◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
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「暮れの三十日に日帰りで行くよ」と電話があって
息子が三ヶ月ぶりに帰って来た
高校卒業後 大学 就職 転職と二十年京都に住んでいたが
一年前に再び転職して
電車で一時間弱の県内に引っ越してきた
前の職場にいた時は盆も正月も連休もなく勤務で
その上 感染症もあって四年も顔を見なかったが
この一年は数回帰って来るようになった
会社は転職前と同業種ではあるが
仕事内容も環境も変わり それも慣れて
落ち着いた暮らしをしている様子
正月二日に出勤だと言うが
その他の年末年始の休日は
資格試験の勉強に充てるのだろう
文系だった息子には縁の無かった
電気や設備の試験を次々と受けているが
それも苦にならず 意欲的なようだ
大学を卒業して
最初の会社で人間関係に悩み 三年余りで辞めた後
再就職がなかなか決まらず 貯金も底をついた時
やっと決まったアルバイト先で
一年後に契約社員 三年後に正社員となり
会社に認めて貰おうとしたのか 責任感の強さからか
あるいは遅れを取り返そうとしたのか
仕事は何でも引き受けて
きちんとした昼食も摂らない生活を続けていた
夫と私は
会社に都合良く使われているだけではないか
身体を壊さなきゃいいけどと
危惧を抱いても 見守るだけだった
だから 突然
「転職するよ」と聞いた時は驚きもしなかった
若い時の苦労は買ってでもと言うが
病気になる前に気がついて良かったし
もうそんなに若くもないのだから
息子が来ると
夫は子供のように
自慢の切手や鍔の収集品を見せ
息子はうるさがりもせず相手になる
私は「夕ご飯も食べて行って」と支度して
三人で食卓を囲む
夜 息子が帰る時
「それでは良いお年を」と言う
うん 良いお年を
違う世界の扉を開き
新しい時を生きる息子の一年が
穏やかな年でありますように
とても丁寧な御感想ありがとうございます。
凄く勉強になります。一応年上の女の子との
恋愛を書いたつもりだったのですが伝わらなかった
ですねw次頑張ります。まだまだ完成といった作品
は書けないかもしれませんが頑張ります。
これからも宜しくお願い致します。
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
三浦様、よい年末年始をお過ごしでしたでしょうか。新年初めての評で、冒頭佳作をいただけてとても嬉しいです。
この詩は、前に進む「あなた」と、立ち止まっている「わたし」との対比を描いたつもりだったんですが、正直、感覚で書いていたところもあります。三浦様の評の中の"現実の近似値にある幻想"という言葉に、なるほどと思いました。確かに「幻想」だなぁと。(「願望」とも言えるかも…)
また、「いつも通りの日常」と「同じ日は一日もない」ということ。このことも時々考えますが、いつもと同じ朝なのに何かがちがうと感じたのが、この詩のきっかけです。幻想を追っていたんでしょうか…。
なんだか書いた本人よりもこの詩を理解して下さっているみたいで、三浦様が評の中で書かれていることに深く考えさせられています。この思考が血となり肉となればいいんですが…。
今回も深く読み込んでいただき、ありがとうございました。
本作を気に入って下さりありがとうございます。私によくありがちなのですが、抽象度の高い言葉や複雑な表現を使って、自分の拙さ、愚かさを包み隠そうとせずに、相手に伝えることを優先して書きました。おっしゃる通りの恋愛詩です。半べそかきながらの創作でしたので、評価頂きとても嬉しいです。
佳作の評を頂きありがとうございます。本作で取り除きたい存在の象徴である鉄格子に助けられている自分を描くことができました。いつもぼやけがちのな詩の輪郭を残すことができたことに感謝です。今年も更に精進します。どうぞよろしくお願致します。
平仮名がもつ丸みというか柔らかさが好きで書いていますが読む側としては読みにくいだろうと間隔をとることにしましたが、
その配慮が十分でないと独りよがりの表現になりかねないし、読む人がいてのことなので、工夫はしたいところです。
それでも、佳作半歩前との評価ありがとうございます。
自分の考え、自分がしたい表現、受け取り手への配慮。どれもバランスをとって大事にしたいことではあります。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
あのように深く読み込んで頂き、本当 にありがとうございました。
難解と言えるような奇妙な物を深く理解してくださって、心底から感謝いたします。
また、高いご評価、痛みいります。
三浦さんへの投稿は、随分勝手な物を、たくさんお送りして、恐縮しておりましたので、
今回は、私としましては、喜びの感に堪えません、誠にありがとうございました。
明けましておめでとうございます。
上田一眞です。
年初のめでたいときに火事を題材にした作品を読んで頂き、恐縮です。
しかも丁寧な読み込みの上、佳作を頂戴しました。この上ないお年玉となり、大変喜んでおります。
今年もまた詩作に励みたいと思いますのでどうぞお付き合い下さいますようお願い致します。
この度は私の詩にご講評・ご感想いただきありがとうございます。
これまで人間関係はなかなか大変なこともありましたが、今は生活が落ち着いて、何か書く余裕が出てきたところです。
私も、自分の感情的な吐露と描写から何か得る所があれば良いな、またメンタルが沈んでいる時に残したメモなどを元に創作活動をすることで、自分の過去の良い振り返りになり、しみじみ分かるものがあると感じています。
また書かせていただきますので、ご感想・ご講評いただける際はどうぞよろしくお願い致します。
その日、俺は年老いて耄碌していた。
夕方、中学校の廊下を歩く浮浪者。いつかの秋、この目の水晶体の真ん中で君が炸裂した教室に、別れを伝えに訪れた。辿り着いた教室には、机も椅子も、何も無かった。夕焼けと埃の結晶が静かに舞っている。
「いない。シにたい」
そう言って、目を閉じた。黴びた教室の臭いがする。カンカンカン、と段々と近づく足音がして、目を開けた。白と水色のセーラー服の生徒が一人、ひらり、と風のように俺の横をすり抜けた。彼女の手には、懐中時計が握られていた。俺が祖父に貰った懐中時計を、彼女が「きれい」と言うから渡したものだ。
「も少し生きて、走馬灯にでも浸ろうか」
と、俺は言った。
その日、俺は病人だった。
快晴。緑の生える川沿いの道、君とふたり、ゆっくり歩く。
君はふと立ち止まり、道脇の草の前にしゃがんだ。
「ノダイオウ、ヤハズエンドウ」
少し右を見て、
「スズメノエンドウ、ムラサキツメクサ」
立ち上がり、三歩歩いて、
「ナガミヒナケシ」
と指さした。
俺は割り込んで、
「セイヨウタンポポ」
と、言った。とたんに、発作の咳でむせ返り、息ができなくなった。
彼女は、うずくまる俺の背に触れて、
「はい息吸って。大丈夫だよ」
と、言った。
あの頃の、天使のような軽い口調。彼女の顔は太陽の白い逆光に遮られ、表情が見えなかった。しかし、肩ほどの黒髪は艶やかで、可憐に揺れていた。
ㇵーー、ㇵーー、ㇵーー。
と、俺は必死に息を吸う。
その日、俺は若者だった。
母校でも何でもない中学校の、校門の前で立ち止まる。くすんだ蛍光灯に照らされて、灰色の校舎は、不気味に緑がかって見えた。夜の校庭の花壇の花は、太陽の下の明々とした咲き姿よりも、遥かに愛すべきものに思えた。
ふと、
「眠っているものはみな美しい」
と思った。
その時、視界がオレンジ色に染まった。
時計の音がうるさく響く。秒針の音が、カチカチカチカチ、サイレンのように耳元で鳴る。
西の山から、巨人のような太陽が、慟哭を上げながら徐々に這い昇り、
雑木林のカラスたちは、一羽、また一羽と、糸で引かれたように舞い上がる。
目を見開いて、俺はその景色に立ち尽くした。
巨人の慟哭、カラスの鳴き声、小さな時計の針の音、それらは気づくと止んでいた。わずかに耳鳴りの残る頭で、俺は自分がいる場所を理解した。
夕方の教室、君は隣の席にいた。俺が横目で見た君は、疲れ目を閉じて昼寝をしていた。姦しくなく、人目を気にせず、見る者に確かな孤独を想起させる。例えるならフェルメールの、寂寞の色、小さな涙の耳飾り、それを着けて目を閉じている、無表情な少女のイマージュ。
「あ」
俺はいつの間にか、廊下にいた。使い終わった教材を、彼女と二人で、空き教室に運んで来たのだ。俺は彼女を探そうとしたが、
「しーげあき」
と後ろから声がした。しーげあき、綺麗でも何でもない音が、そのまま滑稽に校舎に響いた。振り向かずに、「なんだよ」と俺は言った。「呼んでみただけだよ」と彼女は言った。そこから、二人で並んで教室へ帰った。
少し離れて歩く彼女は、両手を後ろで組んでいた。彼女の細かな表情は、窓辺から差し込む強烈な西日に紛れて見えなかった。しかし、楽しそうに、歩いていた。なんでそんなに楽しそうなのか、俺には全然分からなかった。俺はただもう、苦しかった。
卒業の日に、俺は彼女と会わなかった。俺はてっきり、彼女が颯爽と現れて、「写真を撮ろう」と言ってくるものだと思っていた。しかし、彼女は来なかった。俺も彼女を探さなかった。それからずっと、彼女は多年草のように、俺の脳裏に繁茂する。嫌だな、と思いながら、俺は毎晩、夢を見るために眠っている。