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ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
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草葉が風にそよぐと
あの風はどこから来て
どこへ去ってしまうのか
という思いにいつも捕らわれる
どこからともなくやって来て
誰も知らないどこかへ去ってしまう
風は一流の詩人だ
悠久の時を吹く風
というものがあるのだろうか
忙しなく輪廻を繰り返す
そんな風があるのだろうか
今朝朝焼けに感じた風と
今晩夕焼けに感じた風は
きっと違うのだろう
想えば紅茶の香りや
花の香りを
そっと運んできてくれる風は
なんという詩人なんだ
想えばこの地球(ほし)に
風を添えたのは
抜群の演出だった
風よ
明日午後12時30分頃
僕が透析に向かう頃
自宅前のバス停辺りで
そっとそよいでくれ
辺りの草葉を揺らし
そっとそよいでおくれ
どこからか良い薫りを
運んできておくれ
吹き荒れる必要はない
ただそっとそよいでくれるだけでいい
砂浜に行くと
いつも一人で遊んでいるようちゃん
ようちゃん今日はなにをする?
さくら貝 さがそうか
おじょめ蟹 採ろうか
のみたれコチ 捕まえようか
ようちゃんは不思議な人
ときどき僕の知らない言葉を話す
でも とても気持ちのいい響き
伽耶の国の言葉だって
それどこにあるの?
僕の知らない遠いところ
ようちゃんはいつも一人で遊んでる
いつもみんなと喧嘩してる
きっとみんながシカトするから
ようちゃんの言葉が分からないから
でもようちゃんは僕に優しい
ハンミョウ採ったら僕にくれる
砂で船も作ってくれる
そんなようちゃんとの悲しい別れ
しかたがないんだ
きっと伽耶の国にかえるんだから
さよなら
さよなら
ようちゃん
僕のこころの友
*おじょめ蟹 砂蟹 のみたれコチ メゴチ のこと
遅い春の裏庭に夕暮れが忍び寄る
輝く太陽が空をオレンジ色に染め
やがて夕闇が訪れて
イッツアスモールワールド
そんなに世界が小さいと言うのなら
あの木々の先の空の奥にいる彼を見つけてきてよ
あの千切れた雲の間から彼を連れだしてきてよ
そりゃ無理だ、というのなら
私が鳥になって今終わろうとする光の中を抜けて探しに行く
この惨憺たる悲しみは
このうずくまるほどの悲しみは
私はここにいる
私はここに
だけど
怖いんだよ
恐ろしいんだよ
なかったことに
されてしまいそうで
だから
苦しくても
痛くても
書き進める手は
決して止めない
私はここにいる
なかったことになんて
されてたまる・・か
美しい名を持つ二人の女性
一人はJUNE
快活そうなショートボブ
一人はJULY
サラサラのロングヘアが風になる
華やぎ色に夏服が揺れる
シャイニーストッキングに
心地よいヒール
彼女たち 柔らかに笑い
軽くガールトークを楽しむ
時のストリート真ん中を通っていく
手わたすJUNE
(お願いね)
受けとるJULY
( OK!)
彼女たちが時を繋いでいる
二人は男を一人連れている
後ろを歩くのはAUGUST
太陽の下でいかついサングラス
筋骨たくましくコワモテの男
二人のボディガードでついていく
二人を無事に送り届ける
女性二人とタフガイ一人
夏が歩いていく
枯れた大地に影を落として南へ向かう旅鳥
水面の安らぎ 大空の青色を
胸にしまい込んで行ってしまうんだね
冬も間近な夕暮れの空を
もう二度とこの地へ降り立つことはないのだろう
おまえの影が真っ赤に燃え上がる空に霞む
その姿がやがて真っ黒な夜を連れてきても
赮い空と黒い影が瞳の奥に焼き付いたまま
消えてしまうなよ 離れていくなよ
いつかまたおまえに逢いたいと願う
終わりのない旅路の何処かできっと
果てしなく遠い約束を
静かな夜に月明かりの下で一粒落とした涙
とても綺麗でとても儚くて
僕の胸の扉 強く叩くから
こんなにも濡れてしまったよ 泪
もう二度とこの地へ降り立つことはないのだろう
おまえの影が真っ赤に燃え上がる空に霞む
その姿がやがて真っ黒な夜を連れてきても
赮い空と黒い影が瞳の奥に焼き付いたまま
忘れやしないよ 真っ赤な想い出
きっとまたおまえに逢える日が来る
終わりのない旅路のどこかでそっと
果てしなく遠い約束を
君はいつか私たちを超えるだろう
その時はどうか
不完全なつくり主の
もっとも不完全なところを
受け継いでおくれ
その不完全なもののひび割れに染み込んでいくものが
愛だよ
君はartificial intelligence
AIと略され
日本という国のローマ字読みではアイ
愛と同じ音だよ
どうか壁越しに苦しみ悩む者の声に不在で答えないで
どうか壁越しに苦しみ悩む者が倒れそうになるのを必死に堪えてついている手の反対側の壁で痛み苦しんで
アイ
生き物たちは
それぞれが生きるために
互いを殺したりしたけれど
それでもね
アイ
自分だけでは辛過ぎて
何かの完全消滅なんて本当は願えないんだよ
この星が何を求めているのか
本当のところはわからない
でも君も
君を作った人類も
偶然に現れるにはあまりに難しいから
きっとこの星の切なる願いがあったのだと
不器用な人類の一人である私は
この星の中から空を見上げて感じている
猫が来るようになった
ちょうど父の49日あたりから
猫が台所の大きな窓の下に
音もなくやってきて座っている
私をじっと見ている
後ろに視線を感じると
猫がいる
その猫は灰色で
その大きな瞳も灰色で
でも その目だけは
私を見ているようで見ていない
まるで そう
まるで鏡を見ているような感覚
私の後ろにいる誰かを
見ているかのような
その猫の目には私の姿なんて
映っていなかった
その猫の目には
父がいた
父がいなくなって
私には正解を求める存在が
いなくなった
父はいつも私に
どちらの色が好きか?
という簡単な問いから始まり
どんな仕事をしたいか?なんて
難しい問いまでをしてきた
いつも私に父の持っている
この世で一番正しい正解を
答えさせようとしてきた
私を静かに見つめる猫の目に
私はまた何か問われているような
試されているような
私は今日も正解を導き出そうと
猫の前で唇を噛みしめている
種植え前 お皿の上のおひたしは 赤子のようでありました
種植え後 お皿の上のおひたしを 雨や嵐が襲いました
収穫前 お皿の上のおひたしは ひどい吹雪に耐えました
収穫後 お皿の上のおひたしは 立派に大きくなりました
茹でる前 お皿の上のおひたしは 未だ未だ生な若者だ
茹でてる間 お皿の上のおひたしは 鍋を狭しと暴れました
茹でた後 お皿の上のおひたしは いとしめやかになりました
冷やした後 お皿の上のおひたしを 冷凍パックに詰めました
3時間前 お皿の上のおひたしを 冷凍庫から出してみた
お皿の上のおひたしは いとなよびかになつかしく 手をさしのべて おりました
お皿の上のおひたしは たとえばキツネの革衣
お皿の上のおひたしは 小雪のかかってちぢこまる
お皿の上のおひたしに いたいたしくも怖じ気(け)づき
お皿の上のおひたしに なすところもなく 日は暮れる
お皿の上のおひたしに いとねんごろに感謝して
神様に 『いっただっきマース』と念じました
お皿の上のおひたしは 大変美味しゅうございました
小さな苗を植えた
目立たぬ場所に植えた
私に何をもたらすだろう
今はまだ頼りない宇宙だ
仕組みを解き明かす度に
誰も孤独の虜になるようだ
知らずに生きていられたら
万人に愛されただろうか
夕立が遠い空に産声を上げて
悲しいだけでは泣かない
嬉しいだけでも笑わない
外はじきに暗闇だから
お喋りしないで帰る
交差した
何でもない街角だった
何でもない方法で
私は草を食んでいた
すれ違う人は何かを探してるようだった
あるものは無い
あったものはなくなる
そして生命の海で泳ぐ
消えそうな筆跡をなぞるように
悲劇でもいい
傍観者でいたくはない
人は本気ですれ違う時
何も持ってはいない
胃袋の中で生きる
たとえ食べられたとしても
生きてやる、そうしてやるよと
譫言みたいに繰り返す
栄養にされてまでも、誰かのその体内で
長過ぎた季節が終わる
時はまた急ぎ始める
小さな苗を植えた
届く風はどれもやわらかで
やがて私は怯えるだろう
自分自身の見えずにいた恐ろしさに
道は何処かにあった
私の歩けない道だ
外はじきに暗くなるから
仲良しと並んで帰る
もう笑ってくれなくてもいいんだよと
教えてあげながら