◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
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ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
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本来ならば桜が満開で
多くの人や小鳥たちが集い
宴会したり写真を撮ったりできたのに
悪天候が続いている
春の匂いは薄れており
ただ香るのは雨の匂いだけで
暗く鬱々とした日々が
僕たちの目の前を通り過ぎる
心機一転する余裕がなく
皆ダラダラと下ばかり見ている
水溜りに映るのは悲しい顔で
春の訪れを一層遅らせる
天気は未だに崩れたままで
いよいよ晴れることを忘れた
それは我々にも言える
清々しさなど無い
今年の春はとにかく暗い
風もただ寒い
匂いも悪い
全てが良くない!
ありがとう
みんな優しい 暖かい
具合 悪くても
貧乏でも
不細工でも
年寄りでも
私は 幸せ
幸せを測る 物差しが
もしあったら
きっと 長く長く
もしかしたら
日本を 飛び越えて
私の幸せは
長く 長く
ずっと どこまでも
そう
そんじょそこらには 売ってない
その物差しは
銀河製の 特別品
高校で「倫理・社会」を教わった
K先生
ギリシャ人を思わせる彫りの深い顔立ち
縦に割れた眉間の傷跡 二筋
焦点を結ばないドスの効いたまなこ
ひと目見たら忘れがたい風貌だ
只者ではない雰囲気を漂わせながら
ギリシャ哲学者からサイバネティストまで
古今東西の哲学者や思想家について
饒舌に語るK先生
僕にとって
「リバイアサン」を記したホッブスや
ベンサム J・S・ミル など
イギリス功利主義の哲学・倫理学者たちを
知る切っ掛けとなった
文学にも造詣が深く
ショートの名手
山川方夫について話しが及ぶと
K先生の相好が崩れた
僕は週一回の「倫理・社会」が
待ち遠しくてしかたなく
教養溢れる先生の授業に
非常な感銘を受けた
わが家の近くに住んでいた
K先生
毎日 学校まで二キロ半の道のりを
不自然なまで姿勢よく
自転車に乗って通う後ろ姿
なんと
右腕がなかった
**
太平洋戦争末期 慶應義塾から
学徒出陣
K(先生)は零式艦上戦闘機の操縦士
台湾にある
海軍航空隊に属していた
ある日 バシー海峡方面に出撃して
索敵するも発見できず
基地に帰投しようとしたときだ
着陸態勢に入ったとき
後方から 突然
敵戦闘機グラマンの銃撃を受けた
左に旋回して
回避しょうとしたが遅かった
防弾装甲のない零戦は受け身になったら
頗る付きの脆弱さだ
一二・七ミリ焼夷徹甲弾に
羊羹を串刺しにする如く撃ち抜かれて
あえなく 炎上
機体だけでなく
自分の身体も弾丸が貫いた
気がついたときは野戦病院の寝台の上だった
右肩を砕かれ右腕を失った
このとき上空から一部始終を見ていた
味方の飛行士がいた
後年
僕の母校で「生物」の教鞭を執った
Y(先生)だ*
広島の師範系大学を繰り上げ卒業して
海軍に入り
台湾の航空隊で零戦の戦士として鳴らした
Y(先生)
その日出撃して
丁度基地に帰投したとき会敵
乱戦となった
グラマンを一機屠って戦闘を終えたとき
Y(先生)は上空から
着陸時に狙われ
火だるまになりながら横転する零戦を見た
あの様子では
とても飛行士は助かるまいと思った
帰投して
やられたのが同郷のK(先生)だと知り
Y(先生)は様子を見に行った
幸いなことに一命を取り留めたK(先生)
Y(先生)はK(先生)の頑強な身体と
運の強さを嘉(よみ)した
**
僕は大学三年時 母校で教育実習をした
「倫理・社会」の実習だ
改めて
K先生のお世話になった
伯母の親しい友人でもあるK先生
その縁もあって
親身な指導を授かった
二週間の実習 最後の日
お別れ懇親会でK先生と膝を交えて
語りあった
軍国少年であったことなど
今では想像つかない少年時代を送っていた
そして
最前線に赴いたときの心情
実際に体感した戦場について語られた
三つのエピソードが印象に残った
それは
僕の帝国海軍に対する認識を一変するにたる
インパクトを有していた
**
K先生は戦争とは何かを噛み締めながら
淡々と語った
(エピソード1)
燃料も満足にないことから
金属製の重い戦闘機は飛ばせられない
だから上層部は
軽くて燃料が少なくて済む
複葉の練習機「赤トンボ」を爆装して
体当たりさせようと
企図した
自分は重症を負ったため
配属されることはなかったが
「赤トンボ」での
特攻要員候補となっていた
そのように聞いた
二五〇キロ爆弾を抱える必要があり
それだけの重量物を装備したとき
弱い発動機推力からして
満足に飛べるかどうかさえ分からない
発案者は「赤トンボ」は布張りだから
米軍のレーダーに映らない
そこに依拠して
特攻が成功する確率が高いと
踏んでいたようだ
特攻を阻止する米軍艦艇の凄まじい
弾幕
統計学に基づいた
対空戦闘能力の高さを
全く理解していなかったか
無視していた
実際 上層部は部隊を編成し
台湾と先島諸島に
「赤トンボ」部隊を配備した
お偉いさんたちの狂気
頭の螺子がぶっ飛んでる様子が分かる
(エピソード2)
ある特攻兵が
低速のゲタバキ水上機で米艦に突っ込んだ
体当りしたとき
大型の八〇〇キロ爆弾が機体からはずれ
しかも爆発しなかった
不発弾だ
艦船の土手っ腹にカエルの死骸のような
飛行機の跡だけがクッキリと残った
飛行士は投げ出され
甲板に叩きつけられて絶命した
決死で突っ込んた戦友の無念の死
せめて飛行機だけでも
まともなものであれば…
本当に浮かばれなかったであろう
犬死だ
これが僕らのいくさだ
(エピソード3)
台湾は当時日本の統治下にあった
内地と一緒だ
だから比較的兵站には恵まれていたが
終戦間際は目茶苦茶だった
あっちこっちの機体や部品を繋ぎ合わせ
でっちあげたエセ零戦
発動機がやたら振動して
ボッボッと息をつく
しかし 部隊に
飛ばせる機体はこれ一機しかなかった
オクタン価の高い航空機用燃料は
底をつき
発動機がかかるかどうかもわからない
怪しげな
松根油(代用燃料)を使おうとした
燃料欠乏もここまで来たか!
と情けなかった
芋の蔓しかない乏しい食料事情
毎日 芋の蔓や葉っぱではいくさにならん
まあ米があるから
飢え死することはなかろうが
まともなものが食いたい
空きっ腹を抱えながら空襲を警戒した
**
K先生は少し酔っていたように思う
呑まずには語れない
苦々しい思い出だったのだろう
これら苦境に耐えながら
なお国のため
徒手空拳に近い状態で戦った二人の戦士
K先生とY先生
台湾の美しい群青の空を翔け
傷を負い
ぼろぼろになって
成し遂げた事跡は大きい
二人の飛行士の知られざる敢闘は
戦史の中に埋もれている
*Y先生 高校一年時のクラス担任
夏休みに先生の自宅に招かれ
零戦の搭乗員であったこと
台湾でのK先生との係わりを話された
こんにちは。
作品を読んでいただきまして、ありがとうございます。
佳作との評価、恐縮です。
なんとなく、最近は短い言葉でどれくらい世界観を広げられるだろうかという事に意欲的に取り組んでおります。
また良さそうな作品が出来るならば、投稿します。
またよろしくお願いいたします。
詩
生活という熟語にふった
温度のあるルビ
詩
真夜中に発火する
ひらめきのアンプリファイア
詩
地図にない番地にある
夢みる人の溜まり場
詩
無限の枝葉を抱えた
薫り立つ大木
詩
やさしい人に下される
褒美であり罰
詩
儚いようでいて 実は
生にまっすぐな 強かな営み
志
一つの詩がここに生まれ
死
一つの詩がここに終わる
志、詩、死
ひとはいつの時代も繰り返す
この輪廻に加わるひとの列は
遠くまぶしい先まで 脈々と続いてゆく
僕も その途方もない列の
ほんの一粒として 並んでいる
新しい志 新しい詩 新しい死
遠い空の下 刻一刻と
湧き立ち 紡がれ 忍び寄る
このワンルームにも 刻一刻と
湧き立ち 紡がれ 忍び寄る
間抜けな私 いつだってヘマをする
待ち構えていた嘲笑が
ずどんと激しく破裂する
分厚い衝撃に打ち抜かれ くらくらと揺らぐ意識 歪んだ空間の中 逆巻く罵倒と嘲り 非難の嵐
誰も知らない柔らかさに
言葉の欠片が突き刺さる
迷惑顔した彼らの歪んだ口元に
優越感が滲んでる
私は平静を装って
ぼんやりとそれを眺めてる
次第におんおんと突き上げる赤黒い衝動
破壊のシナリオ 血が燃える
煙のように肩から昇り ゆらめく憎悪
解き放てよと突き上げる
ひゅるりと風が訪れる
虚ろな風が吹き抜けて
またひとつ 人のさもしさ弱さを肌で知る
しかしそれは私とて 身に覚えのある姿
嗤われるのは辛くとも
人を嗤って詩を亡くすぐらいなら
人に嗤われ笑っていたい
私は独り風に立つ
枯れた荒野のつくしんぼう
花無く 実も無く 色彩無くとも
私は風を知っている
漣立つ
心の内の水上に
土の筆で舟を刷く
ほら向こう岸のあの丘に
土筆がひとつ笑ってる
井嶋様 こんばんは。お忙しい中読んで下さりありがとうございます。益々お忙しくなりそうですが、体に気をつけてお過ごしくださいね。ところで、去年に続いて今年も父を亡くす場面に立ち会いそうです。ちょうど、花が咲く時期に弱っていく人を見ております。でもこれって自然なんだと医療関係の方たちの見守りの中、私も静かに毎日を過ごすよう心がけてます。その情景が伝わったようで安心しました。またよろしくお願いいたします。
私の場合は目が痒い
頭もぼうっとする
鼻水はあまり出ないタイプだ
しかし、薬を飲むと何も手につかなくなるのでがまんをする
かつてグラフ誌でスギ花粉が飛散する空中撮影の写真を見た
ボンという感じの豪快な白煙のような飛散
こんなのが飛んでくるのだ
ある花粉症の人が怒りのあまり
国の植林政策の誤りを問題にして
国家賠償請求訴訟を提起したが
当然のごとく敗訴した
この痒さ
国がだめならスギを訴えてやりたい
ただ、スギから賠償金をもらっても意味がない
やるなら 花粉飛散差し止め請求か
でも スギはヒトではないから裁判できないか
いやいや
かつてアマミノクロウサギを原告にして
奄美大島の環境破壊を問題にした訴訟があったはずだ
あのロジックは使えないか
などとぼんやりした頭におかしな妄想が巡りはじめた
スギはヒトではないから裁判を受ける義務はないなどと
門前払いを求めるようなみみっちいことはしないだろう
スギは堂々こう主張するはずだ
ヒトがその昔、大量に一斉に自分たちの都合で植えておいて
花粉を飛ばすなとはあまりに勝手だろう
植えられた 成長した 花粉を飛ばす
それだけだ 止めようがないし 止めたくもない
スギはさらにヒトに対して
植えた以上 安心して花粉を飛ばせるようにするべきだと反論してくるだろう
人権に対抗して杉権を主張するだろう
さらには逆に
ヒトに対して無計画な植林や伐採を差し止める訴えを
自然法廷に提起するだろう
他の樹木や草花や昆虫も環境破壊に抗議してこれに加わるだろう
最後にはうちのネコまで加わりかねない
目薬をさして我に返る
やはり勝ち目はなさそうだ
やめておいたほうがよさそうだ
いまのところ
この痒さをがまんするだけで許してもらっているのだから
井嶋りゅう様 初めまして。おはようございます。
ご多忙のところ、丁寧に読んでいただき、自分では気づかないところまで
ご感想いただき、またご指摘いただき大変恐縮です。
詩作は、ごく若いころ以来でして、少し時間ができたので
また再開したいと思って、勇気を奮って投稿してみた次第です。
実は、公園の桜が伐られて一番悲しんだのは子どもたちでした。
難しい時代だと感じます。
しばらく、お忙しいとは存じますが、
今後ともご指導いただきますようよろしくお願いいたします。
温泉郷
受賞 おめでとう御座います。お忙しい中を 有難うございます。
そうですね , 仰る通り 説明不足な作品でした。実は すべて 実話から作ったんです、私が 就労支援施設へ通っている、世田谷 農大通りでの出来事でした。バスに 子供達が入ってきた事も, 男の子が 16:59分です 、と声を上げた事までもが 実話なのですよ。さて そう, 後々考えてみると. . . 小学校のチャイムは 17:00 に必ず 全国的に鳴りますね、私は それを意識して感慨をもち 作詩にいたした次第です。その感動を 説明の詩文にして書き入れねばならなかった。ご感想から、そう感じました。以後常々 作詩の際には気をつけるように致しますね。ありがとう御座いました。あと, 座席は 運転手さんのすぐ後ろの 最前列の 高いシートだったんです。複色のモンシロチョウは、自己流の senseで 詩文全体を装飾したわけなので . . . 部分的な関連性は ありません。ご感想とアドバイスを頂き 感謝 致します。これからは、詩の細部を もっと考える作風に させて頂きます。お忙しいところを 本当に有難う御座いました。