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ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

季節工場【夏】  秋さやか

シミの落ちないシャツ
子供が飽きてしまったスニーカー
色褪せたハンカチ

工場へ預けてある
汚れても古びても
捨てきれなかったものたち

工場裏の川のほとりで
それらが戻ってくるのを
人々は待ちわびています

工場から藍色の作務衣を着た人たちが
ボウルを抱えてやってきて
眠る赤子のようにそっと手渡します

藍に染まり すこし緑がかった
シャツやスニーカーやハンカチを

ボウルから掴みだす人々の手は
わずかに緊張しながら
川のなかへとおろしてゆきます

バシャッ
バシャッ

運び去ろうとする力と
引き寄せる力

流れてゆくものと
流れてゆかないもの

川で濯がれる布は
光を巡らす鱗のように
うねりながら
深く鮮やかな
藍色へと変わってゆきます

季節のつなぎめに
水底へ沈んだ

硝子みたいな秋の空
オルゴールみたいな冬の星
ゆりかごみたいな春の風の

断片を呼び覚まして
力強さを増す せせらぎ

脈打つ藍色を心臓として
川はどこまでも
まっさらな夏を運んでゆくのです

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夏の陽の力は未知数 紫陽花

1本だけになっていた
ミントから新芽が出た
植木鉢の下から
いつかの朝顔が芽を出した
セールで枯れかかってた
薔薇が満開になった
火事で納屋を失った
野良猫が新しい家を見つけた
全滅したメダカの
卵から稚魚が産まれた
引きこもってたお隣の
息子さんに彼女ができた

そしてなによりも
出会って3日後に
私はあなたと婚姻届を出した

夏の陽の力なんてのは
やっぱり計り知れない

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向日葵

蝉を追いかけ
犬が電柱にぶつかっていた
夏だった

ようちゃんは
空手を習いたがっていた

ようちゃんは
暴力を
心から恐れ
軽蔑していたが
結局
より強い暴力でしか
解決しないんだ
というような事を言った

ようちゃん
あの時
なんであんなくやしそうな顔で
向日葵を折ったんだい?

死んでしまったけど
大切な人が大好きな花だったんだって言ってたじゃないか

こんな暑い日は
そんな事を思い出します

ところで
ようちゃん
子供が生まれたんだってね
写真、見ました

人を憎み
傷つけ続けたあの手が
今はたくましく
頼もしい手になったね

辺り一面に咲いた
向日葵は幸せそうな家族を祝福していた

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鳥のように羽ばたく  エイジ

この世に生を受けたなら
皆いつかは旅立っていく
大空に向かって
羽ばたいていく

僕らは鳥にはなれなかった
でも最初で最後の
一度のチャンスがある
それは羽ばたく時
その時すべては終わる

僕があなたを置いて
独りで飛び立つ
あなたは僕の影を見る
羽毛を地に散らせて
また空が新たな陽を連れてくる

幼少の頃からの思い出が
走馬灯のように鮮やかに蘇ってくる
真っ青な大空をバックに
映し出されていく

これまで鳥にはなれなかったけど
今まさに僕は羽ばたくんだ
君を独り残して
君の瞳がとらえる僕の最後の姿
終わったんだ
すべては終わった

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齋藤様 詩への評の御礼  鯖詰缶太郎

こんばんは。
詩に込めた心情を読みとっていただきありがとうございます。
歳を重ねていくと、やりきれない喪失感やどうする事も出来ない無力感を味わう事もありますが、こんな小さい事や何気ない事に感動してしまう瞬間も多々あるのだな、なんて思ったりします。
僕にとって新しい街は暑いですね。気温が。
東京とどっちが暑いのだろうと部屋に帰ってきて思いました。
佳作との評価、ありがとうございます。
またよろしくお願いいたします。

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齋藤様 評のお礼です 喜太郎

先ずは細かい所まで読んでご指導頂き、誠にありがとうございました。自分でもご指摘の点は悩んだ所です。今後の創作に注意して頑張ります。ありがとうございます。

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僕は1円玉 喜太郎

僕は1円玉
5円玉くんは
僕が5人いないと敵わない
10円玉くんは
5円玉くんが二人いないと敵わない
100円玉くんなんて
10円玉くんが10人いないと敵わない
500円玉くんは
100円玉くんでさえ5人いないと敵わない
そう500円玉くんは
僕が500人いないと敵わないんだ
そんな500円玉くんでも
敵わない奴がいる
1000円札さんだ
上を見たらキリがない
だけどね
最強はママさんなんだ
だって僕たちを使えるのは
ママさんだけだから

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樹の枝に引っ掛かった深淵  積 緋露雪

此の世の光景とは思へぬ荒涼とした風景の中、
眼前の枯死寸前の大木の枝には巨大な深淵が引っ掛かってゐて
竜巻の如く何もかも呑み込まうとしてゐたが、
吾のみは深淵が嫌ってゐるのか
深淵に引っ張られることなく大地に佇立してゐる。
風逆巻き暴風が吹き荒れ、
何もかもが反重力の世界に連れてこられたやうに
地上のものは何もかもふんわりと浮き上がっては
轟音を立てて深淵へと飛び込む。
すると深淵から噎び泣く声が轟く。
それは多分に深淵が探し求めてゐるものがないといふ
嘆きなのかも知れぬが、
深淵もまた、深淵のままでゐることに恥ぢ入ってゐるのか。
苦悶に蠢きとぐろを巻く深淵は、
大蛇にでもなりたからうのか、
魂魄のみとなってしまった肉体を失ひしものに似てゐる。
さうしていると、
深淵は吾のみを残し世界を丸呑みしたのであった。
吾の足下にもまた、深淵が現れたり。
何故に吾のみ呑み込まれぬのだらうと
不審に思ってゐたところ、
もしかしたなら、
深淵が探してゐるのは吾なのではないかと思ひ当たる。
吾を呑み込むのに深淵どもは皆怯えてゐるのだ。
多分に永劫に探してゐた吾といふものが
眼前にゐるといふのに
手出しが出来ぬのは
深淵に躊躇ひがあるのだらう。
その躊躇ひは何ものかになることへの恐怖であり、
現状維持で温温としてゐたい深淵の怠慢である。
吾はとっくに覚悟が出来てゐて
いつでも深淵に呑み込まれる心づもりではあったが、
深淵が吾に怯えてゐるのだ。
だから、深淵は噎び泣く。
その轟音が宇宙大の大合唱となっては
やがて風音へとなり消ゆる。
このままではいつまでも深淵は吾を呑み込まぬので、
吾自ら深淵へと飛び込んだ。
が、しかし、途端に深淵から吐き出され、
深淵は嗚咽を上げた。
――汝自身になれ!
さういふと深淵はシュルシュルと縮退して行き消えたのである。
すると世界は再び世界として出現したのであった。

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いい夢  朝霧綾め

いい夢をみた
けれど どんな夢なのだっけ
それが思い出せない
いい夢をみたということだけ覚えている

目が覚めて
顔を洗い
服に着替えて
靴を履く
時間がない朝にばたばたと
足音を立てて
朝ごはんを食べて
歯を磨き
靴を履いたら
家を出る
現実の世界で一歩私が歩くたび
夢の世界からは一歩遠ざかっていく

どんな夢なのだっけ
何かの拍子に思い出せるかな
電車に揺られながら考える
けれど思い出せない
覚えているのは
ただいい夢をみたということだけ

目覚めたときのぼんやりとした心地よさが
思案に変わる
さらに思い出せないかすかにいらだちに
変わってしまいそうなのを
そっと押しとどめ
思い出そうとすることをあきらめる
思考は現実へ
今日やるべきたくさんのことを
数え上げながら
窓の外の高層ビルに視線を向ける

電車を降りてまた歩き出す
それでも
いい夢をみた
そのことだけは覚えている

帰り道 同じ駅を通って家へと向かう
夢から遠ざかっていった朝
夢へと近づいていく夕方

家に帰る頃には
いい夢をみたということさえ
もう忘れている

思い出すより早く
また別の夢をみる
もっといい夢をみるかもしれない
そうして忘れてしまう

遠ざかっては近づいていく
ぼんやりとした心地よさを
胸に残して

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やさしさ  ベル

今日もやさしさを尋ねる
おはようなんて挨拶して
キミはふわふわして
掴めないけど

キミは人や植物の心にスッと入って
思いやりを届けてくれる

声は聞こえないけど
それでも僕には聞こえる

悲しみの音を奏でて
感じて
誰にも姿を見せずに
誰にも涙を見せずに

誰をもの心にも
与え続けてくれるやさしさ
ヒカリ

今日もどこかにいるキミへ
あなたがいるから
私も大丈夫 
大丈夫

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