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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

青島江里様へ  修正の件  松本福広

4/16投稿させていただいた「gold moon/とある青年の独白」
6連目5行目
湖→海に訂正させていただます。
今まで気が付きませんでした。申し訳ありません。

編集・削除(編集済: 2025年04月25日 08:18)

感想と評 4/8~10ご投稿分  水無川 渉

お待たせいたしました。4/8~10ご投稿分の感想と評です。コメントで提示している解釈やアドバイスはあくまでも私の個人的意見ですので、作者の意図とは食い違っていることがあるかもしれません。参考程度に受け止めていただけたらと思います。

なお私は詩を読む時には作品中の一人称(語り手)と作者ご本人とは区別して、たとえ作者の実体験に基づいた詩であっても、あくまでも独立した文学作品として読んでいますので、作品中の語り手については、「私」のように鉤括弧を付けて表記しています。

●佐々木礫さん「君と白い手の中で」
 佐々木さん、こんにちは。この作品は死のイメージが濃厚ですね。しかも、まだ死んでいない「僕ら」の生でさえ、すでに死に侵食されつつある、そんな現実認識が語られています。タイトルの「白い手」は死神の手ということですね。
 もう一つのテーマは孤独です。死に至る不可避の旅を歩む人々の間には連帯や共感の余地はない、と「僕」は語ります。孤独な「僕」と「君」の間に何らかの交流があったとしても、それはあくまでも「分かり合えたふり」に過ぎない……。
 この詩は死や孤独を徹底的に醒めた目で見つめて描ききった作品であると思います。硬質で突き放したような文体も、このテーマにとても良く合っていると思います。
 ただ私は拝読しながら、それで全部なのだろうか?という疑問を拭いきれませんでした。「僕」は心の底のどこかで、「君」と分かり合えることを願っているのではないだろうか。絶望の中にあるかすかな希望が、タイトルにある「君と」の一語に込められているのではないかと思いましたが、これは読み込み過ぎでしょうか。でも私は個人的に、「読み込み過ぎる」ことができる詩、多様な解釈を誘う作品は、良い詩の特徴であると考えています。評価は佳作です。

●津田古星さん「針を持つ」
 津田古星さん、こんにちは。初めての方なので感想を記させていただきます。
 私は穴の空いた靴下を繕ったり、取れたシャツのボタンを付け直したりしたことがあるくらいで、本格的に縫い物や編み物をしたことはありません。けれどもこの作品はとても興味深く読ませていただきました。
 単純作業の繰り返しでしかも神経を使う針仕事は大変な営みだと思いますが、そこから開けてくるいろいろな世界(友人やコミュニティとの交流、あるいは孤独のうちに見出す心の安らぎ)があるのですね。そうやって心を込めて編んだものを大切な人が身に纏ってくれるというのは無上の喜びではないかと想像します。
 特に最後から二番目の連が気に入りました。絡まってしまった部分を切らずに時間をかけて丁寧にほどく作業は無駄に見えて深い意味を持っているのでしょう。
 ところで、文章を意味するtextという英単語は、元々は「織物・編み物」を意味するラテン語のtextumから来ているそうです。私たちが詩をはじめとするテクストを作り上げていく営みは、時間をかけて編み物を作る作業と通じるものがあるのではないか……そんなことを思わされました。
 針仕事に縁のない私も読むだけで編み物がしてみたくなるような、そんな素敵な作品でした。またのご投稿をお待ちしています。

●松本福広さん「善悪スノーノイズ」
 松本さん、こんにちは。テレビのスノーノイズ、私も覚えています。あの画面は一面白ではなく、白と黒の細かい粒がランダムに混じり合って灰色に見えるのですよね。おそらくこのイメージは白黒すなわち善悪が混じり合って判別し難くなっている現代社会を表しているのでしょう。そしてそれは「私」にも及んでいる。
 引用されている新約聖書の一節は、ヨハネによる福音書にある、イエスが姦淫の現場で捉えられた女性を救ったエピソードですね。その話では、罪を犯した女性を石で打ち殺せと迫る群衆に対して、イエスが「あなたがたのうちで罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい。」と言うと、身に覚えのある人々が次々と去っていき、結局女性に石を投げつける者は誰もいなかった、という話です。そこで語られているのは「罪のない人間、自分を棚に上げて他者の悪を糾弾できる人間はいない」ということでしょう。
 この聖書のエピソードが終連にも登場し、この詩の中で重要な役割を果たしていることが分かります。つまり、他者の悪を批判する「私」の中にも悪はある。けれどもそれは日常生活のスノーノイズにかき消されて分からなくなってしまっている、ということでしょう。けれども、そのノイズの間から、時々本当の自分の醜い姿が垣間見える……これはとても身につまされるメッセージでした。
 構成的にもとても良く考えられていると思います。初連は最初拝読した時、やや説明的で冗長に感じたのですが、「今の子たち」はスノーノイズなんて知らないだろうという内容は、3連の「今時の若い子は」につながっていますね。
 フェイク情報が氾濫し、ポスト真実の時代と言われる現代、私たちは何が正しく何が間違っているのか、ますます判別しにくい時代に生きていると思わされますが、この作品はそういう現代社会の状況に対する鋭い(自己)批判になっていると思います。評価は佳作です。

●喜太郎さん「きゅん」
 喜太郎さん、こんにちは。これは恋愛における「倦怠期」を描いた作品ですね。ところで、リルケは『若き詩人への手紙』の中で、詩人志望の若者に対して、恋愛詩は書くなと言っています。それは恋愛詩が悪いということではなくて、昔から無数に作られてきた恋愛詩の中でオリジナリティを出すのは並大抵のことではないと言うことだと思います。私も恋愛詩はハードルが高く、自分ではあまり手を出さないようにしています。逆に言うと手垢のついた素材をどう料理するか、そこが詩人の腕の見せ所とも言えますので、喜太郎さんの挑戦に拍手を送りたいと思います。
 さて作品ですが、冒頭の、二人で行ったコンビニのレシートさえ宝物になったという表現は、ごく身近な日常の一コマでありながら、あまり見たことのない表現で新鮮でした。(ちなみ初行の「買った」は次の行に日本語としてつながりませんので、「行った」あるいは「買い物した」と変えたほうが良いと思います。)
 特に仲が悪くなったわけではないのに、何となくすべてがマンネリ化して新鮮味が薄れていくというのはよくあることですよね。「私」はそんな微温化していく「あなた」との関係に一抹の不安を覚えています。それを「心が弾力を失って」と表現したのはなるほどと思いました。弾力を失ったボールのように、だんだん弾みが小さくなっていってやがて止まる様子を「私」は想像します。
 最後の2行がこの詩の一番のポイントなのかと思いました。次第に弾まなくなる心。そのことを「私」は「二人の愛の重さ」として積極的に捉えようとしています。ただし、1行目が「きっと」という確信を表す表現で書かれているのに、最後が「なのかな……」とあやふやな終わり方になっています。もしかしたら「私」は二人の愛が冷えていくことを予想していて、そういう思いを打ち消したくてあえて「心が弾まないのは愛が重いからだ」と自分に言い聞かせているようにも読めて、切なさが胸に迫ってきました。この終わり方はとても素敵でした。ただ「きっと」と「なのかな……」とでは日本語としてつながりが悪いので、表現を工夫すると良いかもしれません。たとえば、

でもそれは二人の愛の重さのせい
きっとそうよね……

これでも「私」の複雑な思いは表現できるかと思います。あくまで一案ですが、ご自分でも考えてみてください。
 最後に2つコメントさせてください。まず「きゅん」というタイトルが本文の内容とあまりマッチしていないような気がします。また全体的に連分けをすると流れにメリハリができて良いと思いました。評価は佳作一歩前です。
 
●荒木章太郎さん「僕は君のしなやかなギブスでいたい」
 荒木さん、こんにちは。これは不思議な印象の詩ですね。
 ストーリーは「僕」が病院の集中治療室で手術を受けている「君」(家族か友人か恋人か分かりませんが)を見舞いに訪れたところから始まります。面会室のテレビでニュースが流れ、そこから「僕」は現在の世界情勢に思いを馳せる。
 ここまではごく普通の展開なのですが、その後話題が「君」に戻ってきたときに、奇妙なことが起こります。手術を受けている「君」という一人の人間についての記述と、「僕の国」という国家の記述が渾然一体となってくるのです。個人と国家、具体と抽象が入り混じって、一人の人間の治療の話なのか国家の平和の話なのか分からなくなってきます。
 個人の生と国家の存在は密接に結びついていると言いたいのでしょうか、それとも「君」の「手術」は一つのメタファーであって、全体として国家のことを描いている詩なのでしょうか。前者の解釈も成り立つと思いますが、私は2回繰り返される「引きで眺めるくらいが丁度良い」と、タイトルの「僕は君のしなやかなギブスでいたい」から後者の読みを取りたいと思います。物事を一歩引いて冷静に見つめ、硬直したイデオロギーではなく、柔軟な哲学を持つことによってこそ、国は安定し国際的にも平和が訪れる、ということなのかもしれません。作者の意図とはずれているかもしれませんが、私はそう解釈しました。
 いずれにしても、読んで楽しく、深く考えさせられる素敵な作品でした。評価は佳作です。
 細かい箇所を一点だけコメントさせていただきますが、終連終わりから3行目の「鉄のようだけと」はこれで良いでしょうか。「鉄のようだけど」なのかなと思いましたが、ご確認ください。

●温泉郷さん「モノクロ」
 温泉郷さん、こんにちは。ある程度年齢を重ねてから自分の若い頃の写真を眺めるのは特別な感慨がありますよね。就職した頃の写真がモノクロで残っているというのは、これが実話だとすると御本人は相当な年齢になると思いますが、たとえフィクションであったとしても問題ありません。この写真がモノクロであることが、この詩のポイントですね。
 写真の中の「若い男」は社会に出たばかりでまだ世の荒波も経験しておらず、無邪気な自信と希望に溢れています。長く苦しい歳月を経てそれを見ている語り手には、その後彼がどのような人生を歩むことになるか分かっているので、その態度はいかにも未熟に感じられるのでしょう。
 詩の後半、写真の男が「こちらをチラッと見る」ところからの展開がとても面白かったです。写真の中の過去の自分が突然動いてこちらを見るというアイデアも良いですし、何よりそれをきっかけに、過去と現在でモノクロとカラーが逆転するのが良かったです。現実の語り手は「摩耗と憔悴のモノクロ」であるのに対して、白黒写真の若い男の頬には赤みが差してカラーになっていきます。語り手は若かりし頃の無邪気な自信に溢れた自分にふと憧れのような感慨を抱いたのかもしれませんね。
 ところで、写真の「若い男」が書いていたのは何なのか、読んでいてとても気になりました(もしかして詩でしょうか)。そこがあえて書かれていないのも、読み手の想像力を刺激して良いと思います。
 とても読み応えのある作品をありがとうございました。評価は佳作です。

●相野零次さん「絶望の夜に……」
 相野零次さん、こんにちは。初めての方なので感想を記させていただきます。
 自分は無為に人生を過ごしているのではないかという焦燥感は誰しも抱くことがあるのかもしれませんが、この詩の「私」は老境に入り、何も価値あるものを生み出せなかったのではという絶望に苛まれています。その否定的な思いが「夜」「闇」「黒い翼」などと表現されています。
 9連の「明日への光はどこにある?」から、絶望の中に希望が見えてきますが、それが「朝」「光」「白い翼」ですね。ただし、この暗から明への転換は簡単にはやってこないことを「私」は自覚しています。ここはとてもリアルで良いと思いました。希望の朝は、光と闇の間を生きつ戻りつしながら、長い時間を経た後にやってくるのでしょう。それは長く苦しいプロセスですが、その中で「私」を支えてくれるのが詩であり歌であり、仲間であり神なのですね。終連の2行「おやすみ絶望の夜/おはよう希望の朝」も良い着地であると思いました。
 心温まる作品をありがとうございます。またの投稿をお待ちしています。



以上、7篇でした。今回も素敵な詩との出会いが与えられて感謝します。

今月から、毎月評を担当させていただくことになりました。井嶋さんの後任ということで責任の重さをひしひしと感じています。至らない者ではありますが、どうぞよろしくお願いいたします。

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椅子  荒木章太郎

メトロポリスはもういい
サイバーシティはもういい
いちばんはもういい
たくさんはもういい
現実はもういい
腰を痛めたものだから
こしかける場所を探している
思慮深く本を読み
くつろいで
サイダーが飲める
そんな椅子を探している

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壁を越えて  こすもす

何かをやろうとして
すんなりいくことはまずない
必ずといっていいほど行く手に壁が立ちはだかる
その壁は高くて厚くしかも硬い

壁を目の前にして
足がすくみ引き返したとしても
引き返した先には
また別の壁が立ちはだかるだろう

どうすればいいのか
壁を越える方法を探すしかない

 壁の上を飛ぶ
 壁をよじ登る
 壁を突き破る
 壁の下を掘る
 壁の端まで行って壁がないところを通る

どれだっていい
越えることができるのであれば

どんな時でも
何があっても
くじけず
ひるまず
しぶとく
したたかに生きたい

あきらめという風に負けない柳のような心を持ちたい
劣等感という岩をすり抜ける水のような心を持ちたい

決してあきらめない
この言葉を心に刻む

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誕生日  谷口文章

本の旅人

詩、小説、漫画、産声を上げた担い手を「文章」と名付ける。生産の苦痛を題名と副題と文で緩和させた真新しい文学。ここに記すのはその魅力を努力とひらめきで証明した世界。

メッセージ

漫画の神様、手塚治虫は一番最初の「新宝島」を描き上げ完成させた。物語を楽しむ読者への生命賛歌を永遠に説くカリスマ……創作意欲は叡智のオアシスをスランプから救い出す。本棚で思い出は生き続ける。

統合失調症

文章は題名と副題と文で構成された詩よりも大きな魅力。筆者の精神疾患の幻聴はナビゲートのような革命。それでも心と身体は名前通り魂を売った夢見る卵。私は生きる。早すぎた時代の先駆者?

図書館は笑う

詩人ヘルダーリンは病魔と闘い貧乏詩人の生涯を歩んだ。脳味噌からコトノハを絞り出し完成させる。先人の声を聞いて仕事の合間を縫ったー母体の胎盤から産み落とされた世界を私はそう名付けた。ふみあきはぶんしょう。

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人と庸さんへ。 三浦志郎 4/23

お疲れさまです。
お申し越しの件、了解致しました。

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恋愛ごっこ 喜太郎

突然 耳に入ったのは昔の僕のあだ名を呼ぶ声
振り返るとあの頃の面影残す君
初恋 初めての恋人
デートをしたのも 手を繋いだのも キスをしたのも
青い初めてが君だった
あの頃の記憶が一瞬で心を埋め尽くしてゆく
もし再会できたら一言謝りたいと
自然消滅みたいな悲しい別れを与えてしまった事が
ずっと心の隅に引っかかっていて
神様が与えてくれたチャンスなのかな
悪魔が与えた残酷な再会なのかな
お互いに頬を少し赤くした居酒屋で懐かしい話は尽きなくて
それでも肝心な所をお互いが避けてるような会話
少しの沈黙の後に「あの時はごめなさい」と口から出てた
ちゃんとした形ある別れを作れなかった事
君を待たせてしまっていたのか
君を傷つけてしまったのか
君を………君を………
言葉を続けようとするけれど途中で途切れ途切れになってしまう
「楽しかったよ」そう言った笑顔の君は
あの頃のもつれた糸を解いてくれた
「ありがとう うん 楽しかったね」
お互いに避けていた会話を今度は笑顔で話し始めた
分かれ道で会えて良かった事を伝えると
私もずっと会えたら良いなって思ってたと知る
もう会う事はないだろう
だけど今あの頃の二人が笑って僕らを見つめてるような気がした
お互いに何もかもが初めてで
お互いに傷つきながらも楽しかった事を
心に抱きながら歩いてきたんだね
君の後ろ姿に思うよ
おままごとのような恋だったけれど心から精一杯の恋愛ごっこだったよって
ありがとう

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落雷 天

ひとつ、落雷が落ちた

「みなさま、大変なニュースです!」



スーパーを覗いてみれば
保存効きそうなのはからっぽ
あのさーあのラーメン好きだったのにさー
なんで嫌いなやつだけ残ってんのよ
あ、天然水もきれてやんの
コーラかぁ、まぁいいか

さらに落雷は落ちた

めんどくさいけど、立って、歩いて
テレビのボタンをぽちり
こんなときに電池切れのリモコンに
根性ないなって笑いかける
ためしに通販調べたら
根性ないな!!って呼びかけた

さらに落雷は落ちた

普段はそんなにいねーだろ
もう、歩道にひと人ヒト
車道?渋滞通り越してすし詰めだよ
脇を爆走する満載自転車
こっちはあんたから向かって右通行
ああ道交法はいずこ


さらに落雷は落ちる
さらに落雷は落ちる
さらに落雷は落ちる









数年後

「みなさま、大変なニュースです!」

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三浦 志郎様へ 改稿のご連絡です。  人と庸

三浦 志郎様 
いつもお世話になっております。
4/21に投稿した「関係」という詩ですが、7連目「独擅場のように」を「わが独擅場とばかりに」と変更致しました。よろしくお願い致します。

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末端 津田古星

前の職場で疲れたので
なるべく人と関わらず
物や数字と仕事をしようと
専門学校に半年行ってから
もう一度東京に出た

再就職先は小さな設計事務所
女性社員は先輩とわたしの二人だけで 
人の描いた図面の修正ばかりしていた
そのうち仕事が多くなってきたらしく
男性社員は徹夜して
いよいよ手一杯になったからか
資料の束を渡されて
「これで描いて」と
一から図面を描くことになる

原子力発電所の建屋の図面を描くのが
会社の仕事だった
仕事を発注するのは大手プラントメーカー
わたしは原子力のことも発電所のことも
何の知識もない
ただ 言われるままに
資料に沿って描くだけ
現地に行ったこともなければ
原子炉がどういうものかも知らなかった

ふるさとで結婚するために
一年半後に退社
さらに28年後 テレビで
水蒸気爆発の映像を見ることになるとは
28年前に戻ってあの映像を
同僚に見せることが出来たなら何と言うだろう
こんなことになるとは誰も信じないだろうし
自分たちはメーカーの言うままに
仕事をしているだけと言うだろう
そしてメーカーは
電力会社の仕事を受けただけと言うのだ

国策という嫌な言葉は
戦前のものだと思っていたのに
21世紀になって
原発は国策だったからという人がいる
電気がなければ困るけれど
原発は本当に必要だった?

漏れ出た放射能は決して消えない
木の葉についた放射能や
土についた放射能も
洗い流そうと 削り取ろうと
どこにも消えていかない
空気も水も海も
ただ薄まっているだけ

わたしの任された図面は
福島第二原発4号機電気室
福島第二原発も
震災後すぐに廃炉が決まった
それだけは安堵したが
人に関わらない仕事なんてないのだ

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