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★★ << 2つの掲示板のご案内 >> ★★

◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)

なお「MY DEAR掲示板」では、新規ご参加の際に、ペンネームとメルアドの届け出が必ず必要です。
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誰でも、どんな人でも、気軽に詩に親しんでもらうための掲示板です。学生さん、小中学生の方も歓迎です。
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どうぞご希望に応じて、各掲示板をご利用下さい!!!

編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

あなたは私の記憶  佐々木礫

あなたは私の記憶。
あなたは私の感傷。

ある晴れた日の雪国の草原。
空白の思い出と、白い腹、汚れた爪を持っている、あなたは痩せた狼。
太陽光の道の中、舞い落ちる影がちらついて、
何かと思い見ていると、鼻先に何やら尖ったものが降って来た。
臆病なあなたは驚きのままに、地に落ちたそれを引き裂いて、噛み千切る。
血肉よりもっと、命と価値と無味乾燥とが入り混じる独特の味に、強固な心臓がひどく痛んだ。
その耐え難い痛みに、
ひとりでに溢れた涙を飲んで、
見上げた青空の中に翼を広げる。
艶のある茶色の羽毛、力強い羽ばたきを持っている、あなたは大きな渡り烏。
水平線の湾曲を眺めるのと同じ瞳で、
小さな獲物の、些細な動向を捉える。
時期が来れば、海の向こうの、遠く離れた大陸へ向かう。
あなたが隠した昔の宝物を探しに飛び立つ。
旅の道中、
深い夜空の奥の方を、少年の目で覗き込み、その宝物の断片を見る。
白く小さな肩、口元に伸びる横髪。
その滑らかな肌の弾力と薄い唇の赤味。
お菓子の箱の中に入った彼女からの手紙、
それを読んだ後には、
はしゃいで夜道を駆け回った。
蝉の鳴く夏が訪れる前夜、
彼女の手があなたの首に触れた日、
「冷たいね」と言う彼女の揺れる瞳。
そこに吹く夜風。

あの後あなたは、
彼女の手紙で紙飛行機を折って、
いつか餓えた狼の鼻先へ、
広い海を越えて届くように、
連想の気流を整えてくれた。
あなたの感傷、「いつか忘れる」という確信を、あなたは文字の断片として手帳に刻んだ。
私はあなたの記録。

――私は白い狼、ひとりでに涙し忘れることを願いながら苦しむ。彼女と長くは居られないだろう。なぜなら私は渡り鳥。私はきっと遠くへ行く。彼女とここには居られない...――

迸る愛を語るよりずっと大事なことを、あなたは知っていた。
生成される記憶と、
古びた記録の循環にあって、
私はあなたを決して忘れず、
あなたは私の痛みを思い続ける。

編集・削除(編集済: 2025年09月29日 09:42)

島様 評の御礼  水井良由木

ギリでしたか。
こちらのデットラインが分かりました。
以後は深入りせぬように気をつけます。
なるほど、前フリですね。勉強になります。
ありがとうございました。

編集・削除(未編集)

島 秀生様 評のお礼です。  荒木章太郎

いつもお世話になっております。拙作「雨雲の群れ」を読んで頂き、おまけ秀作の評価を賜りありがとうございました。

三連までは、以前から考えていた集団社会に対する思いと最近のゲリラ豪雨の体験をつなげました。
これまでは「今、ここ」での体験から条件反射で思い浮かんだものを取捨選択したり、つなぎ合わせたりして作品を仕上げてきました。これからは、一つの作品をこねたり、伸ばしたりして創作することも覚えていきたいです。
 
島様が指摘されている通り、本作に関しては粘りが足りませんでした。
引き続き、ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

編集・削除(未編集)

荻座利守様  評のお礼です。  荒木章太郎

拙作「カタコト」を丁寧にお読みいただき、ありがとうございます。佳作とのご評を賜り、大変励みになりました。
しかしながら、荻座様の解釈を拝見し、改めて自分の表現の未熟さに直面いたしました。

本作で事実として存在したのは「アナタニ、アエテ、ダイジョウブデス」という一言のみです。この不思議な日本語を耳にした際の私の空想を軸に推敲すべきでしたが、実際には「カタコト」という音とリズムに引きずられてしまいました。

私の空想では、この男性は語学留学中にお世話になった日本人女性を好きになり、告白して断られ、やがて帰国することになった。その迷いの末に彼女へ別れの電話を入れたのです。そのやりとりの一部始終を耳にした「僕」は、彼をどうにか励ましたい気持ちに駆られました。幸いにも道を尋ねられるという絶好の機会を得ながらも、事務的な応答しかできず、悔しさが残りました。

この空想を軸に描くことで、最終連の表現はさらに生きてくるのではないかと感じております。
今後もこの作品と向き合い、精進してまいります。引き続きご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

編集・削除(未編集)

評のお礼 島 秀生様 多年音

島 秀生様、今回も評価していただきありがとうございます。
秀作と評価していただき嬉しいです。
タイトルの部分ですが、
先生のおっしゃる通りだと思います。
ニュアンスの組み合わせだけで考えて
意味の強さは推し量れていませんでした。
今後はそこも留意して詩を書くようにします。

編集・削除(未編集)

三浦志郎様 御礼  aristotles200

三浦志郎様
拙詩に評とご感想をいただきありがとうございます。
佳作との評価、嬉しく思います。
今後の励みといたします。

確かに奇譚です。
私は無神論者で合理主義という宗派の人間ですが、触れてはならない禁忌は存在すると思っています。
詩の前と後は、そういった自らの矛盾を含ませました。

時代設定は、呪物発生に相応しい時代=鎌倉時代が浮かびました。まさに修羅の時代ですね。
俳優の高倉健氏が北条氏の末裔であるとは、初めて知りました。

今後も、ご指導のほどお願いいたします。

編集・削除(編集済: 2025年09月28日 21:41)

島 秀生様 御礼  aristotles200

島 秀生様
拙詩に、評とご感想をいただきありがとうございます。
秀作半歩前との評価、今後の励みとします。

中身の濃いご指導をいただき感謝いたします。
色々な課題をいただきました。
一つ一つ、繰り返し省みて、改めていきたいと思います。

島先生が添削された拙詩が、添削前と比べて輝くように良くなったことにショックを受けています。
遅々として成長、進まずですが、精進したいと思います。

作品に関しては、哲学詩でも読めるし、叙事詩としても読める詩をと、狙いましたが、力量が足りませんでした。

今後も、ご指導のほどお願いいたします。

編集・削除(編集済: 2025年09月28日 21:47)

三浦志郎様  御礼  静間安夫

今回も私の詩に丁寧なご感想を頂き、誠にありがとうございます。

そうですね、「主」が二つあるようで、とてもバランスが悪いですね...。
気をつけるように致します。

今後とも、どうかよろしくお願い致します。

編集・削除(未編集)

島 秀生様 お礼  ゆづは

ご感想をどうもありがとうございます。拙い詩を、丁寧にお読みくださり、また共感していただけたこと、とても嬉しかったです。
温かいお言葉に心が和み、励まされて、少しだけ自信が持てました。
小さな一歩ですが、前に進めたように感じます。
これからも、私らしく書いていけたらと思います。

編集・削除(未編集)

自爆

好きだと言われた瞬間、僕は自爆してしまった。
なぜだかそんなことになってしまった。しんでしまったあとで後悔する。別にしななくてもよかったのに、好きだと言った子が泣いている。やっぱり生き返ろう。僕は立ち上がった。その子はやっぱり泣いていて、でも悲しいのではなく喜んでいた。
僕は精一杯の愛情を込めてその子に口づけした。
今度はその子が自爆した。いきなり眼の前が真っ赤になるとびっくりする。周りからも絶叫が聴こえた。自爆しないでよ! 僕はめいっぱい迷惑そうにしながら飛び散ったその子の残骸を掻き集めた。もういい頃合いだろう。その子はちゃんと合体して生き返ってくれた。いたずらっ子のように、ごめんね、と笑った。僕はもういちどその子に口づけした。今度は自爆しなかった。
恋をすると不死身になるという噂はほんとだった。きっと今の僕たちなら核兵器が飛んできたって平気に違いない。誰か試しにミサイルを打ってくれと言ったが、他の人がしんでしまうから駄目だと言われた。そりゃそうだ。それよりも自爆したあとの残骸をちゃんと片付けてくれと言われた。そりゃそうだ。
僕はその子……彼女かな。もう彼女と呼んでいいだろう。彼女と一緒に自爆した残骸を片付けた。
 僕たちはお祝いがしたかった。せっかくしなないのだから、何かやってみようという話になって、ファイアーダンスを踊ることにした。身体にガソリンをかけて、火をつけた。安全面にはちゃんと注意をはらって、孤独なひとたちを巻き込まないように気をつけて。
 ぼんっ! 一瞬で燃え上った。これが本当の愛の炎だ。僕と彼女は燃えながら手を繋いでくるくると回転した。すっかり焼き焦げて真っ黒になった頃合に、水をかけて炎を消してもらった。
炎が消えたところから一瞬で皮膚が元に戻っていく。周りから歓声があがる。僕らは本当に不死身になったのだろうか。
 言い伝えによると不死身になるのは片思いが両想いになってから24時間だけらしい。
 その24時間であと何回しねるか試してみるのも面白いかなと思ったが、万が一、本当にしんでしまってはいけないし、周りに心配や迷惑もかけるだろうから、それはやめにした。
 そのとき、周りの大勢の人たちを押し分けて、白装束に身を包んだ一団がやってきた。改めてお祝いをさせて欲しいと言われた。どうやら恋で不死身になる存在は稀有らしい。とても縁起がいいといわれた。
 どこかから神輿がやってきて、上に載って欲しいと言われた。これからお祝いの祭りをすると言われた。ぜひ参加して欲しいと言われた。僕らは照れながら了承した。
 神輿が街を練り歩く。僕と彼女は屋根のてっぺんで観衆に手を振った。
 そして数時間後、祭りのメインイベントが始まった。
 僕と彼女とで心中するというものだった。方法はいたって簡単。僕と彼女と二人で白装束に身を包み、刃物を互いの心臓に向けて同時に突き刺すというものだった。
 まだ24時間まで十分時間はある。僕らは了承した。
 目の前に彼女がいる。両手で刃物をしっかりと握っている。僕らは近づいてお互いの心臓の位置を確かめ合うと、ゆっくりと刃を刺した。ずぶずぶと刃は埋まっていった。
 出血多量で眼がかすむ。僕は彼女の顔を見た。にこりと彼女は笑ってくれた。僕たちはまた口づけした。なぜかはわからないが、僕らは二人そろって自爆した。
 ほどなくして二人は意識を取り戻した。自爆する気はなかったので周りにお詫びをしたが、笑って許してくれた。
 不死身は24時間までだから気をつけるように。と重々言われた。過去、24時間過ぎていたことに気づかずにしんでしまった例があるらしい。僕らは肝に銘じた。もう死んでみせる必要もないだろう。
 次に僕らが死ぬときはいつだろう。願わくば天命を果たしてしにたい。そのときがいつになるかはわからない。僕が先か彼女が先かわからない。でもそのときがきたら穏やかに迎えたいと思う。

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