映画『敗れざるもの』の挿入歌として歌われている「星の夜」は、歴史的にいろいろな歌詞で歌われています。
讃美歌312番 「慈しみ深き」
「星の界」 タンポポ児童合唱団
「星の世界」 児童合唱
星の歌と言えば、中学1年生の時、音楽の時間に習った「冬の星座」を思い出しました。今、都会では、街の明かりが夜空を明るくして星の光を消してしまい、オリオン座ぐらいしか見えませんけどね。
「冬の星座」 土居裕子
「冬の星座」 タンポポ児童合唱団
映画『敗れざるもの』の挿入歌として歌われている「星の夜」は、歴史的にいろいろな歌詞で歌われています。
讃美歌312番 「慈しみ深き」
ロベルティーノは、何といってもナポリターナ(ナポリ民謡)がその歌の原点になり、多くのレコードを残しています。古典的なものから、第二次世界大戦直後までのナポリターナを集めてみました。しかし、どの歌も清純というよりは、セクシーな歌声で、時として媚を感じることもあります。
「サンタ・ルチア」(Santa Lucia)
ロベルティーノのプロフィールは、「世界のソリスト」の中の「心に残る少年歌手」で、詳細に紹介しています。
ロベルティーノの出したレコード・CDは、それを集めてYouTubeに公開している人がいますので、その全貌がわかります。ただ、このYouTubeを作っている人は、ロシアの人ではないかと思います。ロベルティーノは、ソ連と呼ばれていたころのロシアでも公演をしてファンがいます。日本にも来日していますが、そのときはカンツォーネ歌手としての来日でした。
https://www.youtube.com/channel/UCyhCO95pJsncdJLc-yNjPiA
先ずは、歌っている映像をご鑑賞ください。初期のもの(1950年代)は、半ズボン姿で歌っているものもあります。成人してからも、数多くの歌声を吹き込んでいます。
「ねぐらのつばめ」(Rondine al nido)
「ピノキオヘの手紙」がどのようにして広がってきたかは、本文をお読みください。ここでは、いろいろな歌手による「ピノキオヘの手紙」をお聴きください。
ロベルティーノ(Robertino)
日本にも、「ユー・レイズ・ミー・アップ」をYouTube化した少年はいます。栗原一朗と阿部カノンは、場所は違いますが、どちらも東京ヴィヴァルディ合奏団のクリスマスコンサートのソリストを務めた実力派です。
栗原一朗
ジェフリー・リー(Jeffrey Li)
昨日ご紹介した映画『少年の家』は、1947年と書いていますが、制作が1947年で、公開は1948年だったようです。私がテレビの深夜放送で見たときは、若山源蔵がダン神父役の吹き替えをしていました。若山源蔵(1932~2021)や滝口順平(1931~2011)は、声優に徹したようで、テレビに顔出ししないので、お亡くなりになるまで顔を知りませんでした。この映画の全編(動画)をご覧になりたい方は、Fighting Father Dunneで検索してください。YouTubeにはありませんが、動画を流しているところはあります。
さて、この曲をもとにして、最近作られた「ユー・レイズ・ミー・アップ」 (You Raise Me Up)は、多くのボーイ・ソプラノによっても歌われています。
アイルランド/ノルウェーのミュージシャン、シークレット・ガーデンの楽曲で、2002年のアルバム『レッド・ムーン』に収録されています。2003年にアイルランドの歌手ダニエル・オドネル(英語版)のカバーがヒットした後、多くのアーティストがカバーしています。
デニス・チメレンスキー(Dennis Chmelensky)
「ロンドンデリーの歌」が原曲で
「ロンドンデリーの歌」(Londonderry Air)は、アイルランドの民謡です。イギリス領北アイルランドでは事実上の国歌としての扱いを受け、アイルランド移民の間でも人気が高い曲で、世界で最も広く親しまれるアイルランド民謡の一つです。
ケンブリッジ・ジーザス・カレッジ合唱団(ボブ・チルコット編曲)
私の映画体験は、特に洋画の場合は、テレビの吹き替えが主です。特に、淀川長治が解説する『日曜洋画劇場』をはじめ、荻昌弘や水野晴郎などの映画評論家が映画解説をする番組が多くありました。1960年代後半から昭和の終わりごろまでがその中心です。現在でも、「金曜ロードショー」だけは地上波に残っていますが、多くの映画番組はBSに移りました。しかも、NHKは、原語上演が中心です。まだ、WOWOWやネット配信のない時代ですが、日本語の吹き替えによる放送で、少年の役を日本の子役が演じるというケースも増えてきました。だから、ホームページにも少年子役の吹き替えというコーナーがあるのです。深夜放送の録画のスイッチを押したまま眠ってしまい、時間ができれば観ようと思っていたら、仕事が忙しくてやっと最近になって観ることができるようになったものもあります。
最近では、映画も原作がアニメであることや、アニメ映画が隆盛を極めています。むしろ、アニメの吹き替えが声優の仕事の中心になっているかもしれません。神木隆之介の場合、洋画の吹き替えもありますが、むしろ、アニメの吹き替えが主です。これも時代の流れと言えます。
内海敏彦『小さな声のメロディ』より