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★★ << 2つの掲示板のご案内 >> ★★

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詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
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ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

いの中の蛙 荒木章太郎

俺は四角い部屋の中
井の中の蛙
異の中で
上空に彷徨う
羊達を数える

俺が変なのか
お前達が変なのか
いつも数を数えて
眠れているのか
羊達の夢は管理されていた

他方、俺は隔離されていた
「井の中の蛙大海を知らず」
昔、そう言われていたが
今はサイバーな海
大海をよく知るが
そこに行くことはできない

二つの世界は
鞭のようにしなる世の風に
吹かれて声にならぬ想いは
大海に紛れ分断される

誰か言葉にしてくれ
異の中にいる意味を
うたにして届けたい
異なるものは
排他される怖れ抱きながら
世に風穴をあける
波紋を作る役割を担うが
羊達は変化を恐れる

だから、創られたものは
大抵は胃の中で
消費されその役割を終えるのだ
他方、世界は狭くなり
多様な役割の声を
知ることはできる
大海に近いとも言えるし
俺の死に場所は
まだ遠いとも言える

編集・削除(未編集)

緋鳥鴨  上田一眞

夕暮れも間近い
冷たい風吹く湖畔の小径

湖水からあがった一羽の緋鳥鴨(ヒドリガモ)が
茶色い頭を
胴体の上に置いて蹲っている

近づいても逃げようとせず
瘧(おこり)のような
身体の震えを見せている

腕を伸ばし
子猫をあやすように愛撫すると
漆黒の瞳で私を見つめ
指を噛んだ

 ピュゥーィ

傷ついているのか
啼き声が疎林の間を突き抜ける

瞳に湛えたのは 怒り
或いは哀しみ

誰に向けて放散したものなのか
相争った仲間たちへか?
それとも
私に対するものなのか?

ショルダーバックから牛乳パンを取り出し
千切ってやると
力なく啄んだ

夕焼けの
赤い木漏れ陽が鳥を襲う
寄る辺ない他者の地で
傷ついた鴨

北の水辺に帰れ
たとえ穢土であろうとも
浄土であろうとも
そこは自分の故郷だ

もう春も近い
疾く天翔けて行け
蘇生せよ 緋鳥鴨

濫觴の地で羽根を広げ
身内に巣食った屈托を
追い払え

編集・削除(未編集)

灰色の街  こすもす

ある街に来た
街の通りには様々な店があり
多くの人たちが行き交っている
通りを歩いていてあることに気づいた
歩く人たちの顔に笑みがないことに
みな無表情のまま
何かに追われるように歩いている
通りには誰のものかわからない
夢や希望がこぼれ落ちていた
それらを踏まないようにして
わたしは通りを歩き続けた

通りの端で
コンクリートの隙間に生えている
タンポポを見つけた
緑の葉と黄色い花が
やけに鮮やかに見える
風が吹き
灰色の街から
綿毛が飛んでゆく
目の前を通り過ぎた綿毛たちは
街の人たちに何かを語りかけて
青い空へ消えていった

綿毛たちがいなくなった空を
わたしはいつまでも見ていた

編集・削除(編集済: 2025年02月22日 11:57)

島 秀生さま 評のお礼です  相野零次

島 秀生さま 評ありがとうございます。
僕はガチで引きこもりな人間なので、
作り話というか妄想の世界の話でしか詩がほぼ書けないんです。
そのぶんリアリティに欠けるのかなと思います。
漫画のような世界観になると申しますか。
この作品も、漫画のグラップラー刃牙をイメージして書きました。
僕はそういうのしか書けないので、今後もそうしようと思いますが、
リアリティには注意しようと思います。

編集・削除(未編集)

幻想の街  相野零次

街が破壊されていった。僕が日々、夢の中で作り上げた幻想の街が。
破壊しているのは恐竜のようなおおきな怪物たちだった。
人間や他の生物は巻き込まれなかった。というよりも、最初から作っていなかった。
僕は日々の幻想のなかで街を少しずつ作り上げていったのだが、人や生物は作らなかったのだ。
孤独な、僕だけによる、僕だけの街が欲しかったのだ。

今日は昨日つくりかけだった無人の動物園の続きを作るはずだった。しかし幻想の街で目覚めた瞬間、そこにいたティラノサウルスのような怪物が建物へ足を踏み下ろすところだった。爆音が響いた。

僕はまず呆気に取られた。これはいったいどういうことだろう。この幻想の街には僕以外の生物はいなかったのに。見渡せば、プテラノドンやトリケラトプスのような、もっとわかりやすくいうと特撮アニメのウルトラマンに出てくるような怪物がそこかしこにいて、何年もかけて作り上げた僕の孤独な街を破壊しているのだ。

不思議と哀しみや苦しみはなかった。壊されたものはまた作ればいいのだ。そこには破壊の美学のようなものがあった。ものが作り出されるのは美しいが、破壊されるのもおなじような美しさがあった。それにしてもこの生物たちはどこからやってきたのだろうか。

おそらくだが、こういった幻想の街を作り出せる人間は他にもいて、そのなかの悪辣な一人が、他の街を破壊すべく作り出したのだろう。僕にもそういった生物を作り出す術はあった。最初から身に着けていた。だが僕は作らなかった。あくまで僕は、誰もいない何も存在しない無機質な僕だけの街を作りたかったのだ。

しかし今、この破壊されている光景をみて胸に去来するものがあった。それは懐かしさと呼べるものだった。
ああ、あの家は僕の好きな子の家だ。そういえばわざわざ理由をつけて家まで遊びに行ったんだっけ。ディテールをちゃんと再現したくて。あの公園、あの滑り台や鉄棒、誘導円木まで、写真に撮って再現したんだっけな。
そう、僕は大きなジオラマづくりに凝った子供のようなものだった。

僕はもう子供と呼べる年頃ではないのだが、その街にいるときは不思議と小学校高学年ぐらいの子供の姿だった。
破壊されていく街並みを眺めながら、やがて自分の家に辿り着いた。火星人のような怪物がドアを大きなハンマーで破壊したところだった。火星人は一瞬、僕を見たが興味はなさそうに、また家の破壊を再開した。

興味がないというよりは、手出しをしないようにプログラミングされているようだった。作るのに3年ほどかかったタワーマンションを破壊し終えた怪物たちが、去っていくのが見えた。破壊されていく街並みを眺めるのは楽しかった。この怪物たちを作り上げた人間からすれば嫌がらせの思惑が外れたと思っているのかもしれない。

たぶん、作り上げた全ての建物を破壊する気だろう。
破壊を止める術はなかった。怪物たちに立ち向かう気にはならなかった。
想いを巡らせているうちに、我が家がすっかり廃墟と化していた。破壊していた怪物たちはぎゃあぎゃあと鳴き声をあげながら去っていた。
二階の自分の部屋があったであろう場所を散策した。
学習机が真っ二つになっていた。机の引き出しのひとつをあけると、そこからアルバムを取り出した。
この街を作り上げるために撮った写真の入ったアルバムが、何冊も出てきた。
これをもとにまた一から作り上げるのもいいし、他にもこういった幻想の街が存在するなら、そこへ行ってみたいという欲望にも駆られた。
 アルバムを地面に置き、周りを見渡した。
 破壊され火煙をあげる残骸の街と、夜空の星のコントラストが綺麗で、僕は持っていたカメラで写真を撮った。
 僕の街はまたこれから復興するのだ。

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窯の中の休息  温泉郷

廃業した豆腐屋の一階
大豆を煮る大きな窯が
濃緑の黴に覆われて放置され
かつて居間だった6畳ほどの和室に
二台の介護用ベッドが並んでいる
寝たきりの父親と車いすの母親
旧友の息子が一人で介護している

お前には一度
見せておきたかった

両親の交通事故で
店は続けられなくなった
自分も介護士として
シフト勤務で他人の親の介護をし
帰宅すると両親の介護をする

会うのはいつ以来だろう
若いころに背骨を悪くして
さらには
うつ病をわずらって退職
それ以来
介護士の資格をとったと聞いていた

慣れてしまうと
慣れてしまうんだ
この先に何があるのか
そんなことはもう考えない
施設には入れない
自分でみることにしている

父は耳が聞こえにくいから
耳元でゆっくり大きな声で話す
母は一人で立ち上がるには
一苦労だが
息子が仕事に出ている間は
車椅子のまま父の世話をする
コンロの鍋には
もう冷めてしまったお粥

今日も明日も
きっと1年後も
もしかしたら2年後も
もしかしたら3年後も
父母と他人の親を介護し続ける

かつて
地元では誰もが知っていた
老舗の豆腐屋
懐かしい窯
湯気が立ち上っていた窯

夏の涼しい休日には
親の昼寝に合わせて
あの窯の中でうたたねするんだ
あの中にいると
誰も見えないし 誰にも見られない

友は笑う

お前も一度入ってみるといい
やけに静かで
包まれたように
天井だけが見えるんだ

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偉大なる人よ  ふわり座

背中を追い求めた
今となっては空しさの波が押し寄せる
もう解ってる
二度と戻らないことくらい
この世界のルールだ
でもなんとなくいつか会える気がしてる

偉大なる人よ
どうか羽ばたいて
僕もつまづきながら前を向いて
力強く明日への一歩踏み出すよ

父よ
貴方に教わったことは決して忘れない
どの言葉も
どの行動も
とても素晴らしいものだった
貴方を追いかける日々は
僕にとってかけがえのない時間だった
貴方の教えに従って必ず前へ進むよ
そうすれば少しは親孝行になるかな

貴方が生きている間は
何も出来なかったけれど心配しないで
母のことは僕が守るよ
もちろん妹のことも僕に任せてください

貴方ならこうするであろうことは全て僕がやる
だから貴方はゆっくりと休んでください

冷たい空気が漂う冬の日
クリスマスツリーが輝く街中で父は言っていた
一度でいいからオーロラを見ておけと
それを思い出してたまらなくオーロラが
見たくなった
しかも現地でということで貯金を全て叩いて
アラスカに向かった

なぜ父はオーロラを見ておけと言ったのか
楽しみな反面少しだけ怖い気持ちもあった

そしてオーロラを見ることが叶った
それはまるで空の支配者のようで
小さな事など全て吹き飛んだ
なんだかプラスのエネルギーが
心と身体に流れ込んだように感じた

父が言いたかったことはこういうことだったのか
母と妹を守ると改めて思った
父はどんな想いで僕達家族を
守ってくれていたのだろう

僕にはまだ父のようにはなれない
でもオーロラのおかげで
絶対に諦めないという想いがより一層強くなった

偉大なる人よ
偉大なるオーロラよ
僕に力をくれて有り難う

この先も僕は忘れはしないだろう
人間は決して弱い生き物ではないということを
そして大切な人を失っても
悲しみだけではないということを

さあ歩こう
しっかりと顔を上げて

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島様へ、評のお礼

いつもお忙しい中、評をいただきありがとうございます。
ご無理はなさらないでください。。
島さまのおっしゃる通りで幼い頃の回想と、もう撤去された遊具の記憶を残しておきたくて書きました。
別世界観、共感していただけで嬉しいです。
今はもう放課後はすぐ帰宅ですね。
私も放課後の光景への参加はなかなかできませんでしたが、普通の休み時間には回旋塔を思いっきりまわしたり、ブランコ二人乗りで相方がめちゃくちゃ漕ぐので必死にしがみついてました笑
あんな危険な遊びは娘にはして欲しくないので無くなるのは止むをえないかなと思う一方で、きちんとルールを決めれば残すこともできたのではと、ちょっと寂しい気持ちです。
ブランコ立ち漕ぎで飛び降りたりするのはもう禁止かもしれないですね笑
過去形とご提案いただいたもので推敲してみたいと思います!
ありがとうございました。

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島様、評のお礼です。  akko

「いま 着いたから・・・」に高い評価をいただき、ありがとうございました。
最後の投稿から約半年、大分間が空いてしまい、初めて書くような不安な気分でした。
そうですか・・・最終句を行替えするといいのですね・・・なるほど・・そうですね
そのほうがより伝わりやすいのですね。
ご指摘のポイントとても勉強になりました。
次回もよろしくご指導お願い致します。

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水無川 渉様 評の御礼です  温泉郷

第一詩集のご上梓、誠におめでとうございます。                                                   今回も丁寧にお読みいただき、誠にありがとうございました。また、高く評価いただき、うれしく思っております。特定外来生物については、その来歴からして理不尽な扱いを受けながら、何も言えずに駆除されることが多く、彼らも山ほど言いたいことはあるだろうなと思いつつ、書いてみました。とはいえ、駆除する側の苦労や被害を受ける側の大変さもあり、難しい問題だと思います。このような時事問題は、なかなか詩的な表現にするのが難しいとは感じておりますが、評を拝読して、また、チャレンジしてみたいと思った次第です。今後ともよろしくお願いいたします。

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