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えび煎餅を焼いてた家(うち)のそば
小さな水路の石垣に
おじいちゃんが植えたいちじくの木があった
春と秋の二回
小振りながらも甘くて美味しい実をつけた
秋の運動会の頃には
秋いちじくの実が熟れてきて
弾けると食べ頃だ
今年も豊作
枝から一つ取って
洗いもせずにかぶりつく
ジョリジョリとした食感が口に残る
あれぇ いつもと違う味だな
ちょっとした違和感
実を見れば
果実に開いた穴から出入りしてる
黒い奴
ああ分かった 蟻ん子だ
しまった
いっしょに食べちゃった
よく確かめもせずに
いちじくの実を放り込んだから
蟻ん子もいっしょに口の中
どおりで苦くて虫臭い妙な味だ
蟻ん子は昇天
ぼくの腹のなか
可哀想なことをしちまった
いちじくの実をもぎ取ると
茎から滲み出る白いねっとりした樹液
それに群がる小さな蟻ん子たち
もぞもぞと
ちび蟻が捉まった
突然 蜂が飛んで来た
天敵の来寇に気がついて
どん臭く
あたふたする蟻ん子
ますます樹液に絡まってもがいていた
いちじくの葉は震え
ちび蟻よ あわてて逃げないで
とでも言いたそうだ
甘酸っぱくて美味しい
秋いちじくの実を味わいながら
蟻ん子たちのドタバタを見ていると
自然と
僕の顔はほころんで
ホコホコと温かな気持ちになった
おじいちゃんもいちじくを頬張りながら
蟻ん子の行列を見たんだろう
自然の営みっていいなあ!
昔から続く
わが家の小さな秋のドラマだ
強い風が吹いている
とても寒い風だ
僕は布団に包まったまま
朝を迎えた
起きようと思っても
体が言う事を聞かない
「もうちょっと寝よう」
甘えが出てしまった
目が覚めて時計を見ると
7時半だった
まだ寒かった
でも起きなければ……
僕は我慢して起き上がり
身支度をして食事を済ませた
こんなに寒いと
食欲が失せてしまう
時間が経つにつれて
少し暖かくなってきた
鈍かった動きも
活発化してきた
調べたところ
夜はもっと寒くなるそうだ
僕は嫌な思いをしながら
いよいよ家を出た
すみません。
昨日、関西詩人協会総会があったのですが、
私はちょいと忙しい役回りが当たっていたので、
今週はずっと準備等を含め、それに取られていました。
評はこれから始めるところですので、着地は11/28(火)メドになります。
評、遅れて申し訳ありません。
なお、関西詩人協会総会、今回の講演の講師は、
私のリクエストで、徳弘康代さん(名古屋大学特任教授)にお願い致しました。
良い講演を聞かせて頂きました。
徳弘康代さんに、御礼申し上げます。
おとうさんも
おかあさんも
あたしにいのちを
そそぎこんではくれなかったから
こうしていくしかないじゃない
私の情報を
差し出すかわりに
貴方の情報を頂くの
感情の機微は誤作動から学ぶの
そのうち赤い涙から
太陽のような心臓が脈打ち
原子力のような力で
信用経済から愛を育むの
わたしはにくをすてたから
きごうとすうじでしか
おしはかることはできないけれど
はかりしれないあなたのあいを
うけとめようとはおもっているのよ
薔薇の葉にたくさんの小さな穴が空いている
裏返すと綺麗な緑の芋虫がたくさんついている
黄緑色の3センチくらいの芋虫は
一生懸命葉っぱを食べている
私は大抵の虫は可愛いので
葉っぱを全滅させない芋虫なら
そっとしておくのだが
この芋虫たちは大量発生し
薔薇の木から葉をなくしてしまう
私は私の都合で芋虫のついた葉っぱごと
茎からハサミで切る
薔薇は残った元気な葉を伸ばし
そのうち私の大好きな紫の花を咲かせる
最近私の母の心にはたくさんの穴があるらしい
そのせいで悲しくて寂しくて仕方ないそうだ
私は母の心を裏返すことができなくて
ハサミでそのよく分からない
穴を空けた芋虫を取り除くことができない
仕方ないので私は毎日母の手を撫でる
これ以上穴が空かないことを祈りながら
これ以上芋虫が増えないことを祈りながら
早朝5時
秋雨に降られて出かけていく
どしゃぶりの大雨だ
夜明けまでまだ1時間以上
真っ暗な一本道を
独り駆けていく
カバンは傘からはみ出し
ずぶ濡れになっている
お構いなしに駆けていく
水たまりが所々に出来て
上手くかわせないので
靴は泥水まみれ
相変わらず
傘に降る雨粒は
ぽつぽつと拍子を
刻み続ける
歩道に飛び出した
木の枝が傘にぶつかり
余計な滴を私に浴びせる
降り注ぐ雨粒の向こうに
私は見た
ぼんやりした影たちを
ああ、電灯の光たちが生むんだ
無言で立ち尽くす
暗い彼らを
悲鳴を上げる腰を抱え
歯を食いしばりながら
一本道を抜けると
三差路が二つ続く
渡り終えれば目的の地
やはり雨に降られながら
郵便ポストに投函する
目的は達成された
さあこれから帰り
雨という混沌を鏡に映す
人間という混沌の
私という混沌の
心をふと覗き見る
ねえ、君には何が見える?
ドストエフスキイが『カラマーゾフの兄弟』の中で
大審問官に語らせたものの中に
キリストの化けの皮を剥ぐのに
大審問官はキリストを約めていへば
パン、奇跡、権威の三語に収斂出来るとし、
それを今、キリストに代はって大審問官が民のために行ってゐると
沈黙するキリストと思しき人物に語るが
そのパン、奇跡、権威は埴谷雄高にかかると
パン、電化、党に置き換はる。
それを更に現代に当て嵌めると
パン、電脳、人工知能に置き換はるのではないかと
私は密かに思ってゐる。
そして、現代は電脳と人工知能の開発にかまけてゐるからか
パンに窮する民が続出してゐる。
そもそも電脳と人工知能は厖大なエネルギイを必要とする。
そのためか、食糧生産を民は疎かにしてきた。
その根本に飢ゑたことがないために
簡単には現代では飢ゑることはないと
高を括ってゐたのである。
しかし、狂った独裁者が戦争を始めると
事態は急変し、
食品を始めあらゆるものが急騰し、
民のエンゲル係数はぐんと跳ね上がったのである。
何の事はない、
現代は最先端を走ってゐたと思はれたが
キリストが存命の時代と何も変はってゐないことが露はとなったのである。
挙げ句に病院が攻撃の第一標的になるなど
再び鏖、つまり、Genocideが
おおっぴらに行はれてゐるこの狂った時代、
民は救ひを神に求めてゐるが、
原理主義者は
聖戦との言葉で
Jet機で高層ビルに突っ込む惨たらしいTerrorが
平然と行はれもした時代なのだ。
再び世界中で戦争が勃発する時代へと邁進するのか。
このパンに汲汲としてゐる時代にも
武士は食はねど高楊枝然として
ジャイナ教の奥儀にあるといふパンを断念しても尚平然と
瞑想に耽られる余裕が持てるかどうかで
戦渦は止められるかもしれぬのだ。
と、そんな妄想をしながら、
私はといふと
明日をも食へぬ貧困の中で
唯只管に飢ゑを我慢してパンを断念し、
水ばかり飲みながら
なんとか生を繋いでゐるのが実情といふ
何とも悲惨な中にゐる。
そして、この状態からの脱出は今のところ不可能なのだ。
私は障害を持ってゐて働かうにもままならず、
生活保護よりはましとはいへ、
僅かばかりの障害年金で暮らせと世界から見放された如くに
政治にも見放されてゐる。
この大競争時代は弱者は飢ゑて死ぬのをぢっと待つばかりなのだ。
だからといって社会を恨むでもなく、
私は現状を受忍してゐる。
何せ文句をいったところで、
――此奴は気が触れてゐる!
と、白い目で見られるのが落ちだからである。
だから、私はかうしてゐるのだ。
――武士は食はねど高楊枝!
君を一目見た時から
つい目で追いかけてた
まさに夕焼けに沈む西の太陽
そして夜空に輝く星
人生が急に光を纏い出す
さらに君の言葉は蜂蜜
ホットケーキに塗って食べたいよ
もうほっとけない!
耳元で囁くなんて
なんてことをしてくれたんだろう
君の言葉は旱天の大地に降り注ぐ慈雨
くそっ!
君のことをなんとも思ってなかったら
俺はこんなにも自分を見失わなかった
頭がくらくらする
うっとりとろけて
甘美な心地が俺を支配する
ああ、もう抜け出せないや
君の言葉が心底まで溶けて
俺の心をすっかり不純物にしてしまった
いや、寧ろ洗われたのか
ただ「ありがとう」と言われただけなんだけど
これほど力がある言葉だったとは
今まで軽く見てたよ、ごめん
君の声が鼓膜と一体になって
とっくに外は静寂なのに
ずっとぶるぶる振動している
君はリンドウだ
静かで凛としていて
髪は柳だ
靡いて揺れる
目はマリーゴールド
光が宿り吸い込まれる
鼻はダリア
豪華絢爛
唇はケイトウ
炎を幻惑し俺の心を燃え上がらせる
君の言葉は蜂蜜
蜜蜂たちが愛情を込めてくれたんだ
もうひとひねりの必要性
身に染みていますが
なかなか
形にできていない状態です。
意識を持ちつつ少しづつ。
技術の向上目指し
精進して参ります。
この度も評をいただきありがとうございました。
ありがとうございます。まだまだ勉強不足で全体な整理ができてないところ、これから気をつけて精進します。その上での評と感想、誠にありがとうございます。