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小鳥の話し声も
森林の囁き声も
どこか遠くに消えてしまい
いよいよ残ったのは
赤い夕焼けだ
それは山火事のようで
辺り一面赤く染まり
今にも逃げ惑いそうなほど
空は燃えている
実際逃げ惑う人はいないが
いかにも異様な雰囲気に
圧倒される子供と
遠吠えをする犬がいる
自分もその子供と同じ気持ちで
なぜ燃えているのか
なぜ静まったのか
いろいろ考えると
犬のように遠吠えもしたくなる
夏はなかなか日が落ちないもので
まだ空は燃えている
圧倒されてた子供と
遠吠えをしていた犬の姿はなく
ただ一人景色を眺めている
涼しい風と風鈴の音が
僕を撫でていて
とても心地が良かった
とても嬉しかった
しかし今もなお
山火事のように燃えているのは
夏の夜の前の
赤い夕焼けだ
これは なにに
つかわれるの?
あなたは なにも こたえずに
ただ ぼくに
目線で つづきの作業を
うながした
とても硬い
節のない指
きれいな人差し指みたいな
金属だ
とても冷たいね
人とは
わかりあえそうにないね
「人を殺めてしまう事はいけない事です。」
あの人は当然の事を言っているよ
僕だって
あなたが死んでしまえば
ひとりぼっちだ
あなたが誰かに
ぼろぼろに
きずつけられたなら
僕はたぶん
なによりも
おぞましいケダモノになるよ
大量の毛におおわれ
鋭い爪を持つでもなく
口からはみ出した
巨大な牙を持つでもなく
暗い目をして
刃渡り7センチ以上の
刃物を持った
怪物さ
これは なにに
つかわれるの?
あなたは
酒に溺れていた
深く 深く
深く 深く
雲だ
夏の日
きのこみたいな雲だった
三浦さんはまあ、人気ミュージシャンと、実力はあるのに脚光を浴びない不遇のミュージシャン(日本には結構いる。日本に限らずかもしれないが)との待遇差・生活差・悲哀を中心にテーマに描かれていて、
一つの事例としてソニー・エモリーが上がっていますが、
いちおうソニー・エモリーの名誉のために補足しますと(別に非難するために、例に挙げてるわけじゃないけどね)、ソニー・エモリーは、元・アース・ウィンド・アンド・ファイアーのメンバー(1987-1998)
エリック・クラプトンについても、スポット参加ではなく、クラプトンのレギュラードラマーで、一緒の活動歴が長いから来てるようです。
クラプトンが使うもう一人のドラマーはスティーブ・ガッドだし、ドリカム公演のツインドラマーの相手は板東慧(T-SQUARE)なので、それぞれに彼らと比肩してるという評価のようです。
ちなみに2001年のリー・リトナーのオールスターセッションのアルバムでは、主たるメンバーがジャケットのオモテに名前が並んでる中、ソニー・エモリーはオモテに名前を書いてもらっていません。2001年段階では、そう評価が高くなかったのでは?と思われます。
あとこれは個人的見解ですが、古くはグレイト・ジャズ・トリオのトニー・ウイリアムズがそうで、ロック出身のドラマーですが、ジャズ系ミュージシャンの中にも、バリバリJAZZ出身じゃないドラマーを好む人が中にいるようです。私には到底わかりませんが、センスの違い? みたいなものを感じるところがあって、そっちの方が自分には合うと考える人がいるようです。
もう一つ個人的見解をいうと、私のソニー・エモリー感は、メリハリのいい演奏をする人、欲しい時に欲しい音をくれる人、という印象。三浦さんが言われるようにドラムセットの高級チョイスをしてるから音出しがいい、ということかもしれませんが。
●詩ごころの財務諸表
収益=幸せ
費用=幸せのコスト
負債=詩人たちの魂
資本=僕の詩ごころ
資産=詩篇
幸せから 幸せのコストを差し引くと
残りは 星屑
それは僕のこころに降り積もり
一篇の詩を紡ぎ出す
同郷の詩人たちの魂は
僕のこころの拠りどころ
中也 みすゞ まどみちお
リリカルな詩人たち
たゆとうこころの詩情を借りあげる
僕の詩ごころは母の残した宝物
母の姿は変わりなく
僕のこころの奥底に静かな笑みを醸し出す
僕が詠う詩篇には
過去からのあり様をあられもなく
赤裸々に紡いでいる
これは老残の僕が置いて行く
辞世の句であり遺言だ
(参考 財務諸表)
*PL
収益=売上
費用=売上のコスト
利益=儲け(収益−費用) 自己資本へ循環
*BS
負債=他人資本 資産を産む
資本=自己資本 資産を産む
資産=形成された財産
エリック・クラプトンのワールドツアーで来日
ドラマー(ソニー・エモリー)
地方の歌謡祭に伴奏出演する
ドラマー(某氏)
やることはさほど変わらない
同じ人間
だが隔絶した技量・評価・運・報酬
年齢も同じくらい
同じ人間
一人の男の為に
一度に一万以上の人が集まる
素人の歌い手たち
市民公会堂は五百人
それらを支えるに二人は
似たような仕事をした
まったく違う環境で
歓声に送られソニーは汗を拭き楽屋へ
冷たいビールが待っているだろう
楽器は……?
トップメーカーが提供した
片づけは他者がやってくれる
後は愉快な夜が待っている
客が去っても某氏は汗を拭き舞台に残る
冷たいビールはまだ遠い
楽器は―
自分の物を自分で輸送
全て自ら片づける
楽屋に戻るのはいつも最後
ソニーは一流ホテルに帰って
メンバーと軽く祝杯
相棒のネイザン・イーストらと
夜の都会に繰り出す
豪華な接待と酒食
明日はOFFだがメディア取材がある
某氏はビジネスホテルにひとり帰る
夕食は楽屋で弁当が出た
手帳には明日の予定
(移動してビッグバンドのエキストラ)
軽く譜面をチェックする(ベイシーにサドメルか……)
後は風呂 缶ビール ベッド
二人はたまたま
同じ日 この国の
遠く離れた土地で
違い過ぎる場所で
似たようなことで仕事をした
年齢も同じくらい
同じ人間
某氏はソニーを知っている
ソニーは某氏を知らない
互いに出会うことはあるか
* ビッグバンド……ジャズにおいて最大人数のバンドのこと。ジャズ分野でのオーケストラ。
* エキストラ…… その日だけ正規メンバー に欠員が生じる時、臨時に雇われる人。
* ベイシー・サドメル……どちらも著名なアメリカのバンド。楽曲は現在もプロ・アマ問わず演奏される。
*************************************************
ただし、この(某氏)もかなり腕が立つと思われる。
そうでないとエキストラの依頼は来ないから。ドラムならなおさらだ。
ソニー・エモリーは過去に“DREAMS COME TRUE”のサポートもした。
これは骨
これは皮膚
血もある肉も内臓もある
食べたことはないけど
食べたら美味しいかもしれない
これはぶよぶよ
これはどろどろ
よくわからない生き物で始まった
すぐに名前がつけられた
本当の名前の前に
まったく、余計なことをしてくれた
生きてしまう
私たち生きてしまう
ご飯を食べてしまう
学校行ってしまう
会社も行ってしまう
よくわからない生き物
よくわからないぶよぶよのまま
つねると痛いのは
逃げなきゃと思っているからだ
傷つくと辛いのは
守らなきゃいけないものがあるからだ
変なことを考える
いやらしいことまで考える
よくわからないまま終わりたくなくて
苦しい道を選ぶ
言われるままに進む
パンツは前後ろを見る
お箸とお茶碗みぎひだり
生活しているからだ
生活してしまっているからだ
宿題したくない
先生は猿だと思う
残業だって嫌だ
上司はカンガルー
両親はローランドゴリラで
弟も妹もナメクジだ
私だけがよくわからない生き物で
唇に破裂音
連続連打で会話する
生きてしまう
私たち生活してしまう
大好きだ、と、大嫌い
その間に無数の「よくわからない」
それでも探してる
大昔からある春を探している
最短距離が見つからない
ユニクロで戦闘服を買いたい
ロケットの発射ボタンを押したい
まったく余計なことだらけ
第一印象を良くしたい
航空運賃は安く済ませたい
フォロワーのリプはすぐにも返したい
無印で文房具を一式買い揃えたい
それは生活したいから
生活してしまいたいからだ
なるべく大勢のガラパゴスゾウガメと
友だちになりたいからなんだ
〝世界〟とは
地上のことだと思っていた
人家だったり
道路だったり
学校だったり
ビルだったり
要は人がいるところ
それが世界なのだと
でも違った
ここに来て初めて知った
7階のこの部屋から見ると
7割以上が空なのだ
地上はたった3割未満
家や道路や建物が
眼下にちんまり散らばっている
そうか 所詮地上の営みなんて
そんな程度のものだったんだね
いや 横たわった母からは
もう空しか見えないだろう
地上はフレームアウトして
そういう意味では母はもう
空の住人なのかもしれない
もしかするとこの夕空を
自由に飛んでいたりして
寝息をたてて
さも眠ったふりをして
道理で今日はいつもより
空が慈愛に満ちてるわけだ
まるで私を抱くように
とわに包みこむように
でも… まだ行かないで
もう少しだけここにいて
眠ってるだけでいいから
また明日ここに来るから
私はそっと部屋を辞し
再び地上の人となる
私の詩は、土です。砂利のような濁りの中に、とても自然でしなやかな手触りがあります。
私の声は、土です。それを音にして現します。
私の心は、砂です。荒れ狂う海を漂い、粉々に打ち砕かれて、今、ここにいます。
私に必要なものは、水です。石のような骨身を優しく撫で、その喉を潤すからです。
私のうたは、羽根です。飛んで行きたいと思うところは、月です。満月です。夕月夜です。三日月です。
私に足りないものは、愛です。
私の好きなものは、人の手です。その平の温もりや、肌触りが、好きです。
カーテンのレースを開けて、覗き込むのは、星空です。
今夜、逢いに行きませんか? 月夜の晩に
水無川様、評をしていただきありがとうございます。
この詩のテーマはおおよそ評に書いていただいた通りです。
ネット社会において見るものと見られるものは常に紙一重であるなという思いから書きはじめました。
ご指摘はまさにその通りだなと感じました。設定を大きく崩さないように修正してみます。
ありがとうございました。またお願いします。
私が産まれた日は雨だった
強くも弱くもない雨が
何の自己主張もしないで
ただ降っていた
そして私の名前は紫陽花
父からもらった名前だ
そこから私は父の願いを
うつした人形になった
きらきらと明るく輝くように
そんな願いを聞いたことがある
その人形は
人間社会に慣れてくると
ニックネームやあだ名を頂いた
やっぱりそこにも
誰かの願いがあったりする
ひーたん ひーちゃん
ひさちゃん ひー
なんて呼んでくる
その声は私に可愛いを願う
可愛い私は少し大変
気を遣うから
誰も傷つけないように
可愛い私はいつも笑顔で
頼まれごとは断らない
面白い話なんかもできる
ある時は
痩せすぎだからと
骸骨だとか骨だとか
私が意見を言わないからと
自己主張のない
透明すぎる私を
幽霊なんて呼ぶ人もいた
そんな人達の願いは
私に存在してても仕方ないけど
目立つなと願う
私はいつものように素直に
ただ転がる骨であったり
幽霊であったりするよう
振る舞う
骨も幽霊も息してるだけで
いいから楽だ
笑わなくていい 喋らなくていい
案外気に入ってたかもしれない
そんなお人形の紫陽花は
しばらくお母さんだとか
おばちゃんだとか呼ばれ
すっかり名前を忘れていた
でも名前なんてものは
呼ばれてなんぼのものらしく
昨日参加が決まった夏祭りで
さやちゃんという名前で
歌ってと頼まれた
紫陽花のさやちゃん期が始まった
今度の紫陽花さやちゃんは歌うたいらしい