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★★ << 2つの掲示板のご案内 >> ★★

◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)

なお「MY DEAR掲示板」では、新規ご参加の際に、ペンネームとメルアドの届け出が必ず必要です。
これは掲示板内の安全を守るため、管理人に限って把握させて頂くものです(他へは一切出しません)
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どうぞご希望に応じて、各掲示板をご利用下さい!!!

編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

万華鏡  秋さやか

万華鏡を覗けば
あなたが見える

まわすたび
形を変えて
たくさんのあなたが現れる

優しいあなた
前向きなあなた
機嫌の悪いあなた

その中にひとつふたつ
苦手な模様が混ざっていると
あなたを嫌いになりそうになるけれど
それだけで
あなたを嫌ってよいものか

それだけで
人を嫌ってよいものか

万華鏡をもういちど
回してみれば

編集・削除(未編集)

解放の唇  荒木章太郎

迷彩の影に隠れ
欲望の光に晒されて
愛を貪っていた時代には見通せなかった
戦線を離脱してようやく分かる

分かち合えない赤い唇から
発せられる愛のことばは
軽やかに跳ね返り穏やかに険しさを包む
嫉妬や憧憬に侵されていた身体から
解放された目と耳だけで味わう
君の全てを

(人間が考える愛の形なんて、たかが知れている)

俺の愛は
ぎこちない光となり
屈折して君に届き
周りの時空をひん曲げた
君の愛は
よどみなく
公正で鋭い光を放ち
俺の背中を貫いてくる

清流と泥川
秩序と混沌
ぶつかり合い
砕けて散った
光の粒は
星なのか
蛍なのか
埃なのか
ただ輝いているだけの光に
意味を押し付けて
君との距離を測る

愛の形が違うだけで
神様の名を借りて
人は争うのだから
本当はそんな小さなものではないのだろう
神様が言っている愛とは
性別も正義も悪も越え
聖者さえも超えている
俺にはよく分からないが

編集・削除(未編集)

悪くない  まるまる

涼しかった昨日 
入浴剤入りの風呂で 温まった 
残り湯は洗濯に使えるかな 

迷っていると 夫から
 肌に直接触れても良いもの
 洗濯くらいできるだろう
あ そうか
ちょっと考えたら わかること

思い出したのは
小学生の頃の食器洗い
私はすすぎを
それはそれは丁寧にした
洗剤を残すなんて恐ろしい
ほんの少しでも体に入ったら
たいへん
  
すっかり大人になった今なら
それほど怖がらなくても良いと
もう わかる
万一少し残っても
食べ物に直接触れる食器用
病気になんてならないし
ましてや命は落とさない
だからあの頃ほど すすがない
これも ちょっと考えればわかったこと

そんなこんなで過ごしてきたら
良いか悪いかだけでなく
間に見つけた もう一つの言葉
「悪くない」 

たった四文字の言葉であるけど
いつか 立ち上がってくれないかな
できることなら
この言葉と仲良くなりたい 
きっととても優しくて 
とてもとても 温かいから

器用でないし
頭の回転も速くない
なのに慌て者だし
気の利いたことのひとつも言えない
そんな私の斜め後ろで
 悪くないよ
と 笑って欲しい

編集・削除(編集済: 2024年10月25日 10:17)

拾う  人と庸

拾う

拾という漢字のおぼえ方

「手を合わせて拾う」

なんという うつくしい行為だろう

手を 合わせるように
そのものへゆっくりと差し出し
両手で包み込むように拾い上げる

祈りのようなやさしい光景を
あたらしい漢字を習う少年は
強くひいた鉛筆の線といっしょに
ノートにしまい込んだ


青年期
拾いたいものがたくさん増えた

風景画の額縁をこえた場所
あらゆるものの住処をさぐる公式
触れる人によって幾通りにも色を変える
 言(こと)という葉
なにかを拾おうとする
 だれかの心

目に映るすべてに敬意を込めて
どれも両手で拾い上げたかった
たいていは形を残さなかったけれど
だれかに分けられるくらいは満ちていた

かがんだ背中に
時につめたい風を感じても


壮年期
追われるように拾いつづけた

どんな場所でも呼吸するわざ
おおくのひとが持っている
 色も形もおなじもの
つめたい風に吹かれた記憶の
 ひとつひとつ
繕いすぎた自尊心

竜巻のようにめまぐるしい日常で
両手にひとつでは間に合わない
片手にひとつ
一度にふたつ拾おうとした

そのうち抱えきれなくなったので
前に拾ったものを手放した
だれかと分け合うこともせずに


中年期
片手で拾ったものを捨てきれずに
夕暮れの道を歩く

むかし拾ったものをもう一度拾おうか
それはいつでも
自分の足もとにあったのだが

通りかかる幾人かが指さして
(これはあなたのものではないですか?)
とたずねてくれるが
そのたびに
(いいえ、ちがいます)
とこたえてしまう

むかしのように拾えるだろうか
足もとなのに
手をのばせばはるかに遠い

道の反対側で
だれかに似ているようで似ていない少年が
手を 合わせるように
そのものへゆっくりと差し出し
両手で包み込むように拾い上げた

夕陽が照らし出す先はまだ見えない
道は半ばだ

編集・削除(未編集)

2分 温泉郷

地下鉄の一駅 わずか2分
ドア近くに立つ
無意識のガラス越しに
汚れたパイプの走る黒い凸凹の壁
朝見た憂鬱な国際映像が重なり
右手の指で
ガラスを叩いてしまう
練習中のアルペジオで
繰り返し 繰り返し

ん?
右側のベビーカーの男の子と目があう
2歳くらいかな
こちらをみて喜んでいる
こんな瞳はきっと
世界共通だね

もう一度 アルペジオ
男の子は
喜んで笑顔を向けてくれる

お母さんは?
ガラス越しにそっとみると
スマホをいじっている

もういちど
今度はやや長めに
アルペジオの繰り返し
男の子は
左手に持っていた
赤いマグカップを揺らし始める
僕の手をじっと見ている

じゃあ
これはどう?

こんどは和音で
ガラスをたたいてみる
マグカップの揺れが止まった
うーん
あまり反応はよくないね

アルペジオの
指の動きがお気に入りだ
彼の眼にはどう映っているのだろう
何かのクモのような
生き物にでも見えているのかな

電車が駅に近づくまで
男の子のマグカップと
セッションを楽しんで
駅に着く前に
小さく お別れの挨拶

ドアが開く直前
男の子は
はじめて
アーという声を出して
小さな手を
こちらに伸ばした
うーん
うれしいけど
タッチは
お母さんに叱られるかもね

もう一度
内緒の小さなバイバイをして
地下鉄を降りた

地下から階段で地上に出ると
染みも境目もない青空が
どこまでも延びている
街路樹のユリノキの葉に
朝日が反射して
秋の微風に揺れている

君たちみんな 
何が何でも 大きくなれ

大きくなって
どこかで乗り合わせたら
また 一緒に
セッションをやろう

編集・削除(編集済: 2024年11月06日 18:38)

坂井一則さんの新聞記事  島 秀生

長くここで評者も務めてくれた、Kazu.さんこと、坂井一則さん。
(ちなみにKazu.さんの「穴」は、 2010年に最も読者を獲得したネット詩と評されています。同一人物です)

闘病生活を続ける中で、今回「中日詩賞奨励賞」を受賞されたことを称える記事です(中日新聞)。

もう病院に通う以外、外出することもできなくなっているんですが、脳腫瘍手術以降も
2冊の詩集を出し、術後2冊目の詩集となる『あなめあなめ』で同賞を受賞されました。

『あなめあなめ』は、
脳腫瘍に伴う失語症で、言葉を発せられない日も多い中で、紡がれた詩集です。
まさに魂の詩人ですね。頭が下がります。敬意しかない。

そして、彼がわれわれの仲間であり、友人であることを誇りに思います。

編集・削除(編集済: 2024年10月24日 01:25)

悲しみの川

悲しみが目の前を流れる川なら
僕はどうやって渡るのだろう?
コツコツと木材を集めて加工して
橋を作り達成感に包まれて前向きに渡るのか
ただ何も考えずに川に足を踏み出し
身体一つで渡ろうとするのだろうか
流されて溺れもがき苦しみの中に落ちるのか
想像したほどでも無い穏やかな流れに
あっけなくなるほど渡り切ってしまうのか
今 目の前の川は大きく流れも早く荒々しい
きっと何も考えずに渡れば深い傷を負うだろう
腰を下ろして川を眺める
橋も作らず 無謀な行動もとらないで
ただ流れが穏やかになり水量も減って
渡れる様になるまで待つのもありだなと思う
無理して悲しみを消し去ることはない
せっかくの感情の中で悲しみに浸るのも悪くない
せっかくだから………泣いてみようと思ったが
もう泣いているのに気づいた
川の流れが打ち消してくれるから大声で泣こう

編集・削除(未編集)

野朝顔

野朝顔 
                      
大きく開いた野朝顔は青紫色のらっぱだ
つらなって初秋の朝の澄んだ空へ
次々とのぼり
起床ラッパを鳴らす

梅雨どきに植えたひと株が
伸びる伸びる
丈高い樹のてっぺんまで
つるつる伸び
地面を這っては
ふしぶしに根をおろして
今や小さな森になった

植物は動くのだ
高いところへ高いところへ
日の当たるところへもっともっとと
人間の無限の欲望と同じ

今朝は三十数個も咲き
森はまるで青い滝
水音さえ聞こえるよう
そうして 
心の弱い人に生きる力をくれる

夕方
花はピンクに変わる
たくましい花の
やさしい色
花の本当の心だ

消灯ラッパが鳴る
きょう一日の無事を
あなたに感謝して
おやすみなさい

*野朝顔・・・琉球朝顔

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似顔絵  ベル

現状を知るために
僕はこのボールを投げる
誰もキャッチしなかったら
それはそれ
それが今の自分の立ち位置

でもね
投げたボールの放物線を眺めるだけでも
何かの足しになれば

もしも君がボールをキャッチしてくれたなら
僕はよろこびと共に少しの勇気をもらうだろう
この道を行く力になる

伝えよう
遠回りでも
まだ生きる理由を

僕は呼吸を整える
すでに走り出した道を
より遠くへ行くため
そう
遠くを目指してるようで
実は君に近づいてる
さよならのようで
より深く君を知る

未来
もう一度僕らが
顔を合わせる機会が訪れたなら
似顔絵を描こう
会えなかった時間を埋めるように
顔のしわ一本いっぽんに
君が生きてきた時間を
抱きしめるように

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雨音様、ありがとうございました  加えて名前変更について  田志健斗

雨音様、免許皆伝に際してお言葉をいただいていたのに、お礼が漏れてありました。
お礼が非常に遅くなってしまい、大変申し訳ございません。
雨音様をはじめとするレギュラーメンバーの皆様と同じ欄に作品を並べられることを光栄に思っております。
最近ようやく免許皆伝していただいたんだなあとじんわり実感が湧いて来たところです。

また、今号から 理蝶 改め 田志健斗 としてお世話になります。
読み方は たしけんと です。
よろしくお願い致します。

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