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編集・削除(編集済: 2023年10月25日 04:10)

青 喜太郎

静脈は身体の老廃物を運ぶ管
汚れた赤を集めながら
リズミカルに流れて行く
身体をめぐる青
静かな拍動と書くのに
青空 青い海 美しい青なのに
身体を巡る時は汚れ役
美しさは赤
酸素を含み
栄養を含み
赤は身体を巡る
動く拍動であり
赤い空は夕焼け
赤い海は夕焼け
沈む太陽が赤であるように
やがてくる月夜は青
青は今日一日の全ての老廃物を消し去る
やがて来る朝日が
静かに赤い夕焼けを迎えられるように
だから僕は 君の心が明るく美しい赤になるなら
君の為の青になりたい

編集・削除(未編集)

深淵の底には  積 緋露雪

不図気を抜くと私の眼前には
底知れぬ闇逆巻く深淵が現れる。
これが幻視に過ぎぬとは解りながらも
既に年端のいかぬ頃より
この深淵が現れてゐたことを思ふと
強ち幻視ではすまぬ夢幻空花(むげんくうげ)の一種なのかも知れぬ。
しかし、仮令、私の目が病んでゐたとして
幻視が見えるのであれば、
それはそれで問題である。
私の幼い頃の写真を見ると、
全てが正面を向かず、左側に顔を向けて、
横目でCameraを視てゐる写真ばかりなのである。
すると、私は約直角に焦点がずれてゐて、
世界を正面では視られず、直角に顔を横に向かせて世界を覗き込んでゐたのだ。
これが何を意味してゐるのかは余り意味がなく、
今以て私は視界の端に、つまり、正面から右直角のところに
よく白い影を見ることがあることを示せば事足りるだらう。
そして、正面を見れば闇の深淵である。
何時の頃からか私は横を向いて正面を見ることはなくなったが、
それは闇に対して怖いものではないと実感したためだらう。
その闇は墨をすって水色から次第に墨が濃くなった時の漆黒に似てゐて
澄明でありながら闇の色は濃いのである。
その闇が私の眼前では何時も渦を巻いてゐて
消ゆることはこれまで一度もなかった。

ある時、私は興味本位でその闇の渦に顔を突っ込んで
底を覗かうとしたが、
その闇の渦は底無しなのか、闇だからなのか、
底は一度目は見えなかった。
その底が見えたかなと感じたのは、
私の内部から光が湧き、
目玉の視界の周縁をぐるりとカルマン渦のやうに回り出した時に
闇の中でもものが見え出し、
眼前の闇の渦の深淵の底が見え出したのである。
しかし、底といっても、
その闇の渦は底で何処かで繋がってゐて
渦は底の底でも渦を巻いてゐたのであった。

ある時、私はその渦は私に繋がってゐるのではないかと思ひ出し、
私の目玉に湧く光はその闇の深淵が
生んでゐるのではないかと思ひ出したのであった。
闇が皮袋の闇に入ると光に変化する。

しかし、それが何故なのかは解らず仕舞ひであった。
ところが、後年、Black holeなるものの存在を知ると、
何か合点が行くのであった。
つまり、Black holeとは呼ばれてゐるが、
その内部は光に満ち満ちた強烈な光が輝く光の渦に違ひないと
私はBlack holeを看做したからである。
だからといって私の眼前の闇の渦が
Black holeである保証はないが、
しかし、パスカルも視てゐたであらう深淵は
多分、私の深淵とそんなに違はないと思っては
自らを自慰してゐたのであるが、
しかし、今ではパスカルが視てゐた深淵と私の深淵は
同じではないかと思ってゐる。

その深淵の底では光が生まれ続けてゐて、
それが私の目玉に湧いてきて、
私は闇の中でも目が利く
野生を身に付けてゐたのであった。

編集・削除(編集済: 2023年06月06日 20:14)

こころ  じじいじじい

なみだのいろはみんないっしょ
かなしいなみだ くやしいなみだ
であいのなみだ うれしいなみだ

どんなときでもなみだのいろはおなじ
でもねなみだのなかはちがうんだ
なみだのなかはあなたのこころのがね
たくさんつまっているんだ
ながしたなみだはあなたのこころ

編集・削除(未編集)

一秒  ベル

一秒ごとに色を塗る
どんな色かも分からずに
だただた懸命に色を塗る
明日になれば乾くだろう

塗りつぶした一秒たちに
興味はないと前を向く
振り返ってる暇はないと
涙も拭かずに色を塗る

ただただいつか夢見た未来に
たどり着くため
この一秒に何があるかなど
それは今はいい

いつか振り返った時に色を知る
これが僕の足あとだったんだと
とっくに想いで色に変わってしまった時間に
手を振ってもう二度と戻れない
一秒を思う
さよならバイバイ

編集・削除(未編集)

大人になるということは  まるまる

友だちを傷つけてしまったことを知った時
キミも 心を傷めたかもしれない

友だちに
あの時なぜ 言えなかったのか
あの時なぜ できなかったのか

自分でやらなくちゃ いけなかった
手を取り導いてもらえる期間は
もう 終わっていたんだよ

久し振りに集まった 
小学生時代のサッカーチーム
少し戸惑いながらも
直ぐにあの頃に戻れる キミたち

いつの間にか始まった
空のペットボトルを放り投げて
誰のが真っすぐ着地するか
他愛ないゲームにはじける笑顔
部屋の隅 ずい分盛り上がっていたね

会が終わって家に戻って
洗面台の鏡の前で
満足げにキミはつぶやいた
 あー、楽しかった

楽しかったね また行こうねと
それで良かったのかもしれない

ごめんね
私の視線は キミには無かった

 さぞ 楽しかったでしょうね

ねえ
後から参加のお友達に
気付かなかった訳じゃないよね
 誘ってあげなよ
それも
聞こえてたよね

じっと見ているお友達には
全然気付いてない振りで
自分たちだけではしゃいで笑って

さぞや楽しかったでしょうね

キミは
うずくまった
鼻をすする音がかすかに聞こえ
泣いていたのかいなかったのか
体勢を変えず じっと

そして
絞り出すような小さな声で
 誘えばよかった

友だちを傷つけてしまったキミも
心を傷めたかもしれない
でももう 遅いんだよ
お友達の心にキミは
穴を空けてしまったんだよ
あの時なぜ 言えなかった
あの時なぜ できなかった

こんなことがあってキミは
一歩ずつ大人に近づくのだろうか
そうだとしたら 大人になるには
一部の犠牲を伴って それが
許されてしまうものなのだろうか
キミが大人になることは
友達の傷みの上にあっても
仕方のないものなのだろうか

たぶんそうやって
私も大人になってきた
でも 大人になるとはそういうことと
まとめることは 正しいのだろうか

編集・削除(編集済: 2023年06月07日 20:01)

省略される  妻咲邦香

何かが起きている
その途中、通りがかる
引き止められ、足を止め、黙って見ている
途中だから見ているし、また見えてしまっている
終わりを待てず再び歩き出す
何か貰った気もするが、それが何かはわからない
役に立つのかも、わからない

知り合いに語って聞かせる
身内に聞かせるかどうかは迷う
それは既に終わっているもの
そして今はとっくに消えているもの
その姿のままを語る
それは見えない何処かで完成されたもの

味方になるのでなければ伝えようとは思わない
「あなたのことが大好きです」
それは常に省略されるし、され続ける
まだ途中なので見せたくはない
そして、それは例外なく可愛い

私はあなたを愛しています
あなたは誰かを愛していますか?
終わらせないので消えないでください
私に出来るたったひとつの祈りです
祈りは常に省略される
全部言うと余りにも長い
量も多いし、ややこしいので省略する
詳しい内容、説明など
省略されるし、され続ける

抱き締めるとその力で一部は剥がれる
くちづけなどしようものなら、四分の三は零れて落ちる
私は拾わない
だって途中でいたいから
だって完成されたくないから
ずっと可愛いままでいたいし
そのように見られていたいから

終われば、消える
消えれば終わるものとして
再び歩き出す、それぞれの道
そこから先はたったひとり、かもしれない

ありがとう
一瞬でも足を止めてくれた存在に
もう省略しなくてもいい想いを胸に
いつまでも響かせながら


ーーーーーーーーーー

秋冬様、日本現代詩人会へのご入会おめでとうございます。素晴らしい詩です。今後の益々のご活躍を楽しみにしております。私ももっと頑張らなくては。。

編集・削除(未編集)

御礼と報告です  秋冬

「MY DEAR」でお世話になっている同人、投稿者の皆様、温かい言葉を頂きありがとうございます。

本日、日本現代詩人会の「日本の詩祭2023」に参加し、懇親会にて「HP投稿欄新人」の表彰を頂き、その後、投稿詩を朗読してまいりました。
新人賞及び新人に選ばれた四人の中では最年長者ということもあり、若い方々に負けないように地道に書き続けよう、という良い刺激を受けて帰ってまいりました。(朗読した一篇をこちらに紹介させて頂きます)



時との対峙

昨日も、明日を捕まえようと待ち構えていたのだが、寸でのところで逃げられてしまったのは、明日の速さを甘く見ていたからで、今日は両手を広げ、息を整えて身構えている。あと一分だ。相変わらず姿は見えないのだが、気配は感じているから、何とかなりそうな気がしている。あと十秒になり、息をころす(※)。 (※)漢字

あっ

捕まえたと思ったら、するりとすり抜けた。手応えはあったのに。明日は今日になっている。僕も昨日から今日に移動したのだ。こうなったら、時間を止めるしかない。あるいは、昨日に戻って、今日を捕まえ直すか。

明日か明後日か

医師から宣告されたのは、一昨日だったか、昨日だったか。とにかく、明日を捕まえて、しばらく待ってくれるように頼むしかないのだ。医師は手を尽くしたらしいが、息子の僕は最期まで足掻く。

明日の捕まえ方
昨日への戻り方
今日の止め方

明日を捕まえた、という投稿を信じて二日やってみたが、かなり難しい。一か月繰り返せば、できる気もするが、そんな時間はないのだ。昨日への戻り方、今日の止め方に方向性を変えることにする。

病室の父はすやすやと眠っている。時と対峙する僕の背中に、もういいから手を握ってあげて、と母の声がする。僕は時と対峙するのをやめて父と対峙し、手を握る。

昨日も今日も明日もなく、大切なのは今なのだ。もう父も望んでいないような気がしたのは、手を強く握り返されたから。右手を母が、左手を僕が握り、その時を待つ。


私のホームは「MY DEAR」なので今後ともよろしくお願い致します。

編集・削除(未編集)

悲しみの花  エイジ

人は誰でも悲しみを
抱えて生まれてくるものです
生きるとは心に
悲しみの花を育てること
それは真っ赤な花で
心の奥底にある
川の流れのほとりに咲く
その花を一生をかけて育てていくのです

心の流れを辿っていくと
濃赤色の悲しみの源流に
行き当たるでしょう
どうか心配しないで
赤心という言葉があります
その流れは真心からくるものです

あなたはやがて年老いて
彼方の世界へ旅立つとき
心の中の赤い花
そのものになるでしょう
花が枯れて色褪せるように
あなたの身体からは
血の気も失せるけれど
不滅の種子を運命の階(きざはし)に
蒔いていくでしょう
いつかの復活を夢みて

人は誰でも悲しみを
抱えて生まれてくるもの
心の中の悲しみの川
そのほとりに咲く
一輪の赤い花を
見事に咲かせて
生きてゆきましょう
無常の風に
激しく揺られながら

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秋冬様 おめでとうございます!

この度は日本現代詩人会への入会おめでとうございます。
ますますのご活躍をお祈り申し上げます。

編集・削除(未編集)

柔らかくうごめく

銀行で順番待ちをしている母親の
腕の中で幼子が
飽きてしまったのか
体を弓のように逸らして暴れて
イスに頭をぶつけた

さっきまでの威嚇するような泣き声から本格的な大泣きに変わって
周りの大人達は小さな暴君の一大事に右往左往している
母親は大丈夫ですと
まわりに気を遣いながら
痛かったねぇと優しく撫でた

幼子よ
なぜ君は
そんなにも柔らかく産まれたのか
産まれる時の安全性向上のためかも知れないが
産まれてからが
危ないじゃないか
頭蓋骨に隙間までつくって
まだ立つこともできないうちに産まれてくるなんて
まるで産まれることさえできたなら
この世界が君を守ってくれるなんて
信じきってるみたいじゃないか
幼子よ
だから大人達は君の柔らかさに怯えて思わず手を差し出すのだ
恐る恐る君を抱くのだ
この世界を信じきっている
暴君のような君を

君は怒りながら泣く
なぜ私は自由に動いて全てを舐めて確かめられないのか
君は泣く
なぜイスは硬く私に当たったのか

ありとあらゆる納得いかないものと
その全てを忘れるほどの喜びの中で
君は世界と接触し
傷をつくり治しながら
君の細胞と世界がともにうごめくことで
この世界の声を聞いている
母親から渡されたおもちゃを振ることも忘れて

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