしれないと、おもい・・・
では再掲いたします。
北大路翼さん、基本はきっちりしておられる方です。
実際、東京の一部は異国でありますよ。風土も文化も。
都会の秋に刈田風は吹かない(笑)
見る景色が違えば、風姿も違ってまいります。
束ね毛の行水したる歌舞伎町 かをり いわゆるロン毛ですね。
しかし思考過程は同じかも
北大路翼さん、一句できる思考パターンを示されて面白いです。一例ですが。。。
前略・・・
真夜中に先生一つ蜜柑剝く
真夜中に老婆が一つ蜜柑剝く(誰がの変化)
水中で老婆が一つ蜜柑剝く(いつ から どこへ)
水中で老婆が一つ牡蠣を剝く(単語の変化)
牡蠣を剝く老婆が一人水中へ(語順の変化+単語の変化)
牡蠣を剝く老婆が一人空中へ(どこ の変化)
牡蠣を剝く老婆が二人空中へ(単語の変化)
空中へ牡蠣が老婆を剝きながら(語の入れ替え)
牡蠣を剝く老婆の一人が先生で(最初の句とドッキング)
イメージをまとめて
退任の教師が牡蠣を剥いてをり
蜜柑にこだわるなら
定年の教師の席の蜜柑かな 後略
多分、こういう思考過程は子規、虚子以来、皆様が意識無意識のうちにやっておられ・・・
最後に彼は「遊んで遊んで遊びまくって蓄えた経験が俳句の財産だ」
いい得て妙であります。
刈田に遊んだことで、都心歩いていても刈田風を詠めるのかなあと。
ビル風に刈田のひほい渋谷駅 かをり
アイビーさんの太っ腹に謝意。
アイビーです。かをりさんが書き込みをして頂いたようです。私にちょっと所用があり、後でじっくり読もうと思ったのですが所用が済んだら、かをりさんご自身により削除されていました。一見して読み応えがありそうな書き込みだったのに残念。! 差し支えなかったら再投稿していただけませんか。それがもとで気分を害するようなヤワではありませんので、どうぞお気になさらずに。
引用も長く、不適切あり削除いたしました。
アイビーさん、ごめんなさい。
このような議論がしたかった。将来の俳句界が見えません。恐らく結社の有り方も問われるでしょう。アイビーさんのおっしゃる通り安易に今のブームに乗るわけにいきません。一方、旧態の状況では衰退が目に見えています。今の結社の指導者も高齢化が進み時間がありません。スポーツの世界でも生き残るためには新陳代謝が問われています。オリンピックなどでも世界化する中で柔道着の色やピンポンの色も変わりました。生き残りのキーです。俳句の世界でも季語の見直しなど多少の変化はあるでしょうが、俳句の基本は守りたいものです。挨拶、諧謔性、芸術性も。ただ、今は俳句の世界化、世代交代の中で基本に還り俳句そのものを見直す時で、時代がそれを求めているのではないでしょうか。
10月句会の清記一覧を発表します。投句された方は速やかに選句に入って下さい。
今回の投句者は▼束束子、▼ナチ―サン、▼いちご、▼萩、▼森野、▼悦ちゃんあら、▼蓉子、▼ABCヒロ、▼和談、▼淑子、▼金平糖、▼ふうりん、▼てつを、▼玉虫、▼ちとせ、▼アイビー、▼観音寺、▼ヨシ、▼かをりの皆さんの19名。(▼のついている人は選句済み)
選句要領
1 選句期間 10月11日(火)~10月13日(木)
2 選句数 7句 うち1句を特選とする。特選は無しでも構わない。特選2点、並選1点で計算します。
3 選句方法 句番号を書き出すだけでもよい。
4 結果発表 10月14日(金) ただし進捗状況により早まることもあります。
5 その他 投句された方は全員、選句をして下さい。投句してない方も選句に参加できます。ただし、投句者全
員の選句が終わった時点で締め切ります。
10月度みんなのネット俳句会 清記一覧
1 停泊のおしょろ丸見ゆ秋の暮れ
2 蟹の爪一つ転がる秋の浜
3 露の世や八十路をふたり愛ほしみ
4 秋の蚊のくの一のごと忍び刺す
5 変わり種があるか朝顔実を取りぬ
6 さはやかにバンビーかける東大寺
7 秋気澄むポツンと駅舎我が故郷
8 陶工の轆轤勇めり鵙の晴
9 秋うらら豊橋筆に墨含ませ
10 掃除機をまあるく掛けて秋湿り
11 月愛づる人それぞれの思ふこと
12 絵画如風に描かれいる稲穂
13 身に入むや円楽享年七十二
14 新聞を見て思ひ立つ彼岸花
15 長き夜や眠りをさそふ読み聞かせ
16 毬栗を投げ少年の悪ふざけ
17 しまはれずデスクの上に秋団扇
18 秋晴れや歴史探訪兵糧路
19 黒鯉の鱗際立つ秋の川
20 真っ先に烏降り立つ刈田かな
21 指先で簡単レシピ秋茄子
22 長き夜や縁から嵌めて行くピース
23 栄転は先送り蛇穴に入る
24 秋雨や振りゆるやかな舞扇
25 封を開け紅葉一枚こぼれ来し
26 秋出水引きて小川に鯉跳ねる
27 鰡跳んで釣れても海へ返しけり
28 水底を魚影よぎりぬ秋の川
29 椋鳥の群れて電線撓みをり
30 身に覚え無きことながら草虱
31 新走り杉玉掲ぐ神事かな
32 飾られし菊花堆肥となるとかや
33 地平線こと紅いや秋夕焼け
34 朝寒み紅茶のマグを包み居り
35 傘マーク続いて二百十日かな
36 集く虫音色聞き分く妻探し
37 精米機潜りて温し今年米
38 豊年や大社に据うる薦被
39 秋空に楽しき雲を描きたし
40 石仏や赤き淀掛け花野道
41 おしろいの喪中の家に咲き満てり
42 朝寒や今朝は小走り修道女
43 撓なる渋柿に傷ひとつなし
44 短冊の仮名美しき水の秋
45 次々に浮かぶアイデア夜業かな
46 出自まで問はぬ就活秋夕焼
47 タンカーの寄せ来る波や秋入り日
48 秋深し通ひし居酒屋(みせ)はこの辺り
49 磴百段荒るる境内茸採る
50 老農夫芋掘る鍬に孫の笑み
51 露時雨葉上に溶けず輝けり
52 露けしや日ハムドーム予定の地
53 逍遥や秋の千草を摘みながら
54 一合を二人であける温め酒
55 陶房のあるじ留守とか柿熟るる
56 敬老日今日で何秒生きたやら
57 金平糖一つ摘めば金木犀
58 栗持ちて免許返納ぽつり言う
59 秋侘し亡き思ひ人猪口に見ゆ
60 川に沿ひ浄土に続く彼岸花
61 人柱とはかなしきぞ菊人形
62 同室のあゐつに会ひたし秋の夜
63 母の目は何時も優しく卵酒
64 夫の背な歩幅合わず立松月
65 弁論のテーマ墨書す文化祭
66 団子食む子は正座して月見かな
67 敗荷の城堀に立つ夕間暮れ
68 姿よき松茸褒めて買はで行く
69 秋高く洗濯物の白揺れる
70 鶏頭の深紅を超ゆる真紅なし
71 我先に川面揺らして上る鮭
72 朝咲きの曼珠沙華へと蝶吸はれ
73 田の色をあれこれといふ散歩かな
74 名月を乗せさえざえと松一樹
75 晩酌は考の楽しみ衣被
76 穴まどひ五十路をんなの朝帰り
77 瓢箪から駒のごとくに烏瓜
78 白い月川面を照らす鴨二匹
79 間引き菜の香る味噌汁朝餉かな
80 逆上がり初めて出来た吾子の秋
81 ポケットに目薬用意本の秋
82 怖いもの知らずの若さ青檸檬
83 木の実落つ音なく何か切れるらし
84 秋晴や影踏み鬼の入れ替はる
85 自転車のワイドな籠や木の実落つ
86 秋祭り頭上で舞うや梯子獅子
87 柿の葉のしきりに落つる日暮なり
88 復興のおれが担ぐぞ秋祭
89 一葉してをぐらき堂の写経会
90 酌をする指しなやかや花芒
91 冷まじや境内に置く加農砲
92 秋天や「元気ですね」と医者の言ひ
93 梯子獅子鎮守どよめく秋祭
94 伊那谷や早生の林檎の色づきぬ
95 爽やかな子供落語の下げの笑み
このサイトの広告によく歯が出てくる。昨日の中日新聞に中日の選手がナゴヤ球場で集団検診を受けたとの報道があった。立浪監督が「8020県民健口大使」を務めることから、選手がすべての健康の元になる丈夫な歯でプレーに専念し秋には白い歯で笑い合う姿を思い描いての試みの様だ。実は、旧友である和談さんとは今年年男の同年だ。共通点はお互いに歯の良いこと。二人とも市から「8020」で表彰されている。彼は100%の32本、私は30本。原因は2つ。戦争(甘いものは無かった)とお神酒(アルコール消毒)だ。次の9020を誓い合ったが・・・さて、それまで寿命が保てるか。
祝・新記録達成
かをりさんの滑り込みで新記録達成。19人に。ついでに大台と行きましょうか。
今年も竜王戦が始まりました。藤井聡太の防衛なるか、挑戦者の雪辱なるか。地元聡太君に期待しましたが惜しくも敗戦。彼、緒戦は良く負けます。巻き返しに期待します。
ところでいつも感心するのは将棋の持つ格式の高さです。服装はもとより上座と下座の区別、駒の王将も「王」と「玉」の違い。また所作一つ一つの美しさにも見惚れます。そしてあの集中力です。二日間にわたる緊張の持続。性魂尽き果たしした後の長時間にわたる検討。ネット観戦のこちらも疲れ果てました。ただ、おやつや昼食のメニューの紹介など人隣りのわかるホッとした瞬間に癒されます。
また地方を回りますので対戦者も楽しみはあるようです。縺れれば7つの地域を巡ることに。戦いは12月まで続きます。
野球も日米とも最終予選に入り盛り上がって来ました。アメリカではダルビッシュの出番はあるのか。大谷の出番が無いのが寂しいですが。日本ではやはりソフトバンクが地力を見せて来ました。やはりこのチームがキーですね。本命はやはりヤクルト。
ところで、現在18人ですか。何とか大台に乗せたいものです。
昔は将棋でも囲碁でも棋士と言われる人はいくつも修羅場を潜ってきた、見るからに勝負師タイプの人が多かったように思います。将棋の升田幸三や囲碁の藤沢秀行など風貌と言い行動様式と言い、常識的な社会の規範に収まらない規格外のキャラであったように思います。ところが現代の棋士は、藤井聡太五冠にしても豊島九段にしても井山永世名人にしてもまことに礼儀正しい好青年ばかりです。近所のお兄ちゃんか、子どものお守りを言いつかった若いパパの印象です。無論、勝負の世界にいる人たちですから、内に滾る情念は並々でない筈ですが。文系、理系で分ければ間違いなく理系の人たちでしょうね。それにしてもみんな若い。